ウルトラソフビシリーズ
うるとらそふびしりーず
君はなにで戦う?ウルトラソフビシリーズ!!
概要
「ウルトラソフビシリーズ」とは2018年頃よりバンダイが用いており、同社が発売する「ウルトラシリーズ」関連のソフビ人形の総称。主に現行発売されている
- 「ウルトラヒーローシリーズ」(旧:ウルトラヒーロー500)
- 「ウルトラ怪獣シリーズ」(旧:ウルトラ怪獣500)
- ウルトラ怪獣DX
- ウルトラ怪獣アドバンス
のことを指す。
ソフビにはキャラクターのデータが記載されたタグが付けられているが、『ウルトラヒーロー500』以前の『ウルトラヒーローシリーズ』は各キャラクターのロゴが記載された専用のパッケージに梱包されていた。
派生商品としてミニチュアを再現した「ウルトラシティシリーズ」や防衛隊の基地を模した「サウンドウルトラシティシリーズ」(フェニックスネスト、科特隊基地、ダイブハンガーが商品化)、「ウルトラソフビワールド ぐるんと回転!! DXプラズマスパークタワー」がある。
歴史
1978年に販売されたポピーのソフビシリーズ「キングザウルス」シリーズがその原型だと言える。
『ザ☆ウルトラマン』〜『ウルトラマン80』放送期間中でも商業展開が成されていたが、タブラまで玩具化し終えたタイミングでシリーズが終了している。
やがて1983年に『ウルトラ怪獣シリーズ』ブランドとして再びシリーズ展開がなされて行く。ウルトラヒーローシリーズは1989年頃にウルトラヒーローのソフビブランドとして成立した。
その後も『グレートモンスターシリーズ』、『パワードモンスターシリーズ』、『ウルトラ怪獣シリーズN』、『ウルトラ怪獣シリーズ2008 MOVIE』と同時期に放送・販売されたシリーズに併せたブランド名に変更されていき、造形や塗装も年月を経る毎にリニューアル。
現在のシリーズは『ウルトラマンギンガ』放送中に展開された「ウルトラヒーロー500」や「ウルトラ怪獣500」をベースにしつつも、造形を見直してライブサインを廃したものが展開されている。
ラインナップについて
詳しい発売履歴はwikipedia先生の同項目に詳しいのでそちらを参照(参考)。
ウルトラシリーズの主力商品の一つであり、放映中のTVシリーズに登場する怪獣が新たにラインナップされていくが、必ずしも劇中に登場したからといってソフビ化の機会が回ってくるとは限らない(ルナチクスのように『ウルトラ怪獣シリーズ』外の食玩などでソフビ化される事はあるが)。
再登場の機会に乏しい怪獣たちも商品化の対象になる事があり、特にハンザギランは脚本家の三条陸氏の熱い希望によって商品化が実現したもの(出典:『語れ!ウルトラ怪獣【永久保存版】』(KKベストセラーズ・2014年)P111からP112より)。
ウルトラソフビシリーズは怪獣図鑑と並んでマイナー気味な怪獣たちの存在をアピールする広告塔の役目を果たしているというわけである。
『ウルトラヒーローシリーズ』は発売時期のスーツデザインによって造形が変更される事がある。例えばウルトラマンネオスは2009年のリニューアルまではパイロット版に準じていたが、2009年のリニューアルにてOV版放映当時に販売された『ネオパワーセット』付属のソフビを基にした造形に改められている。
いわゆるウルトラマンジョーニアスをはじめとするアニトラマンもまた、『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズ配信に伴い、作中に登場する新規スーツベースの造形に改められた。
いわゆる悪トラマンは完全な偽物(ウルトラマンシャドーやエースロボットなど)や正真正銘の本物(イーヴィルティガや愛憎戦士カミーラなど)を含め、「ウルトラヒーローシリーズ」から販売されており、パッケージには各キャラクターの専用ロゴが記載されているのが特徴であった(非売品も存在し、例えばカオスロイドUは一般販売品ではなく、ゲーム『ウルトラマンFER』の予約特典として入手できた)。
この流れはウルティノイドが登場した『ウルトラヒーローシリーズN』まで続いた。
『大怪獣バトル』シリーズ展開以降はこうした(基本的に)悪トラマンはどんな出自であろうとも、「ウルトラ怪獣シリーズ」から販売されている…のだが、ウルトラマンベリアル(アーリースタイル)は「ウルトラヒーローシリーズ」カウントなのに対してウルトラマントレギア(アーリースタイル)は「ウルトラ怪獣シリーズEX」カウントと所属ブランドがチグハグな事が往々にしてある(闇落ち後のよく知られた姿は変わらず「ウルトラ怪獣シリーズ」カウントなのだが)。
また、公募で採用された怪獣が立体化される事があり、バキシマムやカブト・ザ・キラー、アンドロ・ザ・キラーメカバルタンがこれに該当する。
なお、『大怪獣バトル』シリーズが展開されていた2007年~2010年頃の商品には「ウルトラ怪獣シリーズ」のおまけとして『大怪獣バトル』シリーズで使用可能な応援カードが付属していた(一部怪獣は技カード(スーパーヒッポリト星人を除いた『超8』登場怪獣)やスーパーコンボカード(カブト・ザ・キラーやレイモン(バーストモード))が付属していた他、『RR』稼働時期にはバトルカードが付属していた)。
ただし、大怪獣バトル参戦怪獣ならば誰でもソフビ化できたというわけではない。例えば『ウルトラマンFER』初出のネオカオスダークネスはソフビ化されず、カオスダークネスの再販品にネオカオスダークネスのカードが付属するという処置を取ったり、EXエレキング/EXタイラント/EXタイラント(デスボーン)のように造形が難しいと判断されたのか、ソフビ化がそもそも行われなかった例がある。
その他
ウルトラ怪獣のうち、派生種がソフビ化されたが、原種がソフビ化されないあるいは原種の方が後出しで商品化という事は往往にしてある話である。以下はその一例となる。
原種が後出しされた例
- パワードチャンドラー
- 1993年発売。原種のチャンドラーがウルトラ怪獣シリーズから販売されたのは2022年12月17日の事であった…。
- シビトゾイガー
- 2000年発売。原種のゾイガーがウルトラ怪獣シリーズから販売されたのは2021年06月12日であった。