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編集者:ただの暇人
編集内容:カタログスペックを加筆、本体重量13.8tと全備重量19.9tはV2バスターガンダムの数値

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カタログスペック

頭頂高15.5m
本体重量
  • 14.6t
    • 11.5t(V2)
    • 2.3t(バスター)
    • 0.8t(アサルト)
全備重量
  • 23.1t
    • 15.9t(V2)
    • 4.0t(バスター)
    • 3.2t(アサルト)
ジェネレーター出力7,510kw
装甲材質ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
総推力測定不能
サブスラスター総推力
  • 66,790kg
    • 16,700kg×2
    • 4,770kg×7

概要

型式番号LM314V23/24

V2ガンダム専用のオプション兵装であるバスターパーツアサルトパーツの全てを装着した状態。略称はV2ABガンダム。

本来は長距離支援用のバスターパーツと、高機動戦闘用のアサルトパーツは、運用戦術の違いから同時使用は想定していないが、各パーツは装備部位が重複することがないように設計されている。このため、一機のモビルスーツに巡洋艦級の攻撃力と防御力、そして優れた機動力を兼ね備えた機体となった。

劇中での出番は第49話のわずか数分のみだが、「強化装備を全部乗せ」というロマンあふれる設定と派手な外見から根強い人気を持つ形態である。

人類の未来を賭けて光の翼をまとったウッソが、今、天空を駆け抜ける……!!

劇中での仕様

ザンスカール帝国の巨大サイコミュ要塞・エンジェル・ハイロゥ攻略作戦後半、衛星軌道上における要塞の地球降下阻止作戦において、アサルトパーツの完成が間に合ったため、事前に出撃していたV2Bガンダムへと、リーンホースJr所属のシュラク隊機が増加装備を運搬。急遽野戦換装を行う形で戦線に投入されている。

正規の整備環境で換装を行わなかったため、一部の兵装(マイクロミサイルポッド、メガビームライフル、他)はオミットされ、さらにIフィールド・ビームバリア等には充分なエネルギー供給が行われず機能不全を起こしてしまうなど、フルスペックを発揮できたわけではなかった。

しかし、ニュータイプパイロット・ウッソ・エヴィンが搭乗した当機は、ほぼ単機でエンジェル・ハイロゥ守備艦隊へと突入。

バスターパーツは早い段階でカテジナ・ルースに破壊され、その後アサルトパーツもネネカ隊に破壊されたため、上記の通り劇中での出番は短かったが、これらのパーツがなければV2ガンダム本体が破壊されていた可能性があっため十分役目を果たしたと言える。

結果、地球連邦軍リガ・ミリティア連合艦隊の戦略目標である『エンジェル・ハイロゥの攻略ないし無力化』を事実上達成した(パイロットの自己判断により、シャクティ・カリンの救出等を優先したため、センターブロックの破壊は意図的に実行しなかった)――即ち、文字通りの『戦略級機動兵器』として、ザンスカール建国戦争の趨勢そのものに影響を与えた。

機体解説

全オプションを装備した本機は、部分的なスペックを見る限りでは、運用環境が限定されたモビルアーマーや、機能特化した重戦闘用モビルスーツに匹敵する値を示しながらも、あらゆる機能のバランスが取れた、いわばより広い意味での汎用型となるモビルスーツである。

通常のモビルスーツであれば、武装・装甲を追加することによる重量(質量)の増加に比して、戦闘継続時間を延長するためにスラスターと推進剤を増加させねばならない。さらに、これら推進装置を追加したことによってかかる重量から機体フレームを保護するための補強を施す……という負のスパイラルが生じる。重量=質量の増加は、慣性による運動性低下を招くため、モビルスーツにとってもっとも重要な機動性という武器を捨てる要因になる。技術者は相反する性能バランスを鑑みて、現実的な妥協点を探さなければならない。

しかし、ミノフスキー・ドライブ・システムを搭載したV2ガンダムは、大推力・推進剤不要・慣性制御の三大メリットによって、上述の制約の大部分から逃れることが可能となっている

アサルト・バスターの両オプションが、追加スラスター及びプロペラント増槽を搭載していないという、『フルアーマー』と決定的に異なる特性を持ち、『重武装』と『高機動』を同時に達成できたのは、ひとえにミノフスキー・ドライブの完成度の高さありきなのである。

