力持つ存在には責務が伴う。俺にはそもそも無抵抗など許されない。そして何より───
抵抗する俺は!カッコ良い!理由はそれで十分!
何故って、俺は単純な構造(ツクリ)だからな!
プロフィール
真名 | シャルルマーニュ |
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クラス | セイバー |
性別 | 男性 |
身長 | 176cm |
体重 | 69kg |
出典 | シャルルマーニュ伝説 |
地域 | フランス |
属性 | 秩序・善・星 |
好きなもの | カッコ良いこと |
嫌いなもの | カッコ悪いこと |
天敵 | カール大帝 |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | 武内崇(原案)、ワダアルコ(LINK、FGO) |
CV | 木村良平 |
「王様にちと向いてないんだよなー、俺は!でももう1人はめっちゃ向いてるぜ!」
概要
『Fate/EXTELLA LINK』に登場するセイバークラスのサーヴァント。
『Fate/EXTELLA』におけるそれぞれの思惑によって繰り広げられた月の世界の存亡をかけた戦いが決着した後、平穏の訪れた月の世界に訪れた白銀の軽装を纏った騎士のサーヴァント。
本作における、物語のカギを握る存在で『LINK』でのサーヴァントの主役と言っても良い。
真名
西ヨーロッパを支配したフランク王国カロリング朝の王、「シャルルマーニュ」。
古典ローマ・キリスト教・ゲルマンの文化を融合させ、中世以降のヨーロッパの王国の太祖にして「ヨーロッパの父」とも言える存在である。また、シャルルマーニュ伝説の主人公ともなった。
文武両道を体現した人物で、馬術・狩猟・水泳などに長じた一方でフランク語以外にラテン語も自在に使いこなし、イタリア語もヒアリングは可能だったと言われる。
別名として「シャルル1世」「カール大帝」とも呼ばれる。しかし、今回現界した彼は「カール大帝より分離した十二勇士を率いる幻想の聖騎士」であるため、大帝と呼ばれるのは好まない。
人物
一人称は「俺」。
アーサーやリチャードの系譜を受け継ぐイケメン騎士。髪色は黒と銀のコンビネーション、黒のインナーに白銀の軽甲冑と、上に表が白銀・裏が水色の外套という出で立ちをしている。
簡単に言うと男子高校生みたいな闊達でノリの軽い好青年。作中ではサーヴァントとして成立したばかりの存在であるため、他のあらゆるサーヴァントたちを「先輩」として敬意を払う。
自分自身やマスターにとって不利であったとしても、「恰好良い」か「ダサい」か、に行動や美意識の基準を置き、「自分はあまり王に向いていないんだよ」とぶっきらぼうに語るなど、ざっくばらんな印象を受ける。「カッコイイ」の基準も騎士物語のような凛々しさから、少年漫画のようなロマン溢れるものまで幅が広く、キャス狐等からは「(誉め言葉の)語彙に乏しい」と言われた。
なお、アストルフォ曰く「マジギレすると武則天並みに怖い」との事。
能力
高水準のステータスを有し、フランベルジュという波打った刃をした片手剣で戦う。
この宝具でもある聖剣「ジュワユーズ」には五大元素を操る能力があり、剣に纏わせて攻撃の威力や範囲の向上に使っている。更に下記の宝具で展開された十二勇士の化身たる武器「輝剣」を操り、ジュワユーズをアストルフォの馬上槍など他の十二勇士の武器に変化させ戦うことも可能。
『FGO』では、ジュワユーズによる剣術を主体としつつ、4本の輝剣を敵の頭上から投下したり、周囲の輝剣と共に敵陣に突進したりなどを行う(宝具の限定開放と思われる)。
また、ジュワユーズは以下の武器に変化している。
- アストルフォの馬上槍「触れれば転倒!」(風を纏わせつつ攻撃している)
- 刺突と同時に氷結させる、氷属性の短剣(テュルパンの「アルマース」か?)
