ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

105ダガーの編集履歴

2024-08-23 13:13:38 バージョン

105ダガー

いちまるごだがー

「機動戦士ガンダムSEED MSV」に登場する連合軍の量産型MS「ダガー」の愛称。簡易量産型のGAT-01 ストライクダガーでオミットされた、GAT-X105 ストライクの各種機能を盛り込んだ制式量産MS。

機体データ


※:コクピットブロックやエンジンブロックなどのバイタルエリアに限定される。


メカニックデザインは大河原邦男


概要

地球連合軍の量産型MSであり、GAT-X105 ストライクの制式量産機。


GAT-01 ストライクダガーはあくまでも戦時下における簡易量産型として急造されたものであるが、このダガーはストライクダガーで排除されたGAT-X105 ストライクの各種機能を盛り込んだ制式量産機である。

ダガーはストライクのスペックダウンによる量産ではなく、高性能なスペックは極力維持しつつ、それをストライクよりも廉価なものにする事ことで、既存の量産機とは一線を画す性能を持っている。

恐らく、ガンダムシリーズでも(高級量産機も含めた上で)かなり上位ランクのステージの性能を持っているMSであろう。


本機の主な特徴及びストライクダガーと相違点としては、ストライク同様、ストライカーパックシステムを装着・換装する事による汎用性の拡大が挙げられる。

戦時急造型の量産機であるストライクダガーでは見送られたストライカーパック用プラグを装備しており、バックパックを換装する事で様々な戦況に対応できる。

また、頭部センサーのスペックもストライクとほぼ同レベルまで引き上げられている他、M.O.Sには更に改良を加えた新型を採用している。

加えて、コスト面の問題からPS装甲、TP装甲は採用されなかったものの、胴体部やエンジン部分などの主要機関の保護の為にアークエンジェル等の戦艦が大気圏突入に用いるDPX-D30融除剤ジェルの改良型を使用した対ビーム装甲「ラミネート装甲」を採用。

後々のザフトのMSの主力兵器がビーム兵器に変わる事を考えれば、実用的な判断であった様にも思われる。



この様にストライクのスペックに再検討を加えた上で新型OSを搭載した事で、パイロットの能力を問わない扱い易い機体となっている。

しかし、コストを試作機よりも削減しているとはいえ、戦時中の生産性ではストライクダガーが勝っており、結果戦時中は試作機、データ検証機含めて23機のみの生産に留まる事と成った。それでも戦後は名実ともに地球連合軍の主力MSとして量産・配備がなされ、「ブロック7」までマイナーチェンジが行われたという。


本機の正式名称はダガーだが、ストライクの型式番号「GAT-X105」を取って付けた「105ダガー」(いちまるごだがー)の通称で呼ばれる事もある。

当初は通称であったが「105シリーズ」として開発された機体には、正式名称として105が付けられている。


余談だが、このMSはホビージャパンのMSV人気投票で一位に輝いた事もある上、地球連合軍製でHGに立体化されている。

やっぱりダガーは凄かった!


初期生産モデルは少数生産とはいえ、やはりその性能は高く、機動戦士ガンダムSEEDシリーズの地球連合軍MSの「顔」もしくは「敵役」としてどこかしらにほぼ登場している。

ASTRAYなどの外伝作品ではモーガン・シュバリエが搭乗した機体の活躍がほとんどを占めている。C.E.73 STARGAZERC.E.73 Δ ASTRAYでは、マイナーチェンジ版のスローターダガーが主に登場する。





主な登場作品

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

戦後は本格的な量産がされ2年後のC.E.73でもヘブンズベース防衛や、メサイア攻防戦にも実戦投入されていた。特に、第38話で数カットながらランチャーストライカージェットストライカーなどのストライカーパック装備の本機が登場している。武装はダガーL等と同じM703k ビームカービン、ストライクダガーと同じ赤色の対ビームシールドとなっている。

また、頻繁なマイナーチェンジが行われ最終的に「ブロック7」まで発展することとなった。

基本構造や性能が優秀なのだろう。


機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

本作が『SEED FREEDOM』として発表される以前から制作関係のイベントにおいて3Dモデルがお披露目されていたが、PV第2弾において正式に登場する事が明らかとなった。


