誇りと愛を、キミに
プロフィール
真名 | シュヴァリエ・デオン(デオン・ド・ボーモン) |
---|---|
クラス | セイバー |
性別 | ? |
身長 | 157cm |
体重 | 45kg ※ |
出典 | 史実 |
地域 | フランス |
属性 | 中立・中庸・人 |
好きなもの | マスター |
嫌いなもの | 笑われること |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | 森山大輔 |
CV | 斎藤千和 |
※ 体重は自己申告ではなく、外見からの予想
概要
『Fate/Grand Order』に登場するセイバークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
メインシナリオでは、第1部1章『邪竜百年戦争 オルレアン』にて敵側に召喚されたバーサーク・セイバーとして立ちふさがる。
後の、第1.5部2章『伝承地底世界 アガルタ』ではフランス騎士仲間のアストルフォと共にナビゲートサーヴァントを務める。
男装し、男として振る舞っていたにもかかわらず、可憐な少女と称されるほどの美貌を備えていた騎士。
真名
女であり男、男であり女、として語られるフランスの伝説的人物、『デオン・ド・ボーモン』。
文武両道の剣士にして文筆家。
列強各国を相手に立ち回る機密局のスパイとして活躍し、全権公使、竜騎兵連隊長等を勤めた。
男として服を着込み、男として振る舞っていたにもかかわらず、可憐な少女と称されるほどの美貌を備えていたという。事実、成人前にドレスを着て赴いた社交界では「美しい娘」として噂を集めた。
秘密任務のためロシア帝国へ潜入した折にもアドモワゼル・リア・ド・ボーモンとしてロシア女帝と交流を行い、女帝やその臣下から美しさを讃えられたという逸話が残されている。
人物
一人称は「私(わたし)」(ただしマテリアルの設定上は「私」だが、作中では「僕」と呼称するシーンも存在する)。
礼儀正しく、姿も所作も可憐な騎士。クセ者揃いのサーヴァントではかなり常識人。
英霊であろうと生きていようと、自分の肉体が男であろうと女であろうと道はただひとつ。
白百合の騎士で在り続けること。
フランス王家に、そしてマスターに、デオンは己が忠誠を捧げ続ける。
上記の通りフランス王家への忠誠は絶対であり、それは最後の王妃となったマリーにも向けられている。基本的に常識人かつツッコミポジションのデオンも、彼女の言い分には逆らえない……というかイエスマンとなり振り回される。
ちなみに諸説ある性別問題だが、本人は男性だと主張。しかし真相は謎のまま。
召喚時は男装に見える服装をしているが、第三再臨で一気に女性らしさのある姿(ヒール付きの靴、長髪、フリルの増加等)になるため、印象が変わる。
能力
実は地味に「筋力:A」という、エラいステータスの持ち主。
この値、カルナやジークフリートという神話級の英雄でもそうは持ち得ないレベルで、『FGO』勢で言うとベオウルフやダレイオス三世等の明らかに筋骨隆々としたマッスルな肉体を持つ歴戦の戦士が該当する。
もちろん、騎士王のように「魔力放出」等で膂力を底上げしている訳ではないので、間違いなく自前の筋肉である。これに引っ張られるように、耐久性も何気に「B」まである。
もしかすると「自己暗示(A)」のスキルで、肉体のリミッターをある程度外せるのかもしれない。
一応、幸運以外がセイバーの基本ステータスであるため、それに寄せられただけという可能性もあるが……果たして。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | A | B | B | C | A | C |
保有スキル
対魔力(C) | 詠唱が二節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法のような大掛かりなものは防げない。 |
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騎乗(B) | 大抵の乗り物を乗りこなすことが可能。幻想種については乗りこなすことができない。 |
心眼(真)(C) | 修行や鍛錬で培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘理論。他国でスパイとして活動し続けた経験から、デオンはこのスキルを有する。可愛いだけではないのだ、とは本人の弁明。 |
