概要
木の姿をしたキャラクターで、だいたいの作品では、ステージ1のボスとして登場している。二つ名は「森の番人」。
ただし、根っからの悪というわけではなく、『スーパーデラックス』の「白き翼ダイナブレイド」では腹を空かせたダイナベイビーにリンゴを食べさせたり、『コロコロカービィ』では別のレベルへワープさせてくれる役割を持った味方キャラとなっている。
親しみやすい外見から人気がありほとんどのシリーズに登場しており、ボスとして登場しない作品にも背景キャラなどで出ている。
基本的戦法としては、口から空気弾を出したり、頭上からリンゴを落としたり、尖った根を生やして攻撃してくる。
ただし、一部のシリーズではリンゴ以外にもナスやニンジン等のほかの植物や、ゴルドーなどの障害物や毛虫などを落としてくることも。
ほかにも、2体で出てくるツインウッズや、子供と思われるウィスピーJr等の派生キャラも多い。
かつては1面ボス兼、ボス戦の練習という立ち位置であるため非常に弱かった。
当時における数少ない例外は、初代『星のカービィ』でのエクストラゲーム。
ハイペースで落下物を降らせ、その内容は1/2という高確率でゴルドー。そのゴルドーは2発も命中すればカービィを死に至らしめる強さ。そして、見て避ける事は不可能なスピードで吐き出される空気弾。
一方でカービィはまだコピー能力のシステムがなかったため、殺人鬼のようなゴルドーの雨の隙を縫ってリンゴを吸い込んで当てなければならない。
こんなのどうしろと…。
だが、最近の作品では難易度に段階制が導入された事もあり、強いウィスピーもたびたび登場している。
植物ゆえに歩けたりはしないと思われがちだが、『星のカービィ3』では第二形態の時歩けるようになり、『星のカービィWii』では巨大化を習得し、『みんなで!カービィハンターズ』や『スターアライズ』では画面奥まで飛ぶ大ジャンプすら可能となっているなど意外とアクティブ。
『ロボボプラネット』ではハルトマンワークス社によってサイボーグ化された「ウィスピーボーグ」が登場。またミニゲーム「みんなで!カービィハンターズ」ではサイボーグ化されていない通常のウィスピーウッズがボスの一人として登場。画面奥から空気弾を発射したり、先述の通り手前に向かって元気よく飛んで来てカービィを押しつぶそうとするなど後述のアイツのように木とは思えない跳躍を見せる。
星のカービィWii(デラックス)
森の番人 ウィスピーウッズ。
きらきら光る 船のパーツを見つけて
フシギな みりょくに なんだか ウットリ。
コレは だれにも わたさない! とでも 言わん
ばかりに、カービィたちの前に 立ちふさがる!
『Wiiデラックス』でのポーズ画面での説明(太字部分は赤文字)
レベル1『クッキーカントリー』のボス。撃破すればパーツスフィア「オール」を獲得。
『Wiiデラックス』での説明文によると、見つけたローアのパーツ(オール)の不思議な魅力に魅了され、それを回収しに来たカービィに渡すわけには行かないと戦闘になった事が判明。
撃破後は『わいわいマホロアランド』に遊びに来るようになり、ウィスピーウッズのなりきりおめんを獲得できる。上記の歩行能力とジャンプを駆使してマホロアランドに来訪したのだろう。
スターアライズ
最序盤「フルーティフォレスト」と終盤「小惑星フォルナ」で、計2回戦う事となる。
「フルーティフォレスト」ではジャマハートの影響を受け、例のごとく最初のボスとして立ちはだかる。体力が減ると後述のアイツから受け継いだ跳躍力で画面中央に居座り巨大化(この時ジャマハートの闇のオーラが目や口から漏れ出す)、怒涛の如くリンゴを降らせる攻撃「大豊作リンゴフェスティバル」が追加されるうえ、メンバーが左右に分断されてしまう。ダメージの大きいジャンプ攻撃も使うようになるが、ジャンプ攻撃を使うまでは合流もできないため、その前に倒されると蘇生不能に陥る可能性が出てくる。
