GOD_SPEED_LOVE
ごっどすぴーどらぶ
概要
2006年8月5日に東映系で公開された『仮面ライダーカブト』の劇場版作品。
テレビ本編とはリンクしないパラレルで、設定も大幅に異なる。
脚本は米村正二が担当し、『アギト』から続く平成ライダー夏の劇場版で井上敏樹以外が脚本を執筆した初の作品となった。
主題歌は、後に『仮面ライダーW』で仮面ライダースカルを演じることになる吉川晃司の「ONE WORLD」。
又、軌道エレベーターが登場する世界初の実写作品、なおかつ、宇宙戦を描いたライダー初の作品である。
テレビ本編に登場したライダーはほぼ全員登場したが、影山瞬と神代剣は登場しなかった。
ゲスト俳優として、オリンピックのメダルに準えた金・銀・銅の仮面ライダーを、格闘家の武蔵(金・コーカサス)、俳優の小林且弥(銀・ヘラクス)、虎牙光揮(銅・ケタロス)が演じた。
小林と虎牙は後にテレビ本編に(映画と役柄とは別人の)オダとヤマト役で出演した。
また『龍騎』で準レギュラー出演していた森下千里もライダー作品に再出演となった。
前作『7人の戦鬼』から始まった芸人枠には、次長課長が充てられた。
タイトルの「GOD SPEED LOVE」は、「SPEED」に「祝福する」「成功を祈る」と言った意味があることから、「この愛に神の祝福があらんことを」というような意味を持つ。
あらすじ
1999年、地球に落下した巨大隕石の影響で海の水が干上がるという未曽有の大惨事が発生。
さらに、隕石内部から地球外生命体・ワームが現れ、生き残った数少ない人類を襲い始めた。
2006年、生き残った人類は治安組織ZECTを結成し、人類存続のため、徹底した管理体制を敷いていた。
だが、あまりにも厳しい体制に抵抗する人間たちが現れ、NEO ZECTを結成。
ZECT対NEO ZECT対ワームという三つ巴の戦いが勃発する。
そんな中、天道総司と名乗る謎の男が戦いに乱入。
彼は、ZECTとNEO ZECTしか持っていないはずのライダーシステムで仮面ライダーカブトに変身し、両組織に「俺を雇え。そうすれば勝てる」と持ち掛けるのだった。
劇場版限定
本作の劇場版限定ライダーはマスクドフォームが存在せず、ライダーフォームのみ。
全員がカブトムシをモチーフ(カブトが日本のカブトムシをモチーフにしているのに対し、劇場版限定ライダーは外国産カブトムシをモチーフとしている)としている他、変身にはライダーブレスとカブティックゼクターを用い、携行武器としてカブトクナイガンと同型のゼクトクナイガンを装備、右肩にショルダーブレードという装甲を備えている。