「これで8枚!あと1枚…僕は今日、完全に復活する!」
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人格
獅子を思わせる厳つい風貌とは裏腹に、少年のような口調で話す(ネットムービーによれば精神年齢は高校生並み)。
飄々とした策士であり、グリード五人の中で最も疑り深い(アンク曰く「臆病」)。時には仲間も陥れる狡猾な一面も見せる。裏切りを行った後には仲間グリードから強い不信感を持たれることになり、後に真木組に仲間に加わったメズールにはあんな奴呼ばわりされる(逆に言えば、王に封印されるまでの間は裏切り行為はしていなかったということか)。
策士である反面予想外の事には弱く、慎重ではあるが圧倒的な優勢を得ると慢心し詰めの甘い部分を見せるため、劇中ではメダルを奪うことも多いがウヴァと同様奪われることも多かった。
その一方、エイサイヤミーの宿主に惚れ骨抜きにされた火野映司の変身の時間稼ぎでアンクに「ちょっと待ってろ」と言われ本当に待つ律義な一面もある。
(アンクと泉比奈の変身させる為の様子を見て\(^o^)/と手を上げていた)
またアンク(ロスト)とよく絡んでいたり、メズールとガメルを復活させる為にわざとウヴァにメダルを盗ませるなど気まぐれで憎めない一面も見せた。
「ただ完全復活して世界を喰らうだけじゃつまらない」という考えを持ち、重量系や水棲系メダルを取り込みさらなる高みを目指そうとするなど進化欲が強い。またアンクとウヴァが自分の陣営に加わった際は「自分の作ったグループが乗っ取られてしまう」と焦りを見せていたことから、支配欲も並みではないと思われる。
オーズの物語において、その強さや狡猾さ、ドクター真木やアンクロストなど他の重要なキャラクターに与えた影響の大きさなどの点で、物語中盤の黒幕として初期4人のグリードの中でも突出した存在である。
怪人態
復活時は下半身が不完全。
外見的特長はライオンの様なたてがみや鋭い爪と牙など。
黄色の風を操る能力を持ち、オーズにグリードとしての力の性質の違いを見せ付けた。
水棲系と重量系のメダルを取り込んでからは、更に強さを増し合成系ヤミーの生成など更に厄介な存在となった。それらのメダルの能力である高圧水流や重力操作も使えるようになり、高圧水流は使い勝手がいいのか劇中でも多用していた。
完全体になると8枚の黄色い翼が出現し、たてがみを触手のように操ったり、先端から弾丸を広範囲に射出する事も可能になる。しかも作中では他の属性のコアメダルも数枚取り込んでいたため、実力は本来のスペックよりも高いと思われる。
実際プトティラコンボを余裕で圧倒し、仮面ライダーバースのブレストキャノンを受けてもセルメダル数枚を落とすのみのダメージで済んでいた。
なお他のグリードと違い、コンボ(ラトラーターコンボ)、ヤミー共に、カザリと共通している物は爪などの外見上の特徴のみとなっている。
人間態
擬態時は黄色の服を着た白髪の少年に化ける。
ヤミー
カザリの作るヤミーは猫系成長ヤミーであり、セルメダルを投与した宿主に白ヤミーの段階で寄生し暴走させ、満たしたい欲望を物なら直接摂取、行動ならその行動をさせて成長し、宿主を逆に己の体内に取り込んでしまう。
猫、と書いたがシャチパンダヤミーという明らかにネコ科ではない動物のヤミーが登場していることから、ネコ科ではなくネコ属(食肉目)の王なのかもしれない。
その為チーターレッグやバース・CLAWsでセルメダルをかき出し宿主を救出、あるいは宿主を拘束し禁断症状状態にして宿主から分離させる必要がある。
後に水棲系、重量系のメダルを取り込んだ事により合成系ヤミーが作れるようになる。合成系ヤミーは成長後の姿が2種類の異なる生物をモチーフとし、それらが組み合わせた姿をしている。成長方法は特に決まっていない。
