概要
作品内の悪魔のカテゴリーのひとつ。
初出は『初代女神転生』。
ただし、同作では「物怪」という名称であり、外道という種族名は『女神転生Ⅱ』から。
悪魔が憑りつき変化した存在や、実体化しそこねた悪魔などが所属する。
「外道」という大種族があり、怪異もここに所属する。
外道一覧
一部の悪魔についての詳細は、リンク先を参照。
ルーパー系
「ピンクルーパー」「サンドルーパー」が該当。初代『女神転生』のみ登場。
ルーパー(looper)とはシャクトリムシという意味であるが、おそらく、悪魔が憑りつき変化した生物だと思われる。もしくはD&Dやドルアーガの塔に登場するローパーが元ネタとも。
スライム
詳細は「外道スライム」を参照。
初出は『女神転生』からであり、『真・女神転生Ⅲ』や『ラストバイブル』などにも登場。上記のスライムの亜種(色違い)。
元ネタは「宇宙からの不明物体」に登場する同名の粘液状の生命体。
凍らせる事で身動きを封じる事が出来る事から、氷結属性に弱い。
マッドスラッグ
『女神転生』のみ登場。悪魔が憑りつき凶暴化したナメクジ。
メガプラナリア
『女神転生』のみ登場。悪魔が憑りつき凶暴化、巨大化したプラナリア。
なおこの名をハンドルネームとした方が作成した、女神転生シリーズの悪魔画像を集めた『禁断の書』という伝説のHPがあり、プロバイダーのサービス終了後、断片という形で保護されている。
鬼火。『女神転生』では、青色(男)と赤色(女)の2種類が存在した。
『真・女神転生Ⅲ』などにも登場している。
なお、『真・女神転生if…』では「ウィリー」という妖精として登場した。
メデューサのかげ
『女神転生』に登場。天空の街ビエンのボス「メデューサ」の魔力のこもった分身。
チトールにある、勝利の塔に棲むと伝えられる幻獣。
初出は『女神転生』であり、上記のルーパー系の色違いとなっている。
デビルチルドレンにも登場しており、人型のスライムのような姿をしている。
マイコニドロ
『女神転生』のみ登場。元ネタはおそらく、モンスターのマイコニドだと思われる。
FC版では緑色の菌男的なモンスターの姿、旧約では逆立ちのモヒカン頭、足に顔がついているという姿である。
あくまのほしくび
『女神転生』のみ登場。元ネタは不明。
後年、光原伸の漫画作品『アウターゾーン』に類似の『幸運の首』と題した作品が発表。比較的時期も近いことから共通する何らかのモチーフがあったと思われる。
尚、干し首とは首狩りをやっていた部族の風習として装飾用に加工された人間の頭部のことである。
フォッグ
『女神転生』及び『偽典・女神転生』に登場。
FC版では姿が描かれず、旧約では海賊船長のような姿をしている。
なお初代の攻略本の解説の段階で海賊の亡霊設定で、1980年公開のホラー映画「ザ・フォッグ」が元ネタであると考察される。
『偽典・女神転生』では、文字通り霧の姿として登場した。
アスコモイド
『女神転生Ⅱ』のみ登場。一つ目の球体の姿をしている。
元ネタはおそらく、D&Dに登場するモンスターからだと思われる。
クラベビ
『女神転生Ⅱ』に登場。上記のウィルオウィスプの色違い。
備後国(現在の広島県東部)に伝わる火の妖怪。比べ火。たくろう火とも。
瀬戸内海に2つの火の玉が並んで現れる。伝承によれば、非業の死を遂げた2人の女の霊がたくろう火になったと言われている。
なお当時の攻略本には、洋楽「クライ・ベイビー」元ネタ説も唱えられていた。
ちなみに『偽典・女神転生』では「悪霊たくろうび」として登場している。
『女神転生Ⅱ』のみ登場。
触手のような根で歩き回る、鋭い牙を持つ食人花。
なお、真・女神転生では、マンイーターと同名の種族”幽鬼”の白いボディコン女悪魔として登場。→屍鬼マンイーター
『女神転生Ⅱ』ではFC版のみの登場であり、旧約には登場しない。姿はアスコモイドの色違い。
真・女神転生にも登場しているほか、同作のバックベアードのデザインがライドウシリーズに登場するイチモクレンに流用されている。
ボーンゴーレム
『女神転生Ⅱ』のみ登場。骸骨のモンスター。
初出は『真・女神転生』。女神異聞録ペルソナにも登場している。
悪魔に魂を乗っ取られており、手に持つナイフで攻撃してくる。
上記のちんぴらの色違い。彼も悪魔に乗っ取られている。
なお話しかけると「やくざをころしてへいきなの?」とういうレア台詞がある。脅すとピストルをドロップすることがある。
『女神異聞録ペルソナ』にも登場しているが、姿は下記のタトゥーマンである。
成仏できなかった死者たちの霊であり、自然に漂う霊(妖怪)。
本来は外道と呼ばれるような人に危害を加えるような妖怪ではないが、悪魔に乗っ取られ、人を襲うようになった。
作品によっては悪霊に属する。
ブラックウーズ
詳細は「外道ブラックウーズ」を参照。
元ネタはイギリスの連続猟奇殺人鬼「ジャック・ザ・リッパー」。
元ネタは映画「クリスティーン」より。
ボロボロの自動車という姿をしている。ちなみにナンバーは足立ナンバーである。
『偽典・女神転生』には”クグツ”クリスティーンとして、『葛葉ライドウ』にはオマージュとして雷電属オボログルマが登場している。
名は「二重に歩む者」を意味する。
作品によっては黒い影に電撃のようなものを纏ったような姿(『真・女神転生Ⅱ』など)、顔が陰で隠れた主人公の姿(『デビルサマナー』など)、顔が隠れずそのままそっくりな姿(『偽典・女神転生』、『デビルチルドレン』など)だったりする。
