データ
- 身長:0m~46m
- 体重:0kg~1万4千t
- 別名:きのこ怪獣
- 出身地:東京の地底
概要
第31話「あぶない!嘘つき毒きのこ」に登場。
最初は単に巨大な「お化けキノコ」として登場したがウルトラマンタロウの火炎放射によって倒された。
しかし生き残りが(光太郎が良かれと思って貸し出した試作品の)植物トランシーバーで会話して来た、両親が共働き(しかも母親はブランド品を買って見せて来る近所の人に対抗してお金を貯める目的でパート働き)で寂しい思いをしている武田大介少年(演:佐藤宏之)を騙した末に偶然食されたことで寄生し、彼が暮らしている団地の給水塔を利用して水分を蓄えることでメイン画像のような姿となった。
その目的は地球上全ての人間をキノコ人間にすること。毒素を体内に取り込んでしまった者は頭部がキノコになってしまい、意のままに操られてしまう。
口から発射する毒水で人間をキノコ化し、ZATの荒垣副隊長や北島、南原隊員をキノコ人間にしてしまった。目から発射する怪光線は武器として使う以外にキノコ人間を操ることもできる。
元々がキノコなため、体は非常に柔らかく衝撃に強いため肉弾戦ではほとんどダメージを与えることはできない。弱点は熱と海水。
給水塔に仕込んだ毒素で団地の人間をしこたまキノコ人間にした後、全東京都民をキノコ化するため浄水場に向かい、阻止するべく現れたウルトラマンタロウと対決。
体の柔らかさを利用して格闘攻撃を無効化させ、パワーファイトでタロウを追い詰めるが熱という弱点を突かれキングブレスレットから放たれたドライヤー光線を浴びて体の水分が蒸発し干からびてしまった。大介少年も元に戻り助け出された。
その死骸はマツタケの温床となったという。事件解決後にZATの面々にマツタケご飯にされて、最初はキノコ人間にされなかった2人以外は「当分キノコは見たくもない」と渋っていたが、とうとうみんな揃って堪らなくなって美味しく頂かれました。
鳴き声はアストロモンスの流用。
巨大キノコ
東京のど真ん中に突然出現した「お化けキノコ」。古代種の生き残りという説がある。
ZATのミサイル攻撃を受けても傷一つつかず、駆除のためばらまいた薬品を毒水(こちらは建造物まで溶かす猛毒)に変えてあたりにばらまくなど大暴れした。
ウルトラマンタロウのタロウファイヤーで焼かれてしまったが、小さなキノコとなって生き残っており、それを先述のように大介少年に語りかけ、「干からびてしまうから水をくれ」と訴えて水を地面に(しかもアスファルトで舗装した上から)かけてもらった途端、あっという間にアスファルトを突き破って通常サイズのキノコより少し大きいくらいのサイズで復活。そこへ不良中学生の3人が絡み、紆余曲折の末に大介少年に無理やり食べさせたため(いざ食べようとしたら不良達は「よせって、冗談で言ったんだって(意訳)」とのたまいだすが)彼に寄生、キノコ人間にして操り団地の給水タンクの中に潜ませて力を蓄えていた。
その際毒水を給水タンクから団地の水道に流し、団地の住人をキノコ人間にした後、マシュラとして復活した。
キノコ人間
- 身長:1.7m
- 体重:65kg
- 出身地:東京
マシュラの毒を受け、キノコになってしまった人間。
マシュラの毒が入った水を飲んだ団地住人やZAT隊員がこの姿になってしまい、マシュラの怪光線で操られてしまう。意思は無く、言葉は話さない。
マシュラの命令を受けて浄水場に向かおうとしていたが、タロウによってマシュラが倒されると元の人間に戻った。
派生作品
酩酊!怪獣酒場
第36話にて怪獣酒場の面々を高級料亭に招き、食通ぶるが、土瓶蒸しをお茶と間違える痛恨のミスを犯し、その場を取り繕う為にフィンガーボールの水を飲んだアフリカの王族に恥をかかせない為に自らも水を飲み干したイギリス女王の逸話を持ち出すが(遠回しに「俺に恥をかかせるな」と言っている)、うるまに「目の前のものには本能のままかぶりつけ」という教訓があるものだと解釈され、本能のまま噛みつかれてしまった。
