演:松本岳
概要
アオニンジャーの変身者で、ラストニンジャこと伊賀崎好天の孫達の1人。
旋風の姉にあたる世界的ファッションデザイナー、加藤春風(かとう はるかぜ)の息子。
孫五人の中で唯一英語表記がある事から、春風は国際結婚をしたようである(相手については現段階では不明)。
クールな自信家であるが、その反面負けず嫌いで天然ボケな性格。海外生活が長く、イギリスで西洋魔法を学んでいたが伊賀崎旋風に呼び戻され、魔法の学業の半ばにして帰国。天晴を「タカ兄(にい)」、霞を「霞姉(かすみねえ)」と呼んでいる。同い年の霞を「霞姉」と呼んでいる事から、彼の方がわずかに誕生日が遅い事が分かる。凪・風花の高校生コンビからは「やっくん」、母やエレナ(後述)からは「クラウド」と呼ばれている。
英語混じりの口調が特徴で、口癖は「easyだな」。この「easy」は「簡単」というだけでなく「お気楽」といった意味合いで使うことも多い(主に天晴に対して使う)。
自分をイギリス人だと認識しているらしく、そういう発言をしてはよく突っ込まれたり、芝刈り機に思い入れが強かったりする面を見せた事も。(もっとも先述の通り彼はハーフである可能性が高く、イギリスでの生活が長いであろうことを考えればイギリス人寄りの価値観を持ってもおかしくないのだが)
日系アメリカ人のキンジとも当初は馬が合わず、彼の作った朝食(と言うにはガッツリ系を通り過ぎて重過ぎるステーキ)を魔法でイギリス式のブレックファーストに変えてしまったり、「easy」の発音について張り合ったことも。
妙に見栄っ張りな面もあり、魔法学校校長の娘・エレナに「魔法戦隊のリーダーをしている」と手紙に書いていたため38話では色々大変なことになっている。
マジレンジャーである小津翼の弟子に当たる(ヒカルから見れば孫弟子)。魔法は彼から教わったらしい…がマジレンジャーが使う魔法とは似ても似つかないぐらい違う(八雲が使う呪文は逆さ読みだが、マジレンジャーが使う呪文は10個の言葉に分類されたものを最大4つに組み合わせて使う)。魔法を発動させるものも違う(マジレンジャーは変身アイテムでもあるマージフォン、クラウドはステッキ)。ま、とりあえず、翼いわく大切なのは「勇気」ということぐらいしか教えてないらしいのでOKかも。
伊賀崎家の使命を果たす意思は最初から持ち合わせていたが、当初は「ラストニンジャ」になることに興味がなかった。また魔法学習の賜物か五トン忍シュリケンの扱いはメンバーで一番早かったが、それゆえ忍法や好天を軽視するような言動もあり、天晴と衝突する事もあった。現在は二人を越え、ラストニンジャになる事で「シュリケン忍法がeasyである」ことを証明するという方向にシフトしているようだ。
またさらに忍術と魔法を両立させ、双方を組み合わせて使いこなす「魔法忍者」を自称するようにもなり、エレナにも最終的に魔法戦隊ではないことはバレてしまったものの魔法使いはやめていない事をちゃんと説明した。
戦闘時は忍術に魔法を併用するスタイルのため、戦術の幅広さはメンバー1。的確な指示を出したり、天晴不在時に皆の奮起を促す司令塔の役割も担っている。
また師匠譲りの雷魔法も使いこなしている(「あ、あれヤッキーあっしの立場は…?」)。
一見落ち着いたような口調で冷静に見えるキャラだが結構そそっかしい面もあり、5話では霞が大学を辞めたと勝手に早合点してしまったりもした。特に無鉄砲な天晴とマイペースな霞の言動には振り回されることが多い。
母の春風の事は対外的には「母さん」と呼んでいるが実は「マミー」と呼んでおりこれを知った霞にからかわれた。
戦いが終わったあとは再びイギリスの魔法学校へ戻り、忍者と魔法使いを両立させながら教師として生徒たち教えているも、不馴れな場面が多々あったりする。
演者について
前3作の戦隊ブルーはアラサーが起用されていたが、松本岳はゴーカイブルー/ジョー・ギブケン役の山田裕貴以来の平成生まれの若手となった。とはいえ、追加戦士役の多和田秀弥も含めてメンバー最年長ではある(ニンニンジャーの俳優陣は平均年齢が歴代で最も若い)。
超スーパーヒーロー大戦
作品内のゲームでもある『超スーパーヒーロー大戦』内でのトーナメント戦にてチームエグゼイドのメンバーの青枠(候補としてはウラタロス(仮面ライダー電王)も挙がったがモモタロスが却下した)としてセレクトされた。その後、黄色枠として翼を推薦するも、セレクトで選ばれたのはそっくりさんの方であった。
現実世界の八雲と違い髪の色は黒になっている。パンフレットによれば別人であること強調するためとされている。
決勝戦では色繋がりだろうか仮面ライダースペクター(仮面ライダーゴースト)と戦った(なお、スペクターもチームエグゼイドの青枠候補として挙がっていたが、直後に八雲が立候補したため結局は外されている)。
余談
名前の由来は大和国出身の忍者集団「加藤者」の一人加藤段蔵であると思われる。
加藤者は「幻術使い」として知られており、大麻(当時は衣類の原料として普通に栽培されていた)などの薬草で調合した薬などで幻覚作用を起こすなどの集団催眠を得意としていたらしい。八雲が「魔法忍者」と言う設定なのも、そういった加藤者の「幻術使い」の血筋からかもしれない。
なお、八雲の師匠であるマジイエロー・小津翼の得意魔法は魔法薬調合。ついでに言えば師匠の演者の姓も「松本」である。これも偶然だろうか。
関連タグ
小津翼・・・師匠
小津勇(天空聖者ブレイジェル)・・・師匠の師匠の師匠そして師匠の父親
サイゾウ、野乃七海、霞一鍬:いずれも忍者スーパー戦隊の青色の戦士で、そういう意味では八雲の先輩。