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アトムの童

あとむのこ

『アトムの童』は、2022年10月~12月にTBS系列の日曜劇場枠で放送されたドラマ。
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概要編集

『アトムの童』は、2022年10月~12月にTBS系列の日曜劇場枠で放送されたドラマ。主演は、山﨑賢人。ナレーションは神田伯山が務めた。

若き天才ゲーム開発者が倒産危機の老舗玩具メーカーと手を組み、ゲーム業界の大資本企業に立ち向かい成長していく姿を描く。


登場人物編集

「ゲーム業界のバンクシー」と称される、素性不明の若き天才ゲーム開発者。かつては隼人と共に「ジョン・ドゥ」名義でインディーで活動し、「ダウンウォール」というゲームを菅生、緒方とともに共同で開発していたが、興津の策略に嵌って自分たちが制作していた「スラッシュスライド」というゲームの著作権を奪われてしまい、緒方が命を絶ったことでゲーム開発に対する情熱を失いかけて自動車整備工場で働いていたが、海と出会ったことで情熱が湧き、ゲーム制作を再開する。根っからのアトム玩具のカプセルトイのコレクター。SAGASによるアトム玩具買収後は、自動車整備工場で勤務しながら学童保育所にも勤務し、ゲームを無償で持ち込んでいたが、保護者からのクレームによりゲームの持ち込みを禁止されてしまった。しかし、彼が隼人と共に開発した学童保育所の児童への交通安全指導の一環として「ゲームをしながら学べる交通安全」を目的としたRPGゲームが保険会社に5000万円に買ってもらったことでその資金を元手にかつての社屋を買い戻し、新会社「アトムの童」設立に貢献した。その後、会社は何とか軌道に乗るものの、宮沢ファミリーオフィスによるSAGASの買収を受けて頼み込んできた興津の計画に賛同、あくまで「アトムロイド」の特許奪還のためにSAGASのゲームプロジェクトチームへと加入することとなった。SAGASの株主総会後は、ティムとともにシアトルに行った隼人とは対照的にSAGASでゲーム事業を引き続き行っているが、隼人たちのゲーム制作を手助けするなど関係は変わらず良好である。


那由他や緒方とともに「ダウンウォール」を共同で開発したゲーム開発者。那由多とは「ジョン・ドゥ」名義でインディーで活動していたが、興津の策略に嵌って自分たちが制作していた「スラッシュスライド」というゲームの著作権を奪われてしまった件で緒方が命を絶ったことで絶望してしまう。しかし、己の野心のためにSAGASに就職しようとしたため那由他と決別し、疎遠となっていた…。

しかし、入社理由が「自身の開発したゲームをSAGASに帰属させる代わりに『スラッシュスライド』の著作権を『ジョン・ドゥ』へと戻す」ことだったことが発覚した。それを知った那由他が必死に説得したことでSAGASとの契約を破棄、アトム玩具へと就職することとなった。SAGASによるアトム玩具買収後は、自動車メーカーでAIの開発に携わっているが、再起を図ることは諦めていない模様。その後、那由他と共に開発した学童保育所の児童への交通安全指導の一環として「ゲームをしながら学べる交通安全」を目的としたRPGゲームが保険会社に5000万円に買ってもらったことでその資金を元手にかつての社屋を買い戻し、新会社「アトムの童」設立に貢献した。その後、会社は何とか軌道に乗るものの、自身のファンであるティムからの誘いを受け、SAGASのプロジェクトチームへと加入した那由他とは対照的に海外へと旅立とうとしたが、宮沢がSAGAS及び興津の打倒を提案したことで宮沢ファミリーオフィス側の人間として那由他と敵対することとなった…。

のだが、実はハナから那由他の敵になる気はなく、大株主である伊原の説得を目的にわざと宮沢ファミリーオフィス側についていた。SAGASの株主総会後は、ティムとともにシアトルに拠点を移し、ゲーム制作に勤しんでいる。


老舗玩具メーカー「アトム玩具」の一人娘。

勤務していた「やよい銀行」を退職、経営危機の家業「アトム玩具」を受け継ぎ、ノウハウを持たないゲーム業界に進出して一発逆転を狙うため、那由他の行方を捜し、発見。彼とアトム玩具の社員と共にゲーム制作に乗り出す。SAGASによるアトム玩具買収後は、やよい銀行に契約社員として復職したが、再起を図ることは諦めていない模様。買収を自分のせいだと考え、那由他、隼人と会うのを避けていたが、彼らが社屋を買い戻したことで再び「アトムの童」の社長として就任した。


インターネット検索サービス「SAGAS」の社長。

大学時代に起業し、日本最大のIT企業へと成長させた剛腕実業家。

近年はオンラインゲーム事業に注力し、「ゲーム業界の黒船」と恐れられている。

しかし、本人は那由他や隼人と比較するとゲームの経験が浅く、『ストリートファイターII』も「古いゲーム」として見下している。ただ、『ぷよぷよ』はそこそこ強く、那由他を数回ほど下している。

数年前に緒方を騙す形で「スラッシュスライド」の特許を強奪したこと、その事で緒方を自殺に追い込んだことから那由他や隼人にとっては因縁の相手。

アトム玩具が持つ唯一無二の技術「アトムロイド」の特許を手中に収めるべく暗躍し、見事アトム玩具の買収と特許の獲得を成し遂げたが、宮沢ファミリーオフィスによって自社株を買収される事態が発生。堂島からも裏切られ、那由他たちに協力を要請する。