自己暗示(A) | 自らを対象とした強力な暗示。精神に働きかける魔術・スキル・宝具の効果に対して高い防御効果を持つ。デオンはこのスキルを駆使することで、時には男に、時には女として完全に振る舞ってみせる。ときには自らの肉体さえ変化させて―― |
麗しの風貌(C) | 服装と相まって、性別を特定し難い美しさを(姿形ではなく)雰囲気で有している。男性にも女性にも交渉時の判定にプラス補正が働く。また、特定の性別を対象としたあらゆる効果を無視する。 |
宝具
百合の花散る剣の舞踏(フルール・ド・リス)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~2
- 最大捕捉:1人
見る者の心を奪う美しい剣舞。
多くの人々を惑わせながらも自らの目的を遂行したデオンの生き様が宝具に昇華されたモノ。
フランス王権を象徴する百合の花びらが周囲に撒き散らされる中、鮮やかに剣を振るって舞うことで対象を幻惑し、筋力・体力・敏捷のパラメーターを低下させ、その隙に必殺の剣撃を叩き込む。
精神攻撃+物理攻撃のコンビネーション。
物理ダメージは宝具発動時の一度きりだが幻惑状態はしばらく持続する。魔力消費も少なく、すこぶる使い勝手の良い宝具。
百合の花咲く豪華絢爛(フルール・ド・リス)
- ランク:C→C+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~30
- 最大補足:50人
「我が誇りにかけて……」
「王家の百合よ、永遠なれ――『百合の花咲く豪華絢爛(フルール・ド・リス)』」
見る者の心を奪う美しい剣舞その2。
多くの人々を惑わせながらも自らの目的を遂行し続けたデオンの生き様が、宝具へと昇華されたもの。その強化版。フランス王権を象徴する大輪の百合が浮かび、敵陣を一斉に幻惑し、筋力・体力・敏捷のパラメーターをしばらく低下させる。更に幸運判定に成功しなければ、1ターンの間行動不能となる。ダメージ効果はない。
詳細は該当記事を参照。
百合の花舞う百花繚乱(フルール・ド・リス)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:1000人
「王家の百合よ、永遠なれ――『百合の花舞う百花繚乱(フルール・ド・リス)』!!」
見る者の心を奪う美しい剣舞その3。
本来は自身の全魔力と引き換えに放つ奥の手。
通常の最大補足50人の限度を超え、百人居れば百人が見つめ、千人居れば千人が心奪われる花を舞わせる宝具。
ゲーム上での性能
ジークフリートと共に初期から実装されている☆4(SR)ランクのセイバー。
ステータスは耐久型で、ジークフリートよりはATKに寄った性能だが、フォウ君や聖杯の助け無しでは9,000に届かず伸び悩んでしまう。
カードバランスは《Arts:2/Quick:1/Buster:2》とセイバーの定形。
スキルは、1ターン回避状態付与&3ターン防御力UPの「心眼(真)(C)」、自身の弱体状態を解除しさらに3ターン弱体耐性を上げる「自己暗示(A)」、自身のHPを回復させつつ3ターンの間ターゲットを集中させる「麗しの風貌(C)」と防御関連で纏まっている。
特に「麗しの風貌(C)」と「心眼(真)(C)」の組み合わせが良く、1ターン目を回避で乗り切り、残り2ターンも強化されたで防御力凌げるため、高いHPと相俟ってセイバークラスでありながら盾役として立ち振る舞う支援型の性能をしている。
最大の特徴は、性別不詳ゆえに特定の性別を対象としたスキル・宝具の効果を受けないという点。この特性を持つのはアストルフォ・エルキドゥ・キングハサンのみで、曜日クエスト等で性別特攻の魅了を持つサーヴァントへの対抗策になる。
ただし、これは味方の性別限定スキルを受けないという欠点でもある。ただし、黒ひげのスキル「紳士的な愛」だけは「女性に見える」サーヴァントに効果があるスキルだからなのか、効果がある(これはアストルフォとエルキドゥも同様)。
宝具は種別はArtsで、効果は【敵全体に確率で魅了付与(1ターン、オーバーチャージで確率UP)&攻撃力ダウン(2ターン)&防御力ダウン(2ターン)】。
強化クエストをクリアすると魅了の確率が上昇し、攻撃力・防御力ダウンが3ターン継続に延長される。
『FGO』では演出時に剣を鞘に収めているが、『FGO』アーケードでは百合の花を描くような華麗な剣舞を披露してくれる
同じ効果を持つマタ・ハリの宝具と比較し、こちらは魅了よりデバフ効果の成功率に比重が置かれている。
ただ、宝具強化後&オーバーチャージ500%であっても魅了が確定付与にならないのがネックとなる。
一方でパンチ力に欠けるため、どうしても攻撃が苦手。筋力Aとはなんだったのか……orz
宝具もサポート型なので、霊基再臨で「麗しの風貌」を習得しないと使い道に困ってしまうところがある。礼装で攻撃力を補ってやりながら、「麗しの風貌」を修得したら防御向きの礼装で固めてやるのがベターだろう。
主力セイバーが居ないなら、敢えて攻撃力を補助して「攻める盾」にするのも一考。いっそ礼装なしで単純に盾として運用するという奇策もある。
アヴェンジャー実装後は、それとクラス相性が悪いジャンヌに代わる盾役として評価が高まっていたのだが、第1部6章『神聖円卓領域 キャメロット』でマシュの覚醒イベントが入ったため、今度はそちらと競合している。
ターゲット集中が長く持続する点や魅了による足止めなど確かな優位点があり、さらにアルターエゴの実装でそちらに対する盾役になるという独自の利点も生まれたため、多少意識すれば十分に差別化できる。
関連人物
生前
敬愛する王妃。生前に彼女からドレスを賜ったとされる逸話が残っている。
心から慕っており大好きだが、たまに笑顔が怖い。
変質者。ただし彼からは「気が合いそうな倒錯趣味者」と同族扱いされている。
デオンからすればたまったものではなかろう。
同じくフランス王家を敬愛する者。ただしフランス王家を処刑した者でもあるため、彼に対しては愛憎入り混じた感情がある。
とは言え、人格面で批判したり嫌悪したりする様子は特にない。
王家を処刑に追い込んだジャコバン派のリーダー格。
そのことに対しては憎しみを向けているが、フランスへの愛は共通していた。
生前は剣を交わしあったこともあったようである。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
騎士としても人間としても忠誠を誓っており、「現在の自分にとってのフランス」と称するほど気に入っている。
彼/彼女にならドレス姿を見せてもいいんだとか。
2015年クリスマスイベント『ほぼ週間 サンタオルタさん』にて共演。
デオンは一応男性として立ち振る舞っているつもりだが、アストルフォからは同族意識を持たれてしまった。
そして後日実装された際には案の定と言うべきか、デオンと同様に“性別不詳”扱いされた。
更に、後に本編シナリオにてまさかの共演を果たす事になる。
一緒になると何かと振り回されっぱなしになるが、本心ではフランスの礎となったフランク王国の騎士「シャルルマーニュの十二勇士」である彼と、肩を並べて戦えること自体は栄誉なことと感じている。
余談
イベントでは男性だと自称していたが、ゲーム本編での性別は「不明」。
なお、史実におけるシュヴァリエ・デオンの性別は男性。ただし、TYPE-MOONにおける「英霊の座」は後世に伝わったイメージや伝承に大きく影響を受けるため、サーヴァントとしてのデオンの性別は本当に「不明」なのかもしれない。
なお、2016年バレンタインイベント『チョコレート・レディの空騒ぎ』では当然のようにチョコレートを用意していたが、ホワイトデーガチャでも概念礼装「サロン・ド・マリー」で登場し、さらに2017年のバレンタイン復刻版ではお返しも追加されているため、結局どっちなのか分からない扱いである。
華々つぼみ氏の描く『TYPE-MOON学園 ちびちゅき!』では、「誤って女子の制服をつかまされた」「私は男だ!」と不満の心情をあらわにし抗議している。
初期実装サーヴァントであったため、長らく攻撃モーションが汎用のものが使われていたが、2017年6月29日のアップデートにより、宝具演出と共に攻撃モーションのリニューアルが行われた。
しかし、それ以上に話題をかっさらったのは、第1.5部2章にて――
潜入捜査のために民家の寝室から衣装を適当に失敬してきたのだが、持ってきた当人が自分で恥ずかしがることに……
この二人の衣装もそうだが、失敬された民家の人はこれで何をしようとしていたのか。
その後も、2018年水着イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』で記憶を失くした大富豪の側近としてこの衣装で登場。相変わらず性別の境界線上を疾走する可憐さなのだが、行楽地での身銭稼ぎにわざわざメイド化する必要性とは……?
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Fate/GrandOrder サーヴァント セイバー(Fate)
アサシン(Fate):史実におけるデオンの評価から想像されるサーヴァントのクラス。オリジナルサーヴァントとして扱われる彼はこちらであることが多いため『FGO』のセイバーでの実装に驚いた人も。