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ラストマン-全盲の捜査官-

らすとまんぜんもうのそうさかん

『ラストマン-全盲の捜査官-』は、2023年4月~6月にTBS系列の日曜劇場枠で放送されたドラマ。
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概要編集

『ラストマン-全盲の捜査官-』は、2023年4月~6月にTBS系列の日曜劇場枠で放送されたドラマ。

全盲のFBI特別捜査官と、警視庁の刑事がバディを組み、事件の解決に挑む姿を描く。福山雅治大泉洋がW主演を務める。脚本は、映画『キングダム』や『ONEPIECE FILM GOLD』、『ONEPIECE FILM RED』、同枠のドラマ『TOKYOMER』、『マイファミリー』を担当した黒岩勉


登場人物編集

ラストマン-全盲の捜査官- らくがきまとめ①

盲目のFBI捜査官。ICPOの要請により、「日米刑事共助協定」に基づいて交換研修生として来日する。卓越した捜査能力の持ち主であり、FBI内では「最後の切り札(=ラストマン)」と呼ばれている。

目が見えない分、嗅覚と聴覚で周辺や人物の状況を分析・判断し、アイカメラの画像認識機能やスマホからの音声情報のアシストを駆使して捜査する。

日本生まれ日本育ちだったが、10歳のころに自宅が火災となった際、額を打ち視神経を損傷し視力を失った上、両親を亡くし、アメリカに住む祖父母の元に身を寄せた。本人曰く、「ヌード雑誌を見ておけばよかった」とのこと。

大学で専攻する心理学の論文が認められたことからFBIにスカウトされ、プロファイリング専門のバックアップスタッフを経て、選抜試験に合格し特別捜査官となる。心太朗から特別捜査官になった理由を問われると「モテたかったから」とうそぶく。

実はバツイチ。

料理も一応できるが、得意なのは煮込み料理だけ。

劇中劇『名刑事マイホームズ』の大ファンで、若干ミーハー気味。

日本に来た目的には他にもあるらしく、どうやら心太郎の父・鎌田による強盗殺人事件についての資料を探しているようだが、第5話にて両親が死亡した原因と自身が視覚障害者となった原因が前述の強盗事件によるものであり、その事件の真実を知るためだったことが判明した。なお、本人曰く「バディを巻き込みたくない」らしく、単独で捜査を進めようとしていたが、その真意が心太郎にバレてしまう。

その際には、はっきりと自身の目的を包み隠さず話していたが、それが原因でバディとしての関係に大きな亀裂を生むこととなる。しかし、完全に途切れた訳ではなく、バスジャック事件を機に関係が再修復され、心太郎への誠意ある謝罪と説明により、彼を納得させた。なお、彼は警視庁の意向により当初のスケジュールを繰り上げての帰国が予定されていたが、アメリカ本国及びデボラの要請により延期へと持ち込んだ。

41年前の事件を追う中で、自身が心太郎と実の兄弟であったことが判明した。本人は「最初はそんな気は全くしなかった」と言ってはいたものの、母直伝の肉じゃがを作って心太郎に振る舞った際に彼から「懐かしい味がする」という感想が返ってきたことから薄々感じていた模様。

事件解決後、改めてアメリカへ帰国した。


青い炎

警視庁人材交流企画室の室長で警部補。孤高の刑事。東京大学法学部を卒業後、国家公務員I種試験に合格するも、一般採用のノンキャリアの道を選ぶ。

犯人逮捕のためには情報隠しや騙し討ちなども厭わない、まさに手段を選ばない男。検挙率は警視庁トップだが、手柄を一人でかっさらっていくため、組織内では忌み嫌われている。当初は、要人である皆実のアテンドのつもりで接していたが、その組織のしがらみに囚われない捜査方法故に皆実から相棒として指名された。相棒である皆実からは「シンディー」という愛称で呼ばれているが、当然嫌がっている。

12年前に絞殺事件の犯人を逮捕したが、その時の捜査・取り調べが強引すぎるあまり、犯人から強制自白だと訴えられていた…が、彼の読みに関しては間違っていなかった。

実は、元々護道家の人間ではなく、養子として護道家に迎え入れられており、実の父親は強盗殺人犯・鎌田國士だった。

その複雑な家庭環境故に「自身が『悪』だと決めつけた容疑者を何がなんでも逮捕する」ことに執着する歪んだ正義感を持つようになり、「自身が『正しい人間』である」ことを証明しようとしていた