- 斬撃で焼き尽くす、炎の刀身を持つ長剣(リナルドの「フルベルタ」か?)
- 旋風を巻き起こす、片刃のハルバード(詳細不明)
- 地面を叩き割る、杵のような見た目の大鎚(詳細不明)
エクストラアタックでは、「ジュワユーズ」に五大元素の力を集約・凝縮させ、渾身の薙ぎ払い攻撃を放つ「リュミエール・デュ・ソレイユ」らしき技を放つ。
第3再臨では、輝剣を召喚しての攻撃主体に切り替わり、頭上からの一斉投下や12本の一斉突撃、切っ先から七色の光線を放つなどの攻撃を披露している。他にも、手からエネルギーの帯を渦のように放出、右腕の篭手から魔力弾を射出、上空に瞬間移動してジュワユーズによる金色の斬撃を降らせ、トドメにもう1人の自分のように地面に刀身を突き立てて爆発を起こす。
ステータス
保有スキル
対魔力(A) | ランクAでは魔法陣及び瞬間契約を用いた大魔術すら完全に無効化してしまい、事実上現代の魔術で傷付ける事は不可能なレベル。 |
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騎乗(A) | 騎乗の才能。元々馬上戦闘に秀でた騎士であるためランクは高く、魔獣・聖獣ランク以外なら乗りこなす事ができる。 |
聖騎士帝(EX) | 聖騎士(パラディン)である十二勇士を統率する者に与えられる称号スキル。絶大なカリスマ、魔性への特攻、神性への特防、聖性を持つ武器への適応などの効力を持つ。さらにこのスキルにより「王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣」の発動を可能とする。 |
魔力放出(光)(A) | 聖人・聖女・聖騎士にのみ許される亜種魔力放出。悪属性に対してアドバンテージを有する。 |
王道踏破(C→C+) | 王たらんとする態度を貫くことにより効果を発揮する自戒系スキル。一部ステータスの向上に寄与するが、王道を破るような真似をすると弱体化してしまう。彼の場合は「ダサイことをすると弱体化する」「自分的にカッコイイことをすると、何かのゲージが上がる」というもの。 |
宝具
王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣(ジュワユーズ・オルドル)
- ランク:EX
- 種別:対王宝具(自身)
- レンジ:1
- 最大補足:1人
「聖光で、遍く全てを照らし出せ!」
「永続不変の輝き、千変無限の彩り!万夫不当の騎士達よ、我が王勇を指し示せ!『王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣(ジュワユーズ・オルドル)』!!」
「千変万化の我が剣を此処に。」
「無限の色彩よ、我が王権よ。全て、全てこの輝きに屈せよ!その名は――『王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣(ジュワユーズ・オルドル)』!!」
シャルルマーニュ生前の愛剣にして聖剣「ジュワユーズ(Joyeuse)」。
宝具名の「オルドル」とは即ちフランス語の「Ordre(騎士団・秩序の意味)」であり、その名の通り「ジュワユーズ」を十二勇士達の持つ武器に変化させて連撃として放つ。
ジュワユーズ自体の単純な威力は真名解放したデュランダルの一撃と同程度であり、更にシャルルは騎士ではなく王である為、ローランのデュランダルと打ち合った場合は押し敗てしまうくらいの力であるが、この宝具の本質はシャルルマーニュ自身の王としての威厳、すなわち王勇にある。
王として覚醒している程にジュワユーズが1つ追加されていき、十二勇士伝説の幻想から単純計算で最大13本だが、カリスマ次第で更に破壊力が向上するので、実際はそれ以上の威力に昇華される。
『FGO』では、12の剣からビームを放ち、自らも突撃する仕様になっている。
詳細は該当記事を参照。
我が儚き栄光よ(シャルル・パトリキウス)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
セミラミスの宝具と同様に空中に浮かぶ要塞の宝具。
