『Ultraman Z Original.』
『Boot up, Zestium.』
ゼット「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼーット!」
ハルキ「ウルトラマン!ゼーット!!」
『Ultraman Z Original.』
データ
身長: | 52メートル |
---|---|
体重: | 3万3千トン |
飛行速度: | マッハ7 |
走行速度: | マッハ2 |
ジャンプ力: | 900m |
地中潜行速度: | マッハ3 |
水中潜行速度: | マッハ2 |
腕力: | 9万t |
握力: | 6万2千t |
デザイン: | 後藤正行 |
概要
ウルトラマンゼットの基本形態。
この姿でも基本的な戦闘はできるが(第1話や『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』等)、師匠のゼロからは「三分の一人前」と評価されてしまっている。実際、構えはあまり洗練されておらず、初代ウルトラマンやオーブオリジンに近い泥臭い戦い方をする。実力不足なのは、ゼロやセブンガーとのタッグでもゲネガーグ相手に手こずっていた事からもうかがえる。
それでも、スペックは基本形態としては腕力と握力がかなり高く(何気にパワー形態であるロッソグランドより高い)、その他の項目も主役ウルトラマンとしては遜色ない数値である。
ウルトラフュージョンと違い、ウルトラゼットライザーにウルトラメダルを装填せずに変身を行う。地球に来訪した直後こそオリジナルの姿だったが、ハルキと融合して以降は基本的にウルトラフュージョンで戦闘を行っている。
メダルによるウルトラフュージョンは、そうしたオリジナルゼットの実力不足を補うことが目的とされ、そういう意味では基本形態というよりは素体に近い立ち位置なのであろう。
よって、オリジナルの姿は基本的には戦闘がないインナースペースでの会話や、ボイスドラマでの活躍の時くらいしか登場しなかった。ただし、第7話と第10話では、ハルキの体を強引に操り等身大という制約付きでオリジナルに変身した。→等身大ゼット
また、ハルキが戦いに迷いを抱いていたり(第12話)、戦いで大きなダメージを受けたり(第19話)した際はウルトラフュージョンが解けてオリジナルに戻ってしまう。
だが最終話では、デストルドD4レイの暴発の余波でデルタライズクローからこの形態に戻ったのち、(仲間の応援によって光の力を増幅したこともあり)カラータイマー点滅状態でありながらデストルドスと互角に立ち回り、ゼスティウム光線でD4レイを押し切り撃破するという、これまでの活躍の少なさを取り返すと共に、ゼット自身の成長を印象付けるような大活躍を見せた(しかし、カラータイマーが既に激しく点滅しており、空へ飛び立とうとした際にエネルギーが切れて墜落。変身が解除されるというゼットらしいお茶目なオチが付いていた)。
エンドロールで宇宙に旅立った際は(ヒーローズゲートに入るシーンのみながら)直接変身を披露。さらに宇宙空間にて復活したベリアロクと再会、三人(?)揃って宇宙に旅立っていった。
『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』ではまだウルトラフュージョンが可能になっていないため、この姿のままゼットン軍団に立ち向かっている。
『ウルトラマントリガー』では、GUTSスパークレンスを使用する変則的な形ながら初めて本形態でのぐんぐんカットを披露した(基本形態のぐんぐんカットを主演作以外で初披露した、師匠であるゼロ以来2人目の事例となる)。
背景はウルトラフュージョンの際の先輩戦士たちが飛ぶシーンと同じもので、ポーズも初代ウルトラマンと近しいオーソドックスなものである。
なお初変身時に、ハルキがヒジリ・アキトからの説明を聞かずに「ハイパーガンモード」で変身手順を踏んだ結果ゼスティウムエネルギーのビームを発射してしまい待機していたゼットに当たってしまうというお茶目な場面が見られた。
容姿
基本カラーは青だが、ウルトラマンブル同様銀ベースに青と黒を配色し、アクセントとして赤も入っているという、これまでにない配色となっている。
頭部は王道の初代ウルトラマンスタイルだが、トサカの部分はアイスラッガー状になっており、セブンタイプの特徴も併せ持っているのがわかる。ただ、師匠ばりに結構前のめりに配置されているため横から見るとリーゼントのようにも見える。加えて断面がダイヤ型で正面から見るとビームランプのように見える。