だが、根底にある純粋な正義感そのものは本物であるため、違法捜査が問題視されることはあってもこれまでの実績と護道家の家格のおかげか厳しい処分は免れている。

料理は嫌い(後で苦手と言い直している)と語っているが、鎌田の店を手伝っていたために焼き魚等であれば作れる模様。

これまで皆実の真の目的や被害者家族の内情までは把握していなかったが、第7話にて捜査資料を見た事でそれを知ってしまうことになる。

その際に広見から真の目的を包み隠さず教えてもらったが、自身の預かり知らぬところで父親についての捜査が行われていたこと、その捜査のために自身が利用されていたことに憤慨し、人材交流企画室室長の任を降りた。しかし、バスジャック事件を機に関係が再修復され、広見から誠意ある謝罪と説得を受けたことで父親が起こした過去の事件と向き合う決意を固めた。なお、広見及びデボラの手引きにより、人材交流企画室室長に復帰している。

41年前の事件を追う中で、自身が広見と実の兄弟であったことが判明した。

事件解決後、本人の知らないところで交換研修制度の候補生としてエントリーされ、広見が帰国する1週間後にアメリカに渡航することになっていたことが判明した。



護道家編集



警視庁捜査一課編集

警視庁捜査一課の警部補。検挙数トップのチームを率いる。心太朗とは手柄の取り合いで犬猿の仲だが、元恋人であり信頼できる同僚でもある。

吉田氏は大泉氏と大河ドラマ『真田丸』にて夫婦役(大泉氏は真田信之役で吉田氏は役)で共演している。


佐久良班の刑事。佐久良を密かに慕い、彼女と犬猿の仲の心太朗と、彼の相棒の皆実を敵視する。

第7話にて、内々で独立し、「馬目班」を創設する話が出ていたものの、佐久良のことを考えて残留し、彼女を傍で支える決心を固めた。


佐久良班の刑事。捜査一課メンバー最年少。当初は皆実のことを信用していなかったが、その性格と実績から渋々認めることとなった。


警察関係者編集

SSBC(捜査分析センター)の分析官。PCを駆使して皆実たちの捜査を全面的にバックアップする。ある理由から以前より皆実のことを知っており、捜査の力になりたいと自ら手を挙げる。

第2話からは、皆実の意向もあって人材交流企画室へと異動になった。

学生時代は陸上の選手として活躍していたが、痴漢被害に遭ったことで大会に出場する度に盗撮画像が拡散された挙句、その画像を見た男からストーカー被害を受けたため、塞ぎ込むようになった。その時に当時アメリカで「ラストマン」として名を馳せていた皆実のニュースを見てわざわざ点字付きの手紙を送った。このことが皆実のFBI捜査官としての意識を変え、より積極的に表へ出るようになった。

第4話の事件で首に毒針を刺されるが生命に別状はなく、療養の末復帰した。


ASTRAL HOTEL TOKYO編集

皆実が日本にいる間滞在するホテル。

皆実専属のバトラー。コミュ力お化けであり、基本人とつるまない心太郎にも積極的に話しかける。若干津軽弁訛りが混じっていることから、演者と同じく青森県出身の可能性もある。

実は、デボラに派遣されたFBIのエージェントであり、こっそり心太郎を交換研修制度の適任者としてふさわしいかどうか審査していた。


関係者編集

千葉刑務所に服役する高齢男性であり、心太郎の実の父親。元々大衆食堂を営む料理人だったが、41年前のある日、皆実の両親を殺害して放火する強盗殺人を犯してしまい逮捕された。事件の再捜査に臨もうとする皆実の面会請求を断る。

供述によると、食堂の経営が悪化したことが原因で大家である皆実家への強盗を決意したとされているが、皆実曰く「この事件には不自然な点が多い」らしく、調書では「勢津子と鎌田は初対面」と記載されていたが、実際は料亭時代の同僚で元交際相手だったことが発覚しており、調書に嘘が混じっていることが判明した。なお、勢津子とは彼女が誠と結婚する噂を聞いたことで「他に好きな人がいる」とウソをつき、一方的に別れを告げている。


その後、事件当日の夜、鎌田は誠に呼び出され殺害されようとしたところ、愛する勢津子を殺害され、誠が息子・広見にも手をかけようとしたところを制止したため負傷したことが判明し、自供した理由も広見と心太郎、2人の息子たちの将来を守るためだったことが判明した。

