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ファイティングファンタジーの編集履歴

2020-06-25 00:07:36 バージョン

ファイティングファンタジー

ふぁいてぃんぐふぁんたじー

スティーブ・ジャクソン(英)とイアン・リビングストンにより創始されたゲームブック、またはロールプレイングゲーム。

この単語には二つの意味がある。そのうち、データイーストで発売されたアーケードゲームに関してはこの項目では述べない。

概要

 この作品はイギリスの出版社(ペンギン・ブックス)から出版された。60巻まで存在するが、ペンギンブックスにおいては59巻まで刊行された(なお、この未発表の作品は2006年にイギリスの別の出版社「アイコン・ブックス」から刊行されており、新作も発表されている)。この打ち切りの理由としては、コンピュータゲームの影響であるとされる。

 日本ではかつて社会思想社から途中(33巻、及び世界設定集「タイタン」、モンスターの解説書「モンスター事典」、他の出版社よりTRPG)まで出版されたが、イギリスにおける理由、及び出版社のTRPG撤退により打ち切りになってしまった。

 現在ではイギリスにおいては出版社から一部の作品が復刊された。日本においては扶桑社より一部が復刊されたり、ホビージャパンからポップなイラストに差し替え、主人公を設定するなど内容を改変したものや、携帯電話アプリ(「火吹山」三部作など、こちらのイラストは濃いと思われる)などが出ている。

また、同人サークルから未邦訳分の物が発売されている。


おもな作品

THE WARLOCK OF FIRETOP MOUNTAIN(火吹山の魔法使い)

THE CITADEL OF CHAOS(バルサスの要塞)

CITY OF THIEVES(盗賊都市)

SCORPION SWAMP(サソリ沼の迷路)

DEATHTRAP DUNGEON(死のワナの地下迷宮/デストラップ・ダンジョン)

THE HOUSE OF HELL(地獄の館)

SORD OF THE SAMURAI(サムライの剣/サムライ・ソード)

CREATURE OF HAVOC(モンスター誕生)

BENEATH NIGHTMARE CASTLE(ナイトメアキャッスル)


主な著者

スティーブ・ジャクソン(英)

ファンタジーのほかに、SF、ホラーなど、幅広いジャンルを手がけた。

イアン・リビングストン

ジャクソンとは対照的に、タイタン世界を舞台とした作品を多く手がけた。

スティーブ・ジャクソン(米)

スティーブ・ジャクソン(英)とは同姓同名の別人で、アメリカのボードゲーム会社「スティーブジャクソンゲームズ」の社長(代表作はマンチキンGURPS等)。

上記二人以外では初となる作品「サソリ沼の迷路」の作者。双方向移動を取り入れた。

マーク・ガスコイン

設定資料集の「タイタン」「モンスター事典」の作者。

アンドリュー・チャップマン

SFものを中心に手がけた作者。


タイタンの世界観

タイタンは「ファイティングファンタジー」シリーズの多くで舞台となっているファンタジー世界。

 神々が魔法の土塊より、世界と生物を作り出し、混沌と戦い、「時」が放たれて寿命と死がもたらされた……という創世の神話が伝わっている。

 かつては高度な魔法文明が栄えていたが、魔法大戦によって荒廃。現在は文明も後退し、混沌と悪徳がのさばる過酷な世界となっている。

主にアランシア、旧世界、クールの3大陸から成り立っている。

 詳細は、「タイタン(ファイティングファンタジー)」を参照。


アランシア

最も多くの作品で舞台となっている、タイタンのメイン舞台。

火吹山

火吹山の魔法使い」の舞台。悪の魔法使いザゴールの居住地。名前の由来は、山頂部に赤色の「眠り草」が茂っており、そのために遠目にみれば「火を吹く山」のように見えるため。山には広大な迷宮が広がっており、その最深部にザゴールが住んでいる。

ポート・ブラックサンド

盗賊都市」「真夜中の盗賊」などの舞台。アズール卿が支配する悪徳の街。悪党とがはびこる町だが、アズール卿の恐怖政治により、皮肉にも最も栄えた港町になっている。許可証が無ければ、商売はおろか自由に行き来もできない。

