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wikiの編集履歴

2020-12-12 16:49:46 バージョン

wiki

うぃき

不特定多数のユーザーがWeb上の文書を編集できるシステム。インターネット百科事典やゲーム攻略情報サイトなどに活用される。

注意 : Wikipediaの略ではありません!(外部リンク)。外部ユーザーが編集できないゲーム攻略サイトをWikiと呼ぶのも間違いです。


概要

Wiki」とは、PCまたはスマホのブラウザ利用してサーバー上のハイパーテキスト文書を書き換えるシステム(コンテンツマネジメントシステム、CMS)の一種。または、システムに使われるソフトウェア自体や、システムを利用して作成されたWebサイト全体を指す。


CMSはWebサイトの運用やブログなどに広く使われているシステムだが、Wikiは不特定多数のユーザーが共同でコンテンツを作り上げることを前提に、誰でも文書の書き換えができるようになっている点が他のCMSとは異なる。


ちなみに、「Wiki」の語源はハワイ語の「Wikiwiki(「速い」「急ぐ」「形式張らない」などの意)」で、「ページ更新が速く行われる」という意味が含まれている。

開発者の1人であるウォード・カニンガム氏が、ホノルル国際空港(現、ダニエル・K・イノウエ国際空港)内で運行されている「Wiki Wiki Shuttle」(外部リンク・英語)というシャトルバスを見て命名したとされる。


特徴等

Wikiが通常のWebサイトやブログと異なる点は

  1. 各種権限を多数の人間に与えることができる
  2. 変更点を第三者が確認可能
  3. 内容を編集することができる権限はいくつかの段階に分かれる。上位の段階では他者の編集等に制限もかけることができる

wikiで作られたサイトは一般的には誰でも閲覧できるが、編集権限に関しては「メンバー(ログインユーザー)のみ編集できる」サイトと「非ログインユーザーでも編集できる」サイトがあり、また同一サイトでも特定ページに編集制限をかけることができる。


インターネット百科事典をはじめ、掲示板まとめサイトや、ゲームなどの攻略サイトの作成に使われている。なお、wikiにおける「サイトの管理者」という肩書には3つ存在し、サーバーの管理者、システムの設置者、設置者から管理権限を与えられた人であり、それぞれ権限が異なるため注意が必要。


wikiの理念と編集ルールについて

基本的に「誰でも自由に編集できる」がwikiの強みであるが、当然のことながらサイトごとに独自の編集ルールが敷かれており、その内容や匙加減もサイトによってまちまちである。「誰でも自由に編集できる」ことは「好き勝手にしていい」ことではないということは念頭に置いておこう。


あるWikiサイトではルール違反とされるような内容が別のWIkiサイトでは許容されていたり、その逆もあったりするので、サイトごとのルール(規約など)を熟読した上で編集に携わることが望まれる(サイトによっては規約に定められていない不文律がある場合もあるので、他のユーザーの振る舞いを観察し空気を読むことも必要)。


代表的なサイト( 百科事典サイト系 )