本作では、ブルーコスモス残党の機体とユーラシア連邦所属の機体がそれぞれ登場している。ただし、見た目はほぼ同じなので、混戦した際の見分けは困難となる。

劇中冒頭ではブルーコスモス残党の機体がデストロイやジェットストライカー装備のウィンダムと共に戦列を組み、陸上の歩兵として海上を前進している様子が描かれている。

劇中に登場した殆どのダガーはストライカーパックを装備していないが、冒頭の戦闘の渡河シーンや中盤の戦闘シーンで登場しているブルーコスモス残党の機体にはジェットストライカー装備も確認できる。

ユーラシア連邦所属の機体は境界線を侵犯したライジングフリーダムに対して攻撃を加えたが、反撃のフルバーストを受けて壊滅している。

主兵装はM703k ビームカービンでは無く、ストライクダガーと同じM703 57mmビームライフル、SEED DESTINYの時と同様の赤色の対ビームシールドとなっている。


機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY

ユーラシア連邦が大西洋連邦からのダガーシリーズの供給を飲まされた話の際に本機の姿が見られる。

その後、所属不明機から襲撃を受けた月面基地の救援に対してモーガン機が出動、襲撃犯であるカナード・パルスのハイペリオンと会敵したものの、撃墜寸前まで追い詰められてしまう。

その時、咄嗟に聞こえたプレアの助言を受けてガンバレルストライカーを切り離した事で難を逃れ、ハイペリオンに勝てないと判断して退いている。


機動戦士ガンダムSEED ASTRAY B

ボアズ攻略戦でモーガン機が奮戦、ストライカーパックの機能を活用するべく、複数のガンバレルストライカーを用意して使い切ったら交換することで帰投することなく戦闘を継続してみせた。


機動戦士ガンダムSEED MSV戦記

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてモーガン機が5機のダガーを率いる隊長機として奮戦、ドクターことミハイル・コースト含む6機のジン・ハイマニューバ6機と交戦し、モーガンはミハイル機を追い詰めるものの、ジェネシスの発射によって部下を全員失ってしまう。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY(漫画版)

プロローグの第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてモーガン機が登場し、ジェネシスの発射によって部下を失いつつも制圧するべく取り付こうとしたが、ジェネシスの防衛に付いていた火器運用試験型ゲイツ改と交戦、大破して撤退している。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY

南アメリカ合衆国が起こした独立戦争において多数のダガーが登場。

モーガン機は偽情報に釣られて宇宙へと上がってきたエドワード・ハレルソン搭乗のレイダー(制式仕様)と交戦し、ガンバレルストライカーを犠牲にエドワードのレイダーを大気圏へ落としている(なお、エドワードはトランスフェイズ装甲を信じて大気圏を突破してみせた)。

ソードカラミティ同士の戦闘後に凶弾で倒れたエドワードを抱えていたアウトフレーム達の前には、ソードストライカー装備の本機が同じストライカーを装備したダガーLの部隊の隊長機として立ちはだかる形で交戦、部隊ごと壊滅させられている。

さらに、ストライクダガーで抵抗していたバリー・ホーが機体を放棄した際に、着地した彼に対して対人機関砲を撃ち負傷させている。

また、近くの村の防衛任務に就いていた叢雲劾のガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドLによって多数の本機が撃破されている。

Remaster版で追加された描き下ろしでは、黒く塗られたダンテ機と赤く塗られたエルザ機が登場。両機ともソードストライカーを装備し、ユーラシア連邦のアメノミハシラ侵攻作戦に参加している。


機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY

月基地に接近していたルドルフ・ヴィトゲンシュタインのグフイグナイテッドと交戦し、彼を捕縛している。


機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 天空の皇女

ウィンダムと共に多数が運用されている。

後に公開された劇場版SEED FREEDOMでも同様である為、ウィンダムへの機種転換後も現役なのだろう。


その他

上海フリーダムの実物大立像のイベントムービーにおいて、上海防衛用のジェットストライカー装備の色違いの機体が登場してジンの部隊と交戦する。


武装

40mm口径近接自動防御機関砲「イーゲルシュテルンII」

頭部両側面に内蔵されているバルカン砲。小口径化したが、弾数増加と弾芯の改良によって貫通力の低下を抑えている。


12.5mm対人機関銃

足の甲部に内蔵された機関銃。対歩兵・装甲車用の装備。

ガンダムシリーズにおけるこの手の装備としては珍しく、『C.E.73 STARGAZER』や『DESTINY ASTRAY』等で実際に人に向けて発砲されるシーンが多数描写されている。