ファング

死のワナの地下迷宮」などで有名な都市。街としての規模は小さいが、サカムビット公の発案した「迷宮探検競技」が有名。

柳谷

バルサスの要塞」の舞台。

混沌の要塞

バルサスの要塞」の舞台。バルサス・ダイアの本拠地。バルサスは父・クラゲンを殺害して、この要塞を手に入れた。内部にはバルサスの集めた混沌の生物で溢れかえっている。

火山島

トカゲ王の島」の舞台。トカゲ兵団を率いたトカゲ王が、原住民たちを支配し君臨している。ジャングルに覆われ、強大な魔力を持つ祈祷師が住んでいる。

ダークウッドの森

運命の森」の舞台。モンスターが徘徊する危険な森。この近くの広大な地下洞窟に、闇エルフの地下都市が存在する。

ストーンブリッジ

ダークウッドの森近くにある、ドワーフの居住地。魔法のハンマーを有するドワーフの王、ジリブランが治める。

ファングセイン

ドワーフの聖地。山頂が金で覆われている山の中に、巨大な地下都市が築かれている。ドワーフのナムルキル王が治めている。


旧世界

比較的安定した地域だが、危険なことには代わりがない。

アナランド

ソーサリー」主人公の故郷。かつて周りを城壁で囲う事業を行おうとしたが、財政破綻した。

カーレ

城砦都市カーレ」の舞台。ポート・ブラックサンドと並ぶ危険な街で、はるかに無秩序。

バクランド

七匹の大蛇」の舞台。超自然的な力が昼夜を支配している。



クール

魔法対戦の主戦場となった、最も荒廃した地域。一部の地域では独自文明が築かれている。

八幡国

サムライの剣」の舞台。日本的な独自の文化が形成されている。

サソリ沼

サソリ沼の迷路」の舞台。多くの小路が複雑に入り組んでおり、いまだに地図すらできない危険な場所。しかし意外と狭い。

内海

海賊船バンシー号」の舞台。陸地内部に広く入り込んでおり、様々な国々が入り込み、交易も盛んだが、その分海賊も多い。地中海アラビア風の文化が形成されている。


有名な種族と有名人

人間

善に与するものから悪に傾倒するものまで様々な人間がいる。ここではタイタン世界の有名人について述べる。

ゲレス・ヤズトロモ

ダークウッドの森のはずれの塔に住む、善の魔法使い。使い魔のカラスなどを通じ、アランシアのあらゆる土地の情報を得て、善のためにその身を捧げている。砂糖菓子が大好物。小さな魔法の道具を売り、その代金で菓子をいたるところから注文している。

アラコール・ニカデマス

ポート・ブラックサンドの歌う橋の近くに住む善の魔法使い。つまらない事案を持ち込まれるのを嫌っているが、真に重要な依頼に関しては協力を惜しまない。

癒し手

本名ペン・ティ・コーラ。ヤズトロモとニカデマスの同門である善の魔法使い。アランシアの氷指山脈の洞窟に住み、強力な呪いを打ち破れる「仮面の治癒魔法」を専門とする。

バルサス・ダイア

「バルサスの要塞」のラスボス。魔法使いとしても剣士としても一流。サラモニスの征服をたくらむ悪党。

オルドラン・ザゴール

火吹山に住む悪の魔法使い。

ザラダン・マー

「モンスター誕生」のラスボス。飛行する巨大な船「ガレーキープ」に乗って軍勢を率い、バルサスの軍勢と戦ってアランシア全土を征服しようとした。生物を組み合わせモンスターを作る魔法「マランハ」を使う。

※バルサス、ザゴール、ザラダンの三名は、師匠を同じくする同門であり、三人で師匠を殺したのちに独立。後に「悪魔の三人」と呼ばれる。

マルボルダス

「恐怖の神殿」のラスボス。名前はエルフ語で「闇の子供」の意。元は人間の捨て子で、赤子の時に凍死寸前で闇エルフに拾われ、悪の魔法使いとして育てられた。成人したのち、闇エルフからの最終試練として、隠された龍の像を集めようとする。