2nd第41話では酒場の店員であるダークルギエルによって店内の時間を止められた結果、相席していたレッドキング、ゴメスと共に2118年の砂漠化した地球に来てしまう。その後、なんとか現代に戻れたようで、第42話でも再び食通ぶるが、蕎麦屋の店長のダイダラホーシによって江戸時代に連れられ、本物の江戸っ子流の蕎麦の食べ方を実感する。
ウルトラ忍法帖
朧党の怪獣忍者として登場。自身が作ったキノコは食べた相手をキノコに変える。キノコ化した相手は頭部からキノコになり、時間が経つと足が根になって完全にキノコ化してしまう。戦闘では分身の術や相手にキノコを生やして養分を吸い取ってミイラ化する技も使う。寿城にキノコを朧党からのプレゼントとして贈り、食べたウル忍(マン、セブン)と将軍をキノコにしてしまった。御殿医の杉田卵白から関取草(根っこが関取の形をしている)で治ることを聞いて採りに行ったタロウと普段の悪食でキノコ化の影響が弱かったマンを妨害するため戦闘となる(ただし真の目的は自分もキノコを食べてしまっためひらすを元に戻すためだった)。分身の術でタロウは攻撃を当てることができず、手応えのあった相手はキノコ化したマンだった。タロウにキノコを生やしてミイラ化させかけるが、タロウはウルトラ医術・部分切除でキノコを除去し、栄養点滴の術でミイラ化から回復する。先程から一転してタロウからフルボッコにされたマシュラはきのこの山をあげることで勘弁して貰おうとするが、当然許される筈も無く医術・巨大体温計を刺されて尻を裂かれて出血し、続けて放った医術ぞうき(「臓器」ではなく「象木」)移植で頭に象と木を移植されて重さに身動きが取れなくなり、最期はストリウム光線で倒された。キノコを食べた3人は関取草で回復したが、一方めひらすは足にまでキノコ化が進んでいた。
片腕はタロウによって合体忍獣のパーツに使用された。
余談
この怪獣は、当初はメフィラス星人二代目が登場した第27話「出た!メフィラス星人だ!」のエピソードに登場する予定だった。同話の元々の脚本では、メフィラス星人の役割を演じるのがマシュラであったことを除いてストーリーもほぼ放映版と変わりなく、「怪獣、売ります!」のサブタイトル銘打たれる予定だった。しかしその時期に過去シリーズの怪獣を登場させる企画が進行しており、商業展開上の意図もあってか急遽マシュラの役回りがメフィラス星人に置き換えられることとなった。メフィラス星人二代目のキャラがあまりにもアレなことで有名なのは、この急な変更の影響も多分にありそうである。
なおこの回に登場した不良中学生役の中に『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」で佐久間良役を演じた二瓶秀哉がゲスト出演している。
劇中、子供の一人が「(テレビで)『ウルトラマンタロウ』を見ていました」なる台詞を言っている。この作品なら不思議はないメタ発言ともとれるが、劇中世界では実在するタロウの活躍をもとにしたドラマが製作されていたという可能性も無いではない。
ちなみに人の体からキノコが生えたという事例は実は存在していたりする。
劇中ではさも当然のように植物トランシーバーで会話していたが、本来キノコはカビなどと同じ仲間「菌類」であり、植物ではない。
とはいえマシュラは知性があり成長すると怪獣になってしまうというキノコとしては異質すぎる存在なので、あまり違和感はないが。
関連タグ
マタンゴ・・・・こちらもキノコが人間に寄生するという共通点がある。
パラセクト・・・・ウルトラシリーズから発想を得たシリーズの初期から登場するキャラであり、こちらも本体であるはずの虫をキノコが寄生した末に乗っ取ってしまっている。