本機のカタログスペックはモビルスーツ、機動兵器史において、特筆すべきレベルにあり、宇宙世紀0150年代において一段上の高みに達していたのは事実である。しかし、敵対組織であるベスパのモビルスーツ群、中でもスーパーサイコ研究所が開発した機体は『最強』の二つ名に相応しい性能を有しており、得意分野においてはV2ガンダムを上回っていた。

よって、V2ガンダムもあくまで一つの道具でしかなく、『戦略級機動兵器』足り得たのは、超長距離狙撃を成功させ、ライフルのビームを相殺し、機体の仕様外となる運用方法を即興で編み出すばかりでなく、偶発的に発生する欠陥・光の翼を意図的に最大限活用せしめたウッソ・エヴィンというパイロットが搭乗していたからこそと言える。

関連動画

武装

V2ガンダム/V2バスターガンダム/V2アサルトガンダムの各項を参照。

一斉射撃

本編では未使用であるが、2007年以降のガンダムゲームやPV等では、メガビームキャノン、スプレービームポッド、V.S.B.R.×2、メガビームライフル、ビームライフルを同時発射させる所謂ハイマットフルバーストの様な一斉射撃をしているシーンが散見されている。

元々、これらの武装の配置が後発のフリーダムの各武装と酷似している為か、ガンダムSEEDシリーズ終了後もゲーム媒体の方でも少しずつ取り入れられ、EXVSシリーズやガンダム無双3等でもこの一斉射撃がプレイヤー側でも使える様になり、一部の作品では猛威を奮っている。

一見、アニメの機動戦士ガンダムSEEDシリーズから逆輸入した印象を受けるが、実際は同年に発売されたゲームSDガンダムGジェネレーションNEOのスペシャルアタック(超強気で使用できる必殺技)が初出である。

立体物

BB戦士シリーズ、BB戦士Gジェネシリーズ、元祖SDガンダムシリーズ、HGUCシリーズ、MG Ver.Kaにラインナップ。

BB戦士シリーズでは、劇中同様にV2⇔V2B⇔V2A⇔V2ABへの換装が可能でメッキパーツやラメクリアパーツとクリアパーツが使用され、照準展開ギミックが組み込まれている。さらにBB戦士独自の組み換えでサポートマシンVボマーを組み上げることができる。

BB戦士Gジェネシリーズでは、メッキ&ラメクリアをオミットされたがグリップの角度が調整されたビームライフルが同梱する。

元祖SDガンダムシリーズでは、劇中同様V2⇔V2B⇔V2A⇔V2ABへの換装が可能。クリアパーツと照準展開ギミックが組み込まれている。※現在、入手困難。

リアルタイムに発売された1/144シリーズはバスターパーツのみで、HG1/100シリーズではV2BとV2Aで分けて発売され単体ラインナップが果たせなかった。

しかし、時を経て2015年にHGUCシリーズに単体ラインナップを果たした。ただし、砲撃戦主体の武装が集中しているためかV2単品と違ってビームサーベルやビームシールドのビームエフェクトは付属しておらず、単品版から別途に持ってくる必要がある。また、V2BやV2Aとして組み立てることも可能だが、単体での完成度を重視した分換装を想定した構造になっていないため「組み立て後の分解はパーツを破損する恐れがある」という理由で完成後の換装は推奨されていない。

MG Ver.Ka

MG Ver.Kaでは、2018年に3年前の2015年既発のV2単品にアサルトバスターパックをセットにする形でプレミアムバンダイ限定で発売。重量が凄いため、各部関節を強化するV2本体用アップデートパーツも付属。

V2単品版と違い、成形色が当時のHG1/100シリーズを意識したくすんだ水色と艶消し金メッキ成型になっている。ただしHG1/100で金メッキが採用されているのはアサルトパーツのごく一部だけなのに対し、こちらはV2本体のアンテナやミノフスキードライブのVの字部分までもが艶消し金メッキ成型になっている。

2019年にプレミアムバンダイが開設10周年を迎えたことを記念した『プレバンガンプラ総選挙』では1位を獲得。450体の頂点に立った。2022年にもMG部門で再び1位を獲得し、機体名通りのV2(二連覇)を達成した。