GAU8M2 52mm機関砲ポッド

最初期に生産されたダガーに装備された実弾武装。

元々はレイダー(制式仕様)の副翼に搭載されるオプション。


MX703G ビームライフル

地球連合軍の「兵器改変ガイドライン71D」に基づいて開発された新型ビームライフル。

当初は、実弾兵器とビーム兵器のどちらにも改変できる武装を目指して開発されていたが、実際には外装の共用化で留める形で運用されている。そのためか、外装はGAU8M2 52mm機関砲ポッドと同型だが、内部の構造はほとんど別物と言える。

本機の主兵装・・・のはずだが、こちらはスローターダガーを除いてダガーで運用された記録は無い。また、ダガーLと同時に開発されたM703k ビームカービンがダガーにも配備された事もあり、スローターダガー等のごく一部の機体にしか配備されていない。元々はガンプラのハイグレード 105ダガー+ガンバレルの説明書にて上述の機関砲ポッドを付属したところ、それを説明書内でストライクダガーのライフルの設定で記載してしまい、スローターダガーの発売時にこの703Gビームライフルが新規設定を起こされた経緯を持っている。

ゲーム作品でも採用例が少なく、Gジェネレーションシリーズのオーバーワールドとクロスレイズ、機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINYなどで装備している。


M703 57mmビームライフル

初期のGATシリーズで共通する量産機用のビームライフル。GAT-X102 デュエルの高エネルギービームライフルを参考に開発されており、銃身下部にはグレネードランチャーが搭載されている。

本来はこちらが主兵装として採用されている設定で、大半の作品(主に漫画版SEED DESTINY、GENERATION of C.E.、ASTRAYを始め外伝作品など)において装備している。MX703G ビームライフルが登場してからは、主兵装として扱われない事も多かったが、劇場版SEED FREEDOMにて再び主兵装として配備されている。


M703k ビームカービン

ダガーL等で運用されている単銃身のビームライフル。

ヘブンズベース防衛隊のジェットストライカー装備機に主兵装として新たに配備されている。


ES01 ビームサーベル

ストライクダガー等で共通する量産機用ビームサーベル。設置箇所は両腰に1基ずつ装備されている。ビームの色はイージスと同じく黄色。

試作機のストライクではエールストライカーを装着しないと使用不可能だった武装だが、連合が受領する前にストライカーパックやビームライフルもない状態のまま基地を襲撃される想定外の事態が発生した反省を活かしてか、こちらでは最初から本体に付いている。ストライクパックシステムとの兼ね合いからか、ストライクダガーとは設置箇所が異なる。


対ビームシールド

耐ビームコーティングを施したシールドで、ストライクダガーのものと同様。カラーリングが2種類あり、アニメでは主に赤色が使われるが、ガンプラやその作例を用いたMSV戦記では青色が装備される。ヘブンズベース防衛隊のジェットストライカー装備機はストライクダガーと同じ赤いシールドに統一されており、劇場版SEED FREEDOMでも同じ赤いシールドが配備されている。

MX703G ビームライフルと同様に、一部のゲーム作品ではSEED DESTINY以降のダガーも青いシールドを装備している事がある。青色のシールドはホビージャパンの作例を初出としており、元々はレイダー制式仕様のためにデザインされていたGAU8M2 52mm機関砲ポッドも含めてガンプラに逆輸入される形となった(作例の時点ではストライクバズーカや専用カラーのエール・ソード・ランチャーのパックも用意されていた)


