CV：斎賀みつき
概要
以前からOPや回想シーンで顔は見えない形で登場しており、『だいすきプリキュア！ ひろがるスカイ！プリキュア＆プリキュアオールスターズファンブック vol.1』でも「シャララたいちょう」として名前とシルエットは公開されていたが14話よりTV本編での本格的な登場となる(予告時点でも顔は映さない演出が行われていた)。
絶対的なカリスマ性とスカイランド最強の剣士の称号に相応しい実力を兼ね備えており、スカイランドでは国民から真のヒーローとして慕われている。
エルがカバトンに攫われた物語の当初は、辺境の地で起きた大火災の消火の指揮の為不在だったが、第14話において任務を終え、帰還した。
ソラ・ハレワタールが幼少の頃に命の危機を救ってくれた恩人であり、ソラにとっての憧れの人物。
ソラはこの出来事がきっかけで、いつか自分も彼女のようなヒーローになる事を目標にしている。
シャララの方もソラのことを覚えていたようで、第14話にて再会した際に「大きくなったな」「あれからもう10年になるか」と言っていた。
人物像
剣を武器にしており、最強の剣士であるという。
口調は男性口調である等、容姿も合わせてさながら中世のイングランドやフランスの騎士や王子様といった男装麗人のような雰囲気の人物である。
見た目だけでなく内面も立派な人物で、人によって正しさというものは違う為「己が正義に盲目的になってはならず、考え続ける必要がある」とソラに説く等、皆を守ろうとする義心と地に足のついた大人としての面を良い意味で両立している。
それ故、対面早々諍いを起こしたソラとベリィベリーの対決も認めた。
容姿
薄紫色の長い髪をハーフアップにした女性で、青い衣装にマントを羽織っている。この容姿はソラが変身するキュアスカイと共通するところがあり、ソラが彼女に強い影響を受けているためではないかと思われる。
衣装そのものは基本的には青の護衛隊共通のものだがマントやスカート、ブーツなどにアレンジが加えられている。特に違うのはスカートの丈で男も女も足下まで覆うところまで長かったが、シャララはミニスカートで足を露出し、白のニーハイブーツを穿いている。
戦闘能力
スカイランド最強の剣士であるという評判に違わぬ剣の腕前であり、「ワシオーン」なる大鳥を従えており上空での戦闘も可能。
しかし、いかに彼女が強くともランボーグを「浄化」することはできない。ランボーグはただ「倒した」だけではアンダーグ・エナジーが残留し新たなランボーグを生み出す糧になってしまう（後述）。
「立ち止まるなヒーローガール、また会おう」
ランボーグは倒されても浄化しない限りはアンダーグ・エナジーが残留する。
そのことを知らなかった青の護衛隊は、出没するランボーグを闇雲に倒し続けたため、目には見えないが大量のアンダーグ・エナジーがスカイランドに残り続けることになった。
そして第15話にて、バッタモンダーがその大量のアンダーグ・エナジーを集積させて超巨大な爆弾型ランボーグを生み出す。
爆発を阻止するためにキュアスカイとキュアプリズムがプリキュア・アップドラフト・シャイニングによる浄化を試みるが突如腕が生えて抵抗した事により難航。状況を見ていたシャララはスカイ達だけに重荷を背負わせまいと単身出撃。
ランボーグの腕を斬り裂き浄化を援護するが、その直後にランボーグがシャララに向かってビームを放つ。それが直撃する直前、自らの運命を悟った彼女は、ソラに対して「ヒーローの出番だ」と言い残した。
この場面を間近で見たスカイ達は奮起し、ランボーグの浄化に成功。その直後に倒れてしまうがエルの悲鳴を聞いてスカイが目を覚まし、玉座の間に潜入したバッタモンダーに激怒！気迫をもって退ける。
その夜、ソラも含めた護衛隊総出でシャララの捜索が行われるが、行方は杳として知れなかった。
だが、ソラが一旦自室へ戻った際、シャララからの置手紙とハートのスカイジュエルのペンダントが置いてあるのを見つけた。
どうやら出撃前にソラの自室に立ち寄ったようで、手紙には
「立ち止まるなヒーローガール、また会おう」と書き記されていた。
これを見たソラはましろとツバサに、エルを連れて一度ソラシド市に帰還する事を提案。
バッタモンダーの攻撃を受けて昏睡状態に陥った王様達を救う方法についてヨヨに相談する必要があったのと、エルを確実に守るためにはプリキュア全員が揃っていないとならない（＝ソラとましろと離れるのは悪手）と判断したからである。
学校のあるましろをソラシド市から長く離すことはできないとヨヨから事前に釘を刺されていたので、ましろと一緒にいようとするならば、ソラとツバサがソラシド市へ再び向かうのは必然であった。
そして、いつかまたシャララと再会出来る事を信じて、ソラは再び故郷を離れた。
