概要ナリ
キテレツ大百科の主人公・木手英一(キテレツ)の助手兼掃除番のからくりロボット。
奇天烈大百科に記載されていた『からくり人間製法』の設計に従って製作された。頭部はゴム毬、胴体は風呂桶で代用している。
腕部分も本来は革製の管を用いるらしいが、英一はこれも別のもので代用したらしい。
原作では顔はピンク色で、初期は目が互い違いについている。
完成し、初起動の際。スイッチを入れようとした英一の前で「そんなもの入れなくても動けるナリ」と、いきなり動き出した。
また、アニメ版のみ背中に刀を背負っている。長い鞘に比べて短い刀身(一応、縄を切断できる程度の切れ味と、銃弾を防げる頑丈さを持つ)と、鞘の先端に取り付けられた車輪が特徴。
性格ナリ
機械ではあるものの人間と同等の知性や感情、生理機能を持っており、公の場では木手家の一員として振る舞っている為、ロボットとして特別視される事は滅多にない。
知能と精神年齢は共に幼稚園児程度。感情表現は非常に豊かで喜怒哀楽ハッキリとしている。純粋で優しい性格だが、わがままでおっちょこちょい、ひがみやすく口が軽いなどの短所も目立つ。
侍型ロボット故に一人称は「ワガハイ」で語尾は「〜ナリ」(前の文章が何であっても「海と関係ないじゃんかナリ」など無理くり付けるが、原作では付けてないこともある)。侍であることに対しては強いプライドを持っているものの、それが災いしてブタゴリラやトンガリにからかわれることが多い。
好物ナリ
大好物はコロッケ。これはアニメ版のみの設定で、コミカライズしていた田中道明によって『ドラえもんの好物がどら焼きなのでコロ助はコロッケにしよう』というノリで作られた。ちなみに原作での好物はケーキであり、これは「ケーキも好き」という形でアニメ版にも一応、引き継がれている。
また、劇中劇のTV番組「グランドロボ」の大ファン。TVの前で夢中になって見ており、興奮して暴れまわったり、「グランドロボは我々ロボットの誇りナリ、希望の星ナリ」などと言ったりしている。
後に「宇宙怪魔人」の回で、コロ助自身がグランドロボを演じたり、アニメ20話にてグランドロボに扮して(マスクをしていた)人助けしたりしていた。
その他ナリ
八百屋店主である熊田熊八からは、頭頂部のちょんまげが長ネギに似ていることから「ネギぼうず」という愛称で呼ばれている。
元々は奇天烈斎が幼くして亡くなった息子をモデルにして設計したらしい。奇天烈斎には英一達の木手家という子孫が続いているため、早世しなかった子も恐らくおり、コロ助は英一にとって遠い祖先の兄弟、あるいは叔父がモデルとも言える。
また、前世はちんちん電車だという事が発覚している。これは心臓部に都電の部品(スプリング)を流用した部分があるため。
アニメでは、後半に弟・妹ロボットの「豆コロ」「おちゃっぴぃ」を英一に作ってもらったり、奇天烈斎の弟子が作った同型のからくり人形「ごんた」という弟的存在が登場したりしている(35話)。
声優ナリ
2002年に放送されたドラマ(コロ助はCGアニメで登場)では小山茉美。
2013年のキリンビバレッジ『キリン にっぽん米茶』TVCMでは浅野まゆみ。
2015年にFシアターで上映された短編アニメでは杉山佳寿子。
顛末ナリ
アニメ版最終話では奇天烈斎を役人から守る為にキテレツたちに別れを告げ、江戸時代に残るというアニメオリジナルの結末を遂げている。
しかし、アニメ第97話では未来の英一・みよ子夫妻と一緒に暮らしており、剣道の師範をしている描写がある。また、第293話でも未来のコロ助が英一の家で暮らしている描写がある。この為、最終話の後に何らかの事情(おそらく守る対象である奇天烈斎が生涯を終えた等)で現代に帰ってきたとも考えられるし、コロ助はロボットである為に現代まで生き延びて英一と再会した可能性もある。
余談ナリよ
原作漫画はさほどメジャーではないが、TVアニメは長期に渡って日曜日のゴールデンタイムで放送され、一部地域ではしつこいくらい再放送されたのもあって知名度が高く、ドラえもん以外のF作品のマスコットの中でもQ太郎に並ぶほど人気が高い。
ワガハイの関連イラストナリ
同名の他作品のキャラクターが他にもいる『コロ助』のタグで登録されているので、検索する際は『キテレツ大百科』のタグも合わせるのが確実である。
関連タグも見るナリよ
ドラえもん:同作者が描いた漫画作品『ドラえもん』の主人公。コロ助とは『両手と頭が丸く愛嬌のあるロボット』『男子小学生と一緒に暮らしている』『自分の名前と似た食べ物が好物』等、共通点が複数ある。また、ドラえもんはひみつ道具を取り出して周囲の人々を助けることが多い為、外見こそコロ助と似ているが実際には木手英一ポジションのキャラクターと言える。
野比のび太:トラブルが起きた際にキテレツに発明品を作るよう頼むなど、どちらかと言えばこちらのポジションに近い。