「確かにミカンも付いているが、俺はイジルデ様配下、ショウガツワルドだショウガツ!」
データ
身長/190cm
体重/294kg
世界/ショウガツトピア
名物/新年のご挨拶
名産/オオミソカノン、アケマシテオメデ刀
概要
トジテンドが人間界侵略の為に、正月の世界「ショウガツトピア」を閉じ込めたショウガツトジルギアをクダックに組み込んで、盆と正月が一緒に来たように誕生したワルド。
頭部は一見カキワルドの色違いだが、頬パーツに黒い穴が開いておりダイダイとなっている他、胸には伊勢海老のレリーフをあしらっている。白と黒と金で塗り分けられたボディとも合わせると、黒塗りの台に飾られた鏡餅を人形にしたかの様な見た目となっている。
また左腕の、カキワルドと同型であるお寺の梵鐘を模したキャノン砲「オオミソカノン」はそのままに、鐘の撞木を紅白柄と「福」マークで彩った様な木刀形の武器「アケマシテオメデ刀」も携行している。
ショウガツトピアの力を悪用し、アケマシテオメデ刀で叩いたオオミソカノンより「年越しフラッシュ」を放つ。これを浴びた人には除夜の鐘が鳴る幻聴が聞こえ、来年は心機一転する気分へなって強制的に“新年のご挨拶”をさせる能力を行使する。ご挨拶した人は嫌な感情を放棄させる物事から心機一転する為、嬉しくなる行動を取る事へ意識を向けてしまうので、敵対者に年越しフラッシュを浴びせれば戦闘中に戦意を失わせ、まんまとその場を逃げおおせる事が可能。
更に1時間毎に再度のご挨拶が行われる為、能力に嵌めた後はサイクルの変わり目へ気を付けて立ち回る事で敵対者に倒されるリスクを限り無く下げられる。一方リセット出来るのは嫌な感情のみで、楽しいと言ったポジティブな感情には効果が無い。
また、年越しフラッシュ以外にはこれといった能力は有していないらしく、戦闘力も並み以下なので侵略の戦力として用いるにはかなりの工夫が必要(※警察や軍隊等の防衛組織を心機一転により腑抜けへし、無防備になった世界にトジテンド本国から援軍を投入する等)。
ショウガツワルド自身はこうした欠点を理解していたらしく、「~ショウガツ」と言いながら協力を持ち掛けて来たボンワルドと共にタッグを組んで世界改変の二重掛けを試す試行錯誤を見せた(敢え無く失敗したが)。
活躍
第38カイ!
物語開始前にイジルデの手で生み出されるも、どう言う経緯かバラシタラの製作したボンワルドと出会い所属違いを超えて意気投合、このままタッグを組み人間界に出現する。
「いやあ~、バッタリそこで出くわしたもんで~」
ボンワルド「協力して戦う事にしたボン」
出現を察知して駆け付けたゼンカイジャーの前で能力の同時使用を試みるも、ワルドの能力は同時使用出来ないと言う事実が判明し失敗する。
ボンワルド「ボンパワー、開放!」
「ショウガツパワー、開放!」
(※パワーが相殺される)
マジーヌ「...もしや、トジルギアって1個ずつしか使えない?」
ボンワルド「え~っ!! 知らなかったボン...!」
「そっか。 じゃあ、また俺は次の機会に(銃撃)ぐわあっ!?」
ゾックス「折角来たんだ、一緒に倒されてけよ」
程無くゾックス/ツーカイザーも参戦し、更にステイシーザーとハカイザーがワルドらを助ける為に駆け付け、混戦となる。その隙に高い所へ抜け出たボンワルドが能力を展開、混乱を発生させた隙にボンワルドの後を付いて行く形でこの場を退散した。
第39カイ!
