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概要

てんとう虫コミックス19巻及び、藤子・F・不二雄大全集第8巻に収録「無敵コンチュー丹」に登場。

粒(仁丹)状の錠剤で、服用した者に昆虫の特性を与えるが、以下の流れで効果が出る遅効性の薬である。

  • 服用後、大量の木の葉を摂食する。
  • 就寝すると、口から徐々に糸を吐き出して全身を繭で包み込む。
  • 朝になると、昆虫の身体能力・特性の一部を宿した状態で繭から出てくる。

欠点は、弱点も昆虫のものになる点虫取り網を本能的に忌避するようになり、殺虫剤を軽く浴びただけで失神する。

ストーリー

部屋でドラえもんスライムで遊んでいると、のび太がズタボロになってやってきて自分の名前を情けなく呼ぶので、「待った!!何も言うな!!」と口止めをした。そしてジャイアンにいじめられたことを言い当てた後、仕返しのための道具を出すことも予想して言うと、本当にその通りだったため、いつもいつも同じことの繰り返しだとうんざりしながらも仕方なく「コンチュー丹」を取りだした。

これでスーパーマンの力が付くと思ったのび太は早速使用しようとしたが、ドラえもんから虫の力が身に付くと言われるとからかわれたと思い怒って出て行ってしまった。ドラえもんは慌てて引き留め虫をバカにしちゃいけないと、モハメッド・アリは知っているか聞き、のび太が答えると彼の戦いぶりを解説した後この道具についても解説。

するとのび太はこの道具を服用し、ドラえもんが止めるのも聞かずにジャイアンをやっつけに走り出てしまった。そしてジャイアン、スネ夫のともに着くと、「今までののび太とは違うぞ!アリになったんだぞ、アリに」と強気な態度をとっていたが、アリの如く踏み潰されてしまった。

ズタボロになった怒って帰ってきたのび太にドラえもんは、終いまで聞かずに飛び出すからだと、効き目が出るまでには時間がかかること、効果が出るのはだいたい明日の朝ごろだと言い、のび太はそんなにかかるのかと驚いていたが、本物の昆虫は何度も姿を変え、種類によっては何年もかかると説明。

その後おやつのホットケーキを食べることとなったが、のび太は何だか食べる気がせず、とっさに庭へ飛び出し木に登って葉っぱを食べ始めた。腹を壊すことを心配してママは止めに入ったが、のび太は葉っぱを食べたくてたまらなかったため、ドラえもんがママには内緒でこっそり持ってきてくれ夢中でこれを頬張った。

夜、就寝したのび太だったが何だか落ち着けず起きてしまったが、直後口から糸を履き出したため驚くも、翌朝には布団の中で繭になっていた。そしてその中から出て来たのび太は、見た目にこそ変化はなかったが、ドラえもんから力がちゃんとついていることを言われると強気な態度で外へと出て行った。

その後曲がり角でジャイアンとスネ夫に会うと、ジャイアンとにらみ合いになりどくよう言われたが、そっちがどくよう言い返したため殴られたが、カブトムシの硬さで無効化。更に蝶のようにひらりと攻撃をかわし、ハチのように素早いアッパーをした後、アリの怪力でジャイアンを片腕で持ち上げて振り回して投げ飛ばした。

たまらずジャイアンは退散し、やってきたドラえもんと共にのび太は、早くも広まった噂で皆が自分を見る目が変わったことを実感し歩いていたが、少年が持った虫取り網を見るとすぐに逃げ出し、帰宅するとママが小虫を退治するために撒いた殺虫剤で気絶してしまい、ドラえもんは「殺虫剤にも弱いのか。いい事ばかりないな」と言っていた。

アニメにおける原作との主な相違点

大山版水田版で各2回ずつ放送されており、放送日は前者が1980年9月2日及び1990年4月20日、後者が2005年11月25日及び2019年4月19日である。

1980年版

  • 本編はズタボロになったのび太が、町中を歩いているところからスタートしていて、部屋に帰った時、ドラえもんは本を読んでいた。
  • コンチュー丹を飲んでジャイアンに挑んだのび太は、「殴られて泣くのはそっちだぞ!」とも言っていた。
  • のび太に投げ飛ばされたジャイアンが上から落ちてきて、スネ夫は下敷きになってしまった。
  • 周りにいた子供たちはのび太のことを、チャンピオンやカッコイイ、素敵と言って尊敬していた。
  • 本編終了後のショートアニメは、宙を舞う千円札をドラえもんが手に持った虫取り網で捕まえようとしているものだった。

