エウロペの大地、ヨーロッパ大陸に生まれた子は、全て全て、私の裔です。いい子いい子
ヨーロッパ以外の地域に生まれた子たち? それは……ええ、私の裔のお友達のようなもの。おいでなさい。みんないい子ね
プロフィール
真名 | エウロペ |
---|---|
クラス | ライダー |
性別 | 女性 |
身長 | 155cm |
体重 | 44kg |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 中立・善・天 |
好きなもの | 日向ぼっこ、お昼寝、お散歩、他にもたくさん |
嫌いなもの | 口にすると本当のことになってしまうので言わない |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | redjuice |
CV | M・A・O |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するライダークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
穏やかな表情を浮かべた女性で、フェニキア王女でゼウスの妃という事もあってか王冠を被っている。
第2部5章『神代巨神海洋 アトランティス』開始と同時に実装されたが、実際にはアトランティスの時点でメインシナリオには登場せず、後編に当たる『星間都市山脈 オリュンポス』にて登場する。
本人は汎人類史側として召喚されているが、女神ヘラの神核を融合させられており、オリュンポス側に与している。ゼウス陣営の1人として一行にタロスを差し向けるが……?
真名
フェニキア王アゲーノールとテーレパッサとの間に生まれた娘。牡牛に変身したゼウスに攫われて3人の子供を産む事となり、エウロペを攫ったこの牡牛は天に上げられて牡牛座となった。
青銅のタロス、猟犬、投げ槍という3つの贈り物を賜ったが、今回の戦闘で使用するのはタロスと(白い牡牛に変形した)猟犬である。
死後にエウロペは神格化され、一説ではエウロペの名は「ヨーロッパ」の語源であるとされる。
「ヨーロッパ」は英語表記で「Europe」であり、そのまま読めば「エウロペ」となるのだ。
人物
一人称は「私(わたくし)」。
外見からもわかる通り、非常に穏やかで心優しく、それでいてのんびりとしている。
目の前に強大な敵が現れたり、誘拐されたりしてもこのように振る舞うので、メンタルは相当強い事が窺える。
ヨーロッパ大陸の語源となったという逸話からもわかる通り、ヨーロッパ出身サーヴァントに関しては時代も神話体系も関係なく太祖として慈しんでおり、怪物となってしまったアステリオスであっても自分の孫という事もあってか非常に可愛がっている。牡牛に縁のある英霊繋がりという事もあるのかもしれない。
もしヨーロッパの生まれでなくとも、子孫の『友達』と認識して愛するので器の大きさが半端ではない。
このため、『おばあちゃま』と呼ばれる事に全く抵抗はないどころか、マスターに向かって自分から『エウロペおばあちゃま』と名乗ってくる。
マスターに対しては飴をくれたり、頭を撫でる等大分甘やかしてくれるが、マスターに対してだけ特別というわけでもなく、子ども系サーヴァントに料理を作ってあげる様子も見せる母性の塊である。
ちなみに2020年時点、カルデアには義理の孫とガチなひ孫がいる。
前者はアステリオス。息子ミノスの養子。息子の義理の子=義理の孫=つまり私の孫として可愛がっている上、母親の血統を遡れば、彼女の祖父ポセイドンの父クロノスの兄弟オケアノスのひ孫に行きあたる為、何も問題ない。
後者はオリオン。息子ミノスの娘エウリュアレーの子。つまり完全に血のつながりがある。おそらくだが、オリオンが「おねぇさーん」と抱きついてもアルテミスからどつかれない。まあもっとも、曾祖母に邪な心で抱きつけられるのかどうかという話だが。
能力
守る事(それも、盾になるという方法で)ぐらいしか出来ないと本人が述懐する通り本人の戦闘能力は低いが、それをカバーするが如く戦闘では白い牡牛とタロスが攻撃を担当している。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | E | E | D | B | A+ | A |
保有スキル
対魔力(C) | ライダーのクラス特性。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術などの大掛かりな魔術は防げない。 |
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騎乗(A+) | ライダーのクラス特性。乗り物を乗りこなす能力。生前には存在しなかった現代の乗り物はもちろん、竜以外の幻獣・神獣すらも乗りこなせる。 |