ラザック

「甦る妖術使い」のラスボス。アンデッドを率いてアランシア征服を企む。元は壊せない魔剣を所有しており、破棄したその剣を冒険者クルに見つけられ、使われて倒される。しかし倒される間際、クルに骸骨になっても死ねない呪いをかけた。

シャリーラ

「雪の魔女の洞窟」のラスボス。入り口を隠した雪山内部の迷宮に潜む。冷気で世界を覆う事で、世界征服を企んでいる。逆らうと締まる魔法の首輪で、多くのエルフやドワーフを無理やり奴隷にしている。魔法使いで吸血鬼でもあり、死した後も魂だけで魔法を用いたり、強力な呪いをかける事が可能。

イキル

「サムライの剣」のラスボス。悪魔の将軍。八幡国最強の宝剣「鍔鳴りの太刀」を盗み出し、八幡国を征服しようとした。長衣に身を包み、その顔は暗黒の空間そのもの。死霊や悪霊を率いている。

ヴァレック・アズール卿

ポート・ブラックサンドの領主。悪徳と恐怖で混沌の街を支配する。

サカムビット公

ファングの領主。危険な迷宮を作る趣味があり、やや暴力を好む傾向があるものの、おおむね領民からは好意的に見られている。カーナス卿という弟がいる。迷宮に冒険者を挑戦させる祭り、「迷宮探検競技」こと「決死行」を毎回開催している。

ヴィック

カーレの有名人。貴人から殺人鬼まで顔が利く不思議な人物。

プームチャッカー

「サソリ沼の迷路」に登場する中立の商人。強力な魔法の品と呪文を金を出してしこたま買い集め、それらを商品にしている。世間的には魔法使いと思わせている。交易にて、サソリ沼を迂回する時間と手間を節約すべく、沼の地図を欲している。

セレイター

「サソリ沼の迷路」に登場する善の魔法使い。小屋に住み、植物系の魔法が得意。近所の評判もいい。善なる魔法の触媒となる植物、「アンセリカ」の果実を欲している。

グリムズレイド

「サソリ沼の迷路」に登場する悪の魔法使い。塔に住む。知識と魔法の珍しい品のコレクター。沼に住む魔法使いの集団「あるじ」の護符を欲する。他者を信用せず、金払いもケチる。

「あるじ」たち

「サソリ沼の迷路」に登場する魔法使いの集団。善・悪・中立の三つに別れ、動植物を司り、自然に関連ある魔法を用いる。それぞれが司る動植物を模した護符を持ち、それが魔力の源。庭園・鳥が善、狼・蛙が中立、蜘蛛が悪。

謎かけ盗賊(リドリング・リーバー)

運と偶然を司り、人間の創造主でもある神・ロガーンの名代である人間。タイタン世界の善悪を天秤にかけ、どちらかが優勢にならないようにしている。そのため、時には善、時には悪と、どっちつかずの行動をとる。その名の通り、謎々を多用する。並外れたツキの良さを持ち、巨大な飛行船で移動。各地にアジトと協力者を有する。

モルガーナ

「仮面の破壊者」のラスボス。クールの北に潜む悪の魔女。事象を司る12の魔法の仮面を作り、それを12のゴーレムに被せ、世界征服を企んだ。

アイフォー・ティーニン

「仮面の破壊者」に登場する、アリオン市の領主の友人である魔法使い。領主とは対等の立場であり、魔法を用いて統治のサポートを行う。モルガーナの陰謀を暴き、討伐するように領主に進言する。

シム

「甦る妖術使い」に登場する冒険者。口ひげを蓄えた若者で、エルフに劣らぬ弓の名手。混沌を狩る猟人を自称している。

クイン

「運命の森」に登場する男。筋肉隆々で、森の中の自宅で、力比べする事を生業にしている。その姿に違わぬ怪力の持ち主で、腕相撲に勝てばアイテムをくれる。

スロム

「死のワナの地下迷宮」に登場するバーバリアン。「決死行」に参加した参加者の一人で、隻眼。斧を武器に持つ。牡牛のように力強く、戦いやサバイバルに関しては有能で頼りになる。半面、書物などは軽んじている。兄のクロムも同じく参加したが、兄弟ともども迷宮の罠により没する。


