ナズェミテルンディス!!は、物陰からこちらを見ているだけの誰かに対しての呼びかけであり、日本語で「なぜ見てるんです!」を意味するオンドゥル語。
概要
『仮面ライダー剣』の第1話終盤で、主人公・仮面ライダーブレイドこと剣崎一真が言った台詞の一つ。
剣崎たちの拠点となるBOARDの研究所を壊滅させたローカストアンデッドとブレイドが交戦し、味方が苦戦しているというのに手を貸そうともせず物陰からじっとこちらを見つめている仮面ライダーギャレンこと橘朔也に言い放った。
この事より、主に物陰から、無言で何かを見つめているだけで何もしようとしない人物の姿が描かれたイラストに、しばしばこのタグが付けられる。
また、「こっちみんな」の亜種としても利用されている。
親記事の関係上オンドゥル語ネタということにされているが、どちらかというとこのネタの掴みは敵にボコられている後輩ライダーをギャレンが真正面から直立不動でただ黙って見ているだけというあまりにシュールすぎる構図の方にあるため、むしろキャプション芸と呼んだ方がいいかもしれない。
ネタの影響は凄まじく、S.H.Figuartsなど元ネタ以外でもギャレンが正面を向いているだけで突然このシーンを思い出して笑いがこみ上げてしまうというファンも珍しくなかったりする一方、特撮の模写やファンアートを描く絵描きからは夜中の時間帯に正面を向いた姿勢で眩しすぎない程度に光が当たっているシチュエーションのためバストアップの構図が非常にわかりやすく、ギャレンを描く上でこのシーンが非常に参考資料として使いやすいという意外な需要もあったりする。
なぜ見ていたのか?
劇中では一切説明されていないため詳細は不明。
第3話にて剣崎が橘と再会するシーンを同じ脚本家が執筆しているが、剣崎はBOARD崩壊の原因について橘に追及するのみで、橘がローカストアンデッドとの闘いを何故傍観していたのかについては問い質そうとはしなかった。
その後も橘が第1話での行動を振り返ることはなく、これといった理由が説明されることも無いまま、第28話を最後にこの回を書いた脚本家は降板している為、結局真相は謎のままである。
本編ストーリー序盤の行き当りばったり具合を象徴するシーンと言えよう。
ファンの考察としては、
- 加勢しようか迷っていたが剣崎なら大丈夫と判断したから
- 烏丸所長を避難させる最中だったため戦う余裕がなかったから
- 組織に対する不信感が大きくなっていた関係で剣崎に協力する気が起きなかったから
- 恐怖心のあまり動けなかったから
など色々なものがある。
その後の橘に関する描写も踏まえると、やはり恐怖心と組織への不信感の両方が一度に重なった事により戦意を喪失した説が最も有力。
既に変身した状態だったのも、第2話でギャレンの姿で烏丸所長を気絶させ拉致する一部始終を監視カメラが捉えていた事から、この時は烏丸所長を連れて移動する途中だったものと考えられる。
ちなみに第20話ではレンゲルバックルに魅入られた上城睦月の監視を行っていたが、どう見ても構図が上城家をじっと見ている不審者にしか見えない。
ちなみに演者の天野さんにもわからないらしい。
関連イラスト
本編関連
(;0w0)<ナズェミテルンディス!?
2013年
モチーフ繋がりでこの様なイラストも。⇒橘六花
その他
ナズェミテルンディス!! 2019
平成仮面ライダー20作記念作品『仮面ライダージオウ』の第29話。
ブレイド編の前半パートでもあるこの話にて、ナズェミテルンディス!!案件が発生した。
白ウォズがノートに「黒ウォズ、仮面ライダーディエンドと再び戦った」と書き込んだ事で再び対峙することとなった海東大樹とウォズ。フューチャーリングシノビとなったウォズはその機動力でディエンドを抑え込み、そこへ駆けつけていたゲイツにライドウォッチを取り返すように進言するが、なぜか彼はその場に黙って立ったまま何もしない。そしてその隙に拘束から抜け出したディエンドは仮面ライダーアクセル・仮面ライダーバースを召喚し、3人がかりでフューチャーリングシノビを圧倒し、ついにウォズはディエンドのファイナルアタックライドの直撃を受けてしまう……という展開。
ただし、こちらは黒ウォズサイドもなぜゲイツが見ているだけなのかきちんと理解したうえでの行動であった(というより、黒ウォズが考えた作戦とその意図にゲイツが気付いていた)。
ちなみに同回ではウォズがかつてゲイツたちをルラギッタことが判明している。
CSMブレイバックルの販促動画では、剣崎役の椿隆之氏が発言。
なお、CSMギャレンバックルのパッケージも当初はナズェミデルンディス!?を再現した物になる予定だったが、諸般の事情で変更になっている。その代わりなのかは不明だが、販促動画のラストで橘役の天野浩成氏によってそのシーンが照明、カメラワーク、BOARDサイレン音なども含めほぼそのまま再現された。
2019年2月23日に発売されたバトルスピリッツのコラボブースター『仮面ライダー 欲望と切札と王の誕生』に収録されたギャレンのカードには、レベル2/レベル3のアタックステップ時にてブレイドのバトル時にのみ相手のスピリットの効果を受けない効果を与えられたが、十中八九ナズェミデルンディス!?が元ネタであろう。
2020年に販売予定の甲虫遊戯ブレイドワンダーライドブックでは端っこにこちらをじっと見つめるギャレンが描かれており、一部で話題になった。
ナズェミテルンディス!! 2021
スーパー戦隊45作品記念作品『機界戦隊ゼンカイジャー』の第7、8カイにおいてステイシーザーが大挙召喚した戦隊ロボと戦闘するがダイデンジンとバイオロボしか戦闘せずそれ以外の複数のロボが消滅してしまった。
こちらはギアトジンガーのリスクが原因だと言及されている。
サービス終了となったシティウォーズでもまさかの効果カードイラストとして採用することとなり特別ログインボーナスで配布した。https://twitter.com/RIDERgameinfo/status/1367361796965724160
ナズェミテルンディス!! 2023
スーパー戦隊第47作品『王様戦隊キングオージャー』の第3話「我がままを捧ぐ」にてギラ達一向が食事後にフラピュタル城から移動する際に、その様子をリタ・カニスカがドアの影から何故か見ていた。
おそらくは彼の差し金であると思われるが、視聴者からは彼女の性格から「ただ仲間に入れてほしいが言えないだけでは?」などと言われていた。
と思ったら、今度はなんとこのネタの原点でみていた本人の中の人がこの番組に出演したのである。
なお、ガンバライジングに代わり稼働したガンバレジェンズではサポートカード『裏切りの疑念』として該当のシーンがイラストに採用された。