概要
ドラえもんカラー作品集1巻及び、藤子・F・不二雄大全集15巻に収録。
このロープを繋いでボタンを押すと輪の中に泉が湧き、コップ一杯の量を飲むと一年分年齢を前後させることができる。出る水には赤い水と青い水があり、前者は飲むと年を取り、後者は飲むと若返る効果を持っている。
ストーリー
散らかしっぱなしの部屋でくつろいでいたドラえもんとのび太だったが、やって来たママに「子供のくせに昼間からごろごろして」と怒鳴られ、片付けや勉強、お使いもするよう言われてしまった。さすがにいっぺんにはできないと反論しても、また子供のくせにと怒られてしまった。
これにのび太はどうして大人はあんなに威張るのかふと思い、ドラえもんに大人になれる道具はないか聞くと「としの泉ロープ」を出してくれ、これの赤い水を飲んだのび太は10年分成長し大人になった。だが服がきつくなったのでパパのを借りることにしたが、騒ぎを聞いてママが注意しにきたので顔を出すと、人違いされお咎めなしだった。
そしてのび太はしずかにも揉ませたいとロープを借りて外出し、先生と出会い本人とは気付かれなかったので、あまり宿題を出して子供をいじめないように注意。そしてタバコ屋に行くと、店のお婆さんに自分が大人であることを質問し、大人だと認識されるとタバコを吸ってもいいんだよねと更に質問してみた。
その後ジャイアンがスネ夫からゲームを取り上げようとして「いたため、「弱い者いじめをしちゃいかん」とジャイアンを𠮟りつけ、スネ夫からは感謝されたが、のび太はゲームを夢中で遊び出した。するとそこにしずかが通り掛かったため、自分がのび太であることを明かし、彼女にも赤い水を飲んでもらったが、スカートが短くなってしまったので、急遽元に戻すこととなった。
「喜ぶと思ったのに」と残念がるのび太だったが、そこにドラえもんがママが」かんかんに怒っていると伝えに来たため帰宅するが、その時彼女は小じわや白髪ができたことに悩んでいたため、青い水を飲ませてあげると、彼女は若返ってしわや白髪が消えたことに上機嫌になり、2人も怒られる心配がなくなり一安心した。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1987年2月27日に放送されたが、現在のところ水田版では、まだアニメ化されていない。
1987年版
- サブタイトルが「としのいずみロープ」に変更
- 冒頭でジャイアン達は河川敷のグラウンドでサッカーの試合をしていたが、のび太だけは一向に出場させてもらえず、しょんぼりしながら帰宅した。そしてドラえもんから入れてもらえなかったことを指摘され、入れてもらえなかったではなく、入らなかったと強がりを言い、ドラえもんに何かゲームをしようと提案したが、どれも飽きてしまったので寝転がり始めた。
- のび太が勉強することになったのは、ママに言われたからで、ドラえもんものび太が怠けないように見張っていることを言いつけられている。
- のび太に元の歳に戻りたい時の方法を聞かれた際、ドラえもんは「戻れないよ」と軽く嘘を言ってのび太をからかっている。
- パパの服を着た際のび太は着太りはしておらず、先生に出合う前に道中で遊んでいた幼児に早く家に帰るよう言っている。
- のび太はジャイアンを殴って撃退している。
- しずかは最初、大人になったのび太をスネ夫の伯父かと思っていたが、そばにいたスネ夫が違うと否定している。
- のび太はしずかと別れた後、空地でサッカーをしていた子供たちにボールを蹴ってあげたが、それが神成さんちに入ってガラスを割ってしまい、出て来た本人に「大人のくせにボールもまともに蹴れんとは」と呆れられてしまった。
- 若返ったことで上機嫌になったママはのび太にお使いを勧められ行こうとしたが、その前にもう少し青い水を出してとドラえもんにお願いしていて、大きなバケツも取り出している。
関連タグ
ふしぎなメルモ:本道具と同じく年齢を操作できる赤と青のキャンディーが登場する。しかしこちらは赤が若返り、青が加齢と効果が逆になっている。