ケンガンオメガ
けんがんおめが
あらすじ
強さを求め、十鬼蛇王馬と何らかの因縁を持つ青年、成島光我。
突如現れた、「臥王」姓を持つ十鬼蛇王馬と瓜二つの青年、臥王龍鬼。
この二人の登場は、拳願会に何をもたらすのか_
本作の用語
- 『煉獄』
創立者・主宰者は豊田出光。15年前に設立され、拳願仕合に次ぐ業界2位の規模を誇っていたが、業界3位の『毘沙門』との統合によって選手の数で拳願仕合を凌ぐまでに成長した。
所属選手は"闘士"と呼ばれ、A~C級の3階級に分けられている。「場外」「ノックダウン(10カウント)」「不殺」の3つの独自ルールがあるが、それ以外は何でもありで、過激性と競技性を両立しており、加えてエンターテイメント性を強く打ち出し賞金も高額に設定しているため選手・観戦者双方から人気が高く、一回のイベントで数万人もの観衆を集めている。
古くからの企業達による派閥対立でしがらみの多い拳願会に対し、煉獄は豊田のワンマンで強権的に物事を進められる強みがある。
また拳願会が東南アジアとの繋がりが強いのに対し、煉獄は東アジア(殊に中国系)とのパイプを持っている。加えて最近は闘士の他団体からの引き抜きを積極的に行っており、興行不成立に追い込まれる中小団体がいたり、揉め事になりかけたりと業界自体にも色々な影響を及ぼしているようである。
拳願会との合併吸収を賭けた交流戦が、本作の舞台となる。
- 『蟲』
前作の速水勝正のクーデターあたりから登場していた、謎の裏組織。構成員は中国系と思われる者が多い。身体に虫の刺青を入れている。
二虎流や謎のクローン技術と関係があるとされ、速水とも繋がりがあった。
- 『株式会社 山下商事』
乃木新会長の下改革された、新たな拳願仕合のシステムの中核を成す企業。拳願絶命トーナメント以降、各企業は新たに独自に闘技者を雇うことを禁止され(元々雇われていた場合はそのまま)、山下商事に登録されたフリーランスの闘技者を仕合に遣う必要がある。闘技者として登録されるには一定の戦闘力を見極める試験に合格する必要があり、また企業が闘技者にムリをさせて死亡させたり、闘技者が仕合で相手を死亡させた場合はペナルティなど、死者を出さないことを重視したルールが多く作られている。
前作トーナメントに出場したダミー会社が、そのまま会社となった。社長は山下一夫、秘書は秋山楓が務める。
- 『ニュージェネレーションズ』
前作の拳願絶命トーナメント以降にデビューし台頭した、拳願会の有力若手闘技者たちのこと。
今作で初登場の人物
拳願会
主人公。中国地方出身の20歳。良くも悪くも田舎のヤンキー気質。ルールなど関係ない純粋な「強さ」を求めて拳願仕合の世界にたどり着き、様々な挫折と修行を味わいながら、一人の闘技者として成長していく。
王馬と瓜二つの顔立ちをしている、臥王鵡角の血族と思われる青年。「中」の出身。闘技者としては相当な実力を持つ一方、その精神は空虚。しかし光我とのふれあいの中で、徐々に性格に変化が起き始めているようだ。
色黒の闘技者で、『ニュージェネレーションズ』に数えられる一人。あの室淵剛三をも倒した実力を持つ。見た目も言動もヤンチャに見えるが、中身はマナーとスポーツマンシップを守る紳士である。
本業は売れない小説家だが、闘技者としての実力は本物である。
拳願絶命トーナメントにおいてクーデターを引き起こして失脚した、速水勝正の養子。その正体は…?
煉獄
裏の格闘技組織・『煉獄』の主宰者。職業は「日本一の資産家」。筋骨隆々の豪傑で、良くも悪くも豪放磊落である。
加納アギトの跡を継いで6代目『滅堂の牙』となった闘技者。己の欲望(金)のために『煉獄』に寝返ったことで拳願会側からはもちろん、あまりの性格の悪さから味方からも好かれていない。
エドワード・呉(ウー)
厳密には前作『ケンガンアシュラ』最終回の"引き"の場面が初登場である。呉一族となんらかの因縁があるようだ。
現役最強のガオラン・ウォンサワットをして「古今東西唯一俺より格上に位置する」と言わしめる、前人未到の4階級での四大タイトル制覇を目前に表格闘技界から姿を消した、伝説のメキシコ人ボクサー。
劉東成(リュウ・ドォンチャン)
『三鬼拳 大蛇』の異名を持つ、自称「天才拳士」の中国人。中国語訛りだが、『煉獄』陣営では最もよく喋る。非常にマイペースな性格と言動で飛とナイダンから突っ込まれるが、根は常識人かつ友人思いである。
『蟲』の存在については知らない様子。
飛王芳(フェイ・ワンファン)
『三鬼拳』の一人と思われる中国人。やや飄々としつつも緩いツッコミを入れることが多い。
劉と同じく漢民服を着ており、劉の隣にいることが多い。彼のことを「劉ちゃん」と親しげに呼んでいる。またニコラからは「飛ちゃん」と呼ばれている。
呂天(ルゥー・ティエン)
『三鬼拳 百足』の異名を持つ。トレンチコートを着た大柄な男。弓ヶ浜・ニコラと同時に初登場した。
「忍」が口癖。正体はシンガポールの「壊し屋」アルバート・リー。徹底した合理主義者である一方、日本の忍者に猛烈な憧れを抱いており、フィクションを中心に独学で修行し編み出した、独自の忍術を駆使する。異名は『羅亡』で本人曰く「忍者マスターの系譜を継ぐ者」。
自由奔放でノリの軽い、一見すると優男に見えるフランス人。しかしその実は「パリの死神」の異名を持ち、殺し合いを求めている様子である。
ニュージーランドの大男。マオリ族。先祖と伝統を大事にする兄を愚し、"求道者"を自称して裏格闘技界へと身を投じた。二虎流に似たカウンター技を遣う。部族特有の髪型のせいでワカメから「パイナップル」呼ばわりされた。
モンゴル相撲の使い手である物腰の穏やかそうな人物。煉獄のA級闘士とは別の顔もあるようで…?