エルフ

自然を愛し魔法に長けた長命種の一族。善に寄与する山エルフと森エルフ、悪に傾倒する闇エルフ、どちらにも属さず怠惰な放浪生活を送ることが多い黒エルフの4種類がいる。山エルフや森エルフは比較的人間にも友好的であるが、闇エルフは人間を含む地上の生物に対して激しい憎悪を抱いている。知能はいずれも高く、また人間と比べるとかなり長生きである。

他にも、海中で人魚と住む海エルフ、寒冷地に住む氷エルフ、蛮族と化した野生エルフなど、数種が存在する。


ドワーフ

ファンタジー作品ではおなじみの種族。ストーンブリッジに住むジリブランが特に有名。小柄だがしぶとい戦士であり、なおかつ巧妙な細工師でもある。酒と煙草、英雄譚と金属や宝石を愛し、トロールオークといった悪の軍勢の生き物を心底軽蔑している。例外的に、ストーンブリッジと敵対しているマイルウォーター出身のドワーフは、好戦的で破壊的な性向を持つ。


オーク

タイタン世界以外のファンタジー世界でもおなじみの種族。マリオで言うクリボー的ポジションであり、単体ではそう強くはないがとにかく数が多い。創世の時代、下位神ハシャクにより創造され、鳴き声が「ウーク」である事から、当初はウークという名だった。不潔でおぞましい生き物であり、悪の軍勢の中でも代表的な生き物である。きわめて強力な胃を持ち、泥や金属まで溶かしてしまう。知能は高くないが悪知恵は働き、争いごとを好むが根は臆病な生き物である。


ゴブリン

オークと並ぶ悪の軍勢の代表的な生物。オークよりも小柄で臆病な生き物だが、性質は邪悪であり、人間やドワーフを捕らえ、虐待することに喜びを感じる。


トロール

大柄で太っており、背も人間よりは頭1つ高い生き物。オーガーと並んで悪の軍勢を代表する重量級種族である。かつては荒野でさびしい暮らしをしていたが、現在は比較的文明化された生活を送るものも多く、悪に遣えて弱いものいじめに精を出している。ポート・ブラックサンドは多くのトロール兵によって秩序が保たれている。

妙なユーモアのセンスがあるものの、そのユーモアは洗練されておらず、内容はくどく、表現は粗野である。


オーガー

トロールと並んで悪の軍勢を代表する重量級種族である。かなり無秩序な生き物で、平均的な身長は2メートルほどだが、それよりも1メートル以上小さかったり、大きかったりしても不思議ではない。凶暴で醜い見た目の生き物で、腕力は強く大抵の人間は叶わないうえ、粗末な棍棒などの武器を扱うのに長けている。マンパン城の拷問の名手ナッガマンテが特に有名。

ドラガー

オークとトロールの交配種。2m近くの大柄な種族で、ぼさぼさのたてがみめいた長髪を持ち、誇らしげにお下げにして編み込んだりして装飾している。戦いの時にはトゲ付き鎧を着て前線に出るが、普段は鉱山で採掘に従事している。

巨人(ジャイアント)

種族にもよるが3メートル~10メートルの身長を持つ巨大生物。力もそれ相応に強いが、嵐巨人を除いては概して間抜けぞろいであり、原始的な暮らしを送るものが大多数である。トロールやオーガーなどと違い、一概に悪人というではなく、話が通じる巨人もいる。


人獣

いわゆる狼男などのライカンスロープ。人獣に噛まれたら同じ人獣となり、二重生活を送る事になる。これを防ぐには毒草ベラドンナを噛むしかない。自分の意思で変身可能だが、変身後には知能は下がる。また、満月の夜には必ず変身してしまう。代表的なものは、人狼、人熊、人虎、人鼠の四種。遠方の地には、人狐、人鮫という珍種も存在するらしい。



トカゲ兵・トカゲ王(リザードマン・リザードキング)