…が、木だけに炎属性が弱点になってしまい、炎攻撃を与え続けると少しずつ黒煙が出始め、ついには火がついて燃え広がってしまう。火がついてあたふたしている間は身動きが取れず、かつ徐々にHPが削れて行ってしまう。燃えている状態で倒すと黒焦げになり、またおなじみの泣き顔も普通に倒したときと違うものになる。
ちなみにストーリーモードでは倒した直後、涙が出る前にフレンズハートを当てるとなんと効く。さすがにフレンズ化させて連れていくことは不可能だが、ポイントスターやイラストピース、食べ物(普通に倒すとフルーツ類、焼いて倒すと何故かホットドッグをはじめとした火の通った食べ物)を大量に降らしてくれる。
なお、このステージにはHAL部屋が隠されており、もし見つける事が出来ればフレンズスターを使って挑むことも可能。普通に戦っても簡単に勝てるこいつ相手にフレンズスターなんて持ち出そうものなら、炎属性を使えば一撃で炎上、そしてものの数発で瞬殺してしまう。
「小惑星フォルナ」では前座として登場、後述のユグドラルウッズとの連戦になるが、倒した後のフレンズハートは効果が無い。
また、アナザーディメンションヒーローズでは「異界の面樹」アナザーウッズという形で登場する。
アニメにおけるウィスピーウッズ
CV:細井治
プププランドのはずれに広がる森の王様の木(種類はリンゴ)。森の賢者とも呼ばれており、彼の名前を取ってこの森は「ウィスピーウッズの森」と呼ばれている。
森の全容を知っているのは郵便屋のモソじいさんくらいでフームらもウィスピーウッズに認められた後に彼と会うまでの道は迷わず進めるようになった。
彼の持つ特殊な「いのちのリンゴ」さえあればウィスピーウッズはいくらでも復活することができ、ウィスピーの森はなくなることがない。
初登場は第5話で、最初はカービィ達をデデデ大王の嘘によって自分の森を伐採しようとする敵だと思い、カービィと戦うことになるが、誤解が解けた後はカービィやフーム達に協力的な存在となり、カービィやフームたちの助けを借りながら森を守り続けている。
対して森の伐採に失敗したデデデは懲りずに何度もゴルフ場を造ろうと自然災害を利用したり、ウィスピーの周りに咲いた花を魔獣化させたり、火事を起こしたりして環境破壊を試みるが、全て失敗に終わっている。
また、アニメオリジナルのキャラクターとしてアコルという老木が登場。
ウィスピーとは住む森が違うものの古い友人でもある。
派生種・亜種
『スーパーデラックス』に登場。
その名の通り2体1組のボスとして登場するウィスピーウッズ。
ウィスピーJr.
『星のカービィ64』に登場。
第1面『ポップスター』におけるボスの1体。
切り株に芽が生えたような姿をしており、根を生やしていないので軽快に動き回る。
3体1組で同じ行動を取っており、ジャンプや空気弾で攻撃してくる。
全て倒すと第2ラウンドに移行し、怒ったウィスピーウッズとの直接対決になる。
『鏡の大迷宮』1面ボスとして登場。
レンガの体でウィスピーウッズと同じ顔をし、似た能力を持つ。
ウィスピーウッズリベンジ
『ウルトラスーパーデラックス』の追加モード「大王の逆襲」に登場。
ウィスピーウッズの強化個体で、葉の色が毒々しい紫色になっている。
既存の攻撃の他にも、吸い込むとダメージを受ける毒リンゴや毛虫、ゴルドーを落とす攻撃や、空気弾の強化技として竜巻を吹き付けてくる。
リトルウッズ
『あつめて!カービィ』に登場。
下記の同作初登場の4体含め、シリーズ初のザコ敵として登場したウィスピーの派生種。
名前通り小型のウィスピーウッズで、鼻をトゲのように伸ばして攻撃したり、息を吹きかけて進行を妨害してくる。
