あらすじ
ある夜マリオはゲームに熱中していたが、突如テレビの画面が消えたかと思うと、その中から突然、誰かに助けを求めるピーチ姫(と彼女を追うノコノコ達)が飛び出して来た。姫に会ったマリオは一目惚れし、彼女を守ってあげることを決意する。しかし、同じくテレビ画面から後を追ってやって来たカメ一族のクッパ大王が現れ、マリオは勇気を振り絞って立ち向かうもあっけなく倒され、ピーチ姫もさらわれてしまい、テレビの中へと消えていった。その後テレビの画面はゲームオーバーと表示されるだけでどうすることも出来ず終わった。この時、ピーチはマリオのもとに大事なペンダントを落としたようだ。マリオは「可愛い人だった」と呟きながらペンダントを握りしめていた・・・
スタッフ
概要
この作品は「スーパーマリオブラザーズ」を原作にし1986年7月20日に公開された映画なのだが、マリオ要素があまり多くないのとあからさまな商品宣伝シーンがよく見受けられ、ツッコミどころが満載の作品となっている。さらに肝心の主人公であるマリオよりもルイージが主に活躍するところが目立っており、ファンの間では半ば黒歴史に扱ったりされている。しかし、これを皮切りに永谷園のコラボ食品やスーパーマリオワールドを元にしたOVA作品等、様々なグッズ化やCM放映が進められたり、さらにファイアーエムブレム紋章の謎のOVA発売や後に国民的アニメとなるアニメポケットモンスターをはじめ、未だに根強い人気を持つアニメ星のカービィ、F-ZEROファルコン伝説等が放送され始めたり、劇場版どうぶつの森が上映されたり、同じくマリオファミリーであるワリオの声を日本の声優である大塚周夫氏が彼が出るCMに演じる様になった。
この作品が上映された事を機にゲーム以外のメディア化が拡がっていき、この作品が残した計り知れない影響は紛れもない事実であり、一概に黒歴史とは言えない作品である。
余談だが、『任天堂のアニメ=テレビ東京』のイメージが強いのだが、本作はテレビ東京は関わっていない。
登場人物
メインキャラクター
CV:古谷徹
今作の主人公であり、一人称は基本的に「私」。
原作と異なり配管工ではなく、「GROCERY」という食料雑貨店で働いている。
性格はピーチ姫の様な好きな人のために体を張る一途なところとかなりオトボケものでわかりやすい罠にあっさり引っかかるなど少し頼りないところはあるが、ピンチな状況を機転の良さや持ち前の強運で乗り越えたりするほど凄いやつでもある。
CV:水島裕
もう一人の主人公であり、一人称は「俺」。
マリオと同様雑貨で働く弟であり、服の色は緑ではなく青であり、マリオのことを「アニキ」や「マリオ」と呼んでいる。そして何よりもこの物語の最大の功労者である。
性格は、今のとは違ってがめつく少し自己中(簡単に言えばワリオっぽい性格)なところがある。そしてなんだかんだで仲良し兄弟である。
CV:山瀬まみ
今作のメインヒロインであり、一人称は「私」。
クッパ大王に結婚を迫られマリオの元に逃げ果せたが、結果的にさらわれてしまった。声を担当する山瀬女史は、あくまで本職がアイドル及びタレントのゲスト声優であり演技が常に棒読みの為、ファンの間では「棒読み姫」と呼ばれてしまう始末。
性格は、少しお転婆でわがままであるがマリオがピンチな時は自ら犠牲になって助けようとするなど優しい一面も見られる。
キビダンゴ
CV:千葉繁
今作オリジナルのキャラでありマリオ達の旅の仲間。
ハナチャンの様な見た目をしている犬。
基本的に鳴き声を鳴くだけで喋れないが旅の途中でマリオ達をサポートする頼もしい存在。そしてその正体はフラワー国の王子、「ハル王子(CV:菊池正美)」である。
クッパ
CV:和田アキ子
今作のメインヴィラン。一人称は「わし」(ピーチ姫の前だと「私」)。
ピーチ姫と結婚する為数多くの部下を引き入れピーチ姫をさらい、キノコ王国を襲ってキノピオ達をコインや雲に変えた。さらに魔法も得意としており、前述の通り相手を変化させる他にクマのぬいぐるみ等いろんな姿に変身することも得意としている。
性格は、見た目にや言動に反してピーチ姫の前には礼儀正しく接しており「ピーチちゃん」と呼んでいる。もちろん悪の大王らしく、敵や作戦に失敗した部下に怒りを見せたりもしてる。
冒頭で指一本だけでマリオを倒すなど実力も高い。
その他のキャラクター
クッパの忠実な部下の2人組。
原作では雑魚キャラやかませ犬になりがちの彼らだが、今作では旅の途中のマリオ達を苦しめる策士として登場する。クッパ城では何故か腕が生えている。
CV:堀絢子
パックンフラワーを育ててる敵。一人称は「わし」。
マリオ達をパックンフラワーの餌にすべくパイポ投げつけたり、トゲゾーを操ってマリオ達を襲った。
余談だが、ジュゲムの声を担当する堀女史は今作のオリジナルキャラである「ミス・エンドレス」の声も担当している。(そして物語に関わらない癖してまさかのオチ担当である。)
CV:キートン山田
クリボーが引き連れた用心棒。
デカい以外は原作同様金槌を投げつけて攻撃をする。
「ケホー」と鳴くだけで喋らない。
金鉱に偽装した牢屋に収容されたマリオ達の牢番を務める。
クッパ城では聖歌隊として登場するが、「ケホー」と歌うのでシュール。
残りのイラストの無いキャラは名前のみ表示
きのこ仙人(CV:宮内幸平)
パタパタ雛(CV:ベリーズ)
司祭(CV:八奈見乗児)
関連イラスト
表記ゆれ
関連タグ
魔界帝国の女神:マリオを原作とした海外の実写映画。