神性(C) | その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。ギリシャ神話の最高存在であるゼウスの妃。人間でありながら多くの宝具を与えられた彼女は特にゼウスの寵愛を受けており、神霊適正を有するに至った。 |
無垢の姫(B) | 精神と肉体の絶対性を示すスキル。精神に対する効果を緩和する他、どれだけ食べても太らない。本来は、周囲の人を惹き付ける「麗しの姫君」スキルとの複合スキルでもある。 |
主神の寵愛(A+) | ゼウスに愛され、多大な加護を賜っている事を表すスキル。ここまで来るとヘラに嫉妬されるレベルなのだが、本人としてはヘラは尊敬する女神の一柱という認識。 |
主神の白牡牛(C) | 白い牡牛は魅了効果を持っており、見たものをたちまち惹きつける。エウロペ本人のスキルというよりも、牡牛(さらに正確には猟犬)のスキルと言った感じか。 |
宝具
青銅巨人の超重鎚(スフィリ・トゥ・ターロー)
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~50
- 最大補足:100人
「出番ですよ、タロス。」
「さぁ、おいでなさい。私を守る青銅の身体。燃え滾る血。焼き尽くす熱のおまえ。『青銅巨人の超重鎚(スフィリ・トゥ・ターロー)』!!お見事!」
ギリシャ神話における青銅の巨人タロスの事。
へファイストス神により作られた神代の自動機械……要はスーパーロボット。エウロペの守護者として製造されており、神々でさえ破壊しえないほどに頑強。元々は怪物の姿をしていたらしいが、巨人としての伝承が広まったせいか、巨人の姿を取る。どうやら自分の意志があるようで、エウロペにはその言葉がわかるという。
ちなみにトーク番組で公開された比較画像によると、このタロスは坂田金時の巨大メカの倍近い大きさであるらしい。それでも判明している中で一番小柄なアレス神よりも小さいサイズなのだが……
敵対者を自動的に感知し、赤熱化した腕で敵を即座に蒸発させてしまう。『FGO』においては赤熱化した巨腕で敵をブン殴るという宝具演出が取られており、EXアタックでは胸からビームを撃つ。
メディアに対しては弱点を看破されて、血を抜かれた事があった為にトラウマになっている。他に苦手な事といえば、エウロペはよく彼に乗って遊んでいたが、怒ると赤熱化してしまう特性の為本人はヒヤヒヤしているのだとか。
オリュンポスにおいてバーサーカークラスのボスエネミーとしても登場する。
前述の巨腕での攻撃や胸からの熱線砲の他にも、指からのバルカン砲で全体攻撃を行ってくる。
また、ボスエネミーとしての戦闘では魔法陣から召喚された形で登場する。
しかも脚部が魔法陣の下に隠れた状態になっており、同時に前述の弱点である、くるぶしの栓が狙えないという事態になっている。
2戦目以降は常にHPゲージを2本持っており、加えて「デメテル・クリオノミア」により、いずれの戦闘においても継続回復に加えガッツが発動し、50,000までHPが回復するというクラスとは裏腹にタフネスが高い。
加えて、攻撃で相性優位を突くクラス特性と常に全体攻撃を行うという特性から非常に火力が高い上に、HPゲージを1本破壊するとブレイクスキル「赤熱する体躯」で攻撃時と被ダメージ時にそれぞれやけど状態を付与してくるため、速攻で倒さなければ瞬く間に戦線が瓦解していく。
3戦目はディオスクロイ、4戦目はエウロペとセットで登場するが、できればこちらを先に倒しておきたい所。特にエウロペの場合は、こちらを倒した時点で向こうに宝具封印が永続的に掛かるため、以降は消化試合に近くなる。
愛らしき白き牡牛(キオニス・タウロス)
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~50
- 最大補足:100人
牡牛に変身したゼウス本人ではなく、3つの贈り物の一つである猟犬が彼を模した姿である。
どんな獲物にも必ず追いついて仕留めるという逸話、陸や海などあらゆる場所を駆ける能力を持ち、真名解放をすれば敵陣に突撃をする宝具になるようだ。
ちなみに、エウロペが『可愛らしく枕にもなる上に、ゼウスにそっくりだから』と言ったことでこの姿に変形したらしい。
以上の特徴から本来の名前は『ライラプス』ではないかと思われる。ライラプスはエウロペの元を離れた後はフォキスの王子ケパロスに贈られて彼の猟犬になった。ある時、どんな物にも捕まらない狐を追いかけたが、いつまでたっても決着がつかなかったのでライラプスを天に上げておおいぬ座にしたという逸話が残っている。
関連人物
生前
ギリシャ神話の主神で夫。神霊となった後でもエウロペに加護を与え続けており、彼から汎人類史の危機を救う手助けをするように仰せつかっている(とエウロペは考えている)。
エウロペの発言から人類を案じている事自体は本当である様子。
