概要
『IQ246〜華麗なる事件簿〜』は、TBS系「日曜劇場」枠にて2016年10月16日より放送のTVドラマである。
織田裕二主演。一話完結型のコメディ調ミステリーとなっている。
織田のTBSドラマ主演は9年ぶり。
共演は土屋太鳳、ディーン・フジオカ、中谷美紀、寺島進、篠井英介など。
『踊る大捜査線』を始め、キャストのメタネタやパロディが多い。石黒賢が犯人の回は『振り返れば奴がいる』ネタ、成宮寛貴が犯人の回は『相棒』ネタが盛り込まれている。
スタッフは「TRICꞰ」「ケイゾク」「SPEC」「ATARU」「安堂ロイド」などを手がけたチームが結集。
脚本は泉澤陽子、栗本志津香、木村涼子の3人によるリレー形式となっている。
あらすじ
やんごとなき貴族の流れを汲みつつも、時の権力とは無関係に、代々ありとあらゆる学問を追求してきた「法門時」家。
その幅広い知識は連綿と当主に「IQ246(超遺伝頭脳)」という異能をもたらし、現89代当主「法門寺沙羅駆(ほうもんじ しゃらく)」へと受け継がれていた。
「ああ、暇だ暇だ。どこかに私が解くに値する謎はないものか…。」
常に暇を持て余している沙羅駆は数々の事件現場に首を突っ込むため、警視庁捜査一課の「和藤 奏子(わとう そうこ)」は、沙羅駆の警護とは名ばかりのお目付役を命じられ、法門寺家に住み込むことになる。
しかし、法門寺家に仕える執事「89代目賢正(89だいめ けんせい)」とともに、沙羅駆の謎解きに巻き込まれたり、一服盛られて置いてけぼりを食らったりの日々だった。
沙羅駆は自分が謎解きを行う犯人に、メールで完全犯罪をそそのかし陰で事件を操る「13」こと、死亡したはずの因縁の相手「マリア・T」の存在に気付くが…。
キャスト
法門寺沙羅駆(ほうもんじ しゃらく)…織田裕二/法門寺家の第89代当主。天才貴族。
和藤奏子(わとう そうこ)…土屋太鳳/沙羅駆の護衛係。警視庁捜査一課所属。
89代目 賢正(89だいめ けんせい)…ディーン・フジオカ/沙羅駆に仕える執事。
森本 朋美(もりもと ともみ)…中谷美紀/監察医。沙羅駆の「脳細胞」ファンでドM。
88代目 賢丈(88だいめ けんじょう)…寺島進/沙羅駆の育ての親。先代執事で賢正の父。
法門寺 瞳(ほうもんじ ひとみ)…新川優愛/沙羅駆の異母妹。お嬢様。
法門寺沙羅駆
織田裕二の独特の喋り方やキャラ作りが「刑事コロンボ」「古畑任三郎」「シャーロック・ホームズ」「杉下右京」など、さまざまな名探偵に似ていると話題となったが「名探偵ポワロ」の日本語吹き替えを担当した熊倉一雄の演技の影響が最も強いと思われる。
織田いわく、脚本のセリフを普通に演じると沙羅駆がかっこよくなり過ぎてしまうため、面白さを重視したらしい。その上で「誰にも似てないようにしようと思って役を作ったけど、結局はいろんな人に似てしまった」とのことである。
その他
2016年12月に芸能界を引退した成宮寛貴の最後の出演作が、本作の5話となっている。
関連タグ
シャーロック アントールドストーリーズ:本作ではモチーフ程度として引用された『シャーロック・ホームズ』を、こちらは原作として製作された日本版。本作で沙羅駆に仕える賢正を演じていたディーン・フジオカがホームズ相当の主人公・誉獅子雄を演じているのが興味深いところ。