『EXTELLA LINK』における、プレイヤー側の戦いの拠点・ベースキャンプでもある。
他作品での活躍
Fate/Apocrypha
漫画版にてイメージとして登場。
Fate/Grand Order
同じく漫画版『伝承地底世界 アガルタ』にてイメージとして先行登場。
その後、本家ゲームにも第2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』で本格登場。レアリティは☆5。
プロフィールによると「彼方からの贈り物として顕現した」とのこと。
同じく特異な存在の彼と同じく初登場作での戦いの記録を引き継いだ状態で召喚され、特異点では先んじて召喚されていた十二勇士たちとの縁を辿るという形で強引に現界している。
当初は正体を隠して行動しており、主人公に対しても陰から助力する程度であった(現界のための魔力が限られていたため、省エネ行動せざるを得なかったという事情もある)。
だが、王道界域の窮地に際して正体を現し、全面協力に出る。
霊基再臨の段階は「冒険者」→「将軍」→「王」と表現され、「王」の状態では内面・外見ともに別側面を想起させる要素が顕在化する(性格が変わるだけであり人格が融合しているわけではない)。「王」の第三再臨は道満やオベロンと同じく封印されており、客演のサーヴァントでは初。
さらに2024年ホワイトデーイベント『シャルルマーニュのモンジョワ・騎士道!』ではイベントシナリオの主役を務めており、霊衣「ディスガイズ・コスチューム」も実装された。
ゲーム上での性能
最大HP | 14248 |
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最大ATK | 12015 |
コマンドカード | Arts:2 / Quick:2 / Buster:1 |
スキル1 | 王道踏破(C) / 味方単体に無敵を付与(2回/3T)+自身が無敵でない時、自身のNP獲得量アップ(5T)&「被ダメージ時に自身に王勇(5T)」を付与(5T)+自身が無敵の時、自身に宝具封印(1T)を付与〔デメリット〕 |
スキル1(強化後) | 王道踏破(C+) / ↑+「クリティカルダメージ時に自身に王勇(5T)」を付与(5T)+スター獲得(5~15個) |
スキル2 | 聖騎士帝(EX) / 味方全体の攻撃力アップ(3T)+自身に魔性特攻&神性特防を付与(各3T)&NPチャージ(20~30%) |
スキル3 | 魔力放出(光)(A) / 自身のQuick性能アップ&クリティカル威力アップ&悪特性に対するクリティカル威力アップ(各3T) |
アペンド3 | 対バーサーカー攻撃適性 |
宝具 | 王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣(Quick)/ 敵全体に強力な攻撃 <王勇の数だけ威力アップ> (最大12個) &Quick耐性ダウン<オーバーチャージで効果アップ>(3T) |
「王道踏破」によって付与される王勇状態を貯めるほど強くなる宝具「王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣」、複数の特定属性に対応した効果など、多様な効果を持つ。
とはいえ、オーソドックスな汎用性とリチャージ力に優れた宝具という万能性も持ち合わせているため、無理に全て活かそうとせずに相手に合わせて微調整するくらいの立ち回りで問題ないだろう。なお、「王道踏破(C)」のデメリット判定はスキル発動時だけで、後から無敵を付ける分には関係ないため、スキルの発動順には注意したい。実はこっそりローマ特性を持っている。
最大の難点は、同時実装された新素材「黄昏の儀式剣」を大量に要求される事で、最終再臨時に36個、スキル強化で1つに付き72個必要になる。メインシナリオクリア報酬の分だけでは再臨すらままならないため、イベントやフリークエスト周回などでしっかりと集めたい。
関連人物
生前
生前の部下であり友人。彼曰く「十二勇士で一番面白いヤツ」。
あまり強くないと評しつつも信頼を寄せている。だが女装に関しては苦言を呈している。