このトサカには4つ(6つ)の窪みがあるが、実はこれは閉鎖状態のウルトラホールである。
目の表面がカットした宝石のようになっていてキラキラ感が増しているのも印象的で、これは他の形態にウルトラフュージョンした場合でも同様である。また、従来よりやや目が離れているのも特徴。
耳や模様はO-50出身のウルトラマンに似ている。
必殺技
腕を十字に組んで放つスペシウム光線系統の必殺光線。放つ前には両腕を水平に構えてゼスティウムエネルギーを解放し、「Z」を描くように手刀を切って大きく腕を振る溜めポーズをとり、腕を十字に組んで放つ。命中時にも「Z」の文字が浮かぶ。
各形態共通の必殺技で、アルファエッジでの戦闘で初披露した。
最終話でようやくオリジナルで初使用。その際光線の軌道を「Z」の形にして威力を強化しデストルドスを撃破した。
『大いなる陰謀』では宇宙恐魔人ゼットに使用。タイガ・トライストリウムの猛攻で隙を作ったとはいえ、致命傷を与えた為かなりの威力を誇ると思われる。
- ゼットスラッガー
頭部のトサカから光波弾を発射する。
第1話でゲネガーグに、第7話でバリスレイダーに、『大いなる陰謀』では宇宙恐魔人ゼットに使用。アルファエッジ時も使用可能。
- ゼットバリア
Zと描かれた魔方陣のような紋様のバリアを展開する技。
『大いなる陰謀』にてトレギアとベリアルが撤退のために放った光線に対して咄嗟に使用したが、破られてしまった。一応、既存のアルファエッジやガンマフューチャーでも使用可能な汎用技。
- デスシウムクロー
ベリアロクのトリガーを1回押す事で発動できる技。赤黒い爪のようなエネルギーを出現させ、相手を左右から包み込んで攻撃する。『トリガー』客演時に使用し、バロッサ星人(四代目)の翼を破壊して動きを封じた。
- 変換光線(正式名称不明)
手から放つ特殊な黄色い光線を照射することで、当てた物体を粒子化して一つの光球に変換する技。持ち運びに不便な物を運搬する際には非常に重宝し、『トリガー』第8話にてバラバラになってしまったキングジョーを回収するために使用した(ただし、粒子したといっても質量は特に変化していないらしく、光球を運ぶ瞬間はゼット自身が少しよろけていた)。
商品化の軌跡
本編での戦闘シーン自体が少ないためか、長らくソフビ以外での立体化の機会に恵まれなかったオリジナルだが、放送終了後の2021年3月にウルトラアクションフィギュアシリーズにおいて大型可動フィギュアとしては漸く初の立体化を果たした。
また2020年12月25日から『超動ウルトラマン ウルトラマンZ -ご唱和ください、我の名を!-』が予約開始(発送は2021年5月の予定)。
こちらは超動となったゼット オリジナルの他、特空機1号セブンガーと特空機2号ウインダムがセットとなったもの。
差し替え手首パーツやゼスティウム光線エフェクトなど、豊富なオプションパーツが付く。
更に2021年9月にはS.H.Figuartsでの一般販売が決定。
こちらも差し替え手首パーツやゼスティウム光線エフェクトが付属する。
余談
- デザインはアルファエッジの方が先に存在し、そこから引き算式に構想された。ただし、造形はどの形態よりも先に作られている。
- 専用の変身メロディが存在するが劇中の変身時には流れなかった(DXウルトラゼットライザーで聞く事ができる)。これをアレンジしたBGMはボイスドラマOPや『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』などに使用されている……と言うか、そちらのBGMをアレンジしたのがこちらの変身メロディ、と言うべきか。『ウルトラマントリガー』でオリジナルに変身した際は、この変身メロディ自体がついに劇中にも登場した。
- 2020年の「ウルトラマンの日」にYouTubeに公開された記念特別動画では、ジャックの元に赴いた際にウルトラランスの指導を受けており、ウルトラランスを振り回す珍しい姿も見られた。
関連イラスト
関連タグ
アルファエッジ ベータスマッシュ ガンマフューチャー シグマブレスター デルタライズクロー
アンファンス - あまり基本形態扱いされない基本形態だが、こちらは二段変身の第一形態であり、戦闘をする機会も多い。
オーブオリジン - こちらはオーブの真の姿&最強タイプ。オリジナルゼットとは真逆の立場とも言えるが、最終回にてオリジナルの姿でラスボス怪獣を撃破した点が共通する。