また、既発のV2単品版にも対応できるよう単品版に成形色を合わせたアサルトバスター拡張パーツもプレミアムバンダイ限定で別途に発売。こちらのアサルトパーツは単なる金のメタリック成型であり、メッキではない。

ちなみに割引なしの場合、値段は「V2AB」=「V2」+「アサルトバスター拡張パーツ」なので、V2ABで買った方がメッキ成型の分お得である(近年はガンプラが割引されないご時世なのもあり猶更)。

バンダイもそれを承知のためかV2ABの再販は何度も行う一方、アサルトバスター拡張パーツの再販に関してはあまり積極的ではない。

さらに、MG Ver.Ka版はデカール地獄でも有名。これは、模型雑誌「ホビージャパン」において、作例を担当したプロモデラーが太字で強調した言葉である。

MG Ver.Kaと言えばカトキハジメ氏オリジナルデザインの、(やたら枚数の多い)デカールが特徴であるが、V2ABガンダムの場合、枚数もさることながら15m級MSに合体変形機能と増加パーツが含まれているため、細かい作業が非常に多く、“プロ”でさえ『デカール貼り+クリアーコート』作業だけで、(作業場への)出社~終電を二日半要する事態となった。

外部出演

基本的には、(当然ながら)V2ガンダムの換装形態として登場するが、筐体ゲームやソーシャルゲームでは、「V2アサルトバスターガンダム」単体として最高レアリティで扱われる。

Gジェネレーションシリーズ

V2を開発することにより入手可能。だが性能はナンバリングによりまちまち。

  • ZERO・F

ZEROから登場(初代には登場していない)。

ZEROとFではビームサーベル以外が全部MAP兵器というチャンスステップで撃破してゆくゲームシステムとかみ合わない仕様でスペックそのものは最強クラスでありながら産廃の烙印を押される残念機体であった。むしろミサイルによる多段攻撃持ちであるバスターのほうが強い。

MAP兵器完全禁止のガンダムファイトモードに放り込めば、たった1機で射程1のビームサーベル1本で戦い抜くという、ゴッドエピオンも真っ青になる程の熱くエレガントな純格闘機体と化す。

……一応、飛行可能で移動力は8と高いので、ガンダムファイトのクリア自体はやれなくはない。

  • NEO・SEED

従来とゲームデザインが異なるNEOとSEEDの二作ではヴェスバーがMAP兵器ではなくなったため通常攻撃手段が増え、純粋な強化形態として扱われている。基本スペックは高めに設定されており、Iフィールドとビームコーティングを同時に装備しているため、攻撃力・防御力・機動力を兼ね備えた作中最強クラスの機体となった。その強さは両作をプレイしたユーザーに力強い印象を残しており、根強い人気を保っている。

  • PORTABLE

仕様がPS1時代に近いポータブルでは、ZERO・Fの仕様のままでいくのは流石にマズイと判断したのか、ヴェスバーとメガビームキャノンは通常兵器に変更された。

それに伴い、戦闘グラも新規に書き起されている。疑うならZERO・Fと見比べてみよう。

  • SPIRITS~3DS

魂以降は一通り揃ったビーム属性の通常兵器と、メガビームキャノンと光の翼の2種類のMAP兵器をもつユニットとして登場したが、アビリティによる恵まれた防御力はともかくバスターのミサイルとアサルトのメガビームシールドが使えないというアサルトとバスターに比べ微妙に爆発力にかける機体に。

ワールドからはメガビームキャノンが通常兵器に変更されている。

  • OVERWORLD

OVERWORLDのV2ABは、メガビームシールドが特殊射撃として使えるようになり、V2Bのマイクロミサイルポッドの威力が抑えられたため、V2の各形態中もっとも攻撃力に優れた機体となった。

Iフィールドがシールドビットに変わり、実弾射撃の防御に対応しているのも強み。

同作品に登場するセカンドVはV2ABに近い性能を持ち、特殊格闘の光の翼が使えること、低燃費のビームライフルが使えることなどで差別化されている。

余談だが、本作で新たに登場した「パージ可能」というアビリティがあるが、他のFA系機体や重武装形態の機体がそのアビリティを持っているのに対し、同じ様な機体コンセプトである筈のV2ABは持っていない。