戦闘では、物理攻撃を反射したり吸収したりする強敵。
「古のもの」とも呼ばれる、クトゥルー神話に登場する神話生物の一種。
『女神異聞録ペルソナ』に登場。
本来は占いの一種。青いキツネの姿をしており、色違いとして魔獣ゲンクロウがいる。
会話では、「…」を多用する喋り方をする。
アナトミー
『女神異聞録ペルソナ』に登場。
アナトミー(anatomy)とは、解剖・解剖学という意味。
見る者自信と同じ姿で現れる幻視体。
初出は『女神転生』であるが、同作での種族は夜魔であった。姿は、FC版では赤い目が2つだけ、旧約では笑っている顔の影である。
外道としてのシャドウは『女神異聞録ペルソナ』からであり、上記のドッペルゲンガーの色違いであった。
『ペルソナシリーズ』のシャドウについてはこちら→シャドウ(ペルソナ)
『ソウルハッカーズ』。仮面の連なった姿をしており、『真・女神転生Ⅲ』では、ウィルオウィスプの色違いとして登場した。
また、『デビルチルドレン』では影をモチーフにした騎士の姿をしている。
グリーミーズ
『女神異聞録ペルソナ』に登場。
マハジオダインや即死攻撃のヘルズアイズなどを使ってくる。
会話では数字だけしか喋らず何を言っているのかわからないが、これはテンキーの軌道で解明できる。
(例えば、「74145696323698741741456963236987417412369!」(興味UP)なら、
741456963→H、23698741→O、741456963→H、23698741→O、7412369→Uで「ほほう」となる)
初出は『真・女神転生デビルサマナー』からであり、『真・女神転生4』にも登場している。
渋谷系のファッションのゴロツキの若者が悪魔化したもの。手にトカレフとナイフを持っている。
『真・女神転生デビルサマナー』に登場。
天堂組に所属している、トミーガンをブッ放す殺し屋(マフィア)。
尚、「チョッパー」とは機関銃使いの意味である。
ヤクザが悪魔化したもの。背中に中指を立てたジャックフロストの刺青を付けている。
初出は『真・女神転生デビルサマナー』からであり、天堂組に所属している。
『真・女神転生4』にも再登場した。
『真・女神転生デビルサマナー』に登場。
大気中のオルゴンエネルギーが集まって実体化した悪魔。
電波塔のボスであり、東亜テレビにいるユリア達を倒せば弱体化する。
初出は『ソウルハッカーズ』。『真・女神転生4』にも登場している。
悪魔に忠誠を誓い、様々な犯罪を犯し、裏社会で活動する者たち。悪魔崇拝者。
初出は『ソウルハッカーズ』。『真・女神転生4』にも登場している。
ガスマスクを被った、マントの黒づくめの男。
元ネタは、アメリカのバージニア州に現れた有毒ガスをまき散らしたといわれる怪人。
『ソウルハッカーズ』に登場。
テロリストが悪魔化し、破壊や殺戮そのものが目的と化している。
物理攻撃を反射する。
『偽典・女神転生』に登場。
プラズマ・ボールの元ネタは『if』の大月先生のモデルである物理学者・大槻義彦教授が提唱していたプラズマ理論、クリッターは成層圏に棲むというUMAが元ネタであると思われる。
『偽典・女神転生』に登場。
元ネタは不明。上記のスライムの色違いであり、薄い赤色(ピンク色?)をしている。
『偽典・女神転生』に登場。
文字通りの「闇」。上記のフォッグの色違い。
亡霊。初出は『女神転生Ⅱ』であり、同作の種族は悪霊であった。
『真・女神転生Ⅲ』では、ウィルオウィスプの色違いとして登場し、アマラ経路のボスとして登場。「群れ集い」で集団で現れ、「邪霊烏合」で合体しパワーアップする。
『女神異聞録ペルソナ』に登場。
まいが持っているクマのぬいぐるみが悪魔化したもの。この悪魔と戦うことになると…。
『ソウルハッカーズ』に登場。
パラダイムXのアトラクション・VR美術館の絵画から生まれた、名前の通り大道芸人(ジャグラー)の姿をした悪魔。
『ペルソナ2罪』に登場した仮面党の一員であった反谷校長のペルソナであるが、TCGにおいてこの種族であった。
『真・女神転生Ⅲ』に登場。
ミナフシロの泥から生まれた擬人マネカタの一体で、他のマネカタを狩ってはその皮をはいで自らの身を覆う猟奇的な外道であるが・・・
その他
以下は、元の種族が外道、または作品によっては外道に属する悪魔。
初出の『女神転生』では物の怪(旧約では外道)であり、『真・女神転生Ⅱ』以降は悪霊となった。
初出は『女神転生Ⅱ』であり、デザインは後の『真・女神転生』に登場するものと違い、同作の種族も外道であった。
イギリス周辺の民話に語られる亡霊。
初出は『女神転生Ⅱ』であり、上記のスペクターの色違い。
外道としての登場は『真・女神転生Ⅲ』であり、ウィルオウィスプの色違いである。
他作品では悪霊だったりする。
オーカージェリー
黄土色のゼリー状物体。
『ペルソナ2』に登場するアルカナ「塔」の悪魔(ナンバリング作の邪神と外道が所属)で、スライムやブロブの色違い。
上記のオールド・ワンが創造した、不定形の用途に合わせた様々な器官を創り出せる奉仕種族であったが、脳も生成できることから知能を発達させ大規模な反乱を起こしたとされる。
こちらも『ペルソナ2』に登場するアルカナ「塔」の悪魔。