「もう、先生を守る方法は無い。○○先生。これで……これで、全部……終わるはずだから。」
注意
本項目は『ブルーアーカイブ』の核心に繋がるネタバレが含まれる恐れがあります。閲覧、編集をする際は十分に注意してください。
プロフィール
人物
プロローグで誰かへ銃を向けていた、砂狼シロコに似た謎の女性。シロコ本人と比べて大人びた容姿で、髪が長くスタイルも良い。服装も制服ではなく黒いドレスを纏っている。
しかし、どこか諦観を漂わせた雰囲気をしており、その目も感情が抜け落ちたかのような目をしている。
ヘイローはシロコのものとほぼ同じだが、鋭利で黒く、少し傷ついている。
メインストーリーVol.3「エデン条約編」終盤においてセイアが予知夢で見ている事から未来に起こりえることが示唆されていたが、Final.を描いた4th PVで彼女が登場。4th PVでは彼女はティザーPVでのシロコと対になるイメージで描かれているカットがある。
メインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点編」で本格的に登場。
虚妄のサンクトゥム出現に合わせてシロコの前に現れたプレナパテスが彼女を連れ去り行方不明になった後に現れ、プレナパテスと共にキヴォトスを滅ぼすため行動を開始する。
色彩の影響により神秘が恐怖に反転したシロコであり、キヴォトスを滅ぼすのが自分の「本質(いし)」であり、自身の役割であると語る。
空間に穴の様なものをあけて自由に出入りし、その能力でゲマトリアの会議所を強襲。虚妄のサンクトゥムの攻略直後のシャーレに現れて目的を明かすと去っていった。
その際、先生に自身の行動は色彩に操られているからではないと話している。
対策委員会のメンバーは彼女を連れ戻すためにウトナピシュティムの本船へ乗船し決戦へと動向する事になる。
2023年2月18日の公式生放送で判明した正式名のテラーが何を意味するのかはよくわかっていない。
色彩が「神秘」を「恐怖」に反転させる力を持っており、また黒服の発言を信じるなら「terror(恐怖)」と思われるが、スキルの挙動から「teller(語り部)」とのダブルミーニングという可能性もある。
武器
使用銃はSG550系列で専用30発装填型のポリマーマガジン、拳銃はP226と推測される。
4th PVや立ち絵ではSG550系列からシロコと同じWHITE FANG 465の色違いへと変更されている。
アニメでは1話序盤での登場時には黒のWHITE FANG 465とP226Rとなっている。
プレイアブルキャラとして実装された際の説明によると、このシロコと同じ銃は「BLACK FANG 465」という銘になっている。
異なる2種の銃を装備しているのはサービス開始のカウントダウンイラスト(コンセプトイメージイラスト)で描かれたSRT特殊学園のFOX小隊、ヒナタ、アリウススクワッド等、ヒナタを除けば特殊部隊寄りのキャラクターのみで、配信開始時にはFOX小隊は実際に登場するかは不明であった事からシロコ*テラーのみであった。
ボス戦
イベント「A-H.A占領戦」では各エリア最終マスのボス敵として対峙することとなる。特に総力戦の難易度INSANEと遜色ないチャレンジエリアでは、一筋縄ではいかない相手となっている。
続く「PHT決戦」では色彩の嚮導者と低難度選択不可の連合作戦で戦い、対策委員会の生徒達のEXスキルに対応する武器を取り出して使用する。
各スキル名はPHT決戦にて判明。
シロコ*テラーのスキル名 | 元のEXスキル名 | 元の使用者と使用武器 | 備考 |
---|---|---|---|
ドローン召喚:火力支援 | ドローン召喚:火力支援 | シロコのドローン | |
ライド&グレネード | ライド&グレネード | シロコ(ライディング)のサイクルボトル型グレネード | 攻撃力デバフは無し |
戦略的制圧 | 戦術的鎮圧 | ホシノのEye of Horusと盾 | 前進しない(ホシノは前進する)、気絶付与は最後の一発のみ。サブスキルを持たないためシールドは展開されない |
戒めの時 | お仕置きの時間です~♣ | ノノミのリトルマシンガンV | 銃身がわずかにブレる(ノノミはブレない)、被弾時にノックバック |
- | 邪魔よ! | セリカ(スキルのみ) | リロードしない(セリカはリロードする)、セリカの武器を取り出さない、PHT決戦では不使用※1 |
