最大の特徴は、新キャラ「ドロッチェ」とその部下が登場する。
ストーリー
呆れ返るほど平和なプププランドの昼下がり。カービィが食べようとしていたおやつのショートケーキが何者かに奪われてしまう。犯人は食いしん坊のデデデ大王だと考えたカービィはデデデ城へと向かう。しかし、犯人はデデデ大王ではなかった。そこに、ドロッチェ団と名乗るねずみの盗賊が宝物をかかえてカービィの行く手をさえぎろうとする。デデデもドロッチェ団の被害を受けたようだ。そうしているうちに、カービィは世界のへそという地下世界へ迷い込む。
こうしてカービィの冒険の火蓋が切られたのである!!
主な新システム
コピーパレット
シャボンに包まれたアイテムやコピーのもとなどを5個まで貯めておけるシステム。
これらはタッチで使用できるが、スライドで2個巻き込むことで2つのシャボンを混ぜ合わせる「シャボンミックス」によって新たなコピー能力やより強力な効果を持つシャボンに強化できる。
コピーのもとシャボンは普通に落ちているもののほか、新コピー能力「バブル」を用いて敵キャラから作ることができる。
コピー能力シャボン
『スーパーデラックス』などに登場する「コピーのもと」のように、コピー能力を象徴する物体を乗せた台座が包まれているシャボン。使った時点で能力が決まるコピールーレットが始まる?マークの「ランダムシャボン」という特殊なシャボンも存在する。
コピー能力シャボン同士はミックスによってまったく異なるコピー能力を作り出すことも可能。より多くかき混ぜることでレアな能力になりやすく、稀に「1UP」と化して消滅することも。また、ソードとボムはコピー能力を拡張する「ワザのまきもの」入手後にアイスやスパークなど特定の能力をミックスすることで属性を付加することが可能。
アイテムシャボン
アイテムシャボン同士のミックスによってより回復量の高い食べ物に強化することができ、最終的にマキシムトマトまで強化することが可能。
星型弾シャボン
星型弾が包まれているシャボン。タッチするとカービィがほおばり状態となり、ノーマルカービィが吸い込んだ物体を星型弾として吐き出すアクションがコピー能力を持った状態でもできるようになる。
ステージ上には配置されておらず、スカキャラをバブルで倒すことでのみ調達が可能。同じ星型弾シャボンかコピー能力シャボンをミックスすることによって貫通星型弾、ビッグ貫通星型弾と強化することが可能。
カービィシャボン
小さなカービィが包まれているシャボン。タッチして使用することはできず、計3個を集めてシャボンミックスすることで1UPとなって消滅する。
宝箱
シャボンアイテムではないが便宜上ここに記載する。
今作の収集要素。コピーパレットの枠を1つ埋めて持ち運ぶことになり、ドロッチェ団の攻撃を受けるとカービィの操作とは無関係にその場に宝箱を落としてしまう。
殆どのステージで大きな宝箱1個を含めた計3個存在し、ゴールして初めて中身のコレクションアイテムを取り出すことができる。一度取った宝箱は色がくすんでおり、中身はアイテムシャボンに置き換わる。
宝箱争奪戦
今回の敵であるドロッチェ団は盗賊団なので、宝箱を巡って戦う場面が幾度も登場。
ステージの終盤では大抵ドロッチェ団と大きな宝箱を巡った争奪戦となり、宝箱を持って無事ゴールまで逃げ切ることがステージ完全攻略の条件となる。
- カービィが先手を打って宝箱を取った場合、取った瞬間にメンバーの誰かが出現して追跡してくるので、振り切るか倒すかしてゴールまで逃げ切る。
- マップが切り替わった瞬間にドロッチェ団が出現していることもあり、先に宝箱を取られた場合は道中で攻撃を加えることで奪える。無論、宝箱を取られる前に倒してしまっても構わないが、幹部だけでなくチューリンにも気を配ろう。
- 宝箱を奪われた場合、ドロッチェ団はマップのどこかにあるアジトへと逃げ込む。10秒以内に追いかけて突入しないと扉を木の板で塞がれてしまう。こうなったらリトライしないと宝箱は手に入らないため、諦めてゴールに向かうしかない。
- アジトへ突入した場合は幹部と多数のチューリンを一気に相手取る全面対決となる(チューリンに奪われた場合幹部は出現しない)。ただしアジト内では、幹部は一定ダメージ受けると全身が真っ赤に染まった怒り状態になり、ダメージを受けても怯まなくなる。見事全滅させると奪われた宝箱と出口が出現するが、ここでミスになった場合もリトライしないと宝箱は手に入らなくなる。
- 宝箱を奪われた状態で、奪い返す前にアジトへ先回りしてはいけない。ご丁寧にも彼らはアジトをスルーして宝箱を持ち逃げする。
登場キャラクター
主要キャラクター
ボスキャラクター
登場コピー能力
新コピー能力
余談
- 開発初期のタイトルは「ドロちゅ〜団とおなかの秘密」であった。ただし、「ドロちゅ〜団」という名前があまりに幼稚すぎるために変更されたという。
- 開発者はインタビューでドロッチェが主役のスピンオフ作品を制作したいという意向を示していたが、開発者のひとつであるフラグシップがこの作品を最後にカプコンに吸収合併されてしまったために厳しくなっている。
- その代わりなのか、ドロッチェ団は後に『あつめて!カービィ』にヒントキャラとして登場した。
- ドロッチェが主役のスピンオフ作品は後の作品『星のカービィ スターアライズ』にドリームフレンズとしてドロッチェが追加されたため、『星の○○○○』で図らずも実現した。
- 『スターアライズ』作中では、本作と『鏡の大迷宮』が一体的な扱い(鏡の大迷宮の続編が本作)を受けている部分が散見される。特にイラストギャラリーに収録された本作を元ネタとする2枚は、どちらも大迷宮との複合。開発元(フラグシップ)繋がりなのだろうか。
- 星のカービィの本編シリーズとしては初の日本語以外の漢字文化圏で発売された作品(韓国語版)で、海外版はパッケージのカービィの表情が変更されている。
- オープニングでカービィのショートケーキを奪った犯人は、一時停止してよく見てみると、なんとアイツである。
- オープニングの『きっとくいしんぼうのデデデだいおうのしわざにちがいありません』はシュールさや汎用性の高さからTwitter等でネタにされている。
関連タグ
本編シリーズ
外伝・リメイク作品込み
タッチ!カービィ→参上!ドロッチェ団→ウルトラスーパーデラックス
類似タグ⇒参上ドロッチェ団
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