プロフィール
生年月日 | 2019年3月7日 |
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欧字表記 | Sunset Cloud |
性別 | 牡 |
毛色 | 芦毛 |
父 | ディープインパクト(JPN) |
母 | ロードクロサイト(USA) |
母の父 | Unbridled's Song(USA) |
生産者 | ノースヒルズ |
馬主 | 前田晋二 |
管理調教師 | 矢作芳人(栗東) |
父ディープインパクトは2005年に無敗三冠を達成し、合計でGI7勝を挙げた。
母ロードクロサイトはアメリカ生まれで、血統を見込まれてノースヒルズと矢作調教師によってセールで落札され、日本でデビューしたが、気性の悪さなどにより未勝利で繁殖入りした。
母の父Unbridled's SongはBCジュヴェナイル、フロリダダービーを勝利している。
経歴
デビュー前
本格的な育成が始まる頃には兄コントレイルはGI勝利を重ねており、全弟である本馬への期待は高かった。
本馬の適性について矢作師は「手脚が長くマイラーだと思っている」、大山ヒルズの齋藤GMは「お兄さん(コントレイル)は能力で距離を克服したがその他の兄弟から見ても適性は短い距離なのではないか」とした。
母・兄姉と同じ栗東・矢作芳人厩舎に入厩し、デビュー前の追い切りでJpnI馬であるダノンファラオに先着するなどして注目を集める。
2歳時(2021年)
10月、東京芝1800mの新馬戦で兄の主戦を務める福永祐一を背にデビュー。状態が完全に上がり切っていなかったこと、他の有力馬が出走していたこともあり3番人気。道中は中団に構えたが5着まで。
続く阪神芝1800mの未勝利戦では坂井瑠星に乗り替わり。4着に終わる。
2歳時は勝利を挙げることができずに終える。
3歳時(2022年)
年明け初戦の未勝利戦は母方の影響を強く受けている可能性があると見てか東京ダート2100mを選択。しかしここでも5着。
再び芝に戻って阪神芝2000m。ここでもまたもやの5着。
続く小倉芝1800mの未勝利戦では坂井瑠星がサウジアラビア遠征のため横山和生が代打騎乗。行き脚が付かず後方からになったが残り1000m近くから追い通しでなお脚を伸ばし初連対の2着に粘り込む。
更に中京芝2000mに出走。今度は坂井瑠星がドバイ遠征のため武豊が代打。4たびの5着。
裏開催に回った福島芝2000mは亀田温心が騎乗。初めて掲示板を外す6着に敗れた。
距離を伸ばして挑んだ阪神2400mでは3戦ぶりに主戦坂井瑠星が騎乗。早仕掛けから脚を伸ばしたがリッチブラックを捕らえられず惜しい2着。
距離延長に好機を見出した陣営は小倉2600mで未勝利脱出を狙う。またもや坂井瑠星がキングエルメスのジュライC騎乗のため川田将雅が代打騎乗。早め先頭から粘り切って9戦目にして待望の初勝利を挙げた。
初勝利を飾ったサンセットクラウドは長距離適性から菊花賞を目指し優先出走権を求めて重賞初挑戦となる神戸新聞杯に出走する。坂井瑠星はジュンブロッサムに騎乗するため幸英明が代打騎乗。大外枠から中団後方の外目に付けたがレース中熱中症を発症し13着に終わった。
立て直しを図り阪神芝2400mの1勝クラスに出走。鞍上は坂井瑠星に戻った。前走の大敗や、1勝クラスでは上位のメンバーが揃ったことなどが影響してか10頭立て8番人気という低評価。好スタートからスムーズに2番手に取りつき4角先頭に並びかけると、直線の熾烈な追い比べからハナ差制して2勝目をマークした。矢作師は「じっくりステイヤーとして育てていきたい」とした。
続いては初の特別競走出走、三陸特別(2勝クラス・福島芝2600m)に出走。3歳で54kgの実質トップハンデであったが近走の成績が評価されてか僅かに1番人気に推される。またもや裏開催に回ったことで坂井瑠星は騎乗できず丸山元気が代打騎乗。好スタートから2番手に付け、直線先頭に立って粘り込みを図るが、軽ハンデ2頭に交わされ3着となった。
更に間隔を空けず江坂特別(2勝クラス・阪神2600m)に出走。鞍上は坂井瑠星に戻る。今回も好スタートを切ると軽く促して2番手に付け、4コーナーで先頭に立つが、中団から脚を伸ばした2頭に差し切られ3着。
4歳時(2023年)
初戦は皿倉山特別(2勝クラス・小倉2600m)。トップハンデ56.0kg、鞍上はテン乗りの松若風馬。スタートはあまり良くなかったが、軽く押して4番手に付ける。3コーナー手前から仕掛けて位置を上げ、4コーナーで外を回してジャンカズマとの追い比べになる。馬場の7分どころを通る叩き合いの末、1.1/2馬身差の2着に敗れた。
特徴・エピソードなど
ダート短距離を主戦場にした母ロードクロサイト、兄バーンフライ、姉アナスタシオや、能力で距離の壁を克服したものの本質的には中距離までとされる兄コントレイルに対し、サンセットクラウドはステイヤーの気がある。デビュー前もマイラーや短距離馬という評を下されていたのだが、その実適性は全くの正反対であった。
主戦は坂井瑠星なのだが、面白いまでに海外遠征予定と被ったり他馬への騎乗予定があったり裏開催に回ったりで、初騎乗してからの13戦中7回が代打騎乗である。
未勝利脱出までに9戦を要したが、初勝利から程なく2勝目を挙げていることから、成長もさることながら適性が重要だったと思われる。
芝2400m以上での成績は(2.2.2.0)と安定している。
馬場入りの際など、他の兄弟と同じく首を縦に振る癖がある。