概要
正式な表記は「EVANGELION Mark.06」。
ゼーレによって建造されたエヴァンゲリオン。
破当時のネルフが所有していた正規実用型とは異なり、人類補完計画に対して重要な役割をもっていたと考えられ、その素体には旧劇場版のリリスの仮面を装着した白い巨人が使用されている。建造方式が通常と違うらしいが詳細は不明。ゲンドウや冬月からは、「真のエヴァンゲリオン」「偽りの神ではなく本物の神」と言われていた。
搭乗者は渚カヲル。しかし、Qにて自立制御型に改造されたため、搭乗者は必要なくなったことがカヲルの口から明かされた。
外観
機体は青色を基調に、部分的に黄色がかった橙色を含む。
初号機の意匠を感じさせる頭部には角をもち、目の部分には赤色のバイザーがかぶせてある。破(Qの予告)において、このバイザーごしの奥に双眸を確認できたが、Qの劇中において、眼らしきものは確認することができず、活動を再開した際には、バイザーの奥から無数の光点が浮かび上がっていた。
その他、機体の構造的な特徴として、湾曲した形状のウェポンラック(肩部装甲)や従来のエヴァと比べてひとつ多い胴体の装甲板などがあげられる。
またQの劇中で白色化していた時は13号機が登って上に立てるほどにサイズが通常のEVAと比較して巨大であった。(ただし破の登場シーンでは浮遊している影響で大きさを測れる比較対象が無いため、破の時点で巨大だったのか、それとも破~Qの間になんらかの事象があり肥大化してしまったのかは不明)
経歴
「破」において
第10の使徒襲来前に完成。地上に向けて特殊な装備も付けずに浮遊しながら移動を開始する。
その後、疑似シン化第2覚醒形態となったエヴァ初号機によって開かれたガフの扉を閉じるべく、カシウスの槍を投擲し、初号機のコアを貫いて活動を停止させ、ガフの扉を閉じた。
「Q」において
この先はネタバレを含みます。
その後、Mark.06は自立制御型に改造され、セントラルドグマに投下、サードインパクトを発生させたと考えられる。この時Mark.06によりリリスに何らかの処置がなされ、2本の槍及びリリスの骸と共にセントラルドグマの最深部にて活動を停止したと考えられる。
それからしばらく、Mark.06は下半身がリリスの骸に埋もれ、海老反りの姿勢のまま自らに槍を突き刺し白色化した状態のままで放置されていたが、エヴァンゲリオン第13号機が2本の槍を引き抜いたことでリリスの骸が崩壊し、刺さっていた槍が抜けたことでMark.06は活動を再開した。
活動を再開したMark.06からはパターン青のATFが観測され、第12の使徒と感知された。Mark.06はそのまま浮遊し、機体を軟体のように蠢かせていたが、エヴァンゲリオンMark.09によって頭部を切断された。
切断された直後、機体の切断面から先端部が赤く光り輝く光ファイバーのような使徒が出現し、第13号機の周囲を囲んで球状にまとまった。
その後、改2号機に銃撃されると、さらに全体をコア状に変化させ、レイの顔や胎児の体をかたどった。
この時、使徒に囲まれた内部にいた13号機や、周囲にいたMark.09には変化が起きており、この使徒によって、13号機の覚醒やMark.09の制御システムの移行が促進されたと考えられる。
最終的に覚醒した13号機によって肉体は吸収され、コアは噛み砕かれた。
これによって第12の使徒は殲滅され、Mark.06はその役目を終えた。
デザイン面での人気が高い機体なだけに、本編での不遇さを惜しむファンも多い。スパロボでも扱いは不憫で隠し機体にすらならず、X-Ωでようやくユニットとして使うことができるようになった。
また、Q終了後の予告映像では、この機体を枯草色にリペイントした機体が大量に登場していた。