12月12日の五色田介人バースデーパーティーの最中で再出撃。程無く祝いの席を中断された怒りに燃えるゼンカイジャー5人&ゾックスが現れ、凄い剣幕で突っ掛かられる。
護衛のステイシーザーとハカイザーを呼ぶも中々姿を見せなかったので、直ぐ近くの時計が10時になったタイミングで年越しフラッシュを6人へ浴びせる。これで能力を受けた6人はいい気分でパーティ会場へ引き返した為、とりあえずこの場を逃げ伸びる事へ成功する。
それからは暫く、様々な場所に出没して年越しフラッシュを人々に浴びせる事を繰り返す。
一方、早々に戻って来た兄達を疑問に思ったフリントは、セッちゃんから再度出現の一報を受け現場に駆け付けた6人の後を、カッタナー・リッキーを伴って付いて行く。すると現場に着いた6人は時計の針が11時を指すと同時に再び元旦の挨拶をして、目の前のショウガツワルドを無視していい気分で引き返していった為、これを追い掛け6人を正気に戻す。
更にフリントとセッちゃんの分析で再リセットまでの間隔は一時間と分かるが、広範囲に神出鬼没で現れるショウガツワルドを見付けるのに手間取り、今度はその姿を見る前でタイムリミット。元旦の再々挨拶で感情をリセットされてしまう。
途方に暮れるゼンカイジャーの面々だが、「明日になっても自分の誕生日を祝って貰える」と前向きに捉える介人のポジティブさを見てある突破口を見出す。
そしてキャンプ場にいた人々をショウガツワルドが襲撃したタイミングで、おめでたい小道具を目一杯身に付けたゼンカイジャーら6人が妨害に入り対峙。今度も元旦の挨拶の時間を待って戦意喪失を狙うも、6人はその場から立ち去らなかった。年越しフラッシュの効果で忘れるのは嫌な感情だけであり、楽しい感情はそのまま。そこに目を付けて、6人はパーティー気分のアゲアゲ状態で戦う事を意識する方法でリセットを乗り切ったのである。
こうして能力を突破され、焦ったショウガツワルドは大急ぎでクダック部隊を呼び出し嗾けるも、ツーカイザーが久々にシンケンフォームに変身し、ゼンカイジャーもそれに触発されてキョウリュウジャーギアの力でサンバのリズムに乗って戦い、難無く蹴散らしてしまう。
その勢いからオーレンフォームの鉄拳を浴びそうになるも、乱入したステイシーザーがツーカイザーを押さえ込んで仕切り直し。しかしゼンカイジャーはゴーカイジャーギアを使用、固有武器を交換したキカイノイドメンバーの連携に翻弄された挙句、ゼンカイマジーヌがブルーンピッカーで掘った落とし穴へ落下する羽目に。
何とか這い出すも、今度は手持無沙汰だったゼンカイザーがゼンリョクゼンカイキャノンの「お覚悟!チャンバラパワー」で召喚されたニンジャホワイト・ハリケンレッド・シンケンレッド・シロニンジャーの連携を浴び、シンケンレッドよりシンケンマルを貸し出されたゼンカイザーの炎の剣戟を喰らった上に烈火大斬刀の重い一突きで吹っ飛ばされてしまう。
そして最後は、起き上がりへ超ゼンカイスーパーバスターにゼンカイフィニッシュバスター、ツーカイザー・レックスリフレイザーの必殺技の総攻撃を盛大に叩き込まれて爆散・敗北。これを持って繰り返される前倒しの元旦気分は終わった。
残されたショウガツトジルギアは出撃して来たクダイテストに吸収され、ダイショウガツワルドを誕生させた。
余談
スーツは一目瞭然だが、カキワルド(ホシガキワルド)のスーツをリペイント・小改造し、小道具のパーツを追加した物。ブルーンが間違えた「ミカンワルド」が間接的に本当に実現した形になった。
初登場した回で倒されなかった戦隊怪人は少なくないが、今作においてワルドは登場したその回で倒され、前後編に該当する回でもそのどちらかしか登場しないケースが多く、次の回に持ち越しになったのはこのショウガツワルドが初となる。
正月自体をモチーフにした戦隊怪人は『百獣戦隊ガオレンジャー』の正月オルグ以来の登場。
声を演じる濱健人氏は、今回がスーパー戦隊シリーズ初出演となる。
関連タグ
レトロワルド:同じく時を操るワルド(ただしレトロワルドは「過去に戻す」のに対してショウガツワルドは「(感覚だけ)未来へ進める」と言う違いがある)。
正月オルグ、ナナクサルンバ:正月やそれに関連した事がモチーフの偉大なる先輩怪人。
イセロブ・スターフライド:3年前のメイン脚本家が同じスーパー戦隊の、同じく第39話に登場した怪人。こちらはモチーフそのものがイセエビである。また初登場時は別の怪人とともに登場したが諸事情で一旦退場し、相棒が倒された翌週に改めてメインの怪人として登場した点も同一である。