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ざまぁの編集履歴2024/08/26 00:15:27 版
編集者:Rin
編集内容:一部を追記

概要

「さまをみろ(様を見ろ)」が訛った「ざまあみろ(様あ見ろ)」の略語であり、特にネットで多用されている。

」とは「生き様」「有様」等の事で、つまり「自分の無様な状況を見ろ(そして嘆き苦しめ)」と言う意味。

酷い事をしたキャラが因果応報で酷い目にあったり、分不相応な名誉や幸福を得ている(という印象を読者が持った)キャラが不幸になったりする作品に付けられるタグ。

「ざまぁ」の前にキャラ名を付けて「○○ざまぁ」の形でも用いられる。

二次創作での注意点

二次創作で表現が行き過ぎると、意図していなくてもキャラに対するヘイト創作と取られてしまうこともあるので注意が必要である。

  • 推しを引き立てる演出のために悪役が欲しいから他のキャラを悪役ポジションに割り当ててざまぁ展開

というケースはありがちなので特に自省しよう。

ちなみに以下のようなケースは明確なヘイト創作である。

  • 原作で悪事を働いたのに相応の報いを受けていないと感じられるキャラに対して制裁を加えるざまぁ展開(厳しめも参照されたし)
  • 推しカプの片割れを別のキャラとの公式カプに組み込まれたオタクが相手役のキャラを恨み、キャラ改悪等を加えて引き剥がしざまぁ展開
  • 夢小説愛好家やガチ恋勢が推しキャラの恋人を妬み、キャラ改悪等を加えて引き剥がしざまぁ展開
  • 推しに辛く当たったキャラ、推しが「自分の人生の障害」だと認識しているキャラを「推しの敵は自分の敵」と憎み、そのキャラの「悪性」を強調して描きざまぁ展開
  • 推し同性や自分よりもモテて気に入らない同性キャラを「魅力が無い存在」に改変してざまぁ展開

一次創作のざまぁ

当然ながら一次創作の原作者が、敵役悪役末路としてそのような展開にするのは許される。

特に昔からある復讐ものでは悪役が無慈悲な末路を迎えるケースが大半であり、近年では小説家になろうカクヨムエブリスタでもこの要素を含む内容の投稿は多く、最早一つのジャンルとして確立されている(具体例については関連記事の各項目を参照)。

もっとも、「許される」と言うのはあくまで「他人が作った物・他人の好きな物を踏みにじらない、虚仮にしない」という二次創作の倫理に照らし合わせた場合の話であって、読者感情や作品の評価については別の問題になる。

特に、受けた被害と復讐行為のバランスが取れていない内容の作品は、読者からの批判を受けやすい。

近年は印象を強くする為に、加害者側の悪辣さが不自然な程に強調されている描写も多く、(後で酷い目に会うと分かっていても)読者が強いストレスを感じ、粗製濫造もあって溜飲が下がる段階まで付き合えなくなるケースも多い。

同時にこの場合、最早普通の制裁や自業自得程度では「甘すぎる」と批判される場合もしばしば。

あるいは、主人公を虐げる以外の生活が全く想像出来ないような、ざまぁしていい気になるためだけに設定されたような薄っぺらさと見られて叩かれる事もある。

逆に被害者側にも問題があったりと、加害者側に情状酌量の余地があったにもかかわらず、徹底的に殲滅する等やり過ぎな復讐をしてしまうケースもある(例えるなら『肩がぶつかっただけの相手をナイフで滅多刺しにする』様な物)。

この場合、

  • 『作者が主人公を偏愛し贔屓しすぎている点(いわゆるご都合主義)』
  • 『「そもそも主人公側の方が制裁されるべきでは?」と言うような倫理観の欠如

が批判される事になりやすい。

前者の例として挙げられるパターンは

  • 「社会人の主人公に憧れる財閥令嬢が『主人公がクビにされた』というだけで上司や同僚を『日本の実質的な支配者である』財閥の力を使って徹底的に追い込んで最終的には物理的に抹殺する」
    • その同僚のキャラや周りの設定が明らかに不自然であり、最初から『悲惨な目に遭わせる事を目的として作られた』様にしか見えない(親がマトモな教育をした形跡が無いのに苦労して育てたかの如く振る舞う等)。
    • また、同僚が行動を起こす度に行動を監視しているのか財閥やその息がかかった警察の人間がおり、そこで正当防衛や職務という名義で過剰な暴力を振るっている
  • 「主犯の命令で主人公をいじめていた加害者の1人が両親から見放されるのではなく家族毎破滅する」
    • その加害者を極限まで悪くして比較したとしても総合的には主犯格以上の制裁を受けている。例えるなら『殺人事件の裁判で直接殺害した主犯と死体を埋めるべく協力した者の双方が死刑判決を受ける』様な物である。

等で後者の例として挙げられるパターンは

  • 「主人公を冤罪に陥れた事を親から散々咎められギリギリ親子の縁がある程度にまで罰を受けた幼馴染が主人公に偏執的な恋愛感情を抱いていたヒロインによって間接的に殺害される」
    • この作品のヒロインの最終的な目的は「幼馴染の完全抹殺」でこの時取っていた行動は「社会的な抹殺」や「自殺の強制」を行う為の物と言える。
    • その後、冤罪の主犯に突然犯罪者とのコネが生えてきて結果として幼馴染は死亡した。
    • 結果的に事故として処理されたが真実に気付いた主人公がその罪を被ろうと自殺を図る事となった。

辺りがある。

また、最近のざまぁ特化とでも呼ぶべき作品などは、本来なら主人公を務める被害者がモブレベルにしか登場せず、専ら加害者の凋落と破滅を描く事に筆を割くという、より悪趣味なものである。

そもそも対象が悪人とはいえ他人が酷い目に合うのを見下しながら楽しむと言う行為は趣味の良いものではないので、嫌う人はとことん嫌う。

とはいえ、そのような現実ではできない趣味の悪い行為だからこそ、創作世界ではそれを楽しみたいと言う「人間の悪性」を裏付ける層が居るのも、また否定できない事実である。需要があるからこそ、ジャンルとして確立されている訳だし。

叩かれたくない場合はここまでに挙げたポイントを意識してみると良いかもしれない。が、遠慮しすぎればざまぁ好き読者からは物足りないと言われ得る。

純然たる嗜好の問題として、「ざまぁ重視の内容」が好きな読者と、そういったものを不快に思う読者の溝は、決して埋まることはないと割り切る姿勢も互いに必要だろう。

関連記事

因果応報 自業自得 m9(^Д^)

人の不幸は蜜の味シャーデンフロイデ

ニュアンス違いの類義語。こちらは不幸になる対象に必ずしも落ち度を求めない。

notざまぁ展開

読んで字のごとくざまぁ展開がないことを示す。詳細については個別記事参照。

小説家になろうカクヨムエブリスタアルファポリス

ざまぁ系統の作品がよく投稿されているWeb小説サイト。

イライラパート

ざまぁの前振りとなる段階にして、プロローグ等で性根の腐った悪役等が主人公やヒロインなどに危害を加える等して文字通り『読者のイライラが湧いてくるような段階』の通称。前述の通りここで好き勝手に悪行・蛮行三昧をやらかした悪役がそれに見合ったざまぁな末路を迎えないと顰蹙を買ってしまう。

負のご都合主義

読者のヘイトを買った悪役がそれに見合ったざまぁな末路を迎えなかった時に、読者が不満として用いる場合のある語句。詳細については個別記事参照。

メアリー・スー(幼女戦記)

大本のWeb版では、「チートクラスの魔力を持つが独善性の塊である狂信者で、散々ヘイトを買った挙げ句、無様な最期を遂げる」と言う典型的なざまぁキャラ。そもそも名前からして嫌われ者の代名詞であるメアリー・スーから取っている。

だがその一方、商業化された書籍版以降では別人レベルで性格と境遇が異なり、敵役ながら共感・同情しやすいパーソナリティを与えられている。

ネット界隈におけるざまぁ系の人気」と「商業作品界隈におけるざまぁ系の不人気」を、わかりやすい形で体現しているキャラと言える。

ざまぁな末路を迎えることに定評のある悪役達

悪徳勇者バカ息子間男間女)、悪女ブラック上司毒家族毒親毒兄毒弟毒姉毒妹

ざまぁ要素を含む小説・漫画のジャンル・タグ

<一次創作>

悪役令嬢悪役令嬢もの追放もの 復讐もの

幼馴染ざまぁ

理不尽暴力ヒロイン(メスガキの場合もアリ)という特徴を持った幼馴染が自業自得で(主に失恋という形で)不幸な目に遭う』という内容のジャンル

<二次創作>

厳しめ 嫌われ ヘイト創作 キャラヘイト

<共通>

浮気制裁 もう遅い

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