ちなみにシャルルマーニュ曰く「十二勇士の条件はアストルフォのようなポンコツ(要約)」。
生前の部下の1人。全裸エピソードに事欠かないトラブルメーカー。
一般的には「甥」とされる事が多いが、実は父親がシャルルその人だったという説も。
カルデアのマイルーム会話では人前で脱がないように強く念押ししている。
実の姪にして、部下の1人でもある少女騎士。
カルデアのマイルーム会話ではロジェロを探し求める姿を格好いいと思っている。
オリヴィエ
生前の部下の1人。十二勇士の常識人。
面倒なことがあると、常識人枠の彼に全て丸投げしていた模様。
テュルパン
生前の部下の1人。大司教を務めた人格者。
何本の槍が突き刺さってなお大暴れしていた様には若干引き気味。
Fate/EXTELLA LINK
もう1人の「シャルルマーニュ」と言える存在。こちらは「史実の王」としての側面であり、現実主義者という対になる存在である。
なお『FGO』では『死想顕現界域 トラオム』において、自身よりもシャルルマーニュの方が適性があると判断しており、自身の力を貸し与えて彼を送り出した事が語られている。
フン族の王にして、かつて遊星の尖兵として破壊を司った少女。
本来ならば接点は無いはずだが、「姉さん」と呼び慕っている。
月で巡り会った主人公。
彼/彼女に「夢を歩む者」として付き添い、共にもう1人の自分との戦いに挑んだ。
そして『FGO』世界への召喚で、彼/彼女が「やり遂げた」という事実が明らかとなった。
ちなみにネロとの会話では彼/彼女を「世界一カッコいいだろう」と同意を求め自慢気に讃えた。
Fate/Grand Order
彼方の世界から送り出されたシャルルマーニュが出会ったマスター。過酷な戦いや絶望を乗り越え、多くの仲間と共に進み続ける彼/彼女を「カルデアで一番カッコいい」と尊敬して讃える。
ちなみにシャルルマーニュの初登場時、外見がぐだ男にそっくりだと一部のマスター間で話題になった事がある。二次創作では2人が衣装を交換するイラストも見受けられる。
生前の直接的な面識はないが、ローランが放り捨てた聖剣と名馬をネコババしたため名前は知っており「ローランが迷惑かけたようなかけてないような」と微妙な印象を抱いていた。にこやかに挨拶するも、溢れ出る陽キャオーラに苦手意識を抱いたのか笑顔でバックステップで離れていった。
とある時空におけるアストルフォの友人。彼からの追加台詞で邪竜に変身出来ると聞き、どうせならドラゴンライダーをやりたいと言われてノリノリになっている。なにそれ超見たい。
本人同士の直接的な関わりはないが、彼らを構成している幻霊の1つが、シャルルマーニュが第2部6.5章序盤で名乗っていた偽名と大きく関わりがある存在(というか宿敵)である。
史実の「ナポレオン・ボナパルト」ではなく、人々のイメージする「ナポレオン」から生まれたという特殊なサーヴァント。ある意味幻想の存在であるシャルルマーニュと通じる存在。
余談
彼が持つ聖剣「ジュワユーズ」には前述のように五大元素を操る力があるが、原典におけるジュワユーズにそのような逸話は確認できない。原典においては「日に30回色を変える」というただのゲーミング聖剣であり、おそらくこの逸話が拡大解釈されたものと思われる。
ただし、十二勇士の持つ武器に変化するという能力から、五大元素の内、水(氷)属性はテュルパン大司祭の持つ剣「アルマース」に由来しているとの見方もできる。
※なお、アルマースが氷の刃と言われる所以は「氷のような刃を持つ剣」という比喩表現であるため、別に氷を操る能力を持った魔法剣だった訳ではない。
史実における彼は語学に堪能な反面ディスレクシア(識字障害)を抱えていたらしく、自身では署名の一文字しか書けなかったとも言われている。しかし側近に朗読させる形で様々な本に触れており、中でもアウグスティヌスの『神の国』は愛聴書であったと言う。
型月でこの設定が採用されているかは不明だが、上記の『モンジョワ!騎士道』では劇の台本を読めている他にレポートも記しており、少なくとも「サーヴァント・シャルルマーニュ」としての彼は読み書きに問題はない様子(史実寄りのカール大帝が読み書きできない可能性はある)。