死ぬな、灰原 ─────
概要
劇場版『名探偵コナン』シリーズ第26作品目。
『純黒の悪夢』以来7年ぶり4回目の、黒の組織がメインとなる映画。
同作で声のみだったNo.2のラムが初めて本格登場し、灰原哀をめぐる組織とコナンたちの攻防戦が中心に描かれる。
「シリーズ最大の全面対決」と宣伝されており、味方サイドでは赤井秀一たちFBIが前々作『緋色の弾丸』以来、安室透ら公安は前作『ハロウィンの花嫁』に続く登場。またキールこと水無怜奈は『純黒の悪夢』以来、黒田兵衛管理官は『ゼロの執行人』以来。
警視庁からも目暮、白鳥、前作でメインだった佐藤刑事が登場する。
制作陣は、監督・脚本は『ゼロの執行人』と同じタッグ。音楽は菅野祐悟が前作に続き担当する。
海や島が主な舞台になるのは『水平線上の陰謀』『紺碧の棺』『絶海の探偵』に続いて4作目。
100億達成
2023年5月8日に興行収入が100億円を超えたことが正式に発表された。報道によれば、前日の5月7日に興行収入103億448万3700円に達していた。コナンの映画では史上初の100億円超え、また、毎年公開されるシリーズものとしても史上初の快挙となった。
あらすじ
東京・八丈島近海に建設された、世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐ海洋施設「パシフィック・ブイ」。本格稼働に向け、ヨーロッパの警察組織・ユーロポールが管轄するネットワークと接続するため、各国のエンジニアが集結。そこでは顔認証システムを応用した、とある新技術のテストも進められていた。
一方、園子の招待で八丈島にホエールウォッチングに来ていたコナンたち少年探偵団。するとコナンのもとへ沖矢昴(赤井秀一)から、ユーロポールの職員がジンに殺害されたという連絡が入る。不穏に思ったコナンは「パシフィック・ブイ」の警備に向かっていた黒田兵衛ら警察関係者の乗る警備艇に忍び込み、施設内に潜入する…
そして動き出す、新たな"黒い"影。
開けてはいけない玉手箱<ブラックボックス>が開かれたとき、
絶体絶命のオーシャンバトルロイヤルが始まる…!!
(公式より抜粋)
ゲストキャラクター
名前 | 声優 | 備考 |
---|---|---|
ピンガ | ??? | 黒の組織のメンバー。ラムの側近(リンク先ネタバレ注意) |
直美・アルジェント | 種﨑敦美 | 「パシフィック・ブイ」のエンジニア。日本とイタリアのハーフでアメリカ育ち |
レオンハルト | 諏訪部順一 | 同上。ドイツ人 |
グレース | 村瀬歩 | 同上。フランス人 |
エド | 神谷浩史 | 同上。インド人 |
ニーナ | 宮原永海 | ユーロポール捜査官 |
ハンス | 土田大 | 同上。ネットワークセンターの管理者 |
マリオ・アルジェント | ボイス無し | EU議会議員。直美の父 |
丑尾寛治 | 沢木郁也 | 八丈島の観光船船長 |
ゲスト声優
動画
超特報
特報
予告1
予告2
余談
- 近年恒例となったタイトルの事前ヒントは「ク○○○の○ブ○○○」。
- 前作の次回予告にジンが登場したことや海の描写から「黒○○のサブマリン」と早々に予想されたが、上の句は組織と縁深い烏=クロウとかけた「黒渦(クロウズ)」説が優勢だった。
- また前作のリバイバル上映後に解禁された超特報では頭文字の「黒」が明かされ、最後の「影」もほぼ確定になったものの、動物名が入るのはシリーズ初だからか、「魚」の意外性がすこし話題になっている。
公開日当日には金曜ロードショーにて『漆黒の追跡者』が放送され、その中で本作の特別映像が公開されたが、なんとウォッカがナレーションを担当しており、シェリーが生きていると言う情報を知り『どんなカラクリかは解らねえぇが、絶対に真実を突き止めてやる!真実はいつもひとつ!ってなぁ!』と、主人公ムーブ丸出しでコナンのお決まりの名台詞をパクっており、YouTubeのコメントでもファンから「お前悪役だろ」と突っ込まれ笑いを誘っていた。
- 組織のメンバーについて
- 前掲の予告1にてジンが「これで、ジ・エンドだ…」と呟いている。『漆黒の追跡者』では「フィナーレだ…」、『純黒の悪夢』では「お前ら…一斉に始末してやる!」というセリフが予告編にあるが、視聴した人なら知っている通りいずれも仕留め損なっている。
- これまでの劇場版ではOPでコナンがこれまでの経緯を説明していたが、今回はなんと灰原が担当している(なお、コナンからは『オメェの自分語り長えな…』と突っ込まれている)。また、最後の決め台詞もパクっており『小さくなっても頭脳は同じ。ミラクルキュートなサイエンティスト!』と言っている(しかも眼鏡をかけていないのにかけ直す仕草までしており、完全にノリノリである。また、コナンに『ミラクルキュート!?』と笑われた際小突いている)。
- 声優について