バズーカ

実弾を発射するロケット砲。ストライクと同型の物。

GENERATION of C.E.では、ストライクダガーと同様に装備の1つとして入っていた模様。


ストライカーパックシステム

本機最大の特徴でもあるストライクと共通の換装システム。


AQM/E-X01 エールストライカー

巨大なスラスターと主翼が目を引く、高機動型ストライカーパック。 多くの機体で最も使用されている。

可変式スラスターバインダーの技術が導入されており、大推力による直線的機動能力はMS本体の持つ姿勢制御能力と合わさり高い運動性をもたらす。C.E.73では改良が進み、飛行能力を得ている。

ただしこのパックをそのまま装備すると、ビームサーベルを4本も装備することになってしまう。


AQM/E-X02 ソードストライカー

アンカー付きの小型シールズとMS本体の身長に匹敵する大剣を装備した、白兵戦用ストライカーパック。

対艦戦闘能力やMS同士の白兵戦を想定を重視した構成をとる。


AQM/E-X03 ランチャーストライカー

バスターの流れをくむ砲撃戦用のストライカーパックで、重武装故に機動力は低下するが(重量はエールよりは軽いが、その重量を動かすだけの推力を持ち合わせていないために機動力が低い)、ストライカーパックの中でも屈指の大火力を誇る。

アニメにも戦闘シーンはないが一瞬登場しており、DESTINYのヘブンズベース戦で投入されている。


AQM/E-X04 ガンバレルストライカー

地球連合軍の戦闘機メビウスゼロを参考に開発した有線式のガンバレルユニットを四基装備するストライカーパック。


AQM/E-A4E1 ジェットストライカー

大気圏内用の高機動空戦型のストライカーパック。

エールストライカーとは異なり、装着する事で戦闘機の様に自在の飛行が可能。


バリエーション

ストライクダガー

戦時下において機能を最低限までオミットした、いわゆる簡易量産機という位置づけの機体。


ダガーL

ダガーをベース機としてストライクダガーに準じた簡略化でのコストダウンを両立した量産機。


105スローターダガー

第81独立機動群「ファントムペイン」の主力機として配備されたダガーの改修機。


バスターダガー

ダガーをベースに開発されたGAT-X103 バスターの量産機。

当初はバスターストライカーを開発するつもりであったが、「MS本体を強化」の方向に変わった経緯を持つ。


NダガーN

ダガーをベースにGAT-X207 ブリッツのデータを組み込んで開発された特殊戦用機。


関連動画


立体物

2004年9月にSEED HG MSVシリーズの一つとして立体化。

本放送当時発売のガンプラではコレクションシリーズのみだったストライクダガーを差し置いてのHG化であり、2020年にHGCEウィンダムが発売するまで唯一の地球軍の量産型MSでHG化された機体だった。

モーガン・シュバリエ搭乗機としての商品化で、ガンバレルストライカーと専用の台座が付属する。コレクションシリーズのランチャー/ソードストライカー、ウィンダムのジェットストライカーを使えばヘブンズベースの105ダガーを再現可能(ソードのみ一部の接続ピンをカットする必要がある)。

2006年8月にはバリエーション機として機動戦士ガンダムSEEDC.E.73STARGAZERに登場するスローターダガーが発売。

こちらは成形色を黒色ベースに変更して台座とガンバレルストライカーの代わりにエールストライカーを付属させたもの。


先述の通り、2020年にウィンダムがHGCE化されたのを皮切りに2021年にダガーL、2022年にストライクダガー(プレミアムバンダイ限定)がHGCE化され本編に登場したMSV以外の地球軍の量産型MSは一通りHG化を果たしたので、MSV出身ではあるが細部の形状の違いはあれどダガー系のバリエーションとして出しやすいであろう本機のリニューアルも期待されている。


ガシャポンSDガンダムフルカラーシリーズにラインナップ。ビームライフルとガンバレルストライカーが装備されており、各々脱着可能。 ※現在、入手困難


関連タグ

機動戦士ガンダムSEED MSV

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE


リグ・シャッコー:物語序盤で主人公たまたま乗ってしまった機体の戦闘データをもとに開発された超高性能制式量産機という点で似ている。

TIEファイター:劇場版ではビームライフルの音がTIEファイターのレーザーキャノンと同じ音になっており、またTIEダガーなる派生機も存在する。


GATシリーズのダガー系MS

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました