臨獣ピッグ拳タブー
りんじゅうぴっぐけんたぶー
「イキギモ、見つけ見つけ 赤坂見附~」
「もうすぐあの娘は、丸焼けこやけ夕焼け照り焼きて~りてりって、お前はなんの料理にしてやろうかなぁ~!?」
データ(プロフィール)
概要
この世に蘇ったリンリンシーの一人。
胸部に豚の顔があり、頭部も厳つい豚の顔の獣人という外見をしている。ラーメンのどんぶりのような肩当てに四肢を網タイツらしき物で覆う姿もチャーシューかボンレスハムに見える。
その名が示す通り豚を手本とし、鍛えた嗅覚で何でも探し出してしまう臨獣ピッグ拳の使い手。
重い体で相手を押し潰したり、脂肪の壁で相手の攻撃を吸収し、果ては臨気によって鼻の筋肉を鍛えることで5km先の飯粒の匂いすら嗅ぎわけることが可能。この他、強烈な放屁での攻撃も可能。
食い意地が張っており、「目先の任務よりも自身の食事を優先する」困った性格の持ち主。なお雑食で人間も食べる模様。
おまけにやたら饒舌で親父ギャグや昭和のコメディアンのような言い回しを多用する上、一人称を「僕」ではなく、必ず「ポーク」としてしまうクセがある等、どこまでも豚にフィーチャリングしたキャラ造形となっている。
活躍
メレと共に大地の拳魔マクの復活に必要な『イキギモ』を探し出すように命じられたが、自身の食事にしか興味が無かったのでメレ単独で行動する羽目になる。
リンギ「暗黒香嗅」にて匂いを辿ってイキギモの所有者である財閥の令嬢のアリスを発見するや、自らの餌とするべくアリスを誘拐。
「ポークは…じゃなくて僕は悲鳴なんかじゃお腹いっぱいにならないワケよ!薫製かな?それともやっぱりローストかな?かなかな?平仮名仮名?」
廃工場内でアリスを炎の中に落として丸焼きにしようとするも、イキギモの奪取よりも彼女を救出する方を選んだジャンと遅れて駆け付けたレツとランに阻止され、交戦の末にゲキバズーカを受け敗北。
ジャン「豚の丸焼きー!!」
「豚の丸焼きって…ベタじゃん!ぐあ~っ!」
その直後に「丸焼きいやだ…蒲焼き大好き!」という声と共に邪身豪天変によって巨大化すると、巨大戦ではゲキファイヤーのパンチで腹部を刺激されて出たオナラで圧倒するも、ゲキシャークを獣拳武装したゲキシャークファイヤーの斬斬セイバー斬りを喰らって爆散した(その際の断末魔は「ポーク輪切りにされちゃう!輪切りの私ってヒドイ!ヒドイわぁ~!」)。
余談
モチーフと名前の由来は言うまでも無く豚。また、声を担当した広川氏の代表作の一つである『Mr.Boo!ミスター・ブー』からも来ている。なおタブーと言う名前自体は『大戦隊ゴーグルファイブ』の敵組織・暗黒科学帝国デスダークの首領の名前にもなっている。
それを意識してか彼のリンギである「暗黒香嗅(あんこくかかぐ)」の元ネタも同様にデスダークから来ている。
豚は犬以上に嗅覚が発達した動物であり、一時期犬と同様に麻薬探知のために使われていた事も。だが、麻薬よりも食べ物に反応してしまうので仕事にならなかったそうな。
劇中でタブーがマクのイキギモよりも食事にしか興味が無かったのも、こうした豚の哀しい習性から来ている模様。
トリュフの採取にも豚が起用されているが、実際に使われるのは雌の豚であり、その理由もトリュフから発せられる香りの成分が、雄の豚のフェロモンと似ているからに過ぎない。要は雌の性欲を利用した採取法である。
また豚は実際に人間を捕食する事も知られており、中国では子供が食われたり、あるマフィアが敵対していたマフィアを弱らせて豚小屋に放置したという事例もある。
やっぱり獣か……。
声を演じた広川氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となったが、翌年の2008年3月に亡くなったため、最初で最後の出演となってしまった。
関連タグ
幻獣ハヌマーン拳シュエン:好きな食べ物が何でも食べる設定の双幻士。
カニアマゾン、ツチグモ(カクレンジャー)、XXミレーノ、バケネコ(カクレンジャー)、オズチュウ星人イーアル、ワニ獣人:こちらも人間を料理しようとした怪人達。
ブタネジレ:『電磁戦隊メガレンジャー』の怪人で、こちらも豚モチーフ&食繋がり。