邪悪で好戦的な種族。彼らなりに文明化されており、トカゲ王はトカゲ兵と比べて知能も戦闘能力も高い。湿地帯に住み、トカゲ王を頂点とした中央集権的な絶対王政を敷いている。膨大なトカゲ兵は序列化されており、知能も低くないが、冷血種族ゆえに住むことができる地域は限られている。双頭トカゲ兵はエリートで、司祭職に就く。変異トカゲ兵は棄民扱いされ、種族内からも嫌われている。種族ごと、魔王子イシュトラのしもべである。砂漠地方と密林地方に亜種がいる。


カラコルム

トカゲ兵ではないが、トカゲ兵に似た大柄な爬虫類の種族。双頭で、互いにぺちゃくちゃ喋る。野心を全く持たず、住処と仕事、十分な食料(死んだ蛇)に異性、娯楽として捕虜の拷問、それらを保障してくれれば、主人に不満を持たずどこまでも仕える(すなわち、金や賄賂には興味を示さないため、懐柔できない)。ネズミが大嫌いで、見つけたら恐怖で動けなくなってしまう。

トカゲ人(リザーディアン)

トカゲ兵と似ているが、彼らのように邪悪ではない。人間に近い体格の、直立したトカゲのような姿。ちょっぴりドラゴンにも似ている。大きな街の路地裏などで孤独に暮らし、魔法のブローチなどを売る小さな店を営む。服は着ないが大抵はマントを羽織っている。好戦的ではないが、襲われたら口から火を吐き自衛する。

カアス(カールス)

トカゲ兵同様に、邪悪で好戦的な種族。頭部が蛇の人間といった姿で、トカゲ兵ほどは目立っていないが、タイタンに暗躍している。人間を含む善の勢力とはもちろん、トカゲ兵とも敵対している。トカゲ兵と同じく冷血種族で、種族そのものが現在魔界を統治している魔王子シスのしもべである。


魔王子

この世界における魔王たるデーモン。主要の三名はシス、イシュトラ、マイユール。蛇のデーモンとも呼ばれる(さらにこの下に、夜のデーモンと呼ばれる四名のデーモンがいる)。魔界に住んでおり、現在の魔界の統治者はシスで、カアスに信仰されている。イシュトラはトカゲ兵およびトカゲ王、闇エルフなどにも信仰されている。闇エルフは、イシュトラのみならずマイユールも信仰している。

 それぞれの性格は、シスは残忍、イシュトラは獰猛、マイユールは狡猾。そしてこの三名と夜のデーモンの下には、数々の上級・下級デーモン、アンデッド各種が存在。最下位はデーモン・スポーン(魑魅魍魎)。

レッド・アイ

喧嘩っ早く、揉め事を起こすことが大好きな種族。見た目はエルフに似ている。目を開くと瞳から炎の視線が走り、目につくものを焼いてしまうという危険な能力から人間には疎まれており、それゆえに人間をはじめとする他種族に対する憎悪は募るばかりだ。

ノーム

ドワーフの親戚に当たる種族。あまり飾り立てる事を良しとしない質素で素朴な生き物。おせっかい焼きのエルフなど、他種族の生き物から干渉される事を激しく嫌っており、ほうっておかれることを好む。態度は概して非友好的であるが、表立って敵意をむき出しにすることは少ない。

ホブゴブリン

他のファンタジー作品では善良な生き物と書かれることも多いホブゴブリンだが、ファイティングファンタジー世界においては悪役である。オークとゴブリンの雑婚の末に生まれてきた生き物と考えられており、イボだらけの醜い顔をしている。少しでも優雅だったり美しかったりするものを憎んでおり、特にエルフに対しては出会っただけで攻撃するのが普通である。

トア・スオ

寒冷地に住むホブゴブリンの近隣種。毛で覆われ、フロストジャイアントすら集団で襲って狩るため、『雪の悪魔』と呼ばれる恐れ知らずの種族。その言語は唸りと破裂音が多く、ホブゴブリンも20体中1体くらいしか理解できるものはいない。