演者について
斎賀氏は本作にてプリキュアシリーズ初出演となる。
ニチアサキッズタイム8時30分枠では明日のナージャ以来20年振り、ニチアサ全体で見れば『魔進戦隊キラメイジャー』のフリーザー邪面以来3年振りのニチアサ出演となる。
関連タグ
ひろがるスカイ!プリキュア ソラ・ハレワタール スカイランド 理想の上司
フェンネル：前作における護衛組織のリーダー繋がり。だがこちらはとんでもない秘密を抱えていた上、前述の出来事やとある情報誌に『ソラの心を折る大事件』という意味深な内容が書かれていた事から、シャララ隊長も同様の展開になるのではないかと疑う視聴者もいた。
ファントム(MAR)：18年前の日曜朝のアニメに登場した中の人繋がりのキャラクター。あちらも自分の所属する組織の実戦部隊のリーダーと言う共通点があるが、男性であり、かつ何の罪もない人間を殺したり、規律を乱した仲間に容赦なく制裁を下す冷酷非道な悪役である。
小田切綾：同じく空に関する東映特撮の登場人物で、こちらも女性の軍人、戦士達の良き理解者、地球を守ろうと言う義心を持ちながら地に足の付いた大人としての面を両立させた理想の上司と、共通点が多い。
ソルル：3年前の1時間30分後の番組に於ける中の人繋がりのキャラ。相棒の中の人は2年前の主人公である。余談ではあるがこちらの縁で斎賀氏はファイルーズ氏のプリキュア就任時に、twitterでお祝いのコメントを挙げている。ちなみに斎賀氏も過去にプリキュアのオーディションを受けていたことをこちらのコメントで述べている。
シマボシ：LEGENDSアルセウスの登場人物で、中性的な外見かつ言葉使いのキャラクター。絶対的なカリスマ性と主人公達の理想の上司として慕われる点や、かつて剣術の名手であった事が団員から明かされている。
ハウサ語でごみ(sharara)という意味を持っている。
以下ネタバレ注意
第22話『バッタモンダー最後の秘策!』第23話『砕けた夢と、よみがえる力』に関する重大なネタバレが含まれます。閲覧する際はその点を理解した上でご覧ください。
第22話。
スカイランドではシャララらしき人物の目撃が相次ぐようになった。
ソラもソラシド市でその姿を目撃し後を追ったが、追い付いたところでシャララは突然抜刀しソラに切りかかった。
ソラが驚いた直後にシャララの姿は消滅。それはバッタモンダーがアンダーグ・エナジーで作り出した幻影だったのだ。
まんまと彼におびき出されたソラの前に現れたもの。
それは、変わり果てた姿のシャララであった。
実は、超巨大ランボーグの攻撃で致命傷を負い倒れていたシャララは、キュアスカイの怒りに怯え撤退したバッタモンダーによってアンダーグ・エナジーを血肉代わりに注入され、結果アンダーグ・エナジーを浄化されると死に至る状態で彼の手先と化してしまっており、ソラを絶望させるまで追い詰めた。
続く第23話。
絶望に打ち勝ち再びキュアスカイに変身できるようになったソラは、プリズム、ウィング、バタフライと共にシャララボーグを浄化。救出されたシャララはバタフライの回復技で無事に目を覚まし、今度こそソラとの再会を果たした。
24話ではスカイランドへ帰還し青の護衛隊に復帰。プリキュア達による凱旋パレードの先導役を務める事になった。その際、再びエルを預かる事になったソラに対して「私に続くのはこれが最後だ。君は君のヒーローを目指せ。大切な仲間と共に」と、その背中を後押しした。
42話にてツバサの研究結果を受け取るために虹ヶ丘邸へ来訪。ソラシド市へ散策にも行ったが、その際初めてソラが来訪した時と同じものに反応していた（もっとも、うろたえまくっていたソラとは逆に興味深そうな反応だった）。その際ジャージの動きやすさを気に入った様子。
関連タグ(ネタバレ)
- ダークブルース：ブルースのオペレーターのCV(アニメ版)つながり。『5チームオブブルース』では隊長としてナビ達を指揮していたが、危険な区域に立ち入ろうとした民間ナビを庇って敵組織に捕らわれてしまう。アニメ版(Axcess)49話ではブルースのオペレーター自身が主人公や仲間の助けを借りながら命懸けでブルースを解放しており、奇しくもシャララ隊長と立場が逆転している。
- キョウジ・カッシュ：ひろプリ第22話で明かされた時の状態及び構図は、まさにキョウジにそっくりなものである事。しかも「下手に浄化技を使えばアンダーグ・エナジーで生かされている隊長は死につながる」という状態も含めると猶更である。尚、ひろプリ22話より8日前にて、BS11で機動武闘伝Gガンダムのセレクション放送で彼とその影たる人物にして主人公のもう一人の先導者の正体や関係が明かされる回が放送されている。