- | 支援特急便 | アヤネの輸送ドローン | PHT決戦では不使用 |
色彩の反響-アルファ/色彩の反響-ベータ※2 | 雨雲号、出撃します! | アヤネ(水着)の雨雲号 | シロコ系以外では唯一の衣装違い版のスキル |
※1 「邪魔」というスキルは所持しているが、こちらは全体攻撃を行う別の技
※2 プレナパテスとの同時攻撃であるため、プレナパテスのスキル名である可能性がある。シロコ*テラーの行動が雨雲号による攻撃であるため記載
シロコ*テラーとプレナパテスを相手取る第1段階ではシロコを攻撃しつつ、スキル発動準備に入ったプレナパテスを総力戦のホドと同じくCC状態にして妨害する必要がある。
A.R.O.N.Aの支援が加わる決戦ステージではスキルに耐えながら彼女を集中攻撃し、こちら側のゲージを端まで押し切らなければならない(プレナパテスにCCゲージは出なくなる)。
スキルコスト回復スピードが大幅に向上するフィーバータイムの後は急激な勢いでゲージを押し返してくるので、フィーバータイムの間に集中砲火を浴びせ、決着をつけたい。
フィーバータイムが終わると強制的に全滅がとなり、実質的に制限時間は意味が無いので、残り猶予の確認がしたければプレナパテスの表示している画面を見ると良い。
性能
「アビドスの砂狼シロコ…。ん、先生、またよろしくね。」
初期レアリティ | 攻撃 | 防御 | 役割 | ポジション | クラス | 武器種 |
---|---|---|---|---|---|---|
☆☆☆ | 神秘 | 特殊装甲 | STRIKER | MIDDLE | アタッカー | AR |
3.5周年限定キャラの片割れとして実装。
加入時に表示される学校の校章はアビドスで、所属校表記も「アビドス高等学校」になっている。ただしライディング版や水着版と違い従来のシロコとは別キャラ扱いで、絆ボーナスも共有されない。
ノーマルスキルの手榴弾、EXスキルの3という低コストドローン等、基本的な戦法は概ね通常シロコに準ずる。一方こちらのドローンは、展開時自傷を伴う代わり長時間持続し、本体との同時攻撃や強化ノーマルスキルを放つバフとして機能する。
サブスキルは類を見ない内容で、HPが一定以下になると"退却猶予"状態に入り、一切ダメージを受けなくなるが、効果が切れた時全回復出来ていなけば即撤退になるというもの。たとえ被弾せずともEXの使用でHPが減っていくため、ヒーラーとの併用を心がけたい。
なおプレイアブルの彼女はヘイローがまた微変化しており、鋭利で壊れた形状がヒビ入り程度に修復され、本来の水色とグレーが混ざったような色合いに。最終編では見られなかったいつもの口癖も健在だったことが加入時のセリフでわかる。
正体
この先、メインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点」第4章以降のネタバレが含まれます!
A-H.A占領戦の最中にシロコの反応が二つある事からホシノが看破した。
プレナパテスがこちらの世界のシロコを連れ去ったのは、同じ世界に同一人物がいる事で受ける悪影響(パラドクス)を回避するためであり、(こちらの世界の)シロコが反転したと思わせるミスリードとなっていた。
辿った経歴は1年前にホシノ達と出会ったところまでは本編の世界のシロコとほぼ同じだったようで、姿形も元々は本編の世界のシロコと変わりなかった。
しかし、詳細な経緯は不明だが、彼女がいた時間軸のキヴォトス及び対策委員会は悲惨な状況(バッドエンド)に陥ってしまう。
先生は致命傷を負い植物人間に、シロコ以外の生徒は下記の結末を辿って全員死亡してしまった。
シナリオ内では死亡が明言されていない生徒もいるが、スキップ時に表示されるあらすじでは「シロコ以外の全員が命を落としてしまった」と明言され、彼女が各種スキルで使用する武器も向こうの対策委員会の遺品である。
- ホシノ:ヘイローを破壊され死亡。
- 砕け散るホシノのヘイローが映るだけで、どのような最期だったのかは詳細な理由は不明。ただし、現在「ヘイローが破壊される」という結果を生む要因は「過度な身体へのダメージ」か「ヘイロー破壊爆弾の使用」のみが語られており、戦闘の末に破壊されたと考えるのが自然。
- 後に判明したとある出来事(後述)から、この際ヘイローを破壊したのは他でもないシロコ当人という説も浮上した。
- セリカ:行方不明。