原作やVSシリーズの様にパージして素のV2に変化できれば、継戦力が高まり本機の更なる評価向上に繋がったはずなのに惜しい話である。

この理由に関しては、過去に初代~Fに参戦していたことがあるパージ機能持ちの機体は皆過去作で「フルアーマーシステム」・「脱出機能」・「BWS」のどれかを持っていたのに対し、本機はそれらを持っていなかった。それ故にパージ機能持ちの選考から漏れてしまった。という説が挙げられている。

スーパーロボット大戦

  • 第2次スーパロボット大戦G

V2の機体改造をフル改造することで、自動的に換装される。機体性能は上がるものの、システム上4つと少ない武装欄の3つをMAP兵器で埋めてしまう欠点も持つ。ビームサーベル以外が全部MAP兵器のGジェネZERO・Fに比べると射撃武器が残る分マシではある。

  • αシリーズ

『α』と『α外伝』に登場。ストーリー中でアサルトパーツとバスターパーツが両方揃うと換装可能。性能は移動力と運動性がやや落ちるが武装が大幅に増え、遠近共に強力な武器が揃う。

αでは武装の大部分がEN制であり、最大火力に対して燃費が悪く、パーツスロットも1つしかないという難のある機体。

α外伝では最大火力のロングレンジキャノンが弾数制に変わり継戦能力が改善され、パーツスロットも2つに増えた。ただし、援護役にしてしまうと遠距離の敵にロングレンジキャノン(弾数3)を使ってしまうので、肝心な時に弾切れする場合がある。

なお、撃墜されるとノーマルのV2ではなくV2コアファイターになる。

終盤、エンジェル・ハイロゥルートに進むと入手できる隠し機体。ダルタニアスの追加武装とは両立できないので、ダルタニアスが火力不足に悩まされることになる。

α同様若干の移動力・運動性低下はあるものの強力な武器が揃う。最大火力であるロングレンジキャノンはHi-νなどのファンネルに匹敵する威力と射程を備えているが、弾数の少なさとビームコートで軽減されやすいビーム兵器であることが欠点。

今回はV2BとV2Aの両形態はなく、同時装備のV2ABのみ。この作品から最大火力の武装がロングレンジキャノンから光の翼に変更された。

移動力と運動性は落ちるが、中・遠距離武装が増え、最大火力である光の翼の攻撃力が500上昇する。また、今回は分離が可能で撃墜されてもノーマルのV2に戻ることができる(ただし光の翼の攻撃力がノーマル相当にダウンする)。隠し要素でV2がもう1機手に入るが、こちらはV2ABに換装できない。

初期はアサルトパーツ(股間部分)の描き忘れがあり、アップデートで修正された。

最高レアリティのSSRとして、格闘属性の「ビームサーベル」と射撃属性の「メガビームライフル」の二種類が実装。

どちらも『リアル系』のため、命中・回避重視のステータスだが、前者は必殺技の「光の翼」が広範囲攻撃の上スタン付与効果を有し、更にスキル「スペシャル」によってクリティカル時に自機のHPが回復するという特殊効果が追加される。これに同じくスキルの防御確率80%のおかげで、数値以上に長く前線に居続けられる。

後者はV2お馴染みの「分身」標準装備(そして敵の「分身」は無効化するスキル持ち)で、通常攻撃が二回攻撃の上、援護攻撃も有するため実質三回行動という構成。

総じてステータスは控えめだが、アビリティとスキルが全く控えていないユニットになっている。

余談

ムック用画稿

本機にはマイクロミサイルポッドとメガビームライフルが装備されていないデザインと、装備されているデザインの2種類が存在する。

劇中で描写されているのは前者だが、後者共々設定画は放送当時から存在している。

ネネカ隊

本機の出撃によって戦略的には後れを取ってしまい、責任を取らされる形で犠牲を強いられた。隊員の命と引き換えにバスター・アサルト両パーツの完全破壊を成し遂げたのが、ネネカ隊である。

ただし、厳密にはカテジナのゴトラタンを引き寄せる囮になった際にバスターパーツの本体である砲身はすでに破壊されている。

編集者:ただの暇人
編集内容:カタログスペックを加筆、本体重量13.8tと全備重量19.9tはV2バスターガンダムの数値