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スカイドンの編集履歴

2021-06-23 20:08:24 バージョン

スカイドン

すかいどん

巨大ヒーロー特撮番組『ウルトラマン』に登場した怪獣。

データ

メガトン怪獣 スカイドン

別名メガトン怪獣
身長60m
体重20万t
特徴的な被害動くだけで道路などが重さで破壊されてしまう。

概要

 『ウルトラマン』第34話『空の贈り物』に登場。

 突如宇宙から赤い火球の姿で落ちてきた怪獣。体重が20万tと非常に重い。

 どのくらい重いかと言うと、3万5千tあるウルトラマンと比べても6倍近く、東京タワー50本分タイタニック7隻分戦艦大和3隻分日本のブドウの年間生産量とほぼ同じというレベルである。落着の衝撃では大きめの地震が起き、クレーターらしき窪みもできていた。

宇宙エネルギーを集めるソーラーパネルのような役割を果たす甲板一つ一つが500tに及ぶ。武器は口から吐く炎と鋭いヒレ。


 四つ足でノソノソと歩き回り、歩き疲れればその場で眠ってしまうという呑気な生物で、劇中では積極的に暴れ回ったりもしなかった。しかし、攻撃を受けたわけでもないのに所構わずを吐き、その体重ゆえに動くだけで地面にめり込むなどの物的被害が発生。ジェットビートルの爆撃にびくともしなかったため、隊長のムラマツは「宇宙に送り返すしかない」と判断した。

 しかし、ジェットビートルでワイヤーをかけ吊り上げる、オートジャイロを取り付ける、ガマクジラ撃破に繋げた実績もある打ち上げロケットを突き刺すなどの作戦はことごとく失敗。ワイヤー作戦の際に現れたウルトラマンもその巨体を動かす事はできず、時間切れで一度は撤退するハメになっている。

 最終的に、「スカイドンの体内に水素を注入して浮かばせる」という珍妙な作戦によってようやく空高く送り出すことに成功したが、事情を知らず訓練飛行していた自衛隊戦闘機が未確認物体として攻撃したことでガスが漏れ降下し始める。あわや東京に落下する寸前、ウルトラマンが体当たりでスカイドンを粉砕し、ようやく事態は収束したのだった。


 非常に厄介な怪獣として描写され、いきなり火炎放射をはじめるなど危険な習性ではあったが、スカイドン自身の活動による被害はと言えば埋め立て地の資材炎上と地面陥没、建物一棟と数台の自動車で、建物被害は科学特捜隊のロケット弾作戦のミスみたいなものである。

 スカイドンが明確な攻撃の意思を見せたのはワイヤー作戦への抵抗やウルトラマンへの反撃だけだったので、歴代ウルトラシリーズでもたまに出現する「悪意や敵意の無い怪獣」に分類される事も多い。

 最終的に木端微塵に粉砕される結末はあんまりだという同情論も少なくなかった。


 その一方、ウルトラマンからいきなり顔面にローキックされたり、馬乗りからの連続パンチを受けても眠たげに平然としているどころか、攻撃されている最中でも堂々と寝てしまうなど防御力が非常に高く、持ち上げようと踏ん張るウルトラマンを前足一本で軽く投げ飛ばすパワーの持ち主でもある。

 さんざん殴られてから反撃を始めれば体重差もあって終止有利に立ち回り、カラータイマーが鳴るまで粘って撤退に追い込むなど、ウルトラマンが光線技を使わなかったとは言え意外に手強い怪獣でもあった。


注意事項

 科特隊がとった各作戦に突っ込みどころが多すぎる点は言及してはいけない

 重量と落下エネルギーが加算されたスカイドンに対して、ウルトラマンは真下から体当たりして爆発させ倒しているが、ウルトラマンが凄まじく頑丈ということなのか、単なる体当たりでなく特殊な技だったのかは不明である。


余談

 名前の由来は「空(スカイ)から『ドーン』と落ちてくる」ことに由来しているそうである。

 お腹がダブダブしてて軽そうなのはガマクジラの着ぐるみの改造の為。「体当たりで倒される」という奇妙な類似点もある。


 ちなみにメガトンとは100万tのことで、スカイドンの場合は0.2メガトンである…詐欺じゃないか?


