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概要

ウルトラマンG』に登場した宇宙怪獣

宇宙の全ての生命を自身に取り込み、滅ぼそうと企んだ悪魔のような生命体。

剥き出しの脳や特異極まりない顔面のデザイン、触手を無数に生やした巨大なナメクジの様な胴体と、クトゥルフ神話に登場しても全く違和感のないようなグロテスクな姿をしており、両腕の長いムチを使用して相手を打倒したり怯ませたりする。

劇中では火星調査に訪れていたジャック・シンドースタンレー・ハガードの前に出現。居合わせた二人に襲い掛かるが、その直後に現れたウルトラマングレートと戦闘になり、激闘の末、両腕の一撃でグレートを昏倒させ、その隙に2人が乗ってきた宇宙船を破壊してスタンレーを殺害した(なお、宇宙船は発射の秒読みの段階に入っておりあと少しのところで逃げられたのだが、すんでのところで間に合わなかった。グレートが気を失わずに戦闘を続行していれば逃げられたかもしれない)。

しかし、息を吹き返したグレートはその様子を目の当たりにしたことで怒りが爆発、先ほどとは一転して怒涛の猛攻を受けて防戦一方となり、最後はバーニングプラズマを二発撃ち込まれて倒れたところにディゾルバーを照射されて消滅した。

しかし、しぶとく細胞状態になって地球へと逃走、さらに殺害したスタンレーに自らの細胞を植え付けて操り、他の生物を邪悪大怪獣に変貌させてオーストラリア各地を侵略。後により強力になったゴーデス(第2形態)として復活した(ジャックの推察によれば、他にも多くの生命体と同化していた可能性が示唆されている)。

なお、一説によればその正体は知性を兼ね備えた『レトロウイルス』と呼ばれるウイルスの集合体だといわれているが詳細は不明である。

また、グレートは「故郷をゴーデスに滅ぼされた」と語っており、その魔の手はM78星雲近辺にも及んでいたようだ。

この通り、『ウルトラマンG』のストーリーの核を担った怪獣であり、前半期のストーリーはゴーデスと人間(およびウルトラマン)の戦いが中心だった。後半期以降は登場こそしなくなるものの、彼に関わる設定は後々のウルトラ作品にも影響を与えている。また、ゴーデスが襲来したことで、作中のオーストラリアでは地球外生命体=侵略者と認識されるようになってしまい、ゴーデスの死後、たまたま地球へ旅行に訪れたリュグローベロニカ夫妻が侵略者と間違われるという事態も発生した。

ゴーデス細胞

ゴーデスの身体を形成する細胞。

細胞一つ一つがゴーデスの意思によって自在に動くことが可能であり、ゴーデスの身体をいかにバラバラに切り刻もうが、破片そのものを完全に崩壊させない限り、討伐することは出来ない。

ゴーデス細胞は触れた生物を怪獣に変えることが可能で、寄生した生物をゴーデスの傀儡として操ることができる(すぐに寄生せずに対象をコントロールして操ったこともある)。また、化石などの死体や無機物、しまいには幽霊や神様など肉体を持たない相手とも合体することが可能(流石に後者の場合は肉体となる物質や生物が必要だが)。

作り出された怪獣は以下の通り。

ゴーデスはこの能力により、いずれ宇宙の全てと融合しようと目論んでいた。

…何兆年かかるんだ?というツッコミは禁句である。

強靭な生命力を持つゴーデスにとっては、時間の経過自体は大した問題ではないのかもしれないが。

なお、ギガザウルスのように強靭な生命力を持つ者や、ウルトラマンマックスのように浸食をある程度抑え込む術を持つ者であれば、ゴーデス細胞の感染および浸食に対抗することも可能なようだ。

ただし、ギガザウルスは肉体に相応の負荷がかかった(苦手な太陽光に長時間晒されていたストレスもあるが)ために苦しんで暴れだしてしまい、マックスに関してもヒカリの解析の結果、持ち堪えたとしても3日が限度と結論付けられているため、生身の生物がゴーデス細胞の浸食を完全に抑え込むことは極めて難しいようだ

後年のシリーズでの扱い

海外作品出典という都合上、客演が非常に難しい立場にあったが、アトラクションショーや漫画作品などにおいてはその限りではないらしく、何度かゴーデス細胞が登場したことがある。

ウルトラマン超闘士激伝

本作では設定が異なっており、「生体エネルギーを吸収しゴーデス本体に渡す微生物」という扱いになっていた。これによりゴーデスは銀河最強武闘会に参加したつわものたちからエネルギーを奪い、海魔神コダラーに与えていた。

ウルトラマンフェスティバル2004

ライブステージ第1部ではキーワードとして登場。ウルトラ戦士への復讐に燃えるヤプール人が利用を目論んだ。最終決戦ではゴーデス細胞と融合してゴーデス(第一形態)を生み出したが、ウルトラマンセブンエースグレートコスモスジャスティスの合体光線で爆散した。

第2部でもゴーデスがラスボスとして登場しウルトラマンノアを圧倒するが、ウルトラマンネクサス・アンファンスを初めとする戦士の合体光線に敗れた。

ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀

スラン星人がこれを所持しており(第3話でのやり取りから、マガオロチの卵共々アブソリュートタルタロスが用意したものらしい)、ウルトラマンマックスにゴーデス細胞を注入すると言う緊急事態が発生した。

マックスは光のエネルギーを体内に集めることでゴーデス細胞の浸食に対抗しているが、それでも持って3日が限度とされた(この説明の時、資料映像としてゴーデス(第2形態)の画像が使われた)。

光の国はこの期間に宇宙科学技術局が中心となってゴーデス細胞に対する抗体を開発することになり、マックスの後輩であったリブットも決戦に備えてK76星で猛特訓を開始する等、マックスを救出するために奔走することになる。

その後、ゴーデス細胞に浸食されたマックスが怪獣化した左腕からゴーデス細胞を放つ攻撃を見せたが、リブットに防がれ、逆に抗体を体内に注入されたことでマックスは無事に元の姿に戻った。また、マガオロチに吸収されたゴーデス細胞も文明監視員の活躍でマガオロチごと完全に倒されている。

ちなみに、ゴーデス細胞が映像作品本編に登場するのは『G』以来実に30年ぶりである。

原典ではゴーデス細胞は緑色をしていたが、本作では黒いエネルギーの塊のような描写がなされている。

また、ゴーデス細胞について「マガオロチルーゴサイトと共に復活」という表現が用いられていたことから、正史のM78ワールドでは既にゴーデスは完全に滅び去っており、ゴーデス細胞も存在していない可能性が考えられる。

余談

第2形態の登場が元々予定されていため、それよりは弱く見えなくてはならないという設定でデザインされた。

デザインのNG案では、サソリのようなものとなっていた。

ゴーデスの編集履歴2023/06/05 21:59:12 版