両者の特性を備えるため戦闘力が向上するだけでなく、複数の系統が混ざった影響で一方の弱点に対し他方の属性により耐性を持つようになった。また種類によれば水棲系モチーフの小型ヤミーを生み出したり、何らかの要因で分離や暴走するなど特異な能力を持ち、オーズを苦戦させる要因となっている。
主な行動
・アンクがコアメダルを奪ったことをメンバーに知らせる。
・アンクに手を組まないかと持ちかけるが、監視していたことがバレ決別。
・オーズからウヴァのメダルを1枚(カマキリ)奪取するも、自身のコアメダル3枚(トラ、チーター2)を奪われ上半身も不完全に。
・上記の経験から、人間態を習得。
・ウヴァのメダルの所持がバレるが、しらばっくれる。
・ウヴァに入れ知恵してアンクからメダル2枚(クワガタ、チーター)を奪い返す。
・隠し持っていたウヴァのメダルについて争うが、メズールの仲裁でウヴァが奪ったメダル(チーター)と交換し、上半身が復活する。
・鴻上生態研究所にて、真木博士と何やら怪しい会話を行う。
・オーズとの戦闘でメダル2枚(トラ、チーター)を取り返し、自身のコアメダルを7枚まで増やす。その後チーターをオーズに奪われる。
・メズールに不意打ちし、メズールのメダルを1枚残して全て奪い取る。
・猫系+水棲系のハイブリッドである、ライオンクラゲヤミーを生成する(他にイカジャガーヤミー、シャチパンダヤミー。)。
・ライオンクラゲヤミー戦で自らのコアメダルを全て入手したかと思われたが、アンクが1枚をセルメダルにすり替えておいた為に失敗、真木から入手していたクジャクコアメダルをアンクに奪われる。
・更に、エイサイヤミーのように、猫系でないヤミーも生成できるようになった。
・メズールとガメルのコアメダルを吸収した事で、水流や重力を操る能力も使用可能になった。
・イトマキエイヤミー戦でシャチコアメダルをオーズに奪われる。
・鴻上の下を離れた真木の邸宅をアジトにする。
・アンク(ロスト)に人間態を習得させ、真木共々一味に引き入れる。
・フクロウヤミー戦でチーターコアメダルを奪われる。
・ウヴァにガメルとメズールのコアメダルを(わざと)奪われる。
・復活したガメル、メズールにウヴァを斃させ、一味に加える。
・後藤慎太郎が変身した仮面ライダーバースによりライオンコアメダルをアンクに奪われる。
・自身が6枚、オーズ(アンク)が3枚と、9枚のメダル全ての所在が判明している。
・アンク(ロスト)を除いたグリード4人の中で唯一ヤミーからのセルメダルの回収に成功していない。
・グリードの中で最初の完全復活を果たす。驚異的な戦闘力でオーズとバースを圧倒するが、2人の決死の攻撃でコアメダルを破壊され逃走。その後、グリード化した真木に残りのコアメダルをすべて奪われ消滅した。
「僕も、もう少しで手が届く…!全部、僕の……!」
今までの悪事の報いを受けて悲壮感漂う最期を遂げるという点は佐野満を彷彿させる。
その他
- 身長212cmという設定だが、真木清人よりも小柄(第29話で確認できる。ちなみに真木役の神尾佑氏の身長は185cm)。
- 演じた橋本はカザリ死亡を告知された際、かなりショックだったのか『俺、来週死ぬんスよ』と共演者達にその事を伝えてまわり、ウヴァ役の山田悠介には深夜に電話までしたという。
関連タグ
グリード アンク ウヴァ ガメル メズール アンク(ロスト) 真木清人 終末家族
ヤミー ネコヤミー シャムネコヤミー ライオンクラゲヤミー エイサイヤミー イカジャガーヤミー シャチパンダヤミー
天津垓/仮面ライダーサウザー:登場から最後まで致命的な敗北を負わずに主人公に勝利し続け物語の最終話まで生存したある意味視聴者がカザリに抱いた危惧を現実化させた存在。