 スカイドンが落ちてきたのは、東京港・晴海の埋め立て地である。放映当時(1966年)は更地ばかりで、大きな施設と言えば埠頭と東京国際見本市会場くらいしかなかったが、もしも1980年代~90年代前半の、特にお盆や年末に落ちてきた日には、目も当てられない大惨事となっていたに違いない。


 脚本では粘液質の肌長い牙、アザラシに手足と尻尾が付いたような容姿となっていた。


 明るい音楽が多用されていつもの戦闘BGMさえグダグダになり、妙な作戦を繰り出しては失敗する科特隊のドタバタ劇、変身アイテムでうっかりをやらかすハヤタなどギャグシーンが多い回だが、流れ星や雪と並ぶ「空から降ってくるもの」としてビルから飛び降りる人間が描写され人間だって降ってくる。とかく東京の空は危険である」というえげつないナレーションが朗らかな調子で放たれるなど混沌とした回でもある。

 本当に何が降ってくるかもわかったものではないような現実の世界情勢を考えれば、割と笑えないセリフかもしれないが。


派生作品

漫画版

 一峰大二による漫画版では、ウルトラマンに勝ってガッツポーズをする、アルマジロのように体を丸めて転がり建物を薙ぎ倒すなどの重い身体に見合わない活動的な怪獣として描かれた。また、口からは火炎を吐いて暴れ回る。


 その重さはダテではなく、全身は非常に強固なで覆われているため、近代兵器はいつものお約束としてもスペシウム光線八つ裂き光輪もまるで通じない。

 ウルトラマンの八つ裂き光輪をの中に叩き込まれてもまだ暴れ回っていたが、腹の中で八つ裂き光輪が光っているのを見たウルトラマンが矢継ぎ早に繰り出した八つ裂き光輪を飲み込まされ、ビリヤードのように体内で八つ裂き光輪が動き回り体中を突き破られて粉々に吹っ飛んだ。


PS2

 敵キャラの一体として、ストーリーモード2周目以降の隠しステージに登場。

 案の定、投げ技は通じない。またトドメを刺すこともできない。では負けるしかないのかというとそうでもなく、普通に体力を減らせる。しかし体力を0にすると「スカイドン 爆睡!」となり、ウルトラマンは呆れ返ってスカイドンを放置したまま飛び去ってしまう。これでステージクリアとなる。


ウルトラマンSTORY0

 バルタン星人に改造された個体が登場。体長 200m程の巨体砂漠洞窟に化け、ゴライアンを食べようとしたものの、逆にアゴを外されてしまい、持ち上げられて放り投げられたところで背骨を叩き折られて風船のように弾け飛んだ。

 ちなみに身長が既存の個体の3.33(10/3)倍とした場合、体重は1000/27倍=740万tである。そんな巨体を軽々持ち上げて投げ飛ばすとは……ゴライアンさん、マジぱねぇっす。


ジャッカル軍団大逆襲!!

ジャッカル軍団配下の怪獣軍団の一体。メビウスらのいない光の国を襲撃、一般隊員をその重量で踏みつけた。駆けつけたアウラのアーパッシュデルタアローでキングザウルス三世諸共倒された。気怠そうな顔は相変わらずだが、デルタアローで貫かれる際にはアヘ顔のような目付きになっている。どうしてこうなった。


ウルトラ怪獣擬人化計画

センシティブな作品

 円谷プロ公認(!)の企画により美少女化されたスカイドン。

 自分から積極的に動き回らないという原作の設定を反映してか、ネグリジェを着て、枕まで持っている。公式イラストではあくびもしているなど、表情も眠たそう。


 ちなみに、キャッチコピーは「重い女と呼ばないで!」であった。…確かに、女性相手に体重の話をするのはタブーだが…。


漫画版

ウルトラ怪獣擬人化計画絵まとめ

 こちらの世界でも寝ることが大好きな模様で、21話で初登場した際には、「質の高い眠り」を実現するために、抱き心地のいい相方を探し求めていた(それが原因で、ザンドリアスが大変な目に遭ってしまう)。

 22話ではジャミラの友人として登場する。ジャミラが命の危機に瀕しているにもかかわらず「見ていて面白いから」という理由で助けようとしないなどやや薄情なところはあるが、基本的に関係は良好な模様。


関連イラスト

スカイドンさんスカイドン


関連タグ

ウルトラマン ウルトラ怪獣 怪獣

クラウドス:スカイドンのオマージュである怪獣。

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