概要
アフリカから中東、インドにかけての広範囲に分布し、住環境として砂漠や草原を好む。
体長55~90cm、尾長20~30cm、体重8~23kg程。長くほっそりした四肢を持つ。体毛は短く、地色は赤褐色で顎、胸や腹にかけて白色を帯びる。耳は三角形で大きく黒く、先端に特徴的な房毛がある。カラカルの名はこの耳に因むもので、 トルコの古い言葉で「黒い耳を持つ者」と言う意味の“karakulak"の語に由来する。 単独生活者で、概ね夜行性。
近縁種のサーバル同様尋常じゃ無いジャンプ力の持ち主で、地上から3mもの高さまで跳び上がる事が出来る。このジャンプ力を生かし、空中を飛ぶ鳥を捕らえて食べる。他にウサギや小型の有蹄類、マングース等も襲う。
獰猛そうな外見だがヒトに慣れやすく、嘗てインドでは飼い慣らして猟犬の代わりに用いた。
鳴き声はイエネコに近く、震えるような声で「ミャーン」と鳴くのでその可愛さに悶絶する人も少なくない。
ギリシアの寓話に登場する「ボイオテイアの大山猫」は一説には本種の事だとも言われている(澁澤龍彦氏の「幻想博物誌」に詳しい)。
日本でも一般家庭の飼育は一応可能ではあるが、「特定動物」に指定されており、飼育には事前に都道府県知事の許可が必要であり、動物園レベルの丈夫な檻をつけなければいけない。
生体価格も1頭100万円ではきかないレベルとかなり高額なので、一般家庭で簡単に飼育できるものではない。
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