異聞帯ではゼウスのあり方は「人類を軽視している」と苦悶の末に敵対する道を選ぶ。
ゼウスに対しての愛は敵対の道を選んでも本物であり、咎人として引き出されてもゼウスに対して諫言していた。
ゼウスもその愛が本物であることを理解し、キリシュタリアに反対意見を出されつつも、責務としてエウロペを処刑する道を選ぶことになる。
義理の娘と息子に当たるが、実子のように愛おしい存在と考えている。
これはアポロンの息子であるアスクレピオスに対しても同様のようだ(しかし、アスクレピオスの息子であるマカオンはトロイア戦争でエウロペの息子であるサルペドンと敵対している)。
ちなみにサルペドンはトロイア戦争にて兄弟であるアレスとアポロンと共にトロイア側の武将として参戦していた辺り兄弟仲は良かったのかもしれない。
実の兄。
ゼウスに攫われたエウロペを探し回ったが、信託を受けた結果断念しテバイの王となった。
子孫には「アルテミスにシカにされた人」ことアクタイオンや、「世界一不幸な英雄」ことオイディプスがいる。恐らく彼らのこともエウロペは慈しむであろう。
自身とゼウスの間に生まれた三人の息子の一人であるミノスの息子で孫にあたる存在。
しかし、アステリオス自身は確かに息子ではあるもののその出生ゆえに厳密には血縁関係は無く本人も「血の繋がりはない」と否定している。
が、エウロペにとっては血が繋がって無くとも可愛い孫であることには変わりない為特に気にすることなく彼を抱きしめている。
自身とゼウスの間に生まれた三人の息子の一人であるミノスの娘『エウリュアレー』の息子。
つまり、完全に血の繋がったひ孫。
劇中ではまだ接触は無いが、ダーリンのひーおばあちゃんなので、アルテミスは可愛がる彼女に対して手出しできないのかもしれない。
ちなみに、彼女はポセイドンの息子の娘なので、オリオンの曾祖母であると同時に姪でもある。
まあ、ギリシアではよくある話だ。
Fate/Grand Order
契約したマスターとその後輩。
無論彼らのことも、孫感覚で可愛がっている。
トロイア戦争で息子であるサルペドンと同陣営だった英雄達。
この内、ヘクトールは息子の仇であるパトロクロスを打ち倒している。
ローマの太祖で、同じく後世に生きた者たちを我が子のように愛している。
パトロクロス
息子を殺した相手。アキレウスの親友でもある。
自身とゼウスの間に生まれた三人の息子の一人であるミノスの嫁の兄の娘で、孫の血のつながったいとこという点以外は特にかかわりはないが(結構あるぞこれ)、宝具であるタロスにとって実は苦手な相手。神代にて、弱点である踵をメディアに攻撃されたため、魔力源である神血イーコールが漏れて機能停止してしまった故にである。異聞帯におけるタロスとの戦闘でもスキル「キルケーの教え」でやけどをリセットできるため若干有利をとれる。
メディアの夫。作中ではメディア以上に関わり合いの無いキャラではあるが、その実は、
自身とゼウスの間に生まれた三人の息子の一人であるミノスの娘『アリアドネー』の息子トアーズの娘ヒュプシブレーの契約性交渉相手(メディア結婚前の話)。
血統としては来孫(四世代後)の相手なのでそれなりに遠いのだが、ギリシア以外のサーヴァント(アヴィケブロンなど)まで孫扱いをするエウロパから見れば、十分に近親の親族。
オリュンポスの破神同盟の双子。
エウロペからオリュンポスで見られなかった母の愛を見いだし、エウロペの処刑を止めるべくカルデアに協力を依頼する。
最終的にエウロペとともにオリュンポスの終焉を見届けることとなった。
絵師が同じ、ギリシャ神話出典でライダークラスのサーヴァント。
余談
実装開始前の真名予想としては、『FGO』マテリアルで既に言及されていたエウロペと言い当てた人も多かった一方、キリシュタリアのサーヴァントとして言及のあった予言者サーヴァント繋がりでカサンドラが挙げられていた(ただしカサンドラであれば予言が信じられているのはおかしいのではという意見も)。
その他の予想ではオリュンポス十二神の誰かか(ヘスティアやアフロディーテなど)、ペルセウスの妻であるアンドロメダ、ハーデスの妻である女神ペルセフォネなどが候補に上がっていた。
特に前者の内、王冠を被った姿からヘラという予想があったが、実際に実装されたのはゼウスの妃という点が共通したエウロペだった。もしヘラが真名だった場合、ゼウスの子孫達が集結するカルデアはどうなっていたのだろうか……ただしオリュンポスでは汎人類史の存在でありながら、瀕死であった異聞帯のヘラと融合してゼウスの元で庇護されていたようだ。
またゼウスからの贈り物の中には投槍もあるため、ランサークラスでの現界の可能性も考えられる。
演じたM・A・O女史はFateシリーズではTVアニメ版『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』のクレア役を経ての出演となる。