概要
世代 | 究極体 |
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タイプ | 神人型 |
属性 | ウィルス |
必殺技 | ストライクロール |
得意技 | マッドネスメリーゴーランド |
オリンポス十二神族に属する少女の姿をした神人型デジモン。非常に小柄な体格ではあるが、身の丈ほどの大剣を自由自在に振り回す怪力の持ち主である。幼子のように天真爛漫で明るい性格の持ち主であるが、感情の起伏が激しく、機嫌が悪くなるとわがまま放題な行動(問題)を引き起こし、誰も手が付けられなくなってしまう。
必殺技は地割れを起こすほどの振り下ろし切り『ストライクロール』と竜巻を起こすほどの回転切り『マッドネスメリーゴーランド』。
アニメでの出番は皆無であり、ゲームで活躍する事が多い。
X抗体版
世代 | 究極体 |
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タイプ | 神人型 |
属性 | ウィルス |
必殺技 | ホーンテッドピルス/クレイジーゴーラウンド/サンクタス・トルメンタム |
X抗体を得てミネルヴァモンが変化した姿であり、肥大化した髪の毛が意思を持ち、「ウルラ」、「セルペンス」(前者はラテン語で「フクロウ」、後者は「蛇」の意)と呼ばれるようになった。彼らはミネルヴァモンの遊び相手となる他、賢者を名乗り、ミネルヴァモンの戦いを支える知恵袋として活躍する。ここにきてやっとアテナの知恵の女神としての要素が拾われた事になる。
その反面、彼らにエネルギーを分け与えた影響でミネルヴァモン本体がSD化よろしく縮んでしまった。その分俊敏性は高まり、生来の怪力も合間ってますます強力な存在になっている。
必殺技はウルラとピルスで敵に攻撃を仕掛ける「ホーンテッドピルス」、回転斬りで蒼炎の竜巻を発生させる「クレイジーゴーラウンド」、盾のクリスタルから山一つ消し飛ばすエネルギー砲「サンクタス・トルメンタム」(「聖なる嵐」の意味)を発射する。
メディアでの活躍
デジモンストーリー超クロスウォーズ
ぐるぐるアマゾンのボスとして登場。本作の敵組織ROGの構成員である。
ルー語で話す陽気な性格で、可愛いものを何より好む。それ故にかエクスティラノモンやピッコロモンを配下に加えた『TEAMかわいい❤︎』の軍団長を務める。「ヘコんだ時は笑う、キツい時こそ笑い飛ばす」が軍団の誓いとなっている。この誓いは過去に戦死した仲間と建てたものらしい。
なにやら恵まれない境遇だったらしく、可愛いものは彼女にとっての癒しであったという。
誘拐した筈のチビックモンにとても慕われており、フラワーそうげんで追い詰められた際には危害を加えず、解放して辺り、根は悪人ではない模様(そもそも誘拐などしておらず、チビックモンの遊び相手になっていただけである)。
とはいえ、キュートモンを人質にドルルモンを差し向けるなど敵勢力らしい一面も持つが、ROGの異常さに気付いており、それでもROGに従う理由は約束や契約を必ず守る性格であったからである。
タイキたちからは悪の道から足を洗うよう言われるが、最後はクリスタルかざんでの戦いで戦死する。死に際にはタイキたちが黒幕を倒してくれる事を信じている様子が描かれた。
倒されたミネルヴァモンのデータはバルバモンによってアルマモン復活の贄にされた。一方でアニメの方ではミネルヴァモンが成長した設定のメルヴァモンが登場していた事を考えるとある意味でゲーム版をプレイしたファンへの救済措置とも取れる。
デジモンストーリーサイバースルゥース
引きこもり中学生のナオヤのチャット相手で、HN『アテナ』を名乗っていた(グラフィックは別で存在し、セイバーズのヨシノの初期私服を思わせる姿をしていて結構かわいい)。
チャットサイトに住み着いていた所、学校生活が嫌になったナオヤと交流するようになり、彼の悩みを真摯に聞いてあげていた。
アテナの身元を調査していた主人公が接触を試みたところ、偽物だと看破し、主人公に襲いかかってくるが、事情を察するとこれまでの経緯について語ってくれ、アテナの伝言を聞いたナオヤの母親も問題解決に向けて努力を始めるようになる。
ミネルヴァモン曰く、ナオヤは照れ屋だが、誠実で優しい人物であるらしく、過去に自分のいい所を褒めてもらった事が嬉しかったという。
ナオヤに対して好意を持っているらしい事が伺せており、このような形でデジモンと交流する人間は結構珍しいタイプである(おまけにナオヤとミネルヴァモンがパートナーとテイマーの関係にないという点もイレギュラーである)。
彼女の何があっても相手にずっと寄り添い続けるというあり方は大人になるとパートナーが離れるという設定の『LASTEVOLUTION絆』とは真逆の立ち位置にあると言える。
ちなみに、ハンドルネームの由来はミネルヴァと同一視されるギリシャ神話の戦いの神アテナからである。
余談
公式ホームページで行われた「デシモンX抗体超投票」(X進化した姿を見てみたいデシモン)では2位にランクインした、1位になったデシモンと共に2019年3月発売予定の「デジタルモンスターX」にX抗体版が登場する。
本来、アテナ/ミネルバの聖獣はフクロウだが、ミネルヴァモンは蛇がモチーフとなっている。
これは恐らくギリシャ神話でメドゥーサと因縁がある逸話からきているものと思われる。
進化ルート
神人型だから限られたデジモンから進化するのかと思いきや、進化前候補が非常に多いデジモンで、ゲーム作品ではレディーデビモンやワーガルルモン(黒)、カードゲームでは旧ヤタガラモンやアンティラモンから進化する。
暗黒系から進化するのは意外に思われるかもしれないが、そもそもミネルヴァモンはウィルス種なのでそうおかしい話でもないのかもしれない(ちなみに現時点ではレディーデビモンのみが唯一ミネルヴァモンに進化できる女性型デジモンである)。
あまり想像したくないが、ハカメモやリンクスではもんざえモン、エテモン、デジタマモンから進化するルートがある…これらのデジモンのベースとなるのは言うまでもなく汚物系デジモンである(デジタマモンはオーガモンから進化するルートがあるのでまだいい方である。ちなみにDSで展開されたデジモンストーリーシリーズではワーガルルモン(黒)はいて、ガルルモン(黒)が存在しないという現象が起こっている為、オーガモンが成熟期に据えられていたという繋がりがある)。処女神モチーフなのになんたる皮肉であろうか。
『アナザーミッション』ではライラモンから進化する。ライラモンは双蛇の杖を持つロトスモンに進化するため、剣に双蛇の意匠があるミネルヴァモンの進化元に選ばれるのは道理だと言える。
意外にも蛇系のデジモンからの進化は確認されていなかったが、デジモンカードゲーム『ブースター クロスエンカウンター【BT-10】』にてクアトルモン→サンティラモンからのルートが確立された。
彼らとは神聖系の蛇型デジモンという共通項を持つ。
なお、ミネルヴァモンの成長した姿としてメルヴァモンが存在するが、これがいわゆる超究極体なのか、モードチェンジなのかは不明。
『デジタルモンスターカードゲーム』ではバトル勝利時に進化できる姿として、先述の『デジモンカードゲーム』ではミネルヴァモンが消滅すると相手のデジモンが2体以下の時にノーコストで出現させられる扱いとなっていた。
一方、『デジモンジントリックス』ではなぜか、成長した姿であるはずのメルヴァモンが完全体扱いとなっており、公式でも扱いにブレが生じていた時期がある。