このシステムを用いたサイトのうち、百科事典形式のサイトのうち、有名なものをここに上げる。


  • ウィキペディア
    • 最も有名と思われる、MediaWikiを用いた百科事典サイト。英語、日本語を含む多言語で世界中に展開しており、「中立性」「独自研究禁止」「検証可能性」「大言壮語はしない」などの厳格なルールが存在し、方針に従わない形で記載された記述は、(たとえ出典が明記されても)正誤関係なく基本的に削除する。もっとも、このルールのお陰で他の百科事典に比べれば信頼性が担保されているのであるが、それでも明らかな間違いや偏向した記述がないとは言えない。
    • ウィキメディア財団が利用者からの寄付金のみで運営している。姉妹サイトに辞書である「ウィクショナリー( 外部リンク )」やニュースを扱う「ウィキニュース( 外部リンク )」などが存在する。日本語版は利用者数に比して管理者が少ないうえ、各管理者の負うべき責任の所在も不明瞭なため、反感を持つ人も多い。
  • アンサイクロペディア
    • ウィキペディアのパロディサイトネタを挟んだ記事を書くことが許容された(むしろ強要される)サイト。そのユーモアを運営サイドに認められなければ速攻で削除される、また似たような内容の記述が複数の記事で重複すると「整理」「掃除」などと称した大規模な削除大会が開催されるなど、一見ふざけているようで実はとても厳格な文化があるサイト。
    • ただ、ルーデル栄村大震災の記事が下手に反響を呼んでしまった影響でネタ要素の薄い記事が増えている、ネタとdisの区別がついていない記事・記述が多々あるなどの問題も目立っている。一時期ほどではないもののサーバーが貧弱で異常に重い。
  • Chakuwiki
    • 谷口正人(谷口一刀)氏が運営する個人サイト『借力』のMediaWiki版。メインページには「バカが、バカなテーマで、バカな情報を集める場」と記載されている。このコンセプトと「過去の編集の改変禁止」というルールがあることから、電子掲示板の要素を持ち備えている。ただ、そのルールが災いして例えどんなに稚拙な内容の文面、内容の間違いがあっても他者による推敲すら許されないというジレンマを抱えている(但し明らかな誤字脱字の場合はその限りではない)。
    • 2020年9月頃より親サイト『借力』へ接続ができなくなり、同年12月8日よりChakuwikiにも接続が不可能となってしまった。管理者の一人が谷口氏に原状回復を依頼するためメールを送信したが、その谷口氏は8月中に逝去していたことが判明。そのため、故人に代わって誰かがchakiriki.netのドメイン管理を引き継がない限り、同サイトはこのまま閉鎖されるものと思われる。
  • ピクシブ百科事典
    • ここ。Pixivタグの解説サイトとして開設され(現在はタグのない記事も作れる)、創作関連(商業・同人とも)やカップリング関連が特に強い。pixivの豊富なイラストが使えるのが強みで、Wikipedia的な固い解説からアンサイクロペディア的なユーモアを交えた記事、ファンの思い入れを込めた熱いトークまで何でもあり的なゆるい気風がある。ただし、運営のやる気が微妙なこともあって若干治安が悪く一部ユーザーやりたい放題放置されがちなのが課題。システム面でもcolorや脚注がないなど書法が少ない、検索エンジン避け(__NOINDEX__)やリダイレクト(転送ページ)やコメントアウト(Wikipediaでいうところの「<!--ここに隠したいコメント-->」)の機能がない、編集競合を処理できない、メイン画像を複数設定できない、うごイラをメイン画像に設定できない、記事名において半角英数の大文字と小文字を区別できないなど不備が多い。
  • ニコニコ大百科
    • kadokawaが運営するニコニコ動画の付属サービス。ニコニコ動画・ニコニコ静画のタグ解説記事が中心で、規約が緩くサブカルチャー関連が特に強い、記事の体裁が多種多様、ネタ混じりの記述も多くあるなど、ピクシブ百科事典に似た特徴がある。ただし、こちらは運営が仕事をしているのと、プレミアム会員でなければ新規記事の作成・編集が行えない(要するに有料)ので、ピクシブ百科事典ほど治安は悪くない。他サイトに比べHTMLが使いやすい、サイト自前のMMLやペイント機能があり、これらを使った投稿ができることから、かなり凝ったデザインの記事も多い。アンアイクロペディアほどではないがサーバーが重く、読み込みが遅い、待った挙句503エラーが返ってくるなどのトラブルが出ることもある。
  • アニヲタwiki(仮)
    • もともとは冥殿氏運営の個人サイト「アニヲタの集い(外部リンク)」の一コンテンツ。2012年に同サイトが閉鎖された後@wiki上に移転し、散逸した旧wikiの記事サルベージを行いながら発展していった。
    • 記事の作成や編集に厳しい条件があり、特に誹謗中傷やアンチ行為に対する取り締まりが非常に厳しいため、結果として荒れにくい。
    • 編集はログインメンバーでなくても可能だが、項目の作成はログインメンバーに限定されている。
  • はてなキーワード(外部リンク)
    • はてなダイアリーはてなブックマークなどを運営するはてなの一コンテンツ。編集にははてなダイアリーで一定程度の編集が必要。現状では記事の長さが全体的に短くてその質も低く、今後の発展が期待される。
  • ユアペディア
    • ウィキペディアの方針に反感を持った運営者により設立され、編集者もウィキペディアから追い出されたり、反感を持って飛び出した者が多い。出典不要で規制も緩いが、「ソース=俺」で書く者も多く、また編集者の意見が強く他人がいじれないため、時折誹謗中傷と受け取られかねないことが書いてあることも多い。
    • なお、詳しいことは本wikiに記載されている項目に譲るとして、端的に言えば運営・利用ユーザー共に大きな問題を抱えており、ウィキペディアへの中傷的な記述が事実上黙認されているようなサイトでもある。情報源としては絶対に信用してはいけないとも言える。
  • ウィキリークス
    • 匿名のままWikiを用いて各国政府、大企業、宗教などに関する機密情報を暴露するウェブサイト。スウェーデン人のジュリアン・アサンジ氏により設立された。世界規模で見ればウィキペディアと双璧を成すほど著名なサイトでもある。なお、一般に報じられるのは英語版への投稿のみで、正式な日本語版の存在は一切明かされていない。

