概要
語源は英語で「真菌」を意味する接頭詞 "Myco-" 、あるいは「菌糸」「菌糸体」を意味する "Mycelia" "Mycelium" と思われる。ちなみにこれらは「菌」を意味するギリシャ語 "μύκης" に由来する。舞妓さんは関係ない。
ダンジョンズ&ドラゴンズとその他RPGやアクションゲームにモンスターとして登場する。
或いは交渉可能なNPCとして、稀に操作可能なキャラクターとして登場する事も。
「マイコニド」の名称に関しては実はD&Dのオリジナルキャラクター。
D&Dの影響で名前もそのままに後発のRPGに登場する事があるが、権利はD&D販売元であるウィザーズ・オブ・ザ・コースト社に帰属すると思われる。今後「某鈴木土下座衛門」事件の再来にならないとも言えないので、ファンタジー作品など製作する上でキノコ人間系のキャラクターを出したい場合は名称は変えておくのが望ましい。
特徴
作品によって設定は異なるが、歩き回るキノコ。
キノコに脚が生えている者、人間に近い体型の者、ほぼ人間の場合もある。
と思いきや、キノコデザインの服を着た美少女として描かれる事もある。
基本的にキノコが変化した存在だが、人間が変異した者とされる場合もある。
また冬虫夏草の様に、他の生物に寄生した姿で描かれる事もある。特に人間やその亡骸が宿主にされた者はインパクトが強い。この場合ゾンビの亜種で、蛇の精霊やウイルスの代わりに菌がその役割を果たしている。
そこそこの知能を備えている場合が多い。
デビュー作D&Dの設定では「秩序にして中立」の属性で、必ずしも邪悪ではないが、同胞を増やす事と勢力を拡大する事に強く執着する為、人間を含む他の種族と頻繁に衝突するという。逆に養殖可能な労働力として、他の種族に使役されている場合もあるという。
破片から復活する高い再生能力を持つ者や、毒キノコの様に猛毒、マジックマッシュルームの様な幻覚毒を持つ個体もいるのでご注意を。
関連作品
ゲーム
pixiv内にイラストが存在するもの
(イラスト内に複数のキャラがいる場合、キノコの姿をしたキャラがマイコニド)
- 聖剣伝説シリーズ
シリーズ全作に登場。頭の傘部分が着脱可能という、キノコとしてはそれどうなんだとツッコまざるを得ない生態を持つ。
傘の下に眠り胞子の放出口があり、まともに浴びると一瞬で眠りについてしまう。幸い傘を取り外すあからさまな前兆行動があるので、回避は容易。他、ブレイクダンスのように傘を下にしてスピンアタックを行うなど、なかなか芸達者。また夜になると傘のハート型の部分がほのかに光る。
「2」ではマイコニドと同じ姿だが友好的な種族としてマタンゴが登場し、マタンゴ王国なるものまで存在する。
「3」では倒すとステータス異常を治療する「プイプイ草」をドロップするほか、スリープフラワーの効果を発揮する魔法アイテム「マイコニドの瞳」を低確率でドロップする。
「LOM」では倒すと大量のジェム(経験値)を落とすため、レベル上げに最適。
「2」と「3」では、全身有害な胞子にまみれた上位種「ダースマタンゴ」も出現。こちらは眠り関連の攻撃は使わず、子キノコを噴出して広範囲攻撃を行うほか、「ファンデーション」で魔法を反射させてくる厄介な敵。
「3」ではプイプイ草の上位アイテム「星屑のハーブ」をドロップするほか、カウンタマジックと同じ効果を持つレアな魔法アイテム「マタンゴの油」を低確率でドロップする。
- ブレイジングオデッセイ
以下五十音順
- アナザーエデン
- エバークエスト2
- オーディンスフィア
- ザナドゥ
- 世界樹の迷宮5
- ダンジョンズ&ドラゴンズ
- テイルズオブシリーズ
- デモンゲイズ
- ドラゴンズクラウン
- ファイナルファンタジー9
- ブレスオブファイア
- モンスターワールド
- ロードオブヴァーミリオン
同系種、類似種
ドラゴンクエストⅢに登場して以降、
日本ではマイコニドよりマタンゴという名前が用いられる場合が多い。
ただし、マタンゴは、キノコの一種ツチグリの異名ママダンゴ(東北地方でこう呼ばれる)を捩った物なので、海外でマタンゴの名が使われる事は殆どない。
貝獣物語でマターグという表記のものがいる。
菌類、真菌類を含めたファンガスという者もいる。
他にも、作品ごとに異なる名前の『歩き回るキノコのモンスター』や『キノコ人間』が存在する。
キノコに関する伝承上の存在だと、シベリアのコリャーク人に伝わるベニテングダケの精霊ヴァパクというものがある。
キノコ人間やキノコの化け物を意味する呼び名
言語 | カナ表記 | 綴り |
---|---|---|
英語 | マッシュルームフォーク / シュルームフォーク / ファンガスフォーク | Mushroomfolk, Shroomfolk, Fungusfolk |
ドイツ語 | ピルツメンチ | Pilzmensch |
スペイン語 | オンブレ・セタ(男性) / ムヘール・セタ(女性) / セタ・モンストゥルオー | Hombre Seta, Mujer Seta, Seta Monstruo |
フランス語 | オム・シャンピニョン(男性) / ファム・シャンピニョン(女性) / シャンピニョン・モンストル | Homme Champignon, Femme Champignon, Champignon Monstre |
タイ語 | マヌッヘ / マヌットヘット | Manut Het |
ベトナム語 | グォイ・ナム | Nguoi Nam |
マレー語 | マヌシア・チュンダワン / ハントゥ・チュンダワン | Manusia Cendawan, Hantu Cendawan |
インドネシア語 | マヌシア・ジャムル / ハントゥ・ジャムル | Manusia Jamur, Hantu Jamur |
タガログ語 | タオン・カブテ | Taong Kabute |
中国語 | 蘑菇怪(モークークァイ) / 蘑菇精(モークーチン) / 蘑菇人(モークーレン) / 蕈怪(シュインクァイ) / 蕈精(シュインチン) / 蕈人(シュインレン) | Moguguai, Mogujing, Moguren, Xunguai, Xunjing, Xunren |