作品解説
丸焼きどらごん氏によって2016年の夏から番外編を含んで2019年の4月末まで連載されていたドラゴンボールの二次創作小説。いわゆる転生オリ主による作品だが主人公本人は原作介入は消極的でできるだけ避けようとするのだが何故か原作よりも悪化するというのが特徴。
本作品はそんな主人公の書いた日記形式と、その現場でのシーンを挟んだりした独特の作風を取っている。
ちなみに本作は連載の二年後に発売された「ドラゴンボールファイターズ」に登場するあるキャラに似た雰囲気のキャラが出ている。
あらすじ
気づいたらベジータの姉に生まれていた主人公。愚痴や不平不満や妄言を日記に吐き出しつつ、とりあえず生き延びようと四苦八苦していくお話。
登場人物
主人公一家
ハーベスト/孫空梨
本作の主人公である女性サイヤ人。転生者だという認識はあるのだが死因については全く覚えていない。ベジータと二歳年の離れた姉として生まれたサイヤ人の王女。ドラゴンボールの原作知識と超の内容をうろ憶えながら持っており、平和に暮らすべく自分なりに奔走する。フリーザが惑星ベジータを破壊した際には悟空が入ったポッドに一緒に乗り込み、地球へ辿り着く。その後、孫悟飯に拾われて「孫空梨」と名付けられ、悟空と姉弟として育てられる。悟空がブルマと旅立った後は自分の生存フラグを作るべくあの世と現世を行き来できる占いババに弟子入りするべく、彼女の宮殿に向かう。戦闘力は惑星ベジータにいた時点では9000ぐらいはあったのだが地球でのんびり野菜畑づくりをしたりと緩い生活をしていたらミイラくんに不意を突かれてやられてしまうほど弱体化してしまっていた。更に超能力を使えるようになるべく、まだ悟空たちと会っていなかったチャオズに弟子入りした(天津飯には警戒されていたがチャオズ本人は喜んでいた)。
悟空には「姉ちゃん」と呼ばれて慕われ、やがれ彼の妻となるチチや牛魔王、悟飯からも信頼されている。
サイヤ人編において自宅を訪問してきたラディッツと遭遇。家から追い返した後に捕らえた。最初は自分の畑仕事やバイト先の居酒屋で働かせていたが後に彼と結婚。終盤までに四人の子供に恵まれる。できるだけ原作からずれないよう慎重に動くが彼女が残した日記が後にとんでもない出来事に繋がったり、よりによって超サイヤ人ゴッドになっちゃったり・・・・大変なことによく巻き込まれる。
スイーツに目がなく、平和な期間中はよく腹が出ては他の面子に突っ込まれてダイエットをしている。
元々、いないはずの存在であるため死亡した場合魂はあの世にはいかずに消えてしまうというドラゴンボールの世界ではかなり厄介な性質。
名前の由来は息子と合わせて「空理空論」。
ラディッツ
サイヤ人編から登場する後の空梨の夫。幼い頃、彼女と会ったらしいがかなりのトラウマだった模様。悟空を蹴散らし、悟飯を攫った後彼の姉が何者かどうかを確認するべく畑仕事を終えたばかりの彼女の家を訪問。ビビって逃げ帰った。その後はピッコロの魔貫光殺砲を受けて死亡するはずだったのだが彼女が試験的に栽培していた仙豆を口に含んだおかげで息を吹き返す。その後は、彼女の従僕のような生活することになったが暮らしているうちに心境が変わり、ベジータたちが地球に襲来した際には、自分を犠牲にしてZ戦士たちにナッパを倒させた。その後、ナメック星のドラゴンボールで蘇生。いろいろありながら空梨と結婚する。ナメック星編ではベジータにしごかれたこともあって初期のころに比べるとかなり戦闘力が向上し、最終的には超サイヤ人になれるまでになった。セルゲームで悟空が死亡し、彼が蘇生しなくてもいいと言った際には兄らしいことを言った。魔人ブウ編ではダーブラの一撃で二度目の死亡。その後、無事に蘇生される。原作とは違い、悟空や孫一家にも信頼されている。空梨の私生活がだらしないこともあっていい旦那という印象がある。後にバイト先の居酒屋の店主になる。
孫空龍
空梨とラディッツの息子。未来版と現代版が存在する。名前の由来は母と合わせて「空理空論」。
・未来版
