概要
てんとう虫コミックス36巻及び、藤子・F・不二雄大全集19巻に収録「翼ちゃんがうちへきた」に登場。
専用の「探査ビデオ」で遠くにいる人物の姿を映し出し、この「コピーとりよせ機」を作動させると、その人物の立体的なコピーがこちらに現れ、本人の現在の行動と同様に動いたりしゃべったりする。
ストーリー
スネ夫は丸師丸広子やでめきんトリオなどの芸能人とのツーショットの写真を自慢し、伊藤翼の誕生日パーティーのことを聞くとジャイアンはサインをもらってきてと頼むが、スネ夫はパーティーでサインを頼むなんてイモだと言いつつも一応頼んでみると帰って行った。羨ましいのび太はドラえもんにテレビ局の偉い人と知り合いのパパを出してと泣き付くが、ドラえもんは「君の悪い点はやたらに人のことを羨ましがることだ!」と頼みを聞き入れなかった。しかし翼の誕生パーティーの件を聞くと「僕は翼ちゃんの大ファンなんだぞ!」と怒り出しコピー取りよせ機を取り出した。
さっそくドラえもんはこれを使って車に乗って移動中の翼のコピーを映し出すが、のび太がツーショットの写真を撮る際に彼女の肩に手を回したため、これに怒ったドラえもんが割り込んできたことで翼はひっくり返ってしまい、隣に座っていた彼女の母親に気付かれそうになってしまった。だがすぐに気を取り直して2人は翼とツーショットの写真を撮ったり、彼女の歌を聞いたりし幸せな時間を過ごすことが出来た。
その後のび太はしずかとジャイアンにこれらの写真を自慢するが、しずかが田原のトンちゃんに会わせてと頼んできたので、税所は断ろうとするも彼女の涙に負け、再びこの道具でコピーを取り寄せしずかに会わせることにした。途中所々で不自然な動きがあったものの何とか誤魔化し、しずかは満足して帰って行った。
すると今度はジャイアンがアクションスターの千葉県一に会わせろと頼んできたので、またもこのを使い撮影中の彼のコピーをジャイアンに合わせるが、コピーがアクションを始めジャイアンは巻き添えを食らってズタボロになってしまった。だが本人から喧嘩の個人教授を受けたと満足し、さっそくジャイアンは誕生パーティーの件を自慢しに来たスネ夫を「大うそつき!!」と蹴り飛ばし、ドラえもんとのび太は大急ぎで止めに入ろうとするのだった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
- 1982年12月3日放送。
- サブタイトルが「コピーとりよせ機」に変更
- スネ夫が見せた写真の3枚目は漫才師のスリービートと一緒に撮ったもの。
- ジャイアンは写真を返すついでに伊藤翼のサインをスネ夫に頼んでおり、この後のび太としずかも同じく頼んでいる。
- ドラえもんはまず、翼が車でテレビ局に向かっているのを探査ビデオで確認してから、コピーを取り寄せた。
- ドラえもんがのび太を突き飛ばした際、翼のパンツは丸見えになっていない。この後翼が衣装に着替え始めたので、ドラえもんはのび太に目をふさいだ。ちなみに翼が歌っていた曲は『青い空はポケットさ』になっている。
- ドラえもんが翼と一緒に写真を撮る描写はカットされたが、その後のび太はドラえもんと翼のツーショットの写真をジャイアン達に見せている。
- ジャイアンが千葉県市県一にボコボコにされた際、のび太も少し巻き添えをくらっている。
- ジャイアンはさっき千葉県一に会ったことを言って、嘘を見ぬ抜きスネ夫に殴りかかった。そしてスネ夫をボコボコにしたのは道の真ん中で、この様子を見てのび太は「スネ夫が嘘つくからいけないんだ」とつぶやいたが、ドラえもんは「君だって同じようなもんだと思うけどな」とツッコんでいる。
水田版
- 2023年11月25日放送。
- のび太の話を聞いてドラえもんが怒ったシーンでは、ドラえもんが押し入れに貼った翼のポスターなどが映っていた。
- 翼とのツーショットではドラえもんは顔を赤らめ恥ずかしそうにしていた。
- 千葉県一が芝居のセリフ言ったことでジャイアンは余計実際に会ったと信じ込んでいる。
- 今回もジャイアンはスネ夫の前でさっき千葉県一にあったことを言って、嘘を見ぬ抜きスネ夫に殴りかかった。