概要
眉毛の太い中年男性であり、好々爺然とした雰囲気だが妙に胆力を感じさせる不思議な存在である。とはいえ服は普通のスーツであり、特に派手さはない。
登場は本編クリア後であり、ストーリーには関与しない。
エリアゼロ探索終了後、ブルーベリー学園に戻って来た主人公をエントランスロビーで待っている。同校の所属者なのかは不明。
そして主人公のブルレク進行に応じて、特製のおやつを与えてくれる。なんでもポケモンの好みに合わせて作ったものだという。
このブルレク進行はおやつおやじ出現前にこなした分もカウントされる。
何故か大切なもの枠に入ったそのおやつを持って主人公がパルデア地方に戻ると、そこにどこかで見た伝説ポケモンの姿が……!
つまりおやつおやじとは、ダイマックスアドベンチャーなどに続く今作における歴代シリーズに登場した伝説ポケモンの出現フラグを担う存在なのである。
彼からおやつをもらった上で、特定の場所に赴くことで捕獲を試みることができる。
……それだけならシステム的な要素に過ぎないのだが、おやつおやじはただのフラグ管理キャラではなかった。
伝説と旅した男
おやつおやじからおやつを貰う際、該当する伝説ポケモンの居場所を示唆する発言をする。
驚くべきことに、それらの体裁は若かりし頃のおやつおやじがパルデアを冒険する中で伝説ポケモンと出会った体験になっているのである。
「灯台やポケモンリーグ本部を訪れたら偶然姿を見た」のようなごく普通のものもあるのだが……
- オージャの湖でスイクンと一緒に岸まで泳ぎ、水上走りで明らかに優位があるスイクンに背泳ぎで惜敗。
- ナッペ山の山中で寒中水泳し、偶然出会ったフリーザーと共に一晩中歌う。
- 高低差と穴場の激しい東3番エリアの発掘現場を跳ねて進むエンテイに自分の足で追い付き、陸地の端から一緒に海を見る。
- 北2番エリアのみだれづきの滝の前で修行中のダクマと意気投合して一緒に修業。
- 暇そうにしていたテラキオンと一緒におやつを食べる。
- ビリジオンに冒険譚を語り楽しませる。
- オコゲ林道で暴れようとしたネクロズマを一喝して退散させる。
……など、人間離れした途轍もない冒険譚がしれっと混ざるのである。
話を盛っている可能性はあるが、少なくとも伝説ポケモンと遭うだけの経験をしていることは、おやつを手に現場を訪れると実際に伝説ポケモン達が現れることで立証されてしまう。
そりゃビリジオンも話を楽しく聞くわけだ。
なお、関連タグにおけるモデル元を考慮するのであれば、彼の作製したおやつによって伝説ポケモンが引き寄せられるのは必然……という見方もある。この場合、ある意味どんな人物よりも異次元の存在なのかもしれない。
全ての伝説のポケモンを捕まえることで聞ける台詞によると、現在はトレーナーを引退している模様で、残念ながらバトルは出来ないが、本人曰く「ポケモン勝負も結構強かった」との事。
相棒はアーボックで、地元では負け知らずだったらしい(現在も所持しているのかは不明)。
ブリザポス・レイスポスのエピソードで登山を趣味と公言しており、ファイヤー・レックウザ・テラキオンのエピソードと併せるとロッククライミングによる登山をメインとしていたようだ。
また、スイクン・ルギア・ラティアスのエピソードを見るに泳ぐ時は背泳ぎという謎のこだわりを持っている様子。
細かい各種仕様
上記の通り藍の円盤クリアが条件の為、先に伝説を捕まえて無双するなんて真似はポケモンHOMEを使わない限り出来ない。
おやつおやじによって渡されるおやつは全部で25個。
ソロプレイの範疇ではブルレクの赤枠で表示されるミッションをクリアする毎に、最大13個までおやつが貰える仕様である。
そして、残る12個はユニオンサークルでブルレクをこなす必要があり、その中での黄枠のミッションをクリアする度におやつが貰える仕様。つまり全て捕獲するならマルチプレイが前提となる。
黄枠のミッションはユニオンサークル内で赤枠のミッションを3回クリアする度に出現するため計12回こなそうとすると結構な時間を要する。協力しながら気長に進めていこう。
どの伝説ポケモンがソロ、マルチに割り当てられているかはバージョン毎に異なるので注意。一部のまとめ・攻略サイトではソロとマルチで明確に分けられているかのように書かれているがこれは間違い。
具体的には三犬とホウオウ・グラードン・ラティオス・レシラム・ソルガレオ・ブリザポスはスカーレット、聖剣士とルギア・カイオーガ・ラティアス・ゼクロム・ルナアーラ・レイスポスはバイオレット限定。
マルチをこなせば出ない方でも入手可能。
共通してレックウザ、キュレム、ネクロズマはマルチ専用となっており、カントー三鳥とダクマはどちらのバージョンでも個人のブルレクだけで出現する。
特にダクマやポス馬といった最近の面子はまだ入手機会も少ないので、対戦に興味がない人も是非狙っておきたい。
伝説ポケモンたちは歴代の専用BGMが流れながら戦う豪華な仕様。
ORAS、USUMではゼクロムで統一されていたレシラムとキュレムは久し振りに専用のBGMになったがゲンシカイキが登場しない為かカイオーガとグラードンはORASのレックウザ戦に統一された。
専用BGMのないラティオス・ラティアスとダクマは出身作品の野生ポケモンのBGMとなっている。
遭遇する伝説ポケモンたちは意外なことに個体値・性格は全てランダムであり、尚且つV固定もないという近年では珍しい仕様。
もっとも、おやつおやじ自体がDLCクリア後になる為にストーリーの難易度には一切影響せず、性格補正は容易に変更できるため大した問題ではないのは考慮するべきか。
本作ではすごいとっくんによる個体値上げは非常に簡単な一方、いわゆる逆Vに関しては後付けでフォローできないため、個体値の逆厳選をするならありがたい仕様となっている。
一方、固定シンボルエンカウントという都合上か、全ての伝説に色違いブロックルーチンがかかっていることが判明している。
現状設定ミスなのか仕様かはわからないが、ダクマ/ウーラオスやレイスポス・ブリザポスは前作でも色違いが公式には解禁されていなかっただけにこれに関する批判・落胆の声がよく挙げられている(もちろん、色違いに拘らないのなら特に問題はないのだが…)
関連タグ
石原恒和:現株ポケの社長であり、モデル疑惑がある。ただし氏の眉毛は特に太くない。
サトシ(アニポケ):多くの冒険譚と伝説ポケモンとの対面経験を持ちながら、殆ど捕獲していないこと、駆け出しの頃にホウオウを見かけたという共通点がある。だが手持ちポケモンがアーボックという点はムサシに通じる。
ルシアス(アニポケ):こちらも手持ちの中に何体か伝説ポケモンを有し、彼の冒険譚は本作に重要な影響を与えている。
歴代の伝説ポケモン入手要素