───僕の名前は流川隆雄。法の裁きから逃れた外道を狩る「拷問ソムリエの見習い」です───
「痛いですよ⁉︎」
「愚かなのはお前だろう‼︎」
「そうですか。なら諦めてください。バカは僕には勝てません。バーカバーカ」
概要
2021年2月3日の動画にて初登場し、22年6月8日にて主人公を務めた。
古今東西様々な拷問で悪人を罰する拷問ソムリエ、伊集院茂夫の助手兼アシスタントを務める男性。後述の過去より、年齢は23歳前後と思われる。
外見
外見は20代と見られる若い男性。身長は182cmで、伊集院よりもやや高い(伊集院は推定180cmほどらしい)。
金髪に浅黒い肌、服装は常に白Tシャツとジーンズという、紳士的な伊集院とは対照的にラフな印象がある。初期の動画では顎髭を伸ばしており、幾分か精悍な印象を与えていた。つけているネックレスは母親の遺品である。また、とある女詐欺師(面食い)が一目惚れしたところから、顔立ちはかなり良い方。また、伊集院の弟子としてかなり鍛えられている為、肉体的にも頑健。
ちなみに、とある外道を制裁する時に女装をしたことがあったが、どこぞの女装ヒットマンやオネエとは違いヅラに口紅をしただけという雑なものであった。
性格
罪人への怒りで拷問中に口調が荒々しくなる伊集院と比べると感情を表に出すことはあまりなく普段は物静かな雰囲気である。紅林曰く「異様に爽やかな青年」。
しかし、伊集院同様悪党を決して許さない正義感の強い性格で、悪党が反省もせずにのうのうと生きているところを見て唾棄している。
悪人の所業や見るに堪えない開き直りっぷりには時折我慢ならない様子を見せており、実際に初登場回では騙し取った大金で豪遊する結婚詐欺師の悪行を目の当たりにして怒りを露わにしていたことからもそれが窺える。流川の罪人への怒りが顕著に現れている「杭打ち刑」の回では話の通じない罪人「マーク・池上」の常軌を逸した発言内容を聞いたあと伊集院から拷問開始の合図が降りると「僕ももう限界でした!」と怒りを顕にしている。
現状最も怒り狂ったのは旧華族で伊集院家と因縁があった悪徳政治家「堂馬利信」を誅殺する回。醜悪で歪んだ選民思想の発言(尊敬する伊集院の家族を殺した事もあったと思われる)に我慢出来なかったらしく、「愚かなのはお前だろう!」と叫びながら歯が全部折れるまで数発殴りつけた。伊集院から堂馬との因縁を聞いていたとはいえ、流川が外道の歯を折るほど怒るのは伊集院曰く「珍しい」らしい(ちなみにいつもは外道の歯を折るのは伊集院がやっていたが、流川が外道の歯を折ったのはこれが初となる)。
呼び方と呼ばれ方
伊集院を「先生」と呼び、伊集院が行う拷問の手助けやターゲットの調査や拉致監禁を請け負う。
伊集院からは普段は「流川君」と呼ばれているが、拷問時に感情が昂った際は「流川!」と呼び捨てになる。伊集院のことは「伊集院先生」または「先生」と呼んでいるが、初登場回では「伊集院さん」と呼んでいた。
能力
アシスタントとしては非常に優秀で、伊集院は流川を「拷問の段取りなら日本一」「優秀な後継者」と太鼓判を押すほど。
標的の調査を行うこともあるが、流石に情報収集に関しては情報屋の伍代に一歩及ばない模様。
戦闘能力も相当に高い様子で、伊集院と流川の2人だけで3人組の罪人を捕縛する必要が生じた際には、伊集院が1人の首に縄をかけ、他の2人は流川が纏めて殴り倒していたり、反対に伊集院が雑魚を蹴散らし流川がターゲットを捕獲するパターンもある。2021年7月3日の動画では、喧嘩慣れしている半グレ2人を余裕で殴り倒して気絶させていた。この他、精密かつ強力な正拳突きで外道を一瞬で気絶させたり、痛覚のない人間にも膝を破壊して動きを封じるといった芸当を見せる。ただ爽やかに膝を破壊する様は紅林から見れば狂気の沙汰らしい。これらの派手な格闘術と比べると地味な描写ではあるが、拷問に使用する1個50kgの重りを笑いながら一人で軽々と持ち運べる腕力もかなり注目に値する。
基本的に武器は使用せず、ターゲットを失神させる際は拳や貫手で相手の喉を突き捕獲時にはプロレス技やサブミッションを応用した技も使う。角材やカランビットを使用したことがある。また、伊集院直伝なのかどうかは不明だが、弓術の腕も中々のもの。徹底的に集中すれば狙いを逸らさずに命中させる事が出来るくらいには精密。
