11世代
じゅういちせだい
概要
97世代・99世代・04世代と並び、中央平地GⅠ22勝を挙げ歴代7位タイの世代。
そして何より、日本史上最強クラスの名馬が2頭同時に存在したという凄まじい世代でもある。
史上7頭目の牡馬クラシック3冠馬・史上2頭目の父内国産牡馬クラシック3冠馬のオルフェーヴル、史上初のスプリントGI3連覇を達成し、凱旋門賞以上の鬼門とも言われていた香港スプリントを日本馬として史上初めて制し翌年も連覇したスプリント王ロードカナロアという2枚看板が代表的。このためか年度代表馬が2頭いる珍しい世代となった。
ディープインパクトの初年度産駒世代でもあり、マルセリーナが桜花賞でディープ産駒初のGⅠ勝利を達成。続いてリアルインパクトが3歳で安田記念を勝っている。
一般的にクラシック3冠馬が出現する世代はレベルが低いとも言われやすいが、オルフェーヴルが出走していた3冠レースに出走した馬のうちサダムパテック・トーセンラー・ベルシャザールなどが後にGI馬になっている。
またオルフェーヴルとロードカナロアは18世代の代表馬であるアーモンドアイ・ラッキーライラックの父馬でもあり、種牡馬としてのポテンシャルを示す好例となっている。
障害競走のJ・GⅠはマーベラスカイザーの1勝のみであるが、熊沢重文騎手はこの勝利により、グレード制導入後に平地・障害双方のGⅠを制した初めての騎手となった。
勝利した古馬G1
芝短距離 |
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芝マイル |
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芝中距離 |
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芝長距離 | |
牝馬限定 |
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ダート |
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障害 |
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海外 |
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代表的な競走馬
馬名 | 性別 | 主な勝利レース |
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オルフェーヴル | 牡 | クラシック三冠/宝塚記念/有馬記念 |
ロードカナロア | 牡 | スプリンターズS/高松宮記念/香港スプリントS(香港) |
ウインバリアシオン | 牡 | |
サダムパテック | 牡 | マイルCS |
トーセンラー | 牡 | マイルCS |
ダノンシャーク | 牡 | マイルCS |
ベルシャザール | 牡 | JCダート |
マルセリーナ | 牝 | 桜花賞 |
エリンコート | 牝 | オークス |
アベンチュラ | 牝 | 秋華賞 |
ホエールキャプチャ | 牝 | ヴィクトリアマイル |
レーヴィディソール | 牝 | 阪神JF |
スノードラゴン | 牡 | スプリンターズS |
リアルインパクト | 牡 | 安田記念 |
グランプリボス | 牡 | 朝日杯FS/NHKマイルカップ |
グレープブランデー | 牡 | ジャパンダートダービー/フェブラリーステークス |
アドマイヤラクティ | 牡 | コーフィールドカップ(豪) |
ビッグロマンス | 牡 | 全日本2歳優駿 |
クラーベセクレタ(船橋) | 牝 | クイーン賞など重賞11勝 |
ナムラダイキチ(金沢) | 牡 | 百万石賞など重賞13勝 |
ウルトラカイザー(佐賀) | 牡 | 道営記念など重賞14勝 |
マイネルシャテール(兵庫)(現役) | 牡 | C3三 |
種牡馬成績
ロードカナロア、オルフェーヴル、リアルインパクト、グランプリボス、トーセンラーなどが種牡馬入り。
ロードカナロアは歴史的名牝アーモンドアイが代表産駒だが他はダノンスマッシュをはじめ中距離以下の馬が多く、ダートでもレッドルゼルが交流G1を勝っている。オルフェーヴルは芝でG1を4勝の女傑ラッキーライラックや皐月賞馬エポカドーロ、ダートでBCディスタフ勝ちのマルシュロレーヌが出た他、障害重賞馬も出た。
フランケルはヨーロッパで活躍馬が多いが日本調教馬も現時点で3頭がG1勝ちしている。2022年にはアルピニスタが産駒初の凱旋門賞制覇を果たした。ナサニエルは凱旋門賞連覇したエネイブルの父として知られ、ダービー馬も出している。
ウマ娘での活躍
24年2月現在、この世代から登場しているのは以下。
この世代は長らく登場がなかったが24年になってオルフェーヴルとウインバリアシオンが発表。オルフェについてはアニメ3期で名前だけ言及されている。