概要
2025年1月17日発売の真・三國無双シリーズ最新作。
機種はPlayStation5、Xbox SeriesX|S、Steam。
また、DIGITAL DELUXEを購入した場合は、発売日の3日前である1月14日からプレイ可能なアーリーアクセス権が付いてくる。
また、TGSの試遊版と同じ『汜水関の戦い』をプレイ出来る体験版が11月22日に配信された。試遊版と同じく製品版にはない汜水関の戦いが終わったあとの呂布戦も楽しめる。
『真・三國無双5』以来、久々に庄知彦氏がプロデューサーとして携わる。
2月14日には累計販売本数が100万本を突破、コラボ無双を除くシリーズナンバリング相当では真・三國無双4以来となるミリオンヒットとなった。
*特徴
今作では、名前からも分かるように『原点回帰』がテーマとなっており、『真・三國無双6』以降のように「無双武将」を増やす方向性ではなく、ゲーム性の進化と今までにない濃厚かつ壮大なストーリーを楽しんでもらう形となっている。
黄巾党結成から三国鼎立直前に当たる赤壁の戦いまでを描き、反董卓連合軍解散後は劉備・曹操・孫堅の3ルートに分かれそれぞれのエンディングを迎える事になる。
そのため各陣営はあえて『魏』『蜀』『呉』の国家表記がなされていない。
過去のナンバリングタイトルとはかなり異なった方向性から『真・三國無双9』というタイトルではないが、インタビューによると「位置づけは外伝ではなく、ナンバリングと同等」とのこと。
また、今作ではナンバリングのように多くのプレイアブルキャラを操作するのが売りではないため、メインで使用するキャラクターは記憶喪失の名もなき青年(CV:福山潤)
デフォルトネームは無名。中国語表記だと无名ただ一人となる参照1参照2。名前の変更は可能)。
後に戦いぶりから異名で “紫鸞(しらん)” とも呼ばれるようになる。
このキャラクターは外見固定でキャラクリエイトは出来ないが、「過去がある、物語の中核を担うしっかりと柱となる主人公とそのイメージが必要だった」ため、あえて明確に性格がある主人公を設定したとのこと。
戦闘システム
合戦ではかつてないほどの戦場の臨場感と共闘感を楽しめるものとなっているとのことで、従来のシリーズよりも敵将などの攻撃頻度は高めになっている。
アクションについては『1』~『5』の操作感をベースにしつつそれにプラスして『8』や『戦国無双5』の要素も採り入れている他、真・三國無双3以来となる護衛兵が復活し様々な戦法を指示する事で戦場のサポートをしてくれる。
使用できる武器は
- 剣
- 槍
- 手甲
- 飛圏
- 朴刀
- 棍
- 双戟
- 矛
- 偃月刀
の9種類。
今作の武器における最大の特徴は武器種によって操作方法が全く異なる点。
今までのシリーズでも武器によっては特殊な入力があったりと一部は差別化がされていたが、今作の操作感の違いはそれらの比ではなく、武器種を大幅に絞ったからこその特徴であると言える。
よって、今作では過去作におけるチャージシステム(1~4、6、7)、連舞システム(5)、ステートコンボシステム(8)のような攻撃システムの名称が存在しない。
そしていずれかのストーリーをクリア後は隠し武器種として呂布の方天戟も解放され、さすがに本人程ではないが多を圧倒する殲滅力を誇る。
無双武将について
これまで登場した無双武将から意図的に減らすようなことはしていないが、時代にそぐわない人物(主に赤壁の戦い以降に台頭する武将)は登場しない為、固有武将は全員で47人(直近のナンバリングである『8』は94人だったため丁度半分)。
また今回は、キャラクター性よりも三国志という歴史の物語そのものを描くことに比重をおいており、今までデフォルメされていたサブキャラクターも、元の要素を残しつつアレンジや調整を加え、実装された武将達は主に史実年齢に沿った外見に近くなり、人間味の強い性格となっている。
声優に関しても、キャラクターの外見・性格が大幅に変わった事によって変更がある。
たとえば張角の声優は、川津泰彦氏から竹内良太氏に変更されている。
発表直後に急逝した松野太紀氏が演じた凌統については既に収録済みのものを使用しており、本作が遺作になるとみられる。
前記の張角のほか、
- 曹操(岸野幸正→阿座上洋平)
- 劉備(遠藤守哉→野島裕史)
- 張飛(掛川裕彦→福原耕平)
- 趙雲(小野坂昌也→田邊幸輔)
- 諸葛亮(小野坂昌也→深川和征)
- 董卓(堀之紀→乃村健次)
- 貂蝉(小松里歌→上田瞳)
- 太史慈(掛川裕彦→大槻丈一郎)
- 呂蒙(堀之紀→奥畑幸典)
が変更された。
前述の通り、基本的にプレイ出来るのは主人公のみの為、これまでの無双武将キャラはいわゆる「顔付きのNPC」的な立ち位置となる。しかし、一部の武将は主人公と共に戦い、条件を満たせば一定期間プレイすることが可能となる(下記の随行武将を参照)。
キャラクターデザインは描く年代が前半であることから、無双武将の外見も全体的に従来より若めになっている(髭がなくなり顔つきも若々しくなった曹操と劉備や髭が従来よりは短い関羽が分かりやすい)。
また、真・三國無双シリーズでは初めて経年変化が取り入れられるとのこと。ただしこの変化はあくまで立場の変化による衣装の変化でビジュアルそのものが老けたりは基本的にしない。
随行武将
無双武将の中でも特に主人公と深い関係を築き、主人公の相棒的な存在となる武将。
前述の通り、一定時間主人公と交代する形で彼らを操作することが出来る。攻撃力や殲滅力は主人公の比ではないほどに強力なため、戦闘においては切り札的な立ち位置。
各勢力(魏呉蜀)3人ずつの計9人。1度クリア後は呂布も追加される。
登場人物
無双武将
(※太文字は随行武将)
🟦【曹操陣営】
🟥【孫堅陣営】
🟩【劉備陣営】
⬛️【他】
その他
CV:松嶌杏実
時折、主人公の前に現れる女性。主人公に似た衣をまとう。
主人公の過去を知っているかのような言動をとる。
CV:川島零士
時折、主人公の前に現れる白髪の少年。主人公に似た衣を纏う。
神出鬼没で全てを見通したような謎めいた物言いをする。
CV:日向朔公
冀州の山奥で出会う遍歴の医者。薬や香を売って旅している。
主人公の記憶喪失の治療を申し出る。
「水鏡先生」とも呼ばれている人物。
本作では、水鏡庵で無双武将との絆を深める手助けをしてくれる。