格闘家ばりの高い格闘能力に隠れがちだが、防御力が常人の域を逸脱しており、グレネードランチャーで放たれた鉄球が頭部にクリーンヒットしてもろくに怯みもしないどころかピンピンしており、「痛かった」と軽口を叩いていた(因みに紅林は背中に直撃を食らったところ、思い切り怯んでいた)。恐らく防御力はあの金砕棒の海瀬に匹敵すると思われる。事実、まだ伊集院の弟子どころか拷問ソムリエの存在すら全く知らないただの一般人の時ですら、全身をプロの殺し屋が振るうナイフで斬り刻まれてその状態で2階から飛び降りたにもかかわらず、病院に行かずに伊集院の事務所に直行する事が出来たほど。
ただし気配を消す能力に関しては流石に伊集院に劣るらしい。これが原因で偵察が瓜生龍臣にバレて何も出来ず一瞬で抑え込まれている。
仕事振り
物腰と口調は外見によらず非常に丁寧。外道相手にとことんきつい口調で接する伊集院とは対照的に、外道相手でもその丁寧な物腰は崩さない(但し、初期の動画ではそうでもなかった)。伊集院と同時に外道を屠る時も「社会からゴミがいなくなる死の祝杯です」等、冷静且つ丁寧な口調で残忍な事をさらっと言うので、一部のコメントではサイコパス扱いされており、伊集院や天羽組や京極組の武道派兄貴達以上の狂人と見なす声も少なくない。実際、天羽組の速水からも、総集編で「最近狂人になってきましたよね」と言われている。
また、流川が速水と共に出演した動画の終盤で「化け物ばっかで、もう嫌ですね!!」と吐いたセリフに、視聴者からは「お前が言うな」とツッコまれたりしている。……因みに、最近「苦しんで死にましょう!」という特徴的なセリフを吐く様になっており、本格的に狂人と化している…… そしてとうとう、外道女詐欺師を欺いて処刑場に連行した際は、空虚さを感じる満面の笑みで女詐欺師を嘲る程の狂人となった。更に最近は師匠である伊集院同様、罪人の戯言を容赦無く叩き返す事も覚えた。
伊集院やJJ等の他の拷問ソムリエ達にドン引きする描写も多いが彼らの恐ろしい拷問によってターゲットが壮絶な目にあわされようが顔色一つ変えず、その後死亡した際には坦々と死体の処理を行っている。たまに罪人が絶命してもなおヒートアップして激情に駆られるまま拷問を継続する伊集院を静止する役目もしている。
基本的に外道を屠る際も淡々としている彼であるが、伊集院が死体蹴りを始めた時や、日本刀の和中による人間の断面ショーを目の当たりにした時は、流石にドン引きしていた。彼がメインで拷問をしたシーンは動画の序盤で確認されており、刑法39条を悪用し無罪になった殺人鬼を「ブンブンブーン! 僕は、ロードローラー野郎さ!」と言いながら轢き殺している。
伊集院の下で修業や仕事をして3年が経った頃には半グレ数人ならば無傷で制し、ターゲットを締め落としたり地獄へ送る間際のセリフを言うようになったりと少しずつ確実に拷問ソムリエに近づきつつある。
経歴
2022年7月9日付の動画にて、彼の過去が断片的に明らかとなった。
彼も元々は伊集院の依頼者であり、二十歳の時にとある集団に家族が襲撃され、両親が流川を命かけて逃がしたが、流川以外の家族は全員惨殺された。その後、流川は絶望の底に落とされて心が折れてしまい、食事はおろか睡眠をとる事すらままならない状況であった。その後必死に逃げるも襲撃者は流川を更に追い続け、再び襲撃され、重傷を負いながらもかろうじて伊集院の事務所にたどり着き、家族の恨みを晴らしてほしいと依頼した模様。
拷問アシスタント誕生秘話
- 2022年11月9日の動画(伊集院茂夫)
流川の詳細な過去がついに明かされた。流川は3年前まで花宝町の大学生(当時20歳)であった。至って普通の幸福な家庭で、優しい両親とまだ7歳の幼い妹エミリの4人で平和に暮らしていたが、母・理恵子の勤務先の上司であった戸塚という男は社長の息子でありながら元半グレの不良で、父親の権力を笠に着て威張り散らし、「人妻を寝取る」問題のある性癖を是が非でも押し通そうとする真性の身勝手なケダモノであった。
戸塚は実年齢よりも若く見える美しい理恵子に目を付け、手を出そうと企てるも、公衆の面前で振られた上に自らの悪行を注意される。戸塚はそれに対して癇癪を起こし、理恵子ばかりか彼女の家族まで皆殺しにするべく流川家に襲撃を仕掛ける。この時、流川はまだ帰宅していなかったため難を逃れることになったが、戸塚は理恵子を拘束し人質にとった状態で父親を殺害、エミリを守ろうとする理恵子を滅多刺しにして殺害、エミリもついでに殺害した挙句、流川家に放火して証拠隠滅するという凄惨な事件を起こした後、古巣である半グレに戻った。