1990年版

  • 冒頭、のび太は這いつくばりながら必死に階段をよじ登っていて、一方ドラえもんは正座をして、どら焼きを食べながら茶を飲んでいた。また、「そんなこと誰だって分かるよ!僕を呼ぶあの情けない声を聞けば!」と怒鳴った後、「怒るだけ無駄だ。僕は安らかで静かな生活が欲しい」と言って再び茶を飲んだ。だがのび太が、「君に見放されたら僕はとても、ここでは暮らせない」と言ってさすらいの旅に出ようとしたので、最初はいつものパターンだと思って無視しようとしたが、すぐに思い直して追いかけたところ、やはりいつものパターンで、のび太はすぐ前でニヤニヤしながら待っていた。
  • のび太は虫の力が身に付くと言われた際、蚊やハエを想像していた。そしてモハメッド・アリの名を言われた際には、「昔のアリはしゃべったの?」と聞いていた。更にドラえもんから例に出された昆虫を想像した際にも、それらを全て合わせた強化スーツを身に付けた自分を想像していた。
  • のび太がやって来た時、ジャイアンとスネ夫は空地の土管に座って漫画を読んでいて、のび太はジャイアンにパンチをしたがすんなりかわされ土管に当たってしまい、「お前は弱虫つう虫なんだよ」と言って脳天を何度も殴られ、スネ夫は「弱々のアリじゃない」と言っていた。
  • のび太は効き目が出るのが明日の朝と言われた際にも嘘だと思っていたが、昆虫が幼虫から成虫になるまでの説明を聞いた後、そそ時間から比べるとわずかな時間と言われ納得した。
  • ママがのび太を木から引きずり下したためにドラえもんは下敷きになってしまっていて、ママは「ホットケーキより葉っぱがいいってどういうことなの!」とも言っていた。
  • 翌朝、のび太と出会うまでジャイアンとスネ夫は漫画の話をしていて、ジャイアンは「ジャイアンとかいう弱虫じゃないかな」と言われたことでのび太に殴りかかった。そしてのび太は両手でジャイアンを持ち上げて回転させなげとばしていて、ドラえもんはタケコプターでこの場にやってきた。
  • ラストではのび太は、ママが持った殺虫剤の本体を見て気絶した。

2005年版

  • 1980年版と同じくドラえもんは部屋で本を読んでいて、怒りながら「うんざりするよ!」と言っていたが、のび太は「僕のことなんてどうでもいんだ」と言ったため、コンチュー丹を取りだした。ちなみにのび太はモハメッド・アリを知らなかったので、「どんなアリ?」と聞いていた。
  • のび太が車で、スネ夫は「僕は常々思うよ。ジャイアンほど強くてカッコイイ男はいないってね!」「よっ!男の中の男!世界一!」とお世辞を言っていた。
  • ドラえもんは昆虫の成長過程については熱く語っており、のび太も「そういうことは先に言ってよ!」と反論していたのでにらみ合いになったが、ママからおやつに呼ばれすぐ笑顔になった。
  • のび太は庭の木を見て台所に行き、冷蔵庫の中から野菜を取りだしかぶりついていた。このためこの後ドラえもんが持ってきたのも野菜になっている。
  • 翌日のび太がやって来る前、スネ夫はジャイアンに今日はどこへ行くの訪ねたが、「俺は気の向くままに行くだけだ」と言っていて、スネ夫も「カッコイイ!」と褒めていた。
  • のび太はジャイアンをやっつけた後、公園の花壇に咲いている花の蜜を吸っていたが、通りかかった先生に見つかり注意されたため、バッタのようにジャンプして帰宅した。このためこの時ドラえもんにジャイアンに勝ったことを報告していて、再び2人で出かけていた。
  • ラストではのび太は殺虫剤をかわして逃げた後、台所に置いてあったごきぶりホイホイを踏んで転び「もう虫は嫌だ」と言っていた。

2019年版

  • 原作の扉絵をオマージュしたサブタイトルでは、奥の方に逃げ出すジャイアンとスネ夫も映っていた。
  • ドラえもんはポケットにてを入れはしたが、すぐスライムも持ったままであることに気付いた。
  • のび太はコンチュー丹を使えば凄い力が身に付くと思っていた。またモハメッド・アリは登場せず、代わりにパパがテレビで見ていたグレートアリというプロレスラーが登場し、バッタのようなキックも繰り出していた。そしてこの直後ドラえもんが図鑑を広げクロヤマアリの働きアリの顎の力や、トノサマバッタが人間サイズだった場合のジャンプ力について説明している。
  • のび太はジャイアンに踏み潰された後、スネ夫に「アリは家で角砂糖でも舐めてな」と言われ、「虫の力を無視された」と言って帰ってきた。
  • おやつの時間にはパパも座っていたため、のび太が木の登った際はママと一緒に心配していた。
  • のび太は登校時にジャイアンたちと会っていて、初めにしずかから挨拶をされたが「やぁ」とだけ言って先を急ぎ、スネ夫は直前までジャイアンに「肩でも揉みましょうか」とゴマをすっていた。そして曲がり角で会った際にのび太は果たし状を渡していて、このことで早くも校内で噂が広まり、夕暮れ時河川敷でドラえもんと多くのギャラリーがいる中決闘をすることとなった。
  • のび太は「おじけづいたか」と言われた際に「そっちこそ」と言い返し、カメムシの悪臭や、バッタのキック力でも攻撃し、ジャイアンは指一本で持ち上げ回している。そして勝利したことで皆からチヤホヤされたが、カメムシが仲間を呼ぶ際にも悪臭を放つという性質で、皆にも逃げられてしまった。

関連タグ

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