実際は、緒方が自社だけでなく海外の闇金業者にもプレゼンしてしまっていた事を知った興津はゲームの特許を悪用、海外に流出する事を恐れ、特許を買収する事で技術を守ろうとした事を那由他本人に語っている。その真実を知った那由他は「もっと人(社員)を大事にしろ」と助言し、彼の興津を見る目が変わってゆくと同時に彼自身も変わってゆく。

しかし、顧客データの不正利用の容疑で警察からの任意同行を受けてしまい、そのまま警察の要求を呑む形となった。しかし、無実であったことが証明されたことで取り調べから解放された。

その後は社員に対しても労いの言葉を送ったり、「それ、めっちゃいいじゃん!」と社員を大切にする一人の社長となった。


アトム玩具編集

カプセルトイを企画・製造する廃業寸前の老舗玩具メーカー。「アトムワールド」で一定の評価を得ることになるが、銀行から融資されていた資金を返済することが出来ずにそのまま資産を差し押さえされ、SAGASに売却され吸収合併となった。

その後、「アトムの童」と名を改めることで新会社としてアトムの名は存続することとなった。

最終回にて、ついに自社の特許である「アトムロイド」を奪還することができた。


二代目社長。海の父親。「おもちゃ作りは仕事ではなく、遊びだ。」という信念を持つ理想主義の経営者。脳梗塞の影響で身体に麻痺が残ってしまい、仕事に支障をきたしてしまっている。


専務。会社の生き字引。


造形師。カプセルトイ用フィギュア製作の若手指導員。


アトム玩具の財務顧問。やよい銀行からの出向者。

やよい銀行から約束手形の5000万円の貸し付けのジャンプ(貸し付け期限の延長)を断られ、1か月以内に現金での一括返済を求められたため、アトム玩具をSAGASへ売却することを提案する。その裏で先輩の小山田支店長からSAGASの子会社のCFOのポストを用意され、アトム玩具がSAGASに買収されるよう誘導することを持ち掛けられており、完成した『アトムワールド』のゲームデータを削除し、アトム玩具を窮地に陥れる。しかし、データ削除に感づいていた海からアトム玩具の一員として頑張ってほしいと告げられ、那由他たちがめげずにデータ復旧する姿に感化され、アトム玩具で働く事にあこがれを抱くようになり反省し、システムエラーで停止していた作業を再始動させ、データを削除したことを彼らの前で正直に打ち明け、土下座して謝罪したことで過ちを許され、アトム玩具の真の一員となる。SAGASによるアトム玩具買収後は経営コンサルティング会社を興し、独立したが陰ながらアトムの童を支援している。


その他編集

店長。那由他の学生時代の先輩で、彼が「ジョン・ドゥ」であることを知る人物。那由他曰く、「かなり恩着せがましい」らしい。


那由他や隼人とともに「ダウンウォール」を共同開発したゲーム開発者。興津の策略に嵌ってしまったことに責任を感じ、自ら命を絶ってしまう。


神田支店の支店長。定年退職後のSAGASへの役員就任を交換条件に、SAGASがアトム玩具を買収できるよう誘導する密約を興津と結んでおり、債務不履行の罠を仕掛ける。

SAGASによるアトム玩具買収後は、密約通りSAGASの役員に就任するが、「宮沢ファミリーオフィス」がSAGASの買収に乗り出すと興津を見限り、宮沢ファミリーオフィス側の人間と接触を図っていたが、それが海にバレてしまったことで内通者であることが露呈、逃走の末海や森田たちに確保され、そのまま警察に連行された。


事務次官。日本のオンラインゲーム市場を左右する人物。

SAGASのゲームを経産省公認のeスポーツゲームに選定するのに、ジャパンゲーム大賞を受賞するゲームをリリースする課題を興津に課していたが、SAGASの株が「宮沢ファミリーオフィス」に買収されていく事態を見て宮沢ファミリーオフィス側に鞍替えし、絶縁状を叩きつけた。その後もSAGAS及び興津への嫌がらせを裏から行っていたが、全て失敗に終わった。


「宮沢ファミリーオフィス」の社長であり、大財閥「宮沢財閥」のトップ。SAGASの買収を目論むが、那由他の演説に感銘を受けた伊原がSAGAS側に動いたことで買収は失敗に終わった。


SAGASの株を8%保有する大株主であり、興津の恩人。慈善事業なども行っており、SAGASによるアトム玩具買収後にシリアスゲームを中心に開発していた隼人を支援していた。現在は体調が優れず視力も低下しているため、隠居生活を送っているが、その影響力は衰えておらず、SAGASと宮沢ファミリーオフィスによるプロキシーファイトにおけるキーマンとなった。株主総会での那由他の演説に感銘を受け、ゲーム業界の未来を彼に託した。


第5話にて人気YouTuber役で登場。森田の知り合いで、那由他や隼人たちが『アトムワールド』の宣伝を依頼するが、当時ゲームメーカーとしてのアトム玩具の知名度が低く、閲覧数を稼げないことを理由に断った。


余談編集

  • 興津役に関しては、当初香川照之氏が演じる予定だったが、香川氏が週刊新潮によって性加害疑惑を報じられたことで降板し、代役をオダギリ氏が務める形となった。

関連タグ編集

TBS 日曜劇場


仮面ライダーエグゼイド:本作と同じく「ゲーム」をテーマとしているドラマ作品。大企業社長と当初敵対関係にあったものの、共闘する点も共通。だが、こっちは「ゲーム」だけでなく「医療」もテーマとしている。


イナズマイレブンGO:物語のテーマは「サッカー」だが、物語開始当初から奪われているものを取り返す為に戦う、に寝返ったと思っていた幼馴染何も言わず行動を起こしていた肉親の為に敵に従っていた人物がいたり、「革命」が一つのテーマにもなっている。

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