曖昧さ回避
- 舞踊家、踊り手、ダンサーの別称。
- RPGなどのTVゲームで、キャラの職業(ジョブ)の一つ。『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』が代表的。
- 既存のキャラに、踊り子風の衣装を着けさせたイラストに付けられるタグ。
- JR東日本が東京駅~伊豆急下田駅・修善寺駅間で運行する特急列車の愛称。川端康成の小説「伊豆の踊子」に由来する→踊り子(列車)
- 村下孝蔵のアルバム初恋の3曲目に収録されている曲。
1の解説
(例):ベリーダンサー
ダンサーとしての「踊り子」は、主に舞踊のパフォーマンスを生業とする人、特に女性のことを指す。東西問わず酒の席等での催し物に重宝され、肌の露出が多い扇情的な衣装を身にまとうことが多い。
古代から存在する職業だが、一部を除いて娼婦を兼業する場合が多かった。
これは、かつて芸能界隈が生産業に携わらない特性上として税収に寄与しないとして国家秩序の埒外に置かれるケースが多く、酷い場合には賎民として扱われることもあった事情とも無関係ではない。
かつては日本の舞妓等も一人前になる際の通過儀礼として自分の師匠やスポンサーに処女を捧げるといったことが行なわれていた(水揚げ)。そして、吉原などの一部地域を除いて「芸を売る」ことと「春を売る」ことは区別されていない場合が多かった。
こうした体質が改めはじめたのは、買春自体がタブー視され芸能が文化の担い手の一つであると認識されるようになった近代以降のことである。
(※ただし先進国等での話し。一部地域では未だにかつての慣習が残っているケースもある。)
こうした歴史を持つためか、後述のようにフィクション作品でこうした職業の人物が登場した際にはお色気担当となるケースが多い。
2の解説
ファンタジー作品では、職業(ジョブ)の一種として扱われることが多い。役割としては、仲間を踊りで鼓舞して能力を上げたり、敵を妖艶な踊りで惑わしたり、特別な舞を舞って神霊の類を召喚したりと、サポーター向けの職業となることが多い。
主なゲームの「踊り子」
『ドラゴンクエストⅣ』のマーニャを嚆矢とするが、マーニャ自身は攻撃型の魔法使いであり、この時点では踊りそのものを活かした能力は皆無であった。
やがて『ドラゴンクエストⅥ』で転職システムが復活すると、「さそうおどり」や「ふしぎなおどり」などのダンス系の「とくぎ」を習得可能になり、さらに上級職「スーパースター」になるとベホマラーと同等の回復力を持つ全体回復技「ハッスルダンス」まで獲得したことで、一気に地位を向上させた。また【すばやさ】のステータスが上がりやすく、先手を打って行動できるという強みもある。
以後も、強力な上級職になるため通過する必要がある場合が多く、転職システムがない場合でも女性キャラクターが踊り子を想起させる「とくぎ」を習得するのが通例となっている。
「ファイナルファンタジー」(FF)シリーズより。
味方を鼓舞する華麗な舞いだけでなく体術・武術の使い手であるとされる事が多い。
登場作品は『FF5』、『FF11』、『FF14』および外伝作品等。
FF5では装備できるものは極めて限られていてHPは低いが、凄まじい倍率の攻撃アビリティが
あるために工夫次第では凄まじい火力を叩き出すというジョブ。
FF11及びFF14では武術の側面も持つ伝統舞踊「クリークタンツ」の習得者。味方にBuffを与えたり、
ある程度回復・補助等の支援もできる中衛アタッカーという立ち位置。
FF11における踊り子のNPCとしてはリリゼットが有名…だが、もう1人
「ファイアーエムブレム」(FE)シリーズより。
主に仲間を再移動させることができるサポート特化型のクラス。
踊り子は女性用クラスで男性には同じ役割のバード・吟遊詩人としてで登場する。
風花雪月では白鷺杯の優勝景品でクラスチェンジできるのだが…代表生徒の魅力さえあれば優勝できるためファイアーエムブレム初の男性の踊り子が誕生する。
「世界樹の迷宮4」より。
シリーズお馴染みの味方の能力を強化するスキルに特化したクラス。
味方の攻撃に追撃を行うスキルや自身の攻撃回数を増やすスキルなども使える。
「悠久の車輪」より。
6勢力の1つ、バハムートロアに所属するマスター(遠距離攻撃能力を持つ兵種)。
「千年戦争アイギス」より。
攻撃も回復も一切しない代わりに範囲内の味方の能力を強化するクラス。
「ロマンシングサガ」よりバーバラ。
「LUNARエターナルブルー」よりジーン。
「IdentityV」よりマルガレータ・ツェレ。
「Fate/Grand Order」よりマタ・ハリ(Fate)。