頭に葉っぱがある個体と無い個体がおり、葉っぱがある場合は扉が隠されている時がある。
タワーウッズ
同じく『あつめて!カービィ』に登場。
だるま落とし(もしくはトーテムポール)のように顔が重なっている。鼻先がダメージを受けるトゲと跳ね返されるキノコの2種類があり、いずれも背中を向けた時でないとダメージを与えられない。
ウィッキーウッズ
同じく『あつめて!カービィ』に登場。
木の板が顔に貼り付いて眉毛とヒゲのようになっている。
カービィが近付くと息を吹きかけて進行を妨害してくる。背景扱いなので倒せないので地味に厄介。
ラフティーウッズ
同じく『あつめて!カービィ』に登場。
リトルウッズより少し大きめの個体。
近付くとカービィとの押し合いバトルが始まり、勝利すると折れて川を進むためのイカダとなる。
グラグラウッズ
同じく『あつめて!カービィ』に登場。
なぜか幹の部分が限界まで削られて非常に不安定になっており、カービィの方へ倒れてくる前に反対側へ押し返さないといけない。
ゴロスタン
同じく『あつめて!カービィ』に登場。
切り株のようなキャラで、カービィを押し潰そうとしてくる。1箇所だけある切れ目に入らないと潰されてしまうので注意。
ウィスピーウッズEX
『星のカービィWii』に登場。
エクストラモードにおける強化個体で、見た目はUSDXのウィスピーウッズリベンジに近い。
攻撃パターンも既存のものから一層強力になっている。
『トリプルデラックス』1面ボスとして登場。浮遊大陸フロラルドにある花がタランザの魔法で変身した姿。
植物とは思えない跳躍力を持ち、巨大化して背景から攻撃を仕掛けてくる。
ウィスピーフラワーズDX
同じく『トリプルデラックス』に登場。
追加モード「デデデでゴー!」に登場する強化バージョンで、葉の形が菱形になり、色合いも緑からピンク色に変わっている。ジャンプだけでなく根っこによるプロペラ飛行が可能になった。
『ロボボプラネット』に登場。
ハルトマンワークスカンパニーによってサイボーグに改造されてしまったウィスピーウッズ。
口からミサイルを発射したり、爆弾やドリルといったサイボーグさながらの攻撃を繰り出してくる。
Re:ウィスピーボーグ
同じく『ロボボプラネット』に登場する強化版。
リニューアルしたことで費用が減り、燃費も良くなって排気ガスが減ったらしい。
既存の攻撃が強化されている他、新たにドリルで地面を掘り起こす技も使用してくる。
ミニスピーウッズ
『バトルデラックス』に登場。
あつめて!リンゴマッチにおいて、彼を攻撃して落としたリンゴを拾い集めて回収することになる。中盤から高得点の金のリンゴが実る。
『スターアライズ』の「小惑星フォルナ」のボスとして登場。長年を生きてきた桜の木で、紅葉の眉毛と髭が特徴。
降らせるものがサクランボとブレドーに代わっている他、吸い込み咀嚼攻撃や連続踏み付けも使用してくる。
火が弱点なのは変わらない。
同じく『スターアライズ』に登場。
追加モードの「アナザーディメンションヒーローズ」におけるボスの一体で、過去に敗れ去った歴代のウィスピー達の思念から生まれた漆黒のウィスピーウッズ。
『星のカービィディスカバリー』に登場。
ヤシの木をモデルにした亜種。
歴代屈指の巨体を持ち、繰り出すヤシの実や根っこも迫力十分。
余談
星のカービィの前作品に当たる『ティンクル☆ポポ』では「バスターウドォ」と呼ばれており、「歩けない彼は退屈そのもの」と紹介されている。
関連イラスト
関連タグ
ウィスピーフラワーズ キングゴーレム ウィスピーボーグ ユグドラルウッズ アナザーウッズ アコル 南国樹トロピカルウッズ
???…亜種ではなく恐らく無関係。ただ、その見た目からネタにされているヨー。
じんめんじゅ:そっくりさん