白い長髪の男。ほぼ腕組みをして座っているだけだが、陣営の皆が彼の発言に耳を傾け、弓ヶ浜や劉すら彼には怯えて黙ることから、『煉獄』最強闘士と推測される。異名は『キング』であるらしく、別作品の同じ渾名の人に似ていると読者から指摘されている。
赫(てらし)
不気味な仮面を被り、全身黒ずくめという怪しい風貌とは裏腹に、言動や感性は至って常識的である。
アラン・呉(ウー)
元々煉獄の闘士ではなくエドワードより送られてきた刺客で、エドワード曰く雷庵と当たる予定。その様な経緯からか、劉からは新入り呼ばわりされ発言を度々諌められている。
その他
夏忌(シァ・ジー)
謎の裏組織『蟲』の中心人物の一人。エドワードと共に前作の最終回に登場していた。奇襲や暗殺術に長けており、『護衛者』による厳重な警戒を掻い潜って『守護者』の蘭城を殺害した。「すべては繋がる者のために」を合言葉としている。
前作から登場している人物
裏格闘技団体「拳願会」の出場選手を雇用する《山下商事》の社長であり、前作に引き続きヒロイン。
腰が低く人当たり柔らかでありながら、どこか只者ではない様子を感じさせる。観察眼が鋭く、武術に限らずよく人を見ており、大物に気に入られたり目をかけられたりする一面も。ひとつ屋根の下に次男の康夫、光我と龍鬼を住まわせる。
山下商事の美人秘書。優秀で抜け目無いが、そろそろ年齢を気にし始めている。光我から「ちゃん」付けで呼ばれている。
拳願会と闘技者紹介の案内窓口役として山下商事にも顔を出すようになった女子大生。
本作ではメインキャラクターに昇格した模様。ノリが良く可愛い。
最年少で拳願会闘技者になった中性的な好青年。髪をポニーテールにしている。
寝技一辺倒であった時代を卒業し、ストライカーとしても一流レベルに達している。
拳願会専属闘技者の一人。従来の口癖「Fuck!」に加え、「売り専のホ○野郎」など罵倒の語彙力にさらに磨きがかかっている。日本で今井コスモとともに修行している。
前作では片原の私兵「護衛者」の中でも選りすぐりの精鋭集団「殲滅部隊」員として脇役で登場。体躯は小柄ながら、徒手での実力が抜きん出ているとして、片原烈堂の推薦により八代目『滅堂の牙』となる。「クハハ」が口癖。
原作者の他作品からの登場人物
普段の練習試合からほぼマスクを着用している、裏世界で三大格闘技会の1つ《煉獄》に所属するプロレスラー。使用武術はレスリング。成島光我からはなぜか呼び捨て呼ばれる。
《暮石整骨院》の整体師。
自他関係無く人体の骨格に限界を来しそうな力動を加えると恍惚の表情を浮かべてしまう。が、本作では登場時以外はむしろ常識人である。
光我の失踪した父のはとこで、光我からはオジさんと呼ばれている。フルコンタクト空手最大派閥の組織《六真会館》の頂点に位置する男。
空手を追求するために現役を引退し、今も尚道を極め続けている達人。
非常にマイペースな変わり者だが、これでも所帯持ちである。
「全日本プロレス」のベテランプロレスラー。関林ジュンや河野春男の先輩に当たる。関林とともに光我をしごく。
他、ケンガンアシュラの登場人物一覧も参照。
本作の特徴
- 各話サブタイトルが漢字二字縛りでなくなっている。
- 単行本の裏表紙が前作のセリフと用語説明からあらすじに変更されている。
関連タグ
Webコミック 裏サンデー サンドロビッチ・ヤバ子 | ||
ジャンル | 格闘漫画 | |
公式ネタ | ケンガン公式ネタ・イベントリンク | |
前作 | ケンガンアシュラ | |
過去・並行作 | 求道の拳 | ダンベル何キロ持てる? |