概要
占星術における「七惑星(火星・水星・木星・金星・土星と、恒星である太陽・衛星である月)」に対応させられた天使、あるいは精霊。
『アルバテル』によると、全知全能の神が自身の創造した宇宙の、目に見える星々の領域の管理人として配した存在であり、それぞれが天の軍団を大勢従えている。
可視的宇宙は196の国に分けられ、そのうちアラトロンは49、ベトールは42、ファレグは35、オクは28、ハギトは21、オフィエルは14、フル(フォウル)は7の国々を統括する。
彼らはそれぞれ期間ごとに「支配者」の役割を担う。『アルバデル』によるとこれはナザレのイエスが誕生する60年前から始まり、7人目の支配者の任期が終わると1人目に戻る。
メンバー
- アラトロン(Aratoron):惑星は土星。
- ベトール(Bethor):惑星は木星。
- ファレグ(Phaleg):惑星は火星。
- オク(Och):惑星は太陽。
- ハギト(Haggith):惑星は金星。
- オフィエル(Ophiel):惑星は水星。
- フル、フォウル(Phul)惑星は月。
言及する文献
- アルバテル・デ・マギア・ウェテルム(Arbatel de magia veterum)
16世紀にスイスで出版された魔術書。ラテン語で書かれている。オリンピアの天使についての言及は三巻にある。
- トゥリエルの秘密のグリモワール
堕天使集団「グリゴリ」の一人トゥリエル(またはトゥレル)の名を冠した魔術書。16世紀に書かれたと主張されるが、最初に出版物となった1960年以前より前に本書が記録・言及された痕跡は無い。実際はアーサー・E・ウェイト編の魔術書アンソロジー『黒魔術と協定の書』に含まれた『アルバテル』英訳や、マクレガー・メイザース編の『ソロモンの鍵』からの継ぎ接ぎとされている。
フィクションでの言及
複数人、あるいは全員がモチーフとして登場する作品に以下がある。
ファンタシースターオンライン2:作中に登場する組織「マザー・クラスタ」の幹部名として。
バトルスピリッツ:「星座編」ブロックで登場。オフィエルが「天使長」扱いになっている。
遊戯王OCG:「メガリス」の名を冠した儀式モンスターの7体として。