ミラクルタイプ
みらくるたいぷ
曖昧さ回避
- 「ウルトラマンデッカー」に登場するウルトラ戦士、ウルトラマンデッカーの1形態については、「ミラクルタイプ(ウルトラマンデッカー)」の項目を参照。(※なおダイナの同形態との区別のため、イラスト投稿の際「ミラクルタイプ(ウルトラマンデッカー)」タグを推奨する。)
- フジテレビのバラエティ番組 → ココリコミラクルタイプ
データ
- 飛行速度:マッハ10(光速≒マッハ880000になることも可能)
- 走行速度:マッハ4
- 水中速度:マッハ2
- 潜地速度:マッハ1
- ジャンプ力:1500メートル
- 握力:40000トン(人間換算で40キロ)
- キャラソン:ミラクルの風になれ
概要
スピードとサイキック能力に秀で、遠距離の戦いを得意とする。メインカラーは青。
ウルトラマンティガのスカイタイプに相当するが、超能力の使い勝手がよく、劇中でも多用された形態である。敵に捕縛されてもテレポートで楽々抜け出せてしまう。
パワーと防御に劣り接近戦に弱いのが弱点だが、根性を出せばストロングタイプ並みの力も出せる…というか必殺技の項を見てくれればわかるように物理技も結構多い。というかギアクーダ戦などのように、「ストロングやフラッシュと比べれば不得手」というだけで格闘戦自体は普通にこなせるのは割と忘れられがち。
劇場版『ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』では、共にタイプチェンジしたティガ・パワータイプやガイア・スプリーム・ヴァージョンとファイブキングに立ち向かった。
この力はウルトラマンゼロにも与えられルナミラクルゼロとなった。
レボリウムウェーブに代表される便利な能力からファンにチート扱いされるフォームだが、これまでの戦闘データを分析していたデスフェイサー相手には得意の超能力も全く効果をなさず、完封されている。
レボリウムウェーブ使えば良かったんじゃないの?と思った視聴者も多いであろうが、この時のダイナは激しくエネルギーを消耗しており、クリオモス島を消し飛ばすネオマキシマ砲から逃げ出すので精一杯であったという事情もある。
ゲーム『ウルトラマンFE3』でも登場するが、デフォルトで使える技は『レボリウムウェーブ・リバースバージョン』ぐらいしかなく、アタックバージョンはバトルモードで1戦以上、リバースバージョンでトドメを刺さないと解放されないため、初心者には使いづらい性能になっている。なお、そちらでのアタックバージョンの構えはM87光線に似る。
初登場は意外にも早く、第2話「新たなる光(後編)」のグラレーン戦から。最後の登場は第51話(最終話)「最終章III 明日へ…」で、グランスフィアの重力圏から離脱するために使われ、戦闘には使われなかった。
必殺技
レボリウムウェーブ・アタックバージョン
空間を右手の中に圧縮して超衝撃波を作り出して放ち、敵の背後にブラックホールを発生させて吸い込み次元の隙間に送り込み圧殺・破裂させる必殺技。
ネオジオモスやワンゼットに防がれたりグライキスに躱された事こそあるが、直撃すれば例外なく確殺というミラクルタイプの代名詞。というか倒し方がおおよそ正義の味方にしてはえげつないというのは昔から言われてることなので気にしてはいけない。
しかも周りに被害を与えない上に分裂する怪獣にも有効なため、この技を使うためにミラクルタイプになることも何度かあった。
初披露となったビシュメル戦ではまだ技に慣れていなかったのか発射の際に周囲に駐車されていた車などの物体を巻き込んでいたが、使用を重ねるうちにファビラス星人との戦いではデビルファビラスが身に着けた魔石の鎧だけを剥ぎ取るといった器用な事ができるまでに技の扱いに熟達していった。
初期の頃は発射方法などが少し異なっていた。
レボリウムウェーブ・アタックバージョン(タイプⅠ)
広げた両腕全体から破壊光波を放ち、敵が燃え尽きるまで焼き付くすバージョンのレボリウムウェーブ。こっちも大概えげつない。劇中では6話しか使っていないが、フォーガスの本体を周りのサタンフォーガス数体ごと焼却・爆殺した。また、雑誌によっては「敵の体を圧縮して破裂させる」という北斗神拳もビックリな解説もされたりする。こわい。
上記の通りほぼほぼ一度しか使われなかったレア技なのだが、何気に『デッカー』第22話の回想シーンにてこのバージョンのレボリウムウェーブを久しぶりに使用、スフィアたちを滅却していた。
レボリウムウェーブ・アタックバージョン(タイプⅡ)
破壊光波を放って敵を吹っ飛ばし、時空衝撃波で発生させたブラックホールに叩き込む。
ファイブキングに使用したバージョンは構えこそ通常のアタックバージョンだが、効果自体はタイプⅠからタイプⅡに近い。
レボリウムウェーブ・リバースバージョン
敵の攻撃を吸収し、撃ち返す。レボリウムウェーブ・アタックバージョンタイプゼロ(グラレーンの火炎を吸収して打ち返したバージョン)とも。
吸収できる対象は敵の光線や火炎など。冷気を吸収できるかについては不明。
『ウルトラマンFE3』では青い光線として表現され、吸収対象は敵の必殺光線は勿論、ウルトラ水流、フルムーンレクトまで吸収してしまえる。