事件解決後、子供たちと会話することができたが、この時既に余命わずかの状態だったため、その数日後にこの世を去った。


アメリカ大使館の職員で皆実の元ワイフ。

皆実と同じくジョークが大好きな日系人であり、離婚はしているものの仲は良好。ただ、浮気の件は未だに許していない模様。


広見の母親。元々料亭で働いていたが、その後誠と結婚。息子にピアノを教えるなど良き母親として彼を育てていたが、鎌田による強盗殺人事件で犠牲となる。

鎌田とは勤務していた料亭時代の同僚であり、顔見知りだった…どころか、交際していた。しかし、誠との結婚が噂されたことにより鎌田から一方的に振られてしまった。

その後、誠には元々本妻が居て彼女は愛人同然の存在でしかなかったこと、彼から逃げる形で鎌田との間に生まれた息子・広見とともに鎌田の食堂に転がり込み同居していたこと、心臓弁膜症を患っていたこと、本妻との離婚が成立したことで勢津子を引き渡そうとしない鎌田に対して誠が嫌がらせを行っていたことで彼に危害が及ばないように誠の元へ広見を連れて帰ったこと、殺害された理由が誠と鎌田との3人による痴情のもつれだったことが判明した。


広見の父親。不動産業を経営しており、一代で大金持ちとなった。家に帰れないことが多かったものの良き父親であったが、鎌田による強盗殺人事件で犠牲となる。本妻が居たが離婚。

その後、捜査資料によりその実態は地上げ屋も同然であり、違法スレスレの土地取引を多数行い、その度に知己の関係にあった弓塚に事件を不起訴に追い込む形でもみ消して貰っていたことが発覚した。


それ以降も、元暴力団幹部・池上の証言とその後の捜査の甲斐あって、一向に内縁の妻・勢津子を引き渡さない鎌田に対して彼の食堂に嫌がらせを行うように指示していたこと、広見が成長するにつれて疑念を感じ、鎌田を呼び出して殺害しようとした際に、広見が鎌田との子であることを明かした勢津子を殺害し、続けて広見を殺そうとしたため鎌田と取っ組み合いとなり結果的に負傷させてしまったこと、その後事件の隠蔽を指示した清二に裏切られ殺害されたことが判明した。


護道家と知己の関係にある政治家であり、京吾の義父。清二とは親友の間柄であり、今でも仲が良い。本人曰く、「生涯現役」とのこと。

広見や心太郎からは「41年前の事件の黒幕」とされていたが、実は清二が彼をスケープゴートにしていたことが判明した。その後、東京地検特捜部の捜査により過去の不正や暴力団との繋がりが露呈された。


元警視庁捜査一課課長で、心太郎と佐久間の恩師。鎌田が起こした強盗殺人事件の第一発見者で、皆実を救った恩人とも言える人物。心太郎が鎌田の息子であることを事件当初から知っており、何かと気にかけていた。

その一方で、弓塚と何らかの接点があったようで、彼の命令で泉を尾行、その後気づかれて職質されたため抵抗したが、そのはずみで彼を刺傷させてしまい、心太郎に追い詰められた際に「すまない…、俺は悪い人間だ…。」と言い残し、そのまま飛び降り自殺を図り、死亡した。



余談編集


  • 第1話ラストにて、皆実が「一緒にInstagramやりませんか?」「一緒にM-1グランプリ出ませんか?」と誘っていた(もちろん心太郎に断られていた)が、これはおそらく福山氏と大泉氏のアドリブと思われる。

  • 鎌田を演じる津田氏は、41年後の年老いた鎌田を演じる際に特殊メイクを施されている

  • 第4話ラストにて、吾妻とランニングをしている最中にが出ています!」「えっ!?歌いますか?」というやり取りがあったが、これは演者の福山氏が手がけた楽曲の一つ「」に掛けた中の人ネタである。

  • 第6話、第8話ラストにて、福山氏が自分のマネをする大泉氏のマネを披露している。ややこしい…。

  • 最終話では、山藤役の金田氏が出演していたこともあって「必ずホシを挙げる!」という某刑事ドラマの台詞が皆実の口から発せられるというパロディが行われた。

関連タグ編集

TBS 日曜劇場

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