初登場はナメック星編後で未来トランクスと共に未来からやってきた。この時系列では空梨は彼を出産直後に力尽きてなくなっており、ラディッツは人造人間との戦いで重傷を負った後生存していたが戦いの師である未来悟飯が亡くなったショックで超サイヤ人に覚醒時に暴走し、誤って殺害してしまう。会ったこともない母に対面した際は「自分を生まないでほしい」と懇願するほど後悔していたが空梨に励まされ、以降は自分の力の制御をするように動く。セルゲーム後はベジータたちと共にパラガスの招待で新惑星ベジータへ行き、そこでブロリーと交戦。パラガスを庇って一時戦闘不能になるが仙豆で復帰し、かつての自分と重ねながら本能のままに暴れるブロリーを一蹴し、勝利した。その後は未来トランクスと共に未来へ帰る(ブロリーも一緒に連れて)。
・現代版
こちらでは出産前に空梨が超サイヤ人に覚醒したため、死別はしていない。生まれた段階で超サイヤ人に変身できる。少し成長した後は、悟飯同様に学問に興味を持つようになり、戦うよりも何かを作ることが好きになり、将来はカプセルコーポレーションで働きたいと言っている。魔人ブウ編ではラディッツの死を目の前で見てしまい、一時的に自暴自棄になりかけるが下の兄妹を見て父に代わって家族を守って見せると決めて動く。
孫龍成
セルゲーム後に生まれた双子の一人。生まれた時は弱々しかった。気弱ではあるものの心優しく守りたいものを守ろうとする根性を持っている。
孫エシャロット
セルゲーム後に生まれた龍成の双子の妹。母親似で偉そうにふんぞり返るが結構なビビり。甘いものに目がない。番外編では空梨のお菓子を夜中にこっそり食べていたことが災いして虫歯になる。
孫叶恵
魔人ブウ編終盤で生まれた二女。空梨がゴッドになっていた影響か髪がうっすら赤みかかっている。不思議っ子のようだが本編で詳しい描写があまりないので以降は不明。
孫悟空
原作主人公。原作とは違い、孫悟飯が亡くなった後はブルマと会うまで義姉である空梨と共に暮らしていた。基本的な流れは原作通りなのだがセルゲーム後は、ラディッツたちの説得もあってちゃんと生き返って悟天の誕生を見ている。原作と比べると超で見られた畑仕事をするなど仕事はちゃんとしている模様。
孫悟飯
原作と比べるとやや空気気味に感じるところがあるがセルゲーム編では超や劇場版よりも早く超サイヤ人ゴッドに変身した。ブウ編では鈍ってしまっている自分に悔いている描写がある。
孫悟天
セルゲーム編後に誕生。原作より扱いが微妙になってしまっている。
チチ
義妹。よく、空梨に相談したり、家族絡みが多い。
牛魔王
義父。ラディッツに対しては最初は厳しい態度をとっていたものの後に家族絡みで酒を飲んだりしている。
仲間たち
ベジータ
空梨の実弟。まだ幼少の頃、負けたことがあったがサイヤ人編では空梨自身が鈍っていたことがあってボコボコにしている。甥や姉が先に超サイヤ人になった際は強くショックを受けていたもののそれを受け入れたうえで自分も超サイヤ人になれるようになる。後にキングベジータと名乗る。
ブルマ
原作に比べるとやや活躍が減ってしまっているものの終盤のブウ編では思いがけない作戦を閃く。
トランクス
・未来版
基本的なところは原作と同じ。少し歳の離れた空龍を「空兄さん」と呼んで慕っている。ブロリーを未来へ連れて帰ると聞いた際はかなり動揺していた。
・現代版
こちらも基本的なところは同じ。悟天と共にフュージョンの修業をするが・・・・・・
クリリン
原作と比べると死亡回数が一回少ない。
ヤムチャ
原作と違いナッパに殺され、ナメック星で一回復活するがフリーザに殺されて原作よりも一回多く死んでいる。
天津飯
チャオズに弟子入りしてきた空梨に警戒していたものの後に仲間として受け入れるようになる。本作ではなんと終盤ランチさんと結婚している。
チャオズ
空梨の超能力の師範。自分に弟子ができたことを喜んでいた。ナッパに取りついて自爆していない。
ピッコロ
基本的なところがほとんど同じだがナメック星編ではネイルではなく最長老と同化している。
ネイル
ナメック星編で本来ピッコロと同化するはずだったが本作では同化せず他のナメック星人たちと共に一回地球へ行く。その後は神になったデンデの護衛役となる。
デンデ
基本的な扱いは原作と変わらないがこちらも結構な苦労人。
定期的に更新予定・・・・