- 先生が重体になってから75日が経過した日に「74日前に行方不明」と書かれた資料が表示されている。もし日数の基準が同じならセリカは先生が重体になった翌日に行方不明になったということになる。
- セリカのスキルを使ったときだけは武器を取り出さないのは、セリカが行方不明になってしまったので遺体や遺品が見つからなかったから、とも推測されている。
- アヤネ:生命維持装置が必要になる程の重体に陥り、後に装置が外され死亡。
- 「アヤネが生命維持装置を外した」と表現されていることから、延命不可と判断されて外されたのではなく、アヤネが自分の存在が負担になることを憂い自ら装置を外した可能性が濃厚。
- ノノミ:アビドスを離れたのち、「そうなった」との連絡が来る。
そんな中、ただ一人残った彼女だけが必死に戦い続けていたが、単独で出来ることにも限度があり、心も体もボロボロに傷ついていった。
そして先生が「蘇生不可」と判断された日、遂に限界を迎えた彼女は、今はもうどこにもいない4人の学生証を握りしめたまま、力尽きて砂漠に倒れてしまった。
(前が、よく見えない……)
(血を流しすぎて……?傷の手当てもせず、何日も、食べてないから?──それとも……)
(このままじゃ、私……)
(私、こうやって……終わるんだ)
(……そっか もう、苦しまなくていいんだ……よかった……)
(でも……それなら……どうして……)
(……先生、私は……どうして、ここに存在した(うまれた)んだろう)
(……そっか 私も……みんなも、)
「苦しむために、生まれてきたんだ。」
こうして自身の死を受け入れてしまったシロコの元に、突如「色彩」の光と共に「無名の司祭」達が現れ、同時に「色彩」へと接触させた。
結果彼女は、正体ともいうべき死の神・アヌビスとして覚醒し、姿形も現在のものへ変貌。破壊と殺戮の権化と化してしまった彼女は、キヴォトスに滅亡をもたらす存在となってしまった。
そんな彼女の前に、満身創痍ながらも奇跡的に意識を回復した先生が立ちふさがる。
プロローグで銃を突き付けていたのはこのシーン。満身創痍の先生では彼女を止められず、彼女は『先生を守る物』であるシッテムの箱を破壊し、先生にも銃を突きつけた。
が、大切な仲間達を失い、最後に残された「大事なもの」である先生を手にかけることはどうしてもできず、涙ながらに銃をおろしてしまう。
「だめ……私には……できない……」
「これだけは……私には……先生、ごめんなさい……私には……無理……」
「こんなことを、望んだわけじゃないの……」
しかし、そこに再び「色彩」が現れ、誰もが予想しなかった出来事が起きる。「色彩」が先生とも接触したのである。そして先生は、シロコが必死に「色彩」を止めようと悲痛な叫びをあげるのも空しく「色彩の嚮導者」プレナパテスと化してしまった。
その後は、プレナパテスが「先生」としての信念や意志を失っていないことやその真意を知らないまま、全ての世界を滅ぼす「色彩」の先兵として本編世界へやって来た。
またプロフィールでは17歳(本編世界線のシロコは16歳)となっており、上述の過程で1年が経過していることがわかる。
それまでに多くの戦闘経験を積んでおり、単独での戦闘能力は本編世界のシロコを上回る強さを身につけている。
本編の世界では先生の元に集った生徒達が力を合わせ、数々の危機を乗り切っていた。そこでも運命に導かれるままに世界を滅ぼそうとし、一度は本編の世界のシロコを制圧してみせている。しかし、本編の世界の先生とシロコが時間稼ぎをしている間に突入してきていた美食研究会、対策委員会、ゲーム開発部が破壊工作を敢行。地上に残った仲間達もそれぞれ破壊に動き、虚妄のサンクトゥム再顕現を防がれる。その後、大人のカードを使った直接対決にも敗北する。
そして、一体何があったのか、本編の世界の先生が事情を聞こうとしたとき、ナラム・シンの玉座にたどり着いたホシノ達対策委員会の面々が突入してくる。
かつての仲間達の姿を見た彼女は、蘇る思い出と共に、殺していた感情がとうとう決壊。大声を上げ、泣き崩れる。
「自分のせいで世界が滅亡してしまった、先生も殺してしまった、そんな結末など望んでいなかった。ホシノ先輩に救われず死んでしまっていれば、こんなことにはならなかった」と。
ホシノはその目を見て「本編の世界のシロコは絶対にしない眼差しをしていて、その眼差しは(大切な人を失ったときの)昔の自分と同じ」と評している。