ウルトラサイキック
物体を宙に浮かせる念動力。両手版はミラクルリフティングウェーブと呼ばれ、こちらはソドムを火山帯に送り返すために使用した。
ウルトラマジック
3人に分身する能力で『大怪獣バトルRR』でも登場。
四方八方から打撃を浴びせて三つの顔を持つガラオンに対抗した。
ウルトラバリヤー
両腕から発生させる円形のバリヤー。火炎や電撃、敵の投げた投擲物など何でも防ぐ他、敵の攻撃をそのまま跳ね返す事も出来る。
ウルトラサイキックと併用される事があり、グラレーンとの戦いでは火炎放射を受け止めながらグラレーンを宙に浮かせ、ビシュメルとの戦いでは発射された街灯を受け止めて跳ね返した。
ネイチャーコントロール
超能力で自然やエネルギーを操作する。水流を放って火災を鎮火させる、洪水を止める、雷雲を発生させるなどの能力が使用できる。
エネルギーを操作するだけではなく吸収する事も可能であり、人工太陽のエネルギーを吸収し自らの体力回復に使用した事もある。
(この際カラータイマーが高速点滅する程に消耗していたにもかかわらず、一気にタイマーが青い状態に戻る程の回復力を見せている)
ダイナファイヤー
発火現象を起こす能力らしいが、劇中未使用。
(出典:デアゴスティーニ刊「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」(78-2)より)
ミラクルロケットアタック
空中から急降下し、猛スピードで敵にぶつかる。
レイキュバスとの戦いで使用し、怯ませた。
ミラクルローリング/ダイナローリングアタック
体育座りのように体を丸めて高速回転し、空中を移動する。
緊急回避の他、突進技としても使用される。
ウルトラスルーアイ
しかしM78ワールドの多くのウルトラマンなら、デフォルトのように備えている能力の為、今更感が出てしまう。
実際この能力は基本形態であるフラッシュタイプでも使用できる。
ドリルスピン戦法
体を光粒子化してスーパーGUTSのガッツイーグルのエネルギーと一体化し、ガッツイーグルのトルネードサンダーと共に飛び出して体を実体化させながら敵に体当たりする。
この際にスーパーGUTSに超能力で語りかけ、力を合わせるよう促した。
ハンドシューター
両手を突き出して放つ青色破壊光線。
ビームスライサー
フラッシュタイプと共通の高電圧を帯びたナイフ型光弾だが、フラッシュタイプより素早く放つ事ができる。人工太陽試験機NSPカンパネラに照射して反射されたエネルギーを上述のネイチャーコントロールで自身のエネルギー補給に使うという応用を見せた事も。
ハンドスラッシュ
手から発射する光弾。デビルファビラス戦で使用。
フラッシュタイプもシルバック星人戦でこれと同じと思しき技を使っていた。
ゲームウルトラマンFE3では牽制技として使用可能。また原作でフラッシュタイプが使っていたからか全タイプ共通の技となっていた(何故か遠距離技が一つしかない筈のストロングタイプまで使えるが)。
シャイニングジャッジ
腕を大きく広げて光のレンズを作り出し太陽光を一点に収束、33万倍に増幅して敵に打ち出す大技。しかし、デスフェイサーにはバリア技であるジェノミラーであっさり反射されて全く通じなかった。
ミラクルサンダーチャージ
落雷を吸収する能力で、右手から青色の電撃光線に変換して放つ事もできる。
スーパーGUTSがギアクーダを呼び寄せるために配置したトラップフィールドを再起動させた他、姑獲鳥のプラズマエネルギーを吸収して回復している。
この技の代償のせいか、アスカは頭に乗せただけで豆電球が光るほどの帯電状態となった事がある。
ダイナテレポーテーション
テレポート技。
フラッシュタイプでもテレポーテーションは使用可能だが、ミラクルタイプのテレポーテーションは敵との戦闘時でも素早く且つ連続での使用も可能で、奇襲、先回り、敵の翻弄、捕縛からの脱出と様々な用途で利用される便利な技。
ミラクルパンチ
パンチ技の総称。
ミラクルエルボー
敵に肘打ちを浴びせる。
ロボット怪獣の特殊合金製のボディも破壊できるほどの威力を持つと解説する資料もある(出典:デアゴスティーニ刊「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」(56-4)より)
ミラクルチョップ
敵に素早く手刀を浴びせる。
ミラクルキック
連続回し蹴り(ゾンバイユ戦で使用)、飛び蹴り、ストレート蹴りなど様々なタイプが確認されている蹴り技の総称。設定では絶対に避けれないとされているが、ゾンバイユには避けられた。
フラッシュサイクラー
『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』で通常攻撃として使用。
元はフラッシュタイプの技。
余談
デザイン画では、「スピードタイプ」や「スカイタイプ」という名称もあった。また、当初はボディの模様が腰回りと胸部の二重だったが、1本にすることでミラクルとストロングをネガとポジのような見え方にしたものが最終決定稿となった。
最近では塗装コストの都合か、足が青い(銀色に塗っていない)ミラクルタイプのソフビが出回っている。