概要
カリフォルニア州ロサンゼルスを本拠地とするMLB球団。アメリカンリーグのニューヨーク・ヤンキースと並ぶMLBの名門チームであり、同チームとはリーグは違えどライバルであった。また、同じくニューヨークで創設され共にカリフォルニアへ本拠地を移したサンフランシスコ・ジャイアンツとも強いライバル関係にある。
1883年にニューヨークにブルックリン・グレイズとして創設された。新婚の選手が多かったことからブライドグルームズ、監督を務めていたウィルバート・ロビンソンの名前に因みロビンスなど、複数回の改名を経て1932年からドジャースを名乗る。チーム名は創設時の本拠地ブルックリンの住民がトローリードジャース(路面電車を避ける人達)と呼ばれていたことが由来とされる。
新球場建設を巡ってニューヨーク市ともめたことが発端となり1958年にロサンゼルスに移転した。現在の本拠地はドジャー・スタジアム。
人種差別体制確立後ではMLB初のアフリカ系アメリカ人選手となるジャッキー・ロビンソンや、日本出身の監督としてMLB史上初めてワールドシリーズを制覇したデイヴ・ロバーツ、日本人では野茂英雄、石井一久、木田優夫、中村紀洋、斎藤隆、黒田博樹、前田健太、ダルビッシュ有、筒香嘉智が在籍していたことと中日ドラゴンズがユニフォームのデザインを真似していた時代があったことで、日本でもヤンキースと同様、非常に知名度が高い人気球団である。
リーグ優勝24回はメジャー2位でワールドシリーズ制覇は7回。うちブルックリン時代の制覇は1955年の僅か1度。5回はロサンゼルスに移転してからである。初制覇までに出場7シリーズ連続で敗退しており、これはMLB最長ワーストと記録されている。6度の制覇のうち3度のワールドシリーズ(1955,1963,1981)の対戦相手がヤンキースである。
1992年から1996年まで5年連続で新人王を輩出(1992年エリック・キャロス、1993年マイク・ピアッツァ、1994年ラウル・モンデシー、1995年野茂英雄、1996年トッド・ホランズワース)。
同時にその頃は先発投手陣にアメリカ出身の選手がいないこと(ドミニカ共和国出身のラモン・マルティネスとペドロ・アスタシオ、日本出身の野茂英雄、メキシコ出身のイスマエル・バルデス、韓国出身の朴賛浩)が話題となっていたが、それと前後して左腕投手が先発登板しない試合を約5年に渡って続けていた(MLB最長記録)ことはなかなか気付かれない。
2009年にはMLB3球団目となる1万勝を達成。
2020年にはタンパベイ・レイズを4勝2敗で下し、32年ぶりにワールドシリーズを制覇した。
永久欠番
ドジャースには永久欠番の制定に関する基準が存在しており「米国野球殿堂入り」が条件である。
例外として、コーチ在籍中に逝去したジム・ギリアムの19番が存在する。
1 ピー・ウィー・リース (Pee Wee Reese、遊撃手)
2 トミー・ラソーダ (Tommy Lasorda、監督)
4 デューク・スナイダー (Duke Snider、外野手)
19 ジム・ギリアム (Jim Gilliam、二塁手・三塁手)
20 ドン・サットン (Don Sutton、投手)
24 ウォルター・オルストン (Walter Alston、監督)
32 サンディー・コーファックス (Sandy Koufax、投手)
39 ロイ・キャンパネラ (Roy Campanella、捕手)
42 ジャッキー・ロビンソン (Jackie Robinson、二塁手)
53 ドン・ドライスデール (Don Drysdale、投手)