この件は、大手スーパーチェーンの社長である戸塚の父親が警察に圧力をかけていたため、警察が捜査に乗り出すことはなかった。
明らかに悪質な放火殺人事件であるにもかかわらず一向に捜査が進まないことに痺れを切らした流川は、対応した警察官の不誠実な対応と後ろ暗いものを隠す人間特有の泳いだ目から、直感的に「警察が機能していない」と察した。流川は怒りに任せて警察官に掴みかかってしまい、自分たちがしたことを棚に上げた警察に公務執行妨害の罪に問われ投獄されてしまった。その後、やっとの思いで出所した流川は、家族の仇を探す過程でとある探偵から「裏社会の情報屋に話を聞くといい」と提案される。しかし当時の流川は裏社会の住人に騙され集団リンチされた挙句ゴミ捨て場に放置される。
そこをエマに見つかり探し求めていた情報屋こと伍代千隼を紹介される。伍代からことの真相全てを聞いた流川は復讐の為に単身で戸塚のアジトに乗り込むも、戸塚が雇った殺し屋に切り刻まれて瀕死の重傷を負い、アジトの2階から窓ガラスを突き破り逃走、病院ではなく伊集院の事務所まで直行した。
初めての拷問、自らの手で敵を討った男の笑顔
- 2022年11月10日の動画(伊集院茂夫)
流川は氷室の治療を受け一命を取り留めた。しかし伊集院が戸塚のヤサにカチコミをする際傷だらけの体に鞭打って流川は同行を志願、何度か断られても伊集院が殺し屋に殺されることを心配した流川は独断で着いていく。直後戸塚と雇った殺し屋の副島を発見し流川は副島に恐怖を覚えるが怒りの叫びをあげて恐怖を克服する。しかし大怪我を負ってる流川を戦わせるわけにはいかない伊集院は単独で副島と交戦。戦うまで力の差が分からないのかと問う副島に左手素手でしか戦わないと宣言。しかしこの台詞は伊集院ではなく副島にあてはまっており伊集院との実力差を理解していなかった副島は即ナイフを奪われ体を再起不能になるまで破壊され、無防備な戸塚は捕獲された。
拷問を執行する前流川は拷問にも同行しようとするが、カタギに拷問の現場を見せる訳には行かない伊集院は流川に「ここから先に入ることが出来るのは鬼だけだ」と警告するも流川は「鬼になり外道に全てを奪われた自分のような人間のために命を捧げる」という決意を見せ弟子入りを志願した。流川を同行させた伊集院はまず戸塚に熱湯を飲ませて叩き起こし、頭のおかしい理由で流川一家を殺した件について罪悪感を問うも戸塚は「俺の道具として使われるだけでもありがたいのに誘いを断ったんだから死んで当然」という理解不能の論理を嬉々として叫び、ブチギレる流川より先に動いた伊集院が歯を全て破壊、外道と遺族を会わせてはいけない理由を学ばせた。
その後は野兎責めで戸塚を抹殺し仇を取った流川は母から教えられた笑顔を見せた。
その後は伊集院の仕事のアシスタントをしていく中で武術や拷問術を身に付けていき、ターゲットの締め落としや地獄へ送る間際のセリフも担ったりと、拷問ソムリエとしての道を着々と進んでいる。
幼馴染が過酷な思いをした話ではメインナレーションを担っている。
余談
声を担当する伊藤タカユキ氏のお気に入りのキャラクターであるらしく、いつか流川君視点のふわっと日常系の番外編も観てみたいとのこと。その動画は2022年6月8日に投稿された。なおこの回では佐竹博文が通り魔と駱駝に襲われた。
また、姉妹チャンネル『漆黒アカデミア』には、伊集院と同様拷問をテーマにした「拷問狂人」シリーズ内にて桜木というキャラクターが登場している。こちらのキャラクターも拷問を娯楽として興じる主人公・拷問蛸の助手という立場で、本項の流川と立ち位置の似たキャラクターとなっている。
(このことから両者の名前の元ネタは漫画『スラムダンク』の流川楓、桜木花道と思われる。)
佐竹博文との共演回では自己紹介の場面で流川隆夫と誤記されている。ちなみに冒頭の場面はしっかりと流川隆雄と表記されている。
関連タグ
野島翔 - 京極組の久我虎徹の舎弟。シリーズ主人公の相棒ポジションの人物、拷問の手際がよいという共通点を持つ。彼は回を増すことにノリと噛み合ってないセリフのカチコミを仕掛けることが多くなり、流川に通ずる性格を見せる。
武闘派狂人極道 - 相手に対して狂気の笑顔を見せたり、仁義を重んじたり、実力者に対し怯えたり、鈍器を使って相手を壊したり、女装したりと共通点が多い。