フィオネ
ふぃおね
基礎データ
全国図鑑 | No.0489 |
---|---|
ヒスイ図鑑 | No.239 |
ローマ字表記 | Phione |
ぶんるい | かいようポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 0.4m |
おもさ | 3.1kg |
せいべつ | 不明 |
とくせい | うるおいボディ |
タマゴグループ | すいちゅう1/ようせい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | フィオネ | マナフィ+クリオネ |
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Phione | 日本語に同じ |
韓国語 | 피오네 | 日本語に同じ |
中国語(簡体字) | 霏欧纳 | 日本語に同じ |
中国語(繁体字) | 霏歐納 | 日本語に同じ |
概要
初登場は第4世代(ダイヤモンド・パール)。
マナフィ(もしくはフィオネ自身)とメタモンを育て屋に預け、手に入るタマゴを孵すことでのみ手に入るという非常に特殊なポケモン。
冷たい海域の生まれなマナフィとは逆に、暖かい海域の生まれであり、群れで生活する。
頭の浮き袋を使って波間を漂うが、遠くに流されても生まれた場所を正確に記憶しているという優れた帰巣本能を持つ…と見た目は軟体動物であるクリオネそのものだが、どっちかというと生態は刺胞動物のクラゲのそれである。流石に毒針は持ってないけど。
ポケモン図鑑でもこれぐらいしか生態に関する言及がなく、後述のように扱いも一般ポケモンに近いというなんともイレギュラーな存在である。
恐らく後続のディアンシー/メレシーの様に、生物としては完全な同種であり、「王としての資質を有した突然変異個体」がマナフィ、「そうでない多数の通常個体」がフィオネなのだろう。
アニメではマナフィ程ではないがやはり珍しいポケモンと言われており、見かけると幸運が訪れると言い伝えられている。
ポケモン牧場では一定の数を集めるとプレシャスボール入りのフィオネが貰える。
マナフィじゃなきゃやだ、とも言われそうだが幻のポケモンであるマナフィを観賞用に大事にしたい(=育て屋に預けたくない)ユーザーも多いため、そういう人にとっては結構ありがたかったりする。
LEGENDSアルセウスではサブ任務にてマナフィと共に登場するが、3体出現する。
マナフィは一度捕まえてしまうと二度と出現しないが、フィオネはサブ任務をクリアした後もある場所にて出現し続ける。恐らく、同作はポケモン同士を交配させてタマゴを産ませることができない(加えて、マナフィと交配可能なメタモンも登場しない)ため、その代替措置と考えられる。
ただし、出現率は2%と非常に低い(大抵の場合オクタン2匹だけが出現する)ので、再出現する個体との遭遇・捕獲は困難を極める。運よく会えればラッキー程度に割り切って考えておくのが無難だろう。
対戦における性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 480 |
合計種族値はたったの480しかなく、幻のポケモンの中ではメルタンが来るまでワーストだった。自身はマナフィに進化する術を持たず、「しんかのきせき」も適用されない。
種族値は全て80とマナフィより20低く、またマナフィと差別化できる技も持たない為、意図的なマナフィの下位互換といえる究極の不遇ポケモンである。
マナフィ専用の技「ハートスワップ」もマナフィが覚える優秀な積み技「ほたるび」も覚えないという徹底ぶりである。
一応、各ステータスが低いことは使いようによっては利点となり得る。しかし、そのような苦しい差別化を強いられている時点でマナフィとの差は確固たるものと言っていいだろう。
もっと言えば「サイコキネシス」「シャドーボール」「エナジーボール」といったサブウェポンも軒並み覚えることが出来ず、タイプ範囲にも不安がある(ただしくさむすびとマジカルシャインは覚える。もちろんマナフィも使えるうえで)。
だがこのポケモン、500族にも及ばない種族値でありながら、まさかの禁止級(幻のポケモン)扱いである。
そしてオール80である為種族値がオニゴーリとまったく同じ。無論オニゴーリは伝説でなければ禁止級でもない。
出られるルールであれば全ての種族が使える=マナフィを使えばよい為、基本的に対戦で活躍する見込みはない。
その代わり、入手手段がタマゴ限定なので色違いブロックルーチンが体を成さず、色違いの個体がGTSに放出される可能性は十分に有り得るレベル。XYからの仕様で高個体値もポンポン生まれる。
しかし、うるおいボディとあまごい→ねむるを活かした耐久戦術は伝説や禁止級相手にも通用し、不遇なだけでポテンシャルは低くない。もっとも、やっぱり「マナフィでおk」で片付けられてしまうため、マナフィは持ってないが上記の戦術を使いたいという時にその入手難度の低さを活かして調達するのも良いかもしれない。
アニメ版
- DP113話
- アケビタウン近くの海に住む野生のポケモンで普段は2匹の仲間と一緒に泳いでいる。ある時フィオネウォッチングに参加していたヒカリのミミロルに一目惚れして近づこうとするが、ミミロルはヒカリと一緒に街に戻ってしまい、さらにロケット団に捕まってしまう。しかしロケット団がフィオネを公園の噴水に放した隙に「とける」を使って逃げ出し、さらに水道管の中を伝ってあちこちで顔を出しながらミミロルを探す。
- そして遂に海辺でミミロルを見つけるがミミロルの側にピカチュウがいるのを見て嫉妬の炎を燃やし、ピカチュウにどっちがミミロルにふさわしいかを決める為バトルを申し込む。
- しかしミミロルが「まず自分とバトルをして勝ったらデートに応じる」と言い、ミミロルとバトルをするが敗れ、諦めて海に帰って行こうとするが居合わせていたロケット団が捕えられそうになるもミミロル達と一緒にロケット団を撃退する。
- そして寂しそうに海に帰ろうとした際にミミロルが声をかけてきてフィオネは喜んで元気を取り戻して帰っていった。
- ゲームの設定ではフィオネには性別は無いがミミロルに恋したのを見るとこのフィオネは♂かもしれない。
- 使用技は「れいとうビーム」「とける」「ちょうおんぱ」「かげぶんしん」
- なお、この流れを見る辺りお分かりいただけるであろうが、フィオネは幻のポケモンにもかかわらず殆ど一般ポケモンと何ら変わりも無いような扱いとなっている。
その他
そして「幻のポケモン」扱いである為か図鑑の完成にも必要ない。
だが当初は、手に入れるのに別ソフトなどの多大な苦労が必要であったマナフィを時間や予算、その他もろもろの事情で手に入れられなかったトレーナーにとっては、マナフィの代わりでもあった。
また色違いの希少性に関してもマナフィはポケモンシリーズ史上最難関レベルの厳選難易度で幻ポケモンの中でも1,2を争うほどの希少性の高さなのに対し逆にフィオネは幻ポケモンの中でも1,2を争うほど希少性が低い。
そして、育て屋で増やして他の人に渡すことができたが当のマナフィが第4世代期間中に何回も配布されていた為、当時のその場しのぎの救済措置要員だったという側面が色濃く定まってしまう。
敢えて言おう。「ゲーフリの血は何色だ!」と。
劇場版ポケモンポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィでは存在すらしていない。
出番がないのはもちろん、登場人物の誰からもフィオネについては言及されない。
更に現時点では幻のポケモン内で主役作品が無いという事態に。
せめて前作のデオキシスのようにつがいでマナフィが登場していれば、可能性があったのだが…。