愛する娘か─
世界か─
解説
原題『Ant-Man and the Wasp: Quantumania』。2023年2月17日全米・日本同時公開。
MARVELコミックのキャラクター「アントマン」を主役とした映画の第3作。
MCU全体では映画第31作で、フェイズ5の幕開けを飾り、サノスの次の「マルチバース・サーガ」のラスボスと予告されている征服者カーンが初登場。
『Avengers: The Kang Dynasty』に直結する、S.H.I.E.L.D.が崩壊した『ウィンター・ソルジャー』やアベンジャーズが分裂した『シビル・ウォー』と同じくらい全体に影響を及ぼす重要な1作とされる。
その反動か、事前の段階ではシリーズ前2作に共通していたクライムコメディ調の明るい雰囲気はほぼ見られず、スコット・ラングの泥棒仲間トリオも登場しない。
舞台となる量子世界の描写も相まって、「SF戦争映画」とも言うべき作風となっている模様。
監督のペイトン・リードや主演のポール・ラッドらスタッフ・キャスト陣は続投。
唯一、成長したキャシー・ラングは『エンドゲーム』から変更された。
キャラクター
コミュニティの1つ「アクシア(Axia)」のリーダー。
コミックでは同名の傭兵が、量子世界に相当する「マイクロバース」内でハルクと戦った。
- クアズ(Quaz、演:ウィリアム・ジャクソン・ハーパー / 北田理道)
テレパス能力を持つ。
- ジェントラ(Jentorra、演:ケイティ・オブライアン / 冠野智美)
自由を求めるファイター。
- ヴェブ(Veb、声:デヴィッド・ダスマルチャン / 山口勝平)
スライムのような生き物。
原語版で担当したデヴィッドは、過去作でスコットの仲間のカートを演じていた。
その他
1カットのみ(後述)。
- デイル
アイスクリーム屋の店長。かつて出所した直後のスコットを「前科者」という理由で解雇したが、彼の活躍を受けて一転「世紀の従業員(Employee of the Century)」として表彰した。
※コミックでは前者はカーンの同位体だが、後者については両者と繋がりはなく、こちらでも名前が似ているだけの別人の可能性もある。
動画
特報
本予告
余談
公開日は当初7月28日だったが、前々作『The Marvels』と入れ替わる形で前倒しになった。
副題の"Quantumania"は"quantum"「量子」と"-mania"「~狂」から成る造語。
真ん中の"u"を挟んで"ant-man"が隠れており、原語版の予告編等ではそれを活かした演出がある。
日本・アメリカどちらの批評でも、SF映画の金字塔『STAR WARS』シリーズに良くも悪くも似通っている、という意見が多いが、前述したマイクロバースを専門に描いたタイトル『マイクロノーツ』は奇しくも、同シリーズの要素が複数モチーフになっていたりする。
- 国内では
日本語吹き替え版メインキャストの情報解禁は2月1日。出演者からもコメントが寄せられたが、今回新規吹き替えがない小杉竜一(ブラックマヨネーズ、ルイス役)と宮川大輔(ジミー・ウー役)もツッコミ交じりのコメントを出している(参考)。
CMナレーションは諏訪部順一が担当。
MARVEL映画には『ホームカミング』のハーマン・シュルツやSPUMCのエディ・ブロックなどで参加している氏だが、本人曰く「単純にナレーターとしての起用」とのこと。
公開初週の興行成績は『鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』を抜いてトップ。
洋画としては約半年ぶりで、改めてアベンジャーズ人気の高さを見せた格好となった。
関連タグ
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発表順 | ||
アントマン&ワスプ | シリーズ | |
アベンジャーズ/エンドゲーム | 時系列 |
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制作陣によると、本作と『ソー:ラブ&サンダー』と『ワカンダ・フォーエバー』は大体同じ時期らしい。
また冒頭でスコットがスパイダーマンに間違われており、『ノー・ウェイ・ホーム』の後だとわかる。