こうして孤独に苦しみ続けた彼女だったが、彼女の「先生」であるプレナパテスから「シロコのせいじゃない」と、「先生」がかつて伝えることができなかった言葉を受ける。ここで初めてプレナパテスが今も「先生」だったことを知ると同時に、ようやく解放されたのだった。
その後、プレナパテスからの最後の頼みを受けた先生によって最後の脱出シーケンスは彼女に使われ、無事助け出された(プレイヤー側の生徒がいなくなるとイベントが発生し、プレナパテスとの対話の後プレイヤー側には誰もいない状態の戦闘画面に戻る。このとき、ゲームシステム上も「プレイヤー自身=先生にはスキルをかけられない」代わりに、プレナパテスの後ろにいる彼女がスキルの対象に選べるようになっている)。
エピローグでは同じ世界に同一人物が複数存在できないからと、どこへともなく立ち去ろうとしたが、後を追いかけてきたこちらのシロコから、かつて砂漠で倒れた際風に飛ばされ無くしてしまったホシノから貰ったマフラーの代わりに、もう一つの「対策委員会のみんなと繋がっている証」である例の覆面を手渡され、過去の大切な思い出たちを振り返りながら会話を交わす。
その後、こちらのシロコに同じ世界に同一人物が複数存在できないという問題は「先生が何とかしてくれる。」「ここは……大人(せんせい)が守ってくれてる場所だから。」と諭され「……いつか一緒に銀行を襲──いや、ツーリングにでも行こう。」と話した後、憑き物が落ちたかのように穏やかな表情で応じ、いずこかへと去っていった。
なお、渡された覆面を眺め感慨にふけりながら過去を思い出していた際、連邦生徒会の秘密金庫を襲撃したことがあるという爆弾発言を残している。
そちらの時間軸ではどういう経緯で強盗に至ったのかは不明だが、聞き逃さなかったこちらのシロコが真似しないことを願うばかりである。
そして「対策委員会編」3章では、邪悪な奸計によりこの世界でも"テラー"が生まれるという最悪の事態が発生。
"この世界のシロコ"は状況を打破し皆を救うべく、上記の経験により自力で「色彩」を呼び出し、自らもテラーに変じようと手を伸ばした。
「そんなものに手を出しちゃダメ」
……刹那、プラナが色彩を利用して再び転移を実行し、現れるや否やもう一人の自分を止めたシロコ*テラー。
再登場となった今回は「シロコ」名義になっており所属欄も空欄で、先生が名前を呼んだ時には2人のシロコが同時に反応してしまう一幕もあった。
こうして現れたもう一人の「神聖」たる彼女は、対策委員会の仲間や先生と共に、前は救えなかった先輩を救うべく立ち向かう。
「ん、戦い方は分かってる」
「前に戦ってるから。負けない」
余談
TVアニメにおいてはゲーム同様にプロローグを描写した第1話のアバンタイトルで登場。オープニングでも一瞬だけだが写っており、他にも明るい雰囲気の裏で"彼女のような破滅の可能性"を示唆する不穏なカットシーンが多く含まれている。
本編の世界では6人目の覆面水着団として登場するファウストことヒフミの存在は彼女の口から語られておらず、ヒフミとも出会うことは無かった可能性もある。
仮にそうであるならばヒフミは補習授業部にもならず、エデン条約編で覆面水着団が応援に駆けつける展開も無く、連鎖的にそちらもバッドエンドを迎えてしまった可能性がある。
上述のストーリーもあり実装を待ち望んでいた先生も多く、プレナパテスが最期に残したものを使うなら彼女が実装された時と決めている先生も少なくなかった。
カフェに設置可能な家具にはアビドスの教室を再現できるシリーズがあるのだが、7種類ある机のうち5つには各生徒に対応した家具モーションが追加されており、残る2つのうち1つは"彼女"の机になるのではないかとの予想もあった。
実際の対応家具は「アビドス自動車整備スタンド」で、色彩によって反転してしまっても、多くのものを失い苦しんでも、好きなものはずっと変わらなかった様子。
上記机には弁当とパンが置かれており、量が少し多めに見えるため食いしん坊として描かれる事もあるが、上記の通り最終的には食事もままならないほど追い詰められていた点を考えると、反動でそうなるのも已む無しには思える。
色彩撤退後はアビドスの砂漠を主な拠点に、別の無所属者の様な根無草の放浪生活をしている様で、共にアルバイトをしたりして生活費を稼いでるファンアートも見られる。
pixivに投稿されている作品としては、彼女もシロコに変わりはないため、こちら側のシロコと同じ衣装を着せる作品も散見される。……圧倒的に水着を着ている姿が目立つが。