ガーク

ゴブリン族最大の種族。ゴブリンと巨人の交配種で、ホブゴブリン以上の体躯を持ち、一見すると大柄なゴブリンに見える。知能は低めだがオーガーやトロールに匹敵する力と戦闘力を有し、かっとなると見境が無くなる。きらきら光るものに目が無く、安ピカものを集めていたりする。

ミニマイト

妖精型の種族。好奇心に満ちている一方できわめて狡猾な種族でもあり、知性も十分に高いが、過去のいきさつから現在は気ままにばらばらに放浪する生活を送っている。あらゆる魔法を無効化する能力を持っており、「魔法使いの丘」では苦しめられた人も多いはず。

ンヤダク

しりとり界を戦慄させた生き物。かつては地下に王国を持つほど栄えていたが、現在は衰退する一方である。

スコーン

ンヤダクの奉仕種族。ンヤダクに長年奴隷として酷使されてきた。ドワーフとンヤダクの戦争でドワーフに味方し、ドワーフが勝利した後には現在に至るまで友好関係を結んでいる。ドワーフ同様に、採掘が得意。

人魚

水中の世界で暮らす生き物。水中でも陸上でも生活できる。


※これらの他にも、膨大な種族、およびモンスターが存在し、タイタン世界を形作っている。


タイタン以外の世界観

タイタン以外を主舞台にした作品もいくつか存在する。


SFもの

さまよえる宇宙船」:未知宙域に迷い込んだ宇宙船とそのクルーたちが、帰還するために惑星を行き来し情報を集めていく。スター・トレックに近い。

宇宙の暗殺者」:マッドサイエンティストを討つため、彼がひそむ巨大宇宙船に潜入し探索する。ファンタジーのダンジョンものをSFに当てはめたような内容。

宇宙の連邦捜査官」:とある惑星から横流しされている麻薬と、それを扱う麻薬組織を追っていく。SFだが、ハードボイルドなクライムアクションに近い。

電脳破壊作戦」:宇宙人アルカディオンに侵略された地球人を救うべく、三つの惑星をめぐり、情報を得て、アルカディオン母星のコンピューター破壊任務を遂行していく。

スター・ストライダー」:星を股にかける男=スター・ストライダーの異名を持つ賞金稼ぎが、制限時間内に、誘拐された地球大統領を探し出さねばならない任務を受ける。


現代ホラーもの

地獄の館」:時代は現代。車がエンコし、道に迷った主人公が、たまたま近くにあった古い屋敷に助けを求める。しかしその屋敷は、恐ろしい住民と秘密を有した、まさに地獄の館であった。プレイヤーはあくまで一般人であり、恐怖により発狂死もありうるシステムを追加している。


アメコミ風ヒーローもの

サイボーグを倒せ」:タイタン・シティを守るスーパーヒーロー「シルバー・クルセダー(=主人公)」。彼は犯罪集団「恐怖結社」のリーダー「チタニウム・サイボーグ」が、シティに対し恐ろしい計画を立てると知る。様々なヴィランや犯罪者と戦いつつ、クルセダーは情報を集め、恐怖結社に対抗しようとする。

(※シルバー・クルセダーは、飛行と怪力の「超体力」、万能アイテムと知恵の「超技術」、念動力の「思念力」、電撃エネルギー放射の「電撃」の、四種のうちどれかを選びプレイ。それぞれでストーリーも展開も異なる)


ロボット・恐竜もの

ロボット・コマンドゥ」:開拓惑星タロス。そこでは恐竜が存在し、それに対処するため、そして戦争や各種重作業用に、各種ロボットが運用されていた。しかし惑星上の侵略軍事国家カロシアンにより、住民は眠らされる。唯一覚醒している主人公は、様々なロボットを駆って、たった一人のゲリラとしてカロシアンに立ち向かう。


ポストアポカリプスもの

フリーウェイの戦士」:原因不明のウイルスで文明が崩壊。秩序と文明再興を願う者は要塞化した町に籠り、混沌と破壊を望む者は荒野で武装した車で追いはぎをするようになり数年。貴重品であるガソリンを手に入れるため、主人公は遠くの町に、武装改造した車で向かっていく。いわゆるマッドマックスの世界観に酷似している。


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