主なシステム

この項目ではサーバにて使用するプログラム、あるいはそのシステムをレンタルできるサイトなどを記述する。

プログラム

これらはサーバにおいて使用され、なおサーバではない個人のPCでも該当の言語が走る場合使用できることもある。

基本的にこのプログラムはソースが公開され、ライセンスフリーに近いもので公開されていることが多い。

  • TWiki……Perlにて記述されており、データベースもなくても動く。管理機能が充実しているため特に企業が使うことが多いとされる
  • YukiWiki……日本人が作成したWikiクローン、Perlで記述。後述するPukiWikiのもととなった。
  • MoinMoin……ウィキクローン( もともとのプログラムであるwikiwikiwebのクローン )の一つ、pythonで記述されており、データベースも不要らしい。欧米ではメジャーとされる。
  • MediaWiki……PHPにて記述されており、データベースを用いる。Wikipedia等を運営するウィキメディア財団がリリースしており、自らのニーズに合わせるようにバージョンアップがなされているが、他のサイトでも使用されている。
  • PukiWiki……先のYukiWikiをPHPに移植したもの。派生がいろいろ存在したり、携帯電話からも利用できたりする。また、データベースも必要としない。プラグインに定評がある。

レンタル

個人でWikiを利用する場合、サーバを立ち上げるかレンタルしたうえで上記プログラムを導入する必要がある。これはかなり手間がかかる。

そこで、フリー、あるいは安価に個人が使用できるWikiを準備可能なサービスを行っている会社や個人が存在している。この運営元も管理者として扱われることがある。

これらのサイトは広告により成り立っている。

  • Seesaa Wiki( 外部リンク )……旧livedoorWiki。ブログレンタルのSeesaaが運営する。携帯から見ると広告が多い。
  • @wiki( 外部リンク )……和歌山県にある「アットフリークス」社が運営。開設までの手順が簡単なためか2ちゃんねるのまとめウィキや攻略ウィキに使われることも多かったものの、2013年個人情報漏洩をやらかしたり、けつの穴が小さいため客離れ( 例としてニンジャスレイヤーまとめウィキはwikiwikiに移転 )が起きたほか、スマホ版はメニューが常時表示されないか画面一番下部にしか出ないなど、少し使いづらい。
  • Wiki3( 外部リンク )……レイアウトは、ニコニコ大百科のように記事のしたにID付きのコメントができる。@wikiの記法とよく似ている。
  • wikiwiki( 外部リンク )……ソフトはPukiWiki Plus!( Pukiwikiの派生版 )。顔文字アイコンが使えるほか、携帯版はメニュー常時表示という点ではアットウィキよりは使いやすい。wikiひとつひとつの個性が大きい。
  • FC2Wiki( 外部リンク )……アダルト関係とかレンタルサーバとかいろいろやっているFC2が運営するレンタルサイト。Webサイトや電子掲示板とIDが共通であり一括管理も可能。ここに書かれているwikiのうち唯一アフィリエイトの使用とアダルトな画像の張り付けが可能。
  • wikia( 外部リンク )……FANDOMのサービスのひとつ。ブログ投稿や掲示板が利用可能。だが関係無い人気上位のwikiをバナーやファン・フィードで執拗に推してくる。
  • wikidot( 外部リンク )……SCP_Foundationの多彩な表現を実現できるほど自由度が